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国民健康調査:睡眠時に酒や薬 男性22%、女性17%

 薬や酒の助けを借りて寝ている人が成人男性の22%、成人女性の17%に上ることが、厚生労働省が25日公表した07年の国民健康・栄養調査結果で分かった。前回調査(03年)より逆に1~2ポイント上がった。

 調査は約1万8000人が対象。睡眠薬や精神安定剤を服用している率は男性7%、女性12%、眠るための飲酒をしている率は男性16%、女性6%だった。年齢別では60代以上が男女とも2割を超えており、20代も男性13%、女性が9%が薬や酒を使っていた。

 1日の平均睡眠時間は、男女とも6時間台が最も多く約4割を占める。比較的短いのは40代で、男性の33%、女性の40%は6時間未満だった。【清水健二】

 ◇糖尿病疑い2千万人突破

 07年の国民健康・栄養調査によると、糖尿病が疑われる人は予備軍も含めて2210万人と初めて2000万人を超えた。前年調査より340万人増え、10年前の1.6倍に達した。

 血糖状態を示す「ヘモグロビンA1c」を測定した約4000人からの推計で、日本糖尿病学会の診断基準に従ってヘモグロビンA1cが6.1%以上を「糖尿病が強く疑われる」、5.6%以上6.1%未満を「可能性が否定できない」と分類した。

 強い疑いは890万人▽予備軍は1320万人--で、それぞれ10年前から200万人、640万人増加。成人男性の29%、成人女性の23%が該当するが、治療を受けているのは男女合わせて5%に過ぎなかった。年齢別では、40代の15%、50代の27%、60代以上では3割以上が当てはまる。

 日本人のカロリー摂取量は10年前よりむしろ減る傾向にあり、厚生労働省生活習慣病対策室は「運動不足やバランスの悪い食生活が、糖尿病増加につながっているのではないか」とみている。【清水健二】

毎日新聞 2008年12月25日 21時08分(最終更新 12月25日 21時21分)

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