厳しい寒さの中、野宿生活を余儀なくされる名古屋市周辺のホームレスの人らを支援する「越冬集会」が28日夕、名古屋市中村区名駅4の西柳公園(通称オケラ公園)であり、集まった約230人に牛丼が振る舞われた。
市民団体などでつくる名古屋越冬実行委員会主催。ホームレスの人にとって年末年始は年間で最も仕事の確保が難しい時期で「正月気分を味わってほしい」と75年から続けている。公園にはテントのほか、仮眠所や炊き出し場所などを設置。午後7時から温かい食事を配った。
24日から野宿している男性(34)は沖縄県出身。06年7月から名古屋市南区の建設会社に住み込みで働いていたが、仕事がなくなって今月15日に退職した。「初めて味わった屈辱。面接を約100件受けたが、すべてだめだった。地元に帰りたいがお金がない」と話していた。
同公園で来年1月3日まで、炊き出しや生活健康相談などが行われる。【木村文彦】
毎日新聞 2008年12月29日 1時32分
12月29日 | 越冬集会:路上生活者を支援 名古屋で牛丼炊き出し |