東京地区(23区と三鷹、武蔵野市)で利用者のタクシー離れが深刻だ。関東運輸局によると、11月の平均運送収入(1日1台当たり)は4万3141円と前年同月比11.6%減少した。前年実績を2ケタ以上割り込むのは、金融システム不安が尾を引いていた1999年1月以来ほぼ10年ぶり。
昨年12月の値上げでタクシー離れが始まり、今年8月まで毎月の平均運送収入は4%前後落ち込んでいた。9月のリーマンショックで節約志向が急速に高まり、9月(8.9%減)、10月(8.2%減)とマイナス幅が拡大。11月は実車率も前年同月比4.9ポイント下がって40.4%だった。(14:08)