2008年12月30日 10時37分更新
県内の景気について日銀岡山支店は個人消費が落ち込んでいるうえ、製造業の生産も減少しているとして先月よりもさらに景気が下降傾向にあるという見方を示しました。
日銀岡山支店によりますと県内の個人消費は普通車や小型車の販売が大幅に落ち込み、乗用車の販売台数は去年の同じ時期と比べて12%下回ったほか、衣料品や身の回り品が不振だったことから先月の百貨店の売り上げが3か月連続で前の年を下回っています。
また、製造業の生産については鉄鋼が自動車向けの需要が落ち込んでいるのを背景に生産が減少しているほか、自動車や電気機械も内外の需要の落ち込みで生産水準を引き下げているとしています。
こうしたことから日銀岡山支店は「輸出の落ち込みによる製造業の生産の減少から企業では減益幅が一段と拡大する見込みで景況感も急速に悪化している」として先月よりもさらに景気が下降傾向にあるという見方を示しました。
日銀岡山支店のたか橋経一支店
長は「世界的な景気悪化の影響が県内でも生産の減少や個人消費の低迷として現れてきたが来年もしばらく同様の傾向が続いていくのではないか」と話しています。