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NIKKEI NET

ハンチントン氏死去 「文明の衝突」で冷戦後予見

 【ワシントン=米山雄介】著書「文明の衝突」で知られる米国の政治学者、サミュエル・ハンチントン氏が24日、米マサチューセッツ州マーサズ・ビンヤードで死去したことが27日、明らかになった。同氏が58年勤めたハーバード大学が同日までに発表した。81歳だった。死因は不明。

 1927年、ニューヨーク生まれ。冷戦後の93年、米外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」に論文「文明の衝突」を発表、96年に出版した。世界が宗教や文化の違いから西欧、イスラム、中国、日本など八大文明圏に分断されると予見。国際政治だけでなく、文明史の観点からも論議を呼んだ。

 ハーバード大によると、同書は39の言語に翻訳された。同氏は共著・編著を合わせて17の書籍と90以上の学術論文を発表。2007年に教職から退いていた。 (10:53)