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箱根のパーク&サイクル好評 /新年度から本格実施へ
- 政治・行政
- 2008/12/27
箱根町の芦ノ湖周辺で二〇〇七、〇八年度と二カ年連続で実施した「パーク&サイクル」の交通社会実験が、利用者に非常に好評だったことが分かった。主催者側では、利用者から挙がった改善要望を検討した上で、〇九年度からの本格的な実施を目指している。
実験は県や町、地域の交通事業者、観光団体などでつくる「箱根スマイル2000万人プロジェクト検討委員会」が実施。休日の慢性的な交通渋滞を緩和させようと、山坂の多い箱根でも利用しやすいように電動アシストサイクルを使ったパーク&サイクルの実験に取り組んでいた。
同委員会事務局の小田原土木事務所によると、〇八年度は七月下旬から十一月末までの百三十日間、四拠点五カ所で計五十台を用意し、述べ二千四百二十台(千三十八グループ)を貸し出した。〇七年度の状況は一カ所十五台で、百二十六日間に述べ九百二台(三百七十一グループ)。
貸し出しの際のアンケートで、「非常に便利」または「便利」と感じた利用者の割合は〇八年度で94%。〇七年度も96%と、満足度は高いとの結果が出た。要望としては、借り受け個所とは別の個所での乗り捨て、改善点では自転車優先・専用道路の延長整備などを求める意見が多かった。
実験結果は〇九年一月に予定する委員会で正式に報告するが、貸し出し個所は、県立芦ノ湖キャンプ村やホテルなど公共施設と民間施設があるため、貸出料金にばらつきがある上、駐車料金も無料があれば有料の所も。同土木事務所では「委員会に諮り、利用料金などをある程度統一し、〇九年度からの実施計画の策定を進めていきたい」(道路維持課)と話している。
渋滞緩和については、実験結果から目に見える効果は表れていないが、「まずはエコ意識を高めてもらうきっかけづくりになれば」としている。
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