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「倹約かっこいい」 米国流の消費、景気後退で変化

 景気後退の影響が広がる米国社会で、倹約志向が高まりつつある。借金を重ねてモノを買い続けるという旧来のライフスタイルを見直し、カネをかけずとも、楽しく豊かに暮らす知恵に注目が集まっている。身の丈まで縮まってきた消費の現場を追った。

 「今は倹約がかっこいいのよ」。大手IT(情報技術)企業に勤務するマリー・ホールさん(39)=ロサンゼルス市在住=から意外な言葉がもれた。有名デザイナーの服に身を包んでいるが、これらはサンプル品を格安で販売する特別セールや中古品専門店で購入したもの。自ら設定した月300ドル(約2万7000円)の「おしゃれ予算」を守っている。

 ホールさんの1日は新聞の折り込みチラシに目を通すことから始まる。店頭で割引券として使えるクーポンを収集。洋服から日用品、食品に至るまで、インターネットを使って価格を比較してから買い物をする。「(株式相場に連動した)企業年金は信用できない」と節約した金は貯金に回し、老後に備えている。(28日 07:00)

社会 | おくやみ