PowerDJ's池袋店では、初心者の方から上級者の方まで、DJプレイのスキルアップをしたい!という方のために、一流DJの方々をお迎えした各種DJセミナーをご用意しており、これまで受講して頂いた多数のお客様にご好評を頂いております。
 しかしお客様の中には「ホントにDJが出来るようになるの?」「講師の人はどんな人なんだろう…なんか怖いなぁ」「自分のレベルじゃあセミナーを受けに行くのも恥ずかしいなぁ」「オレはオリジナルのスタイルを追求しているんだ!セミナーなんか受けたらそれが無くなる!」など様々な理由から、セミナーの受講をためらっておられる方もいらっしゃることと思います。
 そこで今回、そんなご不安を解消すべく、この5年ものあいだ講師を務めて頂いているDJ HANGER氏に、普段どのような考えを持ってセミナーに臨んでいるのかを、DJセミナー終了後のDJ HANGER氏に、PowerDJ's池袋店の一柳と市原がお話を伺いました。

DJセミナーの講師歴
一柳(以下=一):最初に、DJセミナーの講師歴についてお尋ねします。
HANGER(以下=H):何年ぐらいだろう、約5年ぐらいになりますかね。
一:PowerDJ'sでセミナーを始めてもらったのが5年位前ですね。
H:そうですね、その時まだ僕21、22歳位だったと思うんで。
一:その頃はセミナーのような事の経験はあったんですか?
H:いえ、その時は全くの手探りでしたね。
一:手探りで始めてみたと(笑)
H:(笑)ホント手探り。
一:その後、専門学校などでもセミナーをされていたようですが、そちらではどのような感じのセミナーをされていたのですか?
H:そちらでは講師として毎週入ってという。そこはホントに学校という感じでした。3年位やりましたね。一年のカリキュラムみたいなものを軽く作って、それに沿って進めていくんですけど、いろいろな機材が揃っているので、例えば僕のビデオを見せたりだとか、色んなターンテーブリストの歴史を見せたりだとか、そういったこともしつつ、スクラッチの技を教えていくっていう感じでした。
一:なるほど。そのカリキュラムはHANGER君が作ったんですか?
H:んーまぁ、アバウトではあるんすけど、今週はこれを流そう見たいな、そういうカリキュラムを一応作ってっていう、感じでしたね。

PowerDJ'sのHANGERセミナーの特徴
一:DJ HANGERのDJスクールにはどんな特徴があるのでしょうか?
H:とりあえず、スクラッチのスキルだとか、僕の持っているものは全部出したいというところがあります。あとは全くの初心者の方から、 上級者の方もできないオリジナルの技まで教えていくというのが特徴かと思いますね。
一:他所でも色々なセミナーやスクールがありますが、その中でもDJ HANGERにしか出来ない、教えられないというような事はありますか?
H:例えば早弾きとかですよね。スクラッチの早さだったりとか、フレアを何発いくかだとか、そんなノリになっちゃうかな、売りとしては(笑)。まぁ細かいところを言えば色々あるのですが。あとは基礎がしっかり出来ていない子が結構いるので、そういう子を軌道修正させてあげるという内容が、最近は多いですね。
一:なるほど。基礎を重点的に教えつつ、普通のDJがあまりやらないような早いスクラッチだとか、フレアのテクニックだったりだとかも、しっかり教えられると言うことですね。
H:もちろんもちろん。
一:セミナーを行う上で気をつけているということはありますか?
H:んー、なんだろう…。2時間って結構長いので、集中力が切れたりするので、休憩を入れたりだとか、そういうメリハリをつけることですね。あとは、ビートに飽きてきたら、ってまぁ皆さんDJが好きで来られていると思うのであまりないのですが、そういう時は俺が2枚使いとかをしたり、ドラムを作ってみたり、軽いセッションみたいなことをして、常にフレッシュさを失わないようにしたいですね。
一:なるほど。ただ単に教えるだけでなく、楽しみながら学べる内容というのを心がけていると。
H:そうそう、そうですね。
一:色々なテクニックがありますが、それを生徒さんに教える際に、なかなか思うように身につけられない方から、すぐに覚えてしまう方まで、 生徒さんに教える際に差が出てきてしまうことがあると思います。そういった場合に気をつけている事というのはありますか?
H:もうホントに根気強く、出来ない方には出来るまで、みっちり教えるって感じです。2時間それに費やす人もいれば、5分で終わってしまう人もいるので、それはもちろんそれなりに一人一人別々に対応していってますね。
一:出来なくて練習がキツいな、難しいなと生徒さんが思ったり、自信をなくしてしまったりすることもあるかと思いますが、そういうところで気をつけているところは?
H:同じ技をずっと練習していると飽きちゃうときもあるじゃないですか。そういう時は違う技を交互に教えたりしながら、「じゃあもう一回やってみようか」っていう。飽きないように並行に進めていきます。簡単な技を教えて、「音をハメると楽しいよ」っていうのを思い出させたりしながら、また前の練習に戻ったりすると、やる気が戻ったりするから。やっぱり俺もそういう人の気持ちもほんとにわかるし。
一:なるほど、そういう人の気持ちもわかる、と。
H:そう(笑)
一:HANGER君にもそういう時期があったということですよね、練習していて。
H:もちろんもちろん。
一:そういった、練習にくじけそうになったときと言うのは、どのように克服してきたんですか?
H:いやー…、でもやっぱテンションをあげることももちろん大切だと思うし。楽しもうとするっていう。あと、触っていれば出来ちゃうから。とにかく出来なくても毎日触っていることが大事。(アニメ・キャプテン翼の)翼君も言っていたけど(笑)、ボールが友達、みたいな。レコードも友達、みたいな。そういうこと言ってれば、大丈夫(笑)。うまい人ってみんなそうじゃん、ロナウジーニョとか。毎日のようにやってるから、難しい技でも簡単に出来るようになる。
一:DJも同じように毎日さわることが大事だと。生活の一部にしてしまうと。
H:そうそう。体の一部に。頭で考えたことを手でやってるわけだから、そういう風にしないと音も自分が思った通りにリンクしないじゃないですか。だからやっぱり、体の一部にするまで何度も触っていかないと無理。
一:なるほど。逆にそういう風になるともっと楽しめるし、もっとうまくなっていくと。
H:そうそう。やっぱし感情が出てくる。
一:スクラッチでもちゃんと感情の表現が出来るんだと。
H:もちろんもちろん。
一:HANGER君自身も練習で壁にぶち当たっても、ずっと触っているうちに出来るようになったなとか、次のレベルに行けたなとか、そういう風に感じることってやっぱりあったんですか?そのときはどんな心境になりましたか?
H:いや、それはもう、激フレッシュですよね(笑)
一:(笑)激フレッシュ。
H:あはは。もぎたて!もぎたてですよ(笑)
一:(笑)もぎたてな心境になると。
H:なるなる、やったー!と(笑)。壁ぶっ壊した時とか乗り越えた時は「あ、やっぱし力抜かないとだめだな」って思った。考え方次第だから、つねにオープンにバランスよく考えないと無理。
一:なるほど、常にオープンにしてると。そうですよね。普通のDJはダンスミュージックを聞き、それをプレイするというスタイルですが、DJ HANGERの場合は、ジャンルは全然関係なく、しかもいろんな楽器を触ったり、シンセを触ったり、どの分野にでも行って何でもやるという感じじゃないですか。いつぐらいからそのような考えを持ち始めたんですか?最初は違いましたよね?
H:もちろん最初は違いましたね。最初は自分が楽器なんて出来ると思ってなかったから。やっぱりターンテーブルがきっかけだよね。「あ、楽器として捕らえられるんだ」って。俺もこれでミュージシャンとして行けるんだって思ってから、逆にいろんな分野に、例えばギター弾いたりとか、シンセ弾いたりとか。何でも出来るじゃんって。「オレはこの分野」って枠を作っちゃうほうがつまんねぇって思ったから。
一:なるほど。DJとしてキャリアを積むうちに、自分もミュージシャンなんだという自覚とか発想とか出てきて、それで今のスタイルがだんだん出来てきたという感じなんですね。
H:そう。でもまだまだ不完全だし、これからももっと進化したいし、って感じですよ僕は。

今後のDJシーンの展開予想
一:そういった考えを持ったHANGERさんにDJスクールを受け持ってもらっているので、今後色々なことをやりたいと思う生徒さんが増えてくるのではと思います。その流れでスクールの内容がもしかしたら今後変わっていくのかもしれませんね。
H:そうですね。
一:どうですかね?今後のDJシーンの展開とか予想とか。
H:展開?予想?
一:こういうDJが増えていくんじゃないかとか、こういうことがしたいっていうDJが増えるとか。どうおもいます?
H:あー。まだここ10年はたぶん…、スクラッチはもちろん根付いてるとは思うんですよ。根付いてるんだけど…この次…何になるんだろうね?
一:あはは(笑)。
H:あはは(笑)。俺もあんま見えてないな。俺もいま手一杯(笑)。自分が進化するのに。
一:(笑)。
市原(以下=市):CDJの登場があります。
H:そっか、それがあるね。アナログだけじゃなくてCDJ。
一:そうですね。あとパソコンでのDJのことを知りたいという人、パソコンでDJを始めるって言う人も増えていく。
H:これから増えるでしょうね。
一:今年が増え始めてきた感じでした。
H:転換期ですね。
一:来年再来年あたりにドッと増えてくる可能性がある。
H:でもさ、レコードとか買わなくていいんだよ?危ないって(笑)
一:(笑)
H:危ない危ない、ミュージシャンとして危ないよね。レコードが売れなきゃ生活がガーって厳しくなるし。
一:ミュージシャンも売り方を考えなければいけない時代ですよね。ネット配信で売ったりとか。
H:そうそう。でも配信って、データをコピーされたら終わりなんだよね。
一:それは音楽業界全体の問題ですよね。
H:うん。でも、だからそこでDJスキルが役に立ってくるんですよ。スキルがあれば仕事がくるから。
一:なるほど。パソコンやCDJによってDJプレイが簡単なものになっていくからこそ、スキルが重要なものになってくると。
H:そう。あとはその人の音楽性が重要になってくる。
一:スキルと音楽性ですね。そういう人は音楽をやっても生き残れるんじゃないかと。スキルはコピーできないですからね。
H:そうそう。ホント出来ないから。あと、やっぱしライブ。ライブって一番その人の持っているもの、真価が発揮されるじゃないですか。疑いようが無い。
一:DJプレイよりもライブの方が注目されてくると。
H:そう。だからHIFANAとかがウケるんだよ。ライブがすごい。

DJ HANGERの今後の方向性について
一:HANGERさんが今興味を覚えている事、やってみたい事などは?
H:バイオリン。
一:バイオリン(笑)。
H:うははは(笑)。
一:バイオリンすか。
H:今はギターなりベースなりをやってるので、違う楽器をと。
一:なんで数ある弦楽器の中でバイオリンなの?よりによって(笑)
H:いやあの、持ち運びが簡単だから。
一:持ち運び(笑)
H:あはは。川原とかで出来んじゃん。小っちゃいし。俺外出るときはスタイリッシュに行きたいから、あんまり荷物持ちたくないんだよね。
市:電気使わなくていいしね。
H:それそれ、電気を使わなくていいってのもあるし。
一:コントラバスとかデカすぎるからバイオリンの方がいい。
H:そう、ビオラとかよりもね。弦楽器系だね。とりあえず今はメロディーが弾きたいの。
一:なるほど。
H:リズムは結構わかってるから、次はメロディー。コードなり。それが解ればたぶんホントもっと楽になる。音楽が。
一:もしかしたらそれらをDJプレイに使ってみたりとか。
H:うん、それもやりたいし。普通にこっちでビートをかけながら、いきなりバイオリン弾いてもありだし、弾きながら歌ってもいいし(笑)。
一同:(笑)
H:歌えねぇよ!っていう。
一:普通のバイオリン弾きでもいないよ。
市:みんながスクラッチを期待しているのに。
H:バイオリンやってんの(爆笑)!
市:歌を歌ってたり(笑)。
H:DJじゃねぇじゃん!っていう(笑)。でもだから、別にそういう時は別名義でいいんですよ。DJ HANGERとしてはDJのテクニックを期待してお客さんがくるから。バイオリン弾くなら、別に本名で出てもいいし。俺の場合は、あんまりそういう枠は関係ない。
一:ほんとスキルと音楽性とが全てで、名前はもう関係ないと。
H:そうそう。だから「HANGER」でいいし。DJやるときは「DJ HANGER」でいいし、名前にはこだわってない、もう。広いほうが面白いし。

DJ HANGERのオススメ機材
一:そんなDJ HANGERが今オススメする機材はありますか?
H:あ、それはもう、もちろんPioneer DJM-909
一:オススメの理由はなんでしょうか?
H:や、もう、何も言う事がございません(笑)。
市:ホント楽器のようなミキサー。
H:うん、楽器楽器。何も言う事が無い。
一:現時点で楽器として使える最高のDJミキサーだと。
H:最高。最高のDJミキサーかな、と。
市:HANGER君のセミナーを受けた方、よく買って帰ったりされますもんね。
H:買う(笑)。いい宣伝してるよね、ホント。
一:セミナーのおかげで3,4台は売れてますからね。やっぱり使ってるところを見るから、買いたくなるんでしょうね。
H:そうそう。さっきのセミナーを受けていた子も、俺がエフェクトを使ってるのを見てすぐウィンウィンやり始めたもん。
一:なるほどね。DJM-909使ったセミナーってのも、ある意味凄いよね。
H:ウィンウィンいっちゃってるけどね(笑)。
一:ほかに何かありますか?DJミキサー以外でも何でもいいすよ。
H:あー。じゃあギターで(笑)。いや、やっぱそれはいいや(笑)。
一:では電子楽器だと?
市:Roland V-Synth
H:ああ、V-Synthね。
一:V-Synthはすごい色んな音が出せる。
H:うん、危ない(笑)。
一同:(笑)。
H:危ないよ!
一:なるほど。
市:あとターンテーブル。HANGER君はVestax PDX2000(注:Vestax PDX-2000MKII の前世代モデル。生産完了品)を使ってるんだよね。それを使っている理由というのは?
H:針飛びしないし、トルクが強い。俺、45回転でジャグリングするんだけど、そんな激しいプレイにもしっかりついて来るんだよね。
一:マーキングがズレる、とか問題はないですか?Vestax PDX2000とTechnicsのタンテだと。
H:あ、ズレる。多分ズレると思う。でも、俺最近テクニ触ってないから。
一:でも、自分でタンテを持って行っちゃうから問題は無いよね。
H:うん、持ってっちゃうから。
市:そっか、自分で持ってきゃいいんだもんね。
一:2000は僕もいいタンテだと思います。
H:名機ですよね。

DJ初心者にメッセージ
一:じゃあですね、これからDJを始めようを思っている、または始めたばかりだという方にメッセージをどうぞ。
H:メッセージねぇ…。まぁあんまりゴチャゴチャ言うのも変だけど。DJ経験のない人は、ビートと合わせてコスってみたらヤバいから触ってみてください、っていう(笑)。
一:(笑)
H:ある人は、もっと音楽を楽しもうよ、っていう。スクラッチも音楽だから。楽しめればもっとスキルも伸びるだろうし。やってて楽しいと、人生が豊かになります。
一:なるほど(笑)、楽しもうよと。新庄もよく言ってましたからね。
市:新庄?ああ、野球の(笑)
H:新庄もそうだし、やっぱり楽しんでるから一流の人は。

最後に(余談)
一:ほかに聞きたいことはありますか市原さん?
市:そうですね…、機材で…、HANGERさんが使っている機材を全部知りたいかなぁと。
H:あー。あとSeratoRANE serato SCRATCH LIVE)。
市:Seratoね。使ってみてどうですか?
H:全然問題ないですね。ただ、盤が針飛びするから、あれを改良してもらえればなと。溝を深くしたりすればいいと思うんだけど。それをしてもらえれば即戦力になるかな。レコーディングではもう即戦力になってるんだけど。
市:クラブプレイで問題は?
H:ああもう全然問題ない。全部AIFFにして。まぁMP3ももちろんやるけど。
市:この間のDMCのファイナルで…あの…誰だっけ?
H:CRAZE?
市:そうそう、クレイズ。彼はスクラッチの時だけバトルブレイクスを使って、その他はSeratoを使っていましたね。
H:そうそう。あ、でも、録音レベル?とかもしっかりマスタリングまでかけないと使えないんだよね。音が弱いし、中域が前に出てこない。だから自分でマスタリングまで出来る技術を持っていれば、まあ時間かかるけど、そこまで凝れる人なら、全くレコードでのプレイと変わんないと思う。
市:HANGER君はレコード録音してやってる?
H:やってない。CDとかからそのままチョン、ってやる感じ。
市:レコードから録ると結構音質が違うとよく言われるんだよね。CDと違って、ゲインの問題とかがあって。
H:そうそうそう。
市:だから取り込むときの問題だよね。マスタリングとか、コンプかけたりとか色々すれば。
H:だからそういうトータル面の技術とかも必要になってくるじゃん。
一:そうなんだよねぇー。
H:俺も最近そのあたりが整ってきたからやり易くなったけど、やっぱ俺もここまで落ち着くのにホントに大変だった。
市:ヘッドフォンは何を使ってましたっけ?
H:audio-technicaとSony…あのでかいやつ…なんだっけ…一万五千円位の…
市:MDR-Z700
H:かな?
市:シルバー?
H:そうそう。
市:じゃあそれだ。針は?
H:SHURE M44-7。これじゃないと今はキツい。
市:やっぱり針飛びの無さが命っていう感じ?
H:命。
一:針が違うとターンテーブルを触る感覚がもう全然違うんじゃない?
H:全然違う。44-7かそうじゃないかってのは触ればわかる。
一:感覚が違うから当然やりにくいよね。針が飛ぶ飛ばないは関係なく。
H:そう。だから逆に怖くなっちゃう。飛ぶんじゃないかって。だから自分の最大限のプレイは出せないよね、力をセーブしちゃうから、動きも。
市:DJミキサーは昔はVestax pmc07proを使っていたよね?そこからPioneer DJM-909に移行したときに違和感とかは感じましたか?
H:もちろん。あのP&Gフェーダーが好きだったから。アレが一番しっくり来てたと思ってるから、コスリでは。だから移行するときはちょっとだけ?感覚的に。周りから見たら“変わんないだろ”ってぐらいなんだろうけど、自分的にはあった。
市:ノブの大きさとかは?
H:ああもう、オレ的にはベスト。
市:そうだよねー、ミキサーとか機材とかを変えちゃうと、テクニックに影響しちゃうんだよね。
H:そうそうそう。でもそれは全部そうでしょ。
一:だから皆DJミキサーとかあんまり変えないんだろうね、たぶん。
H:なれた機材を使うのが一番ラクだからね。
一:そうなんだよねー。ソフトでもそうだもんねー。自分もAbleton Liveを使い始めて2年ぐらいになるけど、最近やっとだいぶ、ああこういうものなんだなぁって大体解ってきた感じだから。
H:そうそう。それでやっと自分のやりたいことが出来てくるんだよね。
一:そうそう。ホント使い込まないと解らない。1年ぐらいで解ったら早いほうだと思う。
H:うん。
一:よっぽど毎日何時間も触れる人じゃないと、そういうふうには早くはなれないなあっていう。
H:俺、もうProtoolsにしようかなぁって思ったりして。もう全部Audio…まぁMIDIも使いたいけど。
一:今からやっとかないと2年後ぐらいに使えるようになってないよ(笑)。
H:そうそう。でも、どっちにしろProtoolsになると思うんすわ。オレはスタジオすぐ入っちゃうから。変換するの面倒くさいし。
市:Mboxを持っておけば、ソフト自体はスタジオにあるProToolsシステムと同じだから、家でもスタジオでも同じ操作ができるし。
H:あそっか、一緒なんだよね。
市:今までに作った曲とかもトラック別にAIFFに書き出してそのままProtoolsに持っていくだけで、HANGER君が今使ってるソフトでミックスしたときの音とは全然変わってくるよ。
H:あぁ、そっかそっか。
一:Protoolsの方で慣れちゃえばね。今使っているソフトってオーディオしか使ってないんでしょ(笑)?
H:そうそう(笑)。
一:だからこっちで慣れた方が早いんじゃないかと思うよね。
H:Protoolsね…。見てても簡単そうだったしな。
一:慣れてる人は超はやいよね。マウスあんまり使わないで、キーボードだけで(笑)。
H:カカカッ、カカッ、カカッてね(笑)。
市:今ちょうど、Protoolsの教則DVDが出てるのでね、それを見れば結構解りやすいかも…。
一:俺も前から興味があるんだけどねー、Protoolsねー。
H:Protoolsって「7」だっけ?何だっけそのコンパクト版の…。
市:Mbox。Mbox2proMbox2Mbox2 miniがあって。
H:どれがいいのかな?
一:ソフトは一緒。
市:HANGER君だったら、拡張性も考えて、Mbox2proが良いと思うよ。
一:MIDIインタフェースも入ってるし。
市:Mbox miniはホント小さいやつ。ライブ用とか。
一:ただパソコンに取り込めて、出せればいいって言う。
H:じゃMbox2proがいいんだねぇ。
一:良いと思うよ。
H:あ、じゃ明日オレ買おーっと、新しいMacのデスクトップ(笑)。

(了)


 いかがでしたしょうか?当店が行っているDJセミナーのスタンスがお分かりになったことと思います。このインタビューを読んで興味を持たれた方は、ぜひ一度受講されてはいかがでしょうか?DJプレイが上達して、今までよりDJがさらに楽しくなること間違いナシです!!お申し込みは下記バナー↓よりどうぞ!


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