坂田健史VS久高寛之〜ボクシングWBA世界フライ級タイトルマッチ〜
防衛に水差した興毅 坂田陣営「不愉快」
防衛した坂田(右)の健闘を称え、笑顔の絶えない金平会長だったが…
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金平会長が激怒した。WBAフライ級の王座防衛に成功した坂田の次戦の対戦相手としてWBA1位の亀田興にオファーを出す予定だったが、予想もしなかった内藤への対戦要求。「勝手にパフォーマンスをすることは不愉快。今までは同門だから黙ってたけど、亀田は1位でしょ。坂田とやるべきですよ。坂田から逃げてるとしか思えない」。坂田との指名試合ではなく、内藤への挑戦を希望した亀田興に怒りをぶちまけた。
坂田は3回に偶然のバッティングで右目上をカットしながらも、左右のフックを中心にパンチを打ち込み、23歳の挑戦者を圧倒。「(右目上が切れても)慌てなかったのはこれまでの経験が大きかった。中盤も挑戦者を休ませずに、ガンガン行こうと思った」。持ち味のスタミナを生かし、久高を寄せつけなかった。リングサイドの亀田興に強さを見せつけ「坂田もいるぞ、というのをアピールしたかった」と満面の笑みで話した。
次戦について、坂田は「指名試合で亀田くんとやるかもしれないし、誰がきても準備しておきたい。(亀田興と)もちろんやりたい気持ちはある。いい試合になると思う」と亀田興との対戦に色気を見せた。金平会長は「僕は坂田が一番強いと思ってますから」と自信満々だが、この日のパフォーマンスで実現は微妙な情勢。フライ級戦線がどう展開するか、今後も目が離せない。
[ 2008年07月31日 ]