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ビラ見て考えて 山武地域医療
2008年12月30日
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医療問題のビラを発行する坂本よし美さん(左)と大村敏也さん=大網白里町 |
山武郡市の住民が地域医療を考えるためのビラを定期的に発行することを決め、このほど第1号「みんなで考えましょう 新医療センター計画」が発行された。生活に直結する医療問題について解説をつけて紹介するもので、編集者の1人である大網白里町の山武市民オンブズマン代表の大村敏也さん(69)は「行政や議会でどう取り扱われているか、医療に関する情報が正しく住民に伝わっていない現状を改善したい」と話している。
編集に参加しているのは大村さんのほか、東金市の主婦坂本よし美さん(57)ら3人。山武・長生・夷隅医療圏に既存の公立病院の充実を優先して、地域で働く医師の育成に取り組むことを基本的な立場にする。
ビラはA4判両面刷りで、月2回発行する。1回500枚印刷し、主要駅で手渡すほか、地域ごとに拠点を決めて住民に配布する。印刷費用などは編集者の自費でまかなう。
第1号は東金市、九十九里町が設立を検討している医療センターを特集した。表面に東金市のテクノグリーンパークを建設予定地に一般病床300、新型救命救急センター14床の同センターの課題として、建設単価や医師確保策などを取り上げている。裏面には03年に山武地域医療センター構想が出されてから、山武郡市全体での取り組みが挫折し、東金市、九十九里町、大網白里町の1市2町、そして大網白里町の離脱などの経緯を年表にしてまとめている。
今後は既存の公立病院の現状や病院長インタビュー、医療問題を巡る議会質疑などを特集する予定という。(高木和男)
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