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劇団四季 ミュージカル李香蘭 DVD情報
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劇団四季 ミュージカル 李香蘭 税込価格 6,090円 劇団四季 昭和の歴史三部作DVD-BOX 税込価格 18,270円
日本人でありながら、中国の歌姫「李香蘭」として、スター街道を突き進んだ山口淑子。
「日中戦争」「満州国」を巡る史実を背景に、何も知らずに日本軍の宣伝工作に利用され、終戦後は祖国反逆者として中国の法廷で裁かれた実在の歌姫の流転の人生を描く。
91年初演、92年には日中国交回復20周年記念公演として中国4都市(北京/長春/瀋陽/大連)を巡演。97年にはシンガポール公演も行われるなど、国際的にも高い評価を得た、今や“日本を代表するミュージカル”。累計上演回数828回、観客動員数約76万人。
ストーリー
このミュージカルの舞台となるのは一九二〇年代後半から一九四五年までの日本と中国、そして満州国です。満州国は一九三二年に現在の中国東北部に日本がつくり、支配した名ばかりの独立国家で、第二次世界大戦の終了とともに消滅した国、歴史上たった十三年間しか存在しなかった国です。しかし、この国の建国前夜から崩壊にいたるまで日中両国ではさまざまな策謀と夢が交錯する悲劇が繰り広げられました。そんな暗い時代に、このふたつの国で一世を風靡したスター、それが李香蘭です。

『ミュージカル李香蘭』は、第二次世界大戦終戦時の中国から始まります。戦争中、敵国日本の側についた祖国反逆者(漢奸)を弾劾する人々。清国の皇女でありながら日本人の養女となった川島芳子も満州国国軍将軍となって活躍した漢奸として登場します。皮肉と哀しみをこめてうたう芳子の進行で、舞台は李香蘭を裁く軍事法廷へと変わります。
満州映画協会の主演女優として活躍した李香蘭は、日本の宣伝工作に加担した罪を問われているのです。怒号に満ちた法廷。検察官は李香蘭に死刑を求刑します。その時、李香蘭は自分は山口淑子という日本人であると告白します。そして彼女の想いは、この中国名をもらった子どもの頃へとさかのぼります。

李香蘭の父山口文雄は日中友好の夢を幼い娘に託し、親友李将軍の養女にします。そしてもらった名前が李香蘭。中国読みではリシャンラン。李家の娘愛蓮やその許婚玉林、そして兄とも慕う建国大学の学生杉本にも祝福されて、李香蘭は幸福そのもの。若者たち四人は日本と中国両国が親しく結ばれることを夢見ていました。
一方、中国駐在の日本陸軍である関東軍の総司令部では軍人たちが満蒙(満州と蒙古)を日本の支配下に置こうと企み、さまざまな陰謀をめぐらしています。そんなきな臭い空気の中、満州国が誕生します。

「五族協和」──満州族、蒙古族、漢民族、挑戦族、日本人の五つの民族が手を携える国──を理想に掲げた満州国建国に李香蘭や杉本たちは胸をときめかせました。しかし、満州国での関東軍の言動はこの理想とはかけはなれていました。罪もない中国人たちを虐殺したり、天照大神を建国の神、つまり先祖としておしつけたり、支配者として他の四民族を虐げていました。満州国元首として清朝最後の皇帝溥儀を据えてはいましたが、これも形ばかりで、実権は関東軍にありました。
こうした日本人の暴挙に対して、中国全土で抗日運動の火の手があがります。玉林も日本人と戦う決意を固め、愛蓮もそれに従います。姉妹として親しくしてきた李香蘭は、愛蓮から別れを告げられ、悲しみにくれます。

関東軍は、日本の大陸政策を正当化するための宣撫工作の一環として満州映画協会(満映)を新設し、杉本にもその仕事に加わるよう進めます。軍のやり方に憤りを感じていた杉本は迷いますが、李香蘭がその満映からデビューしていることを知り、参加を決意します。満映は李香蘭の美声と流暢な中国語に目をつけ、うたう中国人女優として、売り出したのです。うなぎのぼりの人気に軍は喜びますが杉本は、李香蘭が何も知らずに利用されていることに密かに胸を痛めていました。周囲の思惑とは関係なく、李香蘭の人気は日本でもアジアでも高まっていくのでした。

一方、日本国内は不況に苦しみ、政情は不安定で、軍部がますます台頭してきます。そしてついに、昭和十六年十二月八日、米英両国に戦線を布告し、世界相手の泥沼の戦いに突入していくのです。
こんな殺伐たる時代、李香蘭のうたう甘い旋律は人々の心にしみとおりました。回線の年の二月、東京の日劇で開かれた李香蘭のリサイタルは、つめかけたファンが日劇を七わまり半とり囲むほどの大盛況。

その頃、玉林と愛連は遊撃隊(労働者や農民で組織された非正規軍)となり、同志たちと深い絆に結ばれ、いつか故郷を日本人から取り戻す日を夢見ていました。
ある夜遅く、仕事で東京のホテルに泊まっていた李香蘭を杉本が訪ねてきます。召集令状がきたことを李香蘭に告げにきたのです。杉本をいつも心の支えとしてきた李香蘭は衝撃をうけます。李香蘭はいかないでほしいと頼みますが、もとより望むすべもなく、二人は生木が裂かれるようなつらい想いで分かれるのでした。

戦局は悪化の一途をたどり、どの戦場でも若き兵士が次々と命を落としていました。遺す家族を想い、両親に感謝し、愛する人々の幸多き未来を祈って、多くの若者が死へ直進していきました。杉本もそのひとりだったのです。
しかし、李香蘭を含めて、一般の日本人は何も知らされず、新聞の報道を鵜呑みにし、日本の勝利を信じこんでいました。そんな李香蘭に日本の敗戦を伝えたのは愛蓮でした。仲間に内緒で李香蘭に会いにきた愛蓮は、再会を喜ぶまもなく、終戦前に一刻も早く日本に帰るように勧めるのでした。日本が敗ける……李香蘭は愕然とします。

ついに敗戦の日、満州国は消え、皇帝溥儀はソ連に拉致され川島芳子も逮捕、銃殺されます。舞台は冒頭の李香蘭の裁判に戻ります。
李香蘭は日本国籍を立証することはできましたが、法廷に満ちた憎悪は消えません。李香蘭は自分を生み育んでくれた中国への愛を切々とうたい、若さと無知ゆえにおかしてしまった過ちを詫びます。

いよいよ判決の時。裁判長は無罪を申し渡します。そして、不服を申し立てる傍聴人たちにうたいかけるのです。「憎しみを憎しみで返すなら争いはいつまでも続く。徳をもって怨みに報いよう」と。裁判長の歌に皆唱和し、法廷を包む大合唱となります。その中央に許された李香蘭と愛蓮のしっかりと抱き合う姿がありました。
ミュージカル 李香蘭 出演者紹介
野村 玲子 Ryoko Nomura

李香蘭役  野村 玲子 Ryoko Nomura

 旭川商業高校卒業後、富士銀行旭川支店に入行したが、舞台への夢が捨てきれず、1年後の1981年3月、単身上京して劇団四季附属研究所に入所。
 82年4月『エビータ』のミストレス(ペロンの愛人)役に大抜擢され、デビューを果たす。その後、『ウェストサイド物語』マリア、『キャッツ』シラバブ、『ジーザス・クライスト=スーパースター』マグダラのマリア、『コーラスライン』ディアナなど、数々の抜擢に応えた。
 大ヒット作の『オペラ座の怪人』では初演でヒロイン・クリスティーヌを演じ、その可憐さと美しいソプラノで観客を魅了した。また、『ミュージカル李香蘭』では、ふたつの祖国のはざまに立ち、時代に翻弄されて数奇な運命を辿った女性“李香蘭”を熱演。また92年、中国公演でも絶賛を浴びた。その他『ユタと不思議な仲間たち』小夜子、『夢から醒めた夢』マコと、オリジナルミュージカルを支えてきている。95年『赤毛のアン』アンでは、観客を大いに沸かせたコミカルな演技で、芸域の広さを感じさせた。
 ストレートプレイでの活躍もめざましく、93年に創立40周年記念公演として 14年ぶりに上演された『ひばり』で、創立メンバーであった藤野節子が演じてきたジャンヌ・ダルクを好演し、劇団四季の伝統的なレパートリーを見事に引き継いだ。また、同年の『ハムレット』では、はかなく純真なオフィーリアを演じている。
2000年には、念願であったストレートプレイ『ラ・ソヴァージュ〜ノンという女〜』のテレーズ役を、藤野節子、影万里江から引継ぎ熱演。
2002年には、36年間封印されていた伝説の舞台『アンドロマック』に挑戦。見事にタイトルロールのアンドロマックの千々に乱れる女心を演じきった。
 さらに劇団四季の悲願でもあった、自由劇場の柿落し公演『オンディーヌ』では、可憐で無垢な妖精オンディーヌの魅力を余すところなく表現している。
 その後も、『アンドロマック』『ハムレット』『ひばり』などの再演を重ね、2006年にはストレートプレイでは異例ともいえる1年間のロングラン上演となった『鹿鳴館』において全ての公演で影山朝子を演じ、その成熟した演技・朗誦術は各地で絶賛された。自由劇場のストレートプレイには、欠くことのできない存在である。


濱田 めぐみ Megumi Hamada

川島芳子役 濱田 めぐみ Megumi Hamada

 九州国際大学付属高等学校卒業後、女優を目指し上京。舞台芸術学院でミュージカルの基礎を学んだ後、数々の舞台に出演する。
95年12月に行われた劇団四季オーディションに合格。抜群の歌唱力と将来性が認められ、オーディションから3ヵ月後の96年2月には『美女と野獣』のヒロイン・ベル役に大抜擢、劇団四季デビューを果たす。新人とは思えない落ちついた演技で福岡公演にベル役で出演、地元九州での舞台にヒロイン役で登場し、九州からのミュージカル界の新星の登場をアピールした。
『ライオンキング』では98年の初演から主役ナラを好演しており、ディズニーのスタッフからも絶賛されている。同じくディズニーミュージカル第三弾である『アイ―ダ』でもタイトルロールを獲得。王女らしい気品のある演技と卓越した歌唱力で好演している。ディズニーミュージカル三作品においてヒロイン役を演じているのは彼女のみ。
伸びのある歌唱力、定評のある演技に加え、『クレイジー・フォー・ユー』ではタップをはじめダンスも難なくこなす。
着々と実力をつけ、四季の看板女優への道を歩んでおり、期待と注目を浴びている。


五東 由衣 Yui Gotoh

李愛蓮役 五東 由衣 Yui Gotoh

 10歳の頃からクラシック・バレエを始め、鎌倉パブロバ・バレエスクールで本格的なレッスンを受ける。その後も、モダンバレエ、ジャズダンス、声楽のレッスンを重ねて、舞台に立つことを夢見る少女だった。大学時代もダンスサークルに所属し、ミュージカル公演のステージに立っていた。
 劇団四季の89?90年オーディションに合格。90年『キャッツ』福岡公演のジェミマ役で初舞台を踏んだ。翌91年には早くも、『ミュージカル李香蘭』の愛蓮役に大抜擢、見事に期待に応えた。その後も透き通った歌声とダンス力で『エルリック・コスモスの239時間』のエルコス、『キャッツ』のジェリーロラム=グリドルボーン役、『美女と野獣』のベル役といった、ミュージカルで活躍する一方、『思い出を売る男』『永遠の処女・テッサ』などのストレートプレイでも確実な演技力でその存在を示している。


芝 清道 Kiyomichi Shiba

杉本役 芝 清道 Kiyomichi Shiba

 学生時代に『ジーザス・クライスト=スーパースター』を観て、ミュージカルを志す。『ユタと不思議な仲間たち』のゴンゾ、『ウェストサイド物語』のディーゼル、『キャッツ』のラム・タム・タガー、『ミュージカル李香蘭』の王玉林と出演し、1991年2月の『ジーザス・クライスト=スーパースター』大阪公演からは狂言者シモンを演じ、それまでの自己の役の幅を広げた。こどものためのミュージカルでも活躍し、『新・はだかの王様』の運動大臣アロハなど、個性的な役柄が多い。『ミュージカル李香蘭』では抗日に燃える若者・王玉林を熱演。中国公演でも活躍した。
 96年の『エビータ』ではチェ役、98年の『ジーザス・クライスト=スーパースター』ではユダ役と、二つの念願の役を得て、熱演した。98年『ミュージカル李香蘭』東京公演から、李香蘭の恋人役・杉本を演じている。2002年にはストレートプレイ『アンドロマック』でオレスト役に挑戦、新たな一面を見せた。そしてロンドンのスタッフを迎えて行われた『マンマ・ミーア!』のオーディションでは、見事サム役を勝ち取った。2006年には『鹿鳴館』の飛田天骨で出演している。2008年『ライオンキング』ではムファサを好演。

ミュージカル李香蘭DVD 劇団四季 ミュージカル 李香蘭
DVD      1枚組
収録時間   139分
画面サイズ 16:9LB
商品番号   NSDS-12863
税込価格  6,090円
劇団四季 昭和の歴史三部作DVD-BOX
劇団四季 昭和の歴史三部作DVD-BOXイメージ
DVD     3枚組
収録時間   441分
画面サイズ 16:9LB
商品番号   NSDX-12866
税込価格  18,270円
ミュージカル李香蘭DVD