産科休止など井原市民病院の機能低下を受けて設置された井原市議会の地域医療等を考える調査特別委員会(14人)は、市に対し休日夜間診療体制整備などを求める最終報告書をまとめた。中間報告にあった「産科や小児科の充実」は「困難」として盛り込まず、岡山県に隣の広島県との連携、国に医師不足解消などを求めた。
報告書は全9ページ。市には、内科、小児科などの応急処置をする休日夜間診療所の開設▽医師会との連携体制の構築▽市民病院への助産師外来の新設▽美星国保診療所の存続―など8項目を要望した。
6月の中間報告で緊急課題とした、産科再開や小児科などの医師確保については「調査の結果、短期的には不可能に近いと分かった。両科の医師不足は全国的課題」(乗藤俊紀委員長)として市への要望から外した。
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