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社会

ハルヒ、工場萌え…「サブカルは兵庫の宝」 県が構想 

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アニメ関連の小売店数としては兵庫県内で最大規模の「センタープラザ西館」。県外から訪れる人も少なくない=神戸市中央区三宮町2(撮影・青木信吾)

 兵庫県は、アニメやゲームなどのサブカルチャーを商業、観光資源として活用する構想をまとめた。熱狂的なマニアや「オタク」を「好きなことにはお金を惜しまない人たち」と評価し、県内に呼び込む。アニメ「涼宮(すずみや)ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」の舞台のモデルとされる西宮市北部や、宝塚市の手塚治虫記念館、サブカルチャー関連の店舗が集まる神戸・三宮のセンタープラザ西館などが有力な資源という。(高見雄樹)

 民間調査機関の調査では、国内でアニメやゲームなどに熱狂するオタク人口は百七十二万人、関連商品やサービスの売上高は四千百十億円に上るという。構想は、県の若手職員九人がまとめ、県内のサブカルチャー資源を、商業▽街づくり▽観光-の三分野に分けた。

 商業分野に挙がるセンタープラザ西館は二、三階の区画の四割をサブカルチャー店が占め、県外から訪れる客も多い。

 街づくりでは、(1)「涼宮-」に登場する場所を「聖地巡礼」として観光コース化(2)尼崎市の工場地帯を「工場萌(も)え」としてPR(3)神戸市長田区の「鉄人28号プロジェクト」をアニメオタクに売り込む-などを挙げる。これらを連携してPRすれば、宝塚市の手塚治虫記念館とともに観光資源になると指摘する。

 成功事例もある。東京都中野区の商業ビル「中野ブロードウェイ」がサブカルチャー店の集積をPRしたところ、来客数が一日約八千人増加。水木しげるさんの「ゲゲゲの鬼太郎」を街づくりの核にした鳥取県境港市は約五十八億円の経済効果があるという。

 構想は、サブカルチャーに興味を持たない地元住民や商業者と、サブカルチャーの関連業者をつなぐ専門家の必要性も提言する。機運を盛り上げるため、県がインターネットで情報発信することも検討している。

 県新産業立地課は「イメージにとらわれず、地域資源として再評価されるきっかけにしたい」としている。

(12/30 08:51)

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