岡山放送局

2008年12月28日 19時8分更新

吉備津神社で御釜殿のすす払い


岡山市の吉備津神社で数百年にわたってかまどの火を燃やし続けていると伝えられる御釜殿のすす払いが行われ、この1年にたまったすすやほこりがきれいに払い落とされました。

吉備津神社の御釜殿は、湯を湧かしたときに響く釜の音で運勢を占う「鳴釜神事」で知られ釜の火は数百年にわたって絶えたことがないと伝えられています。

28日は、白い装束を着た4人の神職が頭や口もとを手ぬぐいで覆ってから御釜殿に入り、葉の付いた竹で天井の梁や壁にたまったすすを払い落としていきました。

およそ30分で1年分のすすが落とされて床の上を真っ黒に覆い尽くし、神職たちはほうきを使って丁寧に掃き集めていました。

作業に当たった神職は「1年の無事に感謝しながら心を込めてすす払いをしています。年末に入って雇用問題で不安が広がっているので、新しい年はみんなが明るい気持ちになれるよう祈っています」と話していました。

吉備津神社の御釜殿では、元日に「初釜の神事」が行われ、1年の運勢を占うことになっています。