出水市が運営する出水総合医療センターの医師不足解消策として、常勤医に研究資金を貸与する新制度が1月1日、施行される。貸与資金は、同センターに所定の期間勤務すれば返還免除の特典があり、医師確保の“特効薬”と期待される。
関係条例は、市議会12月定例会で可決、成立した。研究資金は09年1月1日以降、同センターに勤務する常勤医師が対象。2種類あり、100万円の資金を受けた場合は2年以上、200万円だと3年以上それぞれ勤務すると返還は免除される。
センターでは、常勤の内科医が05年度に10人いたが、相次ぐ退職で09年1月には2人に激減するなど、医師不足が深刻化。市は医師確保緊急対策本部を設け、医師確保の優遇策を検討していた。【馬場茂】
毎日新聞 2008年12月30日 地方版