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「日本軍医の美談」日本語教材から削除 中国側のご都合歴史教育 (1/2ページ)

2008.12.29 23:03
このニュースのトピックス歴史・考古学
中国で出版された日本語教材。左の傍線部分は、中国側が問題視した個所(矢板明夫撮影)中国で出版された日本語教材。左の傍線部分は、中国側が問題視した個所(矢板明夫撮影)

 【北京=矢板明夫】日本のNPO法人が編集した日本語教材が中国で今秋出版されたが、原本に史実として収録されていた「旧日本軍医が多くの中国人を助けた」との内容に対し、中国側が「問題がある」として削除していたことが29日までにわかった。中国では愛国主義教育の一環として、日本軍の残虐さを誇張して描写した書籍が大量に出版されており、こうした日本軍のイメージと矛盾しているため中国側が難色を示したとみられている。

 この日本語教材は、北京の大手出版社「外語教学と研究出版社」が9月に出版した「日語読庫」で、日本のNPO法人、日本語多読研究会(本部、東京)が外国人向けに編集した「日本語多読ライブラリー」(アスク出版)を原本にしている。

 日中の両出版社は当初、同じ内容の掲載を前提に話を進めていた。ところが、中国側が突然、変更を求めてきたという。

 この教材にはもともと、「雪女」「走れメロス」など日本のおとぎ話や短編小説、伝記など5つの文章が収録されていたが、中国側が問題視したのは「永井隆、原爆の地 長崎に生きて」という文章だった。

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中国で出版された日本語教材。左の傍線部分は、中国側が問題視した個所(矢板明夫撮影)
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