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【衝撃事件の核心】「給付金」手口も登場…振り込め詐欺撲滅へ正念場 (2/5ページ)
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だが、まだまだ状況は予断を許さない。
窃盗と強盗より多い被害額
全国の警察本部の摘発や防止策を指揮、調整する金高雅仁警察庁総括審議官は、事態をどうみているのだろうか。
−−振り込め詐欺の発生状況は?
「今年上半期は平成17年以降、最悪でしたが、後半は取り締まりや官民挙げての予防活動を展開し、11月にはピーク時の半分になりました。しかし、1カ月に約12億、約1000件の被害が続いている。今は社会全体で被害に急ブレーキを踏んでいる状態。これから数カ月が撲滅への道筋を付けられるかどうかの正念場です」
−−10、11月の被害はかなり減りましたね
「しかし、今年1月から11月までの被害額は、昨年1年間を上回る263億円に上っています。
このまま推移すると、過去最悪だった16年を上回る可能性があります。263億円という額は、今年1月から11月までに認知したすべての窃盗と強盗の現金被害額の合計より多い。依然として大きな治安問題です」
−−どんな手口が目立ちますか
「いま警戒しているのは、政府が来春に予定している定額給付金の支給をかたる手口です。伝えられている予定では金額で2兆円規模。全国約1800ある区市町村で手続きが行われ、給付金が支給されます。
いまはまだ手続きも決定されていない段階ですが、既に『少し早いですが、うちの町ではこうなりました』と、ATMに誘導、送金操作をさせようとする事例が散見されており、警戒が必要です」
家庭崩壊、ノイローゼ…深刻な2次被害
−−送金手段にも変化がありますね
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