ゼンショーグループのビジョンは「世界から飢えと貧困をなくす」ことです。その実現のためには、「フード業世界一」にならなければなりません。私たちは、この理念を掲げて1982年に創業しました。
創業から2000年3月までを第1ステージ、2007年3月までを第2ステージとして着実に地歩を固め、2007年4月からは新たな飛躍を遂げる第3ステージを迎えました。
第1ステージでは、「マス・マーチャンダイジング・システム(MMD)」を構築して牛丼チェーン「すき家」を拡大。第2ステージでは、「すき家」で培ったMMDを進化させ、新規出店とM&Aを積極的に行い、郊外型ファミリー牛丼チェーンから多業態グループへと事業スタイルを変えてきました。
そして、2007年4月からはMMDのさらなる進化により、グループとしての総合力を発揮させ、新たな成長を目指しています。
第3ステージでは、全国47都道府県に3,000店舗を超える店舗をカバーする調達や製造、物流及び情報システムなどの機能強化を積極的に進めています。グローバルな食材調達網を重点的に構築するとともに、全国に工場4拠点、物流センター9拠点を新設し、合計で工場は21拠点※、物流センターは17拠点※となりました。これにより、内製化を推進し品質を向上するとともに、配送効率を上げコスト削減が実現しました。更にMMD を進化させ、「食の安全」のさらなる追求と各カテゴリーにおけるNo.1ブランドの確立を目指して、「フード業世界一」へのステップを確実に固めていきます。
※2008年7月末現在
BSEや農薬など有害物質の残留、混入をはじめとする「食」の信頼性に対する不安、食糧価格の高騰など、今も世界中で「食」に関する深刻な問題は尽きません。
こうした問題を抱える現代においてゼンショーでは、第一に「安全」、 第二に「品質」、 第三に「コスト」という優先順位を明確に定め、常に冷静な目で判断し、考え、行動してきました。
そうした視点から、国が定めた基準よりも厳しい独自の安全基準を設けての原材料の安全確保など、徹底した安全管理、品質管理を行ってきました。並行して、グローバルな「食の安全基準」を率先して作っていくことも私たちの使命であると考え、専門家が集まる研究機関と連携して研究を重ねています。
これからも、私たちはビジョンの実現のために、安心できる「食」を世界中に提供できる「フード業世界一」を目指して挑戦していきます。
ゼンショーグループCEO
小川賢太郎