暮れも押し詰まった29日、福岡市早良区の西新中央商店街では、年末年始の食材や、正月用の飾り付けを売る名物のリヤカー部隊の威勢のいい掛け声が響き、大勢の買い物客でにぎわった=写真・山下恭二。
博多雑煮に欠かせないカツオ菜や、大根などを購入した近くのアパレル関連業、清水たまおさん(65)は「新鮮だから野菜はいつもここで買います」とビニール袋一杯の野菜を抱えていた。
60年代から店を出している西新行商組合の組合長、宇高(うたか)伸子さん(75)は、お客との軽妙なやり取りが人気のリヤカー部隊の中でもシンボル的な存在。「今年は思ったよりいい。ここには不景気もリストラもありません」と詰めかける客に笑顔で応対していた。【門田陽介】
2008年12月30日