岡山放送局

2008年12月30日 10時37分更新

「邑久張り子」生産ピーク


新年を前に瀬戸内市では来年のえとのうしをかたどった張り子の置き物づくりが盛んに行われています。

瀬戸内市邑久町の玩具職人の武久忠さんは毎年、えとをかたどった張り子の置物をつくって出荷しています。
張り子の置物は水に溶かした紙を型に流し込んで空気を吹き込む「吹き込み技法」と呼ばれる江戸時代から続く方法で形をつくっていきます。

置物は長さが13センチ、高さが8センチほどで、武久さんはひとつひとつ手に取って明るいオレンジ色の絵の具を使ってていねいに模様などを描いていました。

武久さんは「来年は明るい年にしたいという思いでうしの模様を鮮やかなオレンジ色にしました。来年は楽しく過ごせる1年であってほしいと思います」と話していました。
張り子の置物づくりは1月末まで続けられ、およそ3000個が県内の土産物店などに出荷されることになっています。