毎年、東京ディズニーリゾートのカウントダウンにいち早く乗り込むために、寒い中頑張っていた、一週間だけのルンペンたち。
今年は見られない。
あの人たちはどこへ行ったのだろうか。
戻ってこなくていいのだけど。
昨年のルンペンはとても酷く、クリスマス直後からボンボの前に村を形成していた。
フェンスにブランケットやらビニールシートやらをかけ、本気のルンペンっぷりを発揮し、ディズニーオタクだけではなく、舞浜に住んでいる方や一般のお客にも、美しくないものとして注目されていた。
海外のインターネットでも取り上げられ、「富裕層に対する抗議」なんてエントリーがマイスペースに公開されていて面白かった。
で、そのルンペンがいなくなった理由を、自分なりに考えてみたのだが、やはり、舞浜駅周辺の治安の悪化があるような気がする。
舞浜駅周辺の治安の悪化を代表するのが、最近、駅前で「リサイタル」と称する騒音活動を続ける少年と、その取り巻きの登場だと思う。
舞浜駅の北口からと南口へと移動するには、駅構内を通らない場合、改札のそばにある連絡通路を利用するか、一度一階に降りなければならない。
その少年たちは、唯一の連絡通路を陣取り、そこを通り抜けようとする家族連れに「うるさいです、迷惑です」と注意してみたり、禁煙場所なのに喫煙してみたり。
しかも、その少年の歌声も、奇跡的なものを感じさせ、その下手さは、地元の高校に通う学生なら誰でも知っているものとなってしまった。
連絡通路はトンネルのような形になっており、結果、声が響くようになっている。
舞浜二丁目、三丁目に続く歩道橋の端まで聞こえ、iPodの音量を最大にしても伝わってくる、その歌声が伝えたいものは「wow」。
サビに入ったとたん、全ての歌詞が「wow」。
夜の舞浜駅は、とても危険な場所になりつつある。
一階ではBMXやスケボーなどを乗り回す人が集まり、通行人やロッカーを利用する人にぶつかっている場面を何度か目撃した。
男性トイレの個室には穴が空いている。
ダンスの練習をしている人が集い、そこを通りがかった学生に「見世物じゃない」と叫んでいた。
北口改札を出ると、高校生や大学生が、駐輪場への階段に腰掛け、酒盛りを行っている。
この状況は、以前からあったのだが、ここ数ヶ月で悪化している気がする。
こんな危険な場所に、ディズニーオタクがルンペン村を作ったらどうなるか。
狩られるね。
間違いなく、彼らとトラブルになるだろうね。
彼らが身の危険を感じたかどうかは分からないけど、今年、ルンペンが姿を見せない理由のひとつに、この状況があるのではないかと、勝手に推測している。
みなさんも、東京ディズニーリゾートにお越しの際は、このことに気をつけ、まっすぐディズニーランドかイクスピアリに進んでほしい。
そうしなかった場合、トラブルに巻き込まれても仕方がない状況が続いているので。