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【年末企画:2008年各クラブ5大ニュース!】大分トリニータ編(08.12.29)
■クラブ初の日本一。ナビスコカップ優勝
今シーズンの大分のトピックスといえば、なんと言ってもヤマザキナビスコカップでの優勝。そもそも予選突破も初めてだったが、シャムスカ監督の「クラブの新しい歴史を刻もう」「Dream Come True」という言葉を合言葉にチームが一丸となって夢を実現した。国立競技場を九州石油ドームの様にしようと大分からも一万人以上のサポーターが駆け付け応援した。試合は見事、2−0の勝利。九州勢でも初のタイトルを手にした。
■リーグ戦、4位。優勝戦線絡む。ホームで強い大分
今シーズン、スタートから常に上位をキープしたトリニータ。クラブ史上最高順位となるJ1リーグ戦で第4位となり、リーグ終盤戦まで優勝戦線に絡んでいた。特にホーム九州石油ドームでは4月12日の第6節川崎F戦から11月9日第31節の千葉戦までホームでは一度も負けていない。9勝3分(リーグ戦)と圧倒的な強さだ。また公式戦17試合連続負けなしという記録も残した。それにはもちろんサポーターのあと押しが大きい。常に「大分ファミリー」と口にするシャムスカ監督だが、もちろんファミリーの中にはサポーターも入っている。JFL時代には3人にかいない試合もあったサポーターが一人ずつ増え始め、今では2万人を超える動員数を維持している。九石ドームでの勝利の歓喜に沸き上がる瞬間がたくさん見られたシーズンだった。
■クラブマスコットキャラクター・ニータン誕生
今シーズン初めに大分に初めてチームマスコットキャラクターが誕生した。誕生日は12月12日、身長は80カメートル、出身地は大分県別府市亀川、趣味はサッカー、トリニータの応援、温泉めぐりだ。二―タン発表式はプレスとサポーター合同で行われ、卵の中から登場。その瞬間、会場に微妙な空気が流れた。サッカーのような俊敏なスポーツのマスコットに丸っこくて動きにくそうな体。しかもカメ。しかし、そんな心配もよそに二―タンはあっという間にトリニータサポーターのアイドルになった。特に子供たちには大人気。一歩一歩、ゆっくりと勝利に向かって歩くカメのように今年のトリニータは着実に勝利をものにした。
■「カメナチオ」という言葉がひそかな流行語に
守備力を誇る大分トリニータの失点はリーグ一。24失点と他のチームに比べ、断トツに低い。その守備力のことを、イタリア代表の「ゴールに鍵をかける」という意味のカテナチオとトリニータのマスコットキャラクター「ニータン」がカメをモチーフにしていることから、両語をかけて「カメナチオ」と呼ばれ、話題になった。大分の守備のウリは相手のいいところを潰すサッカー。試合前の相手チームの分析、チーム全員による守備は徹底されていた。
■大分トリニータが漫画に!
大分トリニータが漫画になった。その名も「大分トリニータ物語 ゼロからのスタート」。集英社から発売のビジネスジャンプ増刊「BJ魂(ビージャンコン)」に掲載。クラブ誕生からの歩みが描かれている。第一話掲載号が発売された(10月末)と同時に大分の書店では売り切れ続出。なかなか手に入らない人もいた。
Text by 森田みき