09年3月末までに開通する中津日田道路の最初の完成区間。写真奥の中津港の方向へ道路が延びる
地域高規格道路の中津日田道路(中津市―日田市)で最初の開通区間三・六キロが二〇〇九年三月に完成する。中津市東部の田園地帯に姿を現した県北の新しい大動脈では、仕上げの工事が急ピッチで進んでいる。
開通区間は重要港湾の中津港に近い県道中津高田線からJR日豊線を越えて国道213号までの中津港線(一・五キロ)と、213号から国道10号までの中津道路(二・一キロ)。通行無料の自動車専用道路で、暫定的に片側一車線で整備している。
工事を担当する県中津土木事務所によると、道路本体は既に完成。一月から舗装工事やガードレール、照明、標識の設置が本格化する。全線で騒音の少ない排水性舗装をする。
開通後は旧中津市内で数少ない南北の幹線道路になり、中津港や周辺の進出企業に向かう大型車、通勤車両の利便性向上や市街地の渋滞緩和が期待される。
中津日田道路は中津港、整備中の東九州自動車道と日田市の大分自動車道を結ぶ総延長約五十キロ。県道路課は「道路予算は厳しいが、東九州軸と九州横断軸を結ぶ重要な路線として着実に整備を進めたい」としている。
【ポイント】
中津日田道路の整備状況 中津市側の計26キロで事業着手。中津道路から東九州自動車道・中津三光インターチェンジ(仮称)までの2・6キロは、2014年度完成目標の東九州道の進ちょくに合わせて建設する。日田―耶馬渓(約20キロ)は現在の国道212号の活用を検討しており、日田市側では登坂車線を設けて一般の国道より規格の高い道路整備を進めている。
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