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name.黒 [グロ表現注意]タイトルNO.73167
    らた 06/09(月) 22:40 IP:121.111.231.20 削除依頼

学校にそうじやさんがいるらしい




かなしいそうじやさんらしい




なきそうなそうじやさんらしい




それは、酷く残酷な




人殺しさんらしい




さようならとも言ってくれないらしい




ありがとうもきいてくれないらしい





代わりにそうじやさんはあるものを依頼主からもらうらしい









オレはそこまでしかその話をしらない


NO.1 らた 06/09(月) 22:47 IP:121.111.231.30 削除依頼
こんにちは らたです
二作目完結してないんですけどね←
なんだかすごい書きたくなったので
路線を戻してグロ方向です
苦手な方は引き上げたほうがよろしいかと
これは携帯から更新なので今までよりは更新率いいかもです


ではではお楽しみください

NO.2 らた 06/09(月) 23:35 IP:121.111.231.24 削除依頼
中3

桜もまだ散りきっていない暖かな春の陽気の頃

学校中でそんなチェーンメールが流行った

実際何人か既に行方不明になっていて

クラスのいじめられっこもいじめっこも

成績優秀者もスポーツ馬鹿で大会で良い成績だしてた奴も

オレの友達もいつの間にか消えていた

完全寮制の学校だから
教師共が隠し通せばどうにでもなるらしい

残っていた友達が言っていた

翌日奴は行方不明になった

オレは気になってクラスの奴に聞いてみた

「そのチェーンメールってどんなんなんだ?」

「なんだよ雲川 知らないのか?」

クラスでも結構人気のあるその人は笑顔でオレに応えて

無造作に携帯を取り出し見せてくれた

NO.3 らた 06/10(火) 23:48 IP:121.111.231.32 削除依頼
その内容を読んでオレは絶句した


『はじめまして。


そうじやです


あなたのおちかくに、


きえればいいとおもうにんげんはいませんか


もしいるのならば、このそうじやにめーるをください


きれいさっぱりおかだづけいたします


かわりに、かたづけのてすうりょうとして


あるものをちょうだいいたします


いつでもごいらい、おまちしております


なお、このめーるをあなたのしりあいさんにんいじょうにまわさなければ


ただちにあなたをまっしょうさせていただきます


name.黒』





驚いた。



肝心のメールアドレスが載っていないことに驚いた




NO.4 らた 06/11(水) 00:16 IP:121.111.231.104 削除依頼
なんともありがちなチェーンメールだな、と真っ先に思った

メールの広げ方がまるでマニュアルにでも沿ってあるかのように

ごく一般的な感じだ

「なぁこれ、どうやってその、゛そうじや゛に送るんだ?」

そう聞いたオレに、彼はさっぱりとした表情で答えた

「あー、それね、

なんか依頼してみた友達に聞いたんだけど、

なんか知らん間にアドレス帳に入ってるんだって」

はあ?とオレは声が裏返った

はは、と彼は爽やかな笑みを浮かべた

「だよなー、そういうリアクションになるよな

俺も最初聞いたときすげーびびったもん」

そのとき不意に背後から声がした

彼はそれに反応して席を立った

「あーごめん 俺せんこーに呼ばれてんだわ」

「あ、ああ」

振り返って彼に呼びかけた人物を見た

声の主はうざいので有名な数学のゴリラ顔の先生だった

見たくもなかったとオレはすぐ目をそらした

「ありがとな」

オレはそれだけ言ってその場を離れた

NO.5 らた 06/11(水) 00:21 IP:121.111.231.30 削除依頼
その後、彼は死んだ


死ぬところを実際にこの目でみてしまった


いや、正しくは



殺されてるところを見ていたんだ




NO.6 06/11(水) 13:19 IP:210.153.84.229 削除依頼
面白いです!
ねくすと+゜

NO.7 らた 06/11(水) 17:13 IP:121.111.231.27 削除依頼
瞬様》面白いですか!わー、嬉しいです(・ω・)
ありがとうございますっ
ネクスト感謝です(●´ω`●)

NO.8 らた 06/11(水) 20:27 IP:121.111.231.19 削除依頼
それは放課後だった


誰もいなくなった校舎に、オレはひとり残っていた


明日まで提出しなければならない課題を


机に残してきてしまったからだ


足音が校舎に儚く響く


鮮やかな夕焼けが廊下の窓から優しく歩く道を照らす


そんな気がした


とても温かい気持ちになった


不思議と笑顔になり、誰もいない校舎を進んでた


誰もいない校舎のはずだった



NO.9 らた 06/11(水) 20:31 IP:121.111.231.29 削除依頼
ふと、足音がふたつあることに気づいた


その足音はばたばたと騒がしい


「おーいっ! 雲川!!」


後ろからいきなり呼び止められた


振り返ってみるとさっきの彼だった


「ああ、三浦か」


オレは軽く笑みをこぼした


彼は、笑顔で駆け寄ってきて、オレと並んで歩き始めた


「何してんだ?こんなとこで」


「忘れ物だよ」


そっちは?と、オレは彼を見た


「んー?」


また彼はさっぱりとした口調


「なんか、呼び出された」



NO.10 らた 06/11(水) 20:34 IP:121.111.231.23 削除依頼
○ 口調で言った
× 口調

ミスすみませんーorz

NO.11 らた 06/11(水) 20:44 IP:121.111.231.103 削除依頼
「送信先不明のメールでな、


放課後この校舎で待ってるって」


告白でもされんのかなー、と呑気に淡々と歩く彼。


るんるんと鼻歌を歌う彼を横目に見ながら、


もし本当に告白だったらオレ身の置き場ないなーと適当に考えながら、


綺麗な夕焼けを見ながら教室に向けて進んでいた

NO.12 らた 06/12(木) 16:58 IP:121.111.231.33 削除依頼
そのときに、引き返せばよかったと、


出来ることならあの日あの時に戻って、


彼の腕を掴んで無理やりにでも


この学校から抜け出せば良かったと、心の底から願った。


 

何が起きたって。


 

何が起きたかって。 

 

 

分からないよ

 

まったく分からない

 

 

ただ、

 

ただ

 


オレは立ち尽くしてたんだ


 

NO.13 らた 06/12(木) 17:17 IP:121.111.231.24 削除依頼
「なあ、雲川」


彼はそう言ってオレの前に立つ


「なんで、人が消えていくんだと思う?」


「は?」


大分唐突な質問にオレは立ち止まった


「最近、いろいろ消えてくじゃん


何があったかと探ろうとした奴はみんな消えた


俺もさ、何でかなーてずっと思ってたけど、


理由をさ、本当のことを知りたくても


俺ひとりじゃどうしようも出来なくてさ」


そう言って彼はいたずらっ子のような無邪気な笑顔をみせた


「俺と組まないか?」


それが最期だった


NO.14 匿名 06/12(木) 17:28 IP:220.99.235.196 削除依頼
これは良作ですね^^今後の展開が楽しみです^^
ネクストです^^

NO.15 らた 06/12(木) 17:43 IP:121.111.231.27 削除依頼
考える間も無く何かが目の前に
―――彼の背後に、


次の瞬間に彼の腹部は真っ赤に染まっていた


鉄臭い、血の臭い


オレは衝撃的過ぎて、何もできず声も出ず、


倒れる彼をただ見つめてた


うつぶせに倒れる彼の周りには血だまりが広がっていく


彼の立っていた場所に


オレの目の前に


小柄な少女が


血まみれの長い剣を持って


 


オレを睨んでいた








これで状況を理解できる人がいたら


オレは全力で尊敬する

NO.16 らた 06/12(木) 17:51 IP:121.111.231.102 削除依頼
匿名サマ》良作だなんて!
わあ恐れ多いです(●´ω`●)ありがとうございますっ
その期待に応えられるように
頑張りますね(・ω・)

NO.17 いちご 06/13(金) 20:19 IP:122.30.108.112 削除依頼
らた様ー!!!!←
3作目!
わー 続きがきになります(*´ω)


NO.18 未奈 06/13(金) 20:47 IP:59.141.133.189 削除依頼
おもしろいです!
続き気になります

NO.19 らた 06/14(土) 18:27 IP:121.111.231.24 削除依頼
いちごサマ》きゃーいつも主の駄小説にお付き合い有り難うです(●´ω`●)
続き気になりますか!
えへじゃあ頑張ってどんどん更新していきますね(^ω^)

未奈サマ》面白いですか! わあ嬉しいです(・ω・)
続き気になっちゅうあなたは素敵です(●´ω`)

NO.20 らた 06/14(土) 19:57 IP:121.111.231.33 削除依頼




少女は我が校の制服、紅色のセーラー服を着ていた


それに合わせたかのように、彼女の髪は赤かった


真っ赤でしかなかった


鮮やかな紅蓮の太ももまである現実味のないロングヘアー


瞳は煌めく橙色


それは光を通さないようなほど冷めていた

オレは体が貫かれたかと思った


それほど鋭くて鋭利だった


 

オレは息をするのを忘れてた


衝撃が 驚きが 身の危険が


何より彼がいきなり死んだ


彼女がなんのためらいもなく殺した


 


沈黙。


 

綺麗な夕焼けが一瞬で血の深紅で染まった

 


NO.21 らた 06/14(土) 20:26 IP:121.111.231.24 削除依頼


「誰?」


気づいたら問うていた


口が勝手に動く


「なぜ彼を殺した?」


少女はオレを睨んだまま、


その冷たい瞳に似合わない女の子らしいソプラノの声で答えた


「依頼を受けたから殺した」


だけどなぜか威圧感のある声だった


「貴様こそ誰だ」


「オレ?」


まさかオレのことを訊くなんて思ってなかったから若干声が裏返った


「オレは、雲川翔っていうもんだけど」


「わたしはname.黒のRというもの」


間髪入れず彼女は早口にいう


そしてその西洋の騎士が持っていそうな長い剣の先端をオレの喉下に向けた


「この惨劇に居合わせた貴様は不運だ」


「だが、同情はしないしできないしする気もない」


何を言っているんだ


このひと。


「選択出来る権利を与えてやる 10秒以内に選べ」


「死ぬか、自分を捨て殺人し続けるか」





NO.22 那都 06/14(土) 20:33 IP:221.94.176.196 削除依頼
はじめまして、那都といいます
ぐろ系大好きなのでつい
クリックしてみたら
表現の仕方も素敵で
尊敬してしまいます←
よければ、お友達に(殴

ねくすと希望です

NO.23 いちご 06/14(土) 20:51 IP:122.30.108.112 削除依頼
そうじやさん のイメージが膨らみます・・! 
きっとめちゃんこ可愛いんでしょうね(*´ω`*)

「name.黒」さまというらしいですが
名前付けるとしたら←
紅ちゃん(べにちゃん)ですね!(何を勝手に)

NO.24 らた 06/14(土) 20:53 IP:121.111.231.103 削除依頼

オレは若干理解した


あのチェーンメールは本物だったんだ


name.黒は存在した


本当に人がひとり消えた


そしてオレは―――


どうしようもないほど、


絶望的状況にあること。


「おい、聞いているのか。」


凛とした声が響く


彼女は不機嫌そうな顔をしてオレを睨んでいる

NO.25 らた 06/14(土) 21:19 IP:121.111.231.30 削除依頼
那都サマ》わあグロ好き仲間ですね!←
尊敬だなんて!ぎゃあそんな勿体無いお言葉///
嬉しいです(∀) きゃあきゃあ
わお是非是非お友達にぃぃ(
ネクスト感謝です(●´ω`●)

いちごサマ》良いですよねそうじやさん(´ω`●)
主はロン毛大好きです(゜∀゜)
紅ちゃん紅ちゃん!(何
なんだか主のイメージ通りな感じで素敵ですね+。*.゜

NO.26 らた 06/15(日) 10:40 IP:121.111.231.19 削除依頼



「さっさと選べ 時間がないんだ」


Rと名乗った彼女は急いでいるようだった


けれどもオレは空気を読まずに答えではなく質問を口にした


「死ぬと、どうなるの?」


「知らん」


簡潔で非常にわかりやすい返答ありがとう


「じゃあ、人殺しのほうは?」


Rは少し考えるようにオレを見つめながらまばたきを繰り返し、それから小さく呟いた


「・・・苦しい」


 


冷たい瞳は泣きそうだった



NO.27 らた 06/15(日) 11:05 IP:121.111.231.22 削除依頼



やっぱり なにかひっかかる。


オレはやっぱり質問を口にした



「Rは、どっちを選んだの?」



瞳はより泣きそうになった



動揺したようにオレから視線をそらした


一歩引き下がって、オレを見据える


深呼吸ひとつ分置いて、ゆっくり彼女は口をひらいた



「後者だ」



その声は酷く乾いていて、生きた人間の声だとは思えなかった。


NO.28 江湖 06/15(日) 17:32 IP:210.153.84.225 削除依頼
らたの3作目-!
2作目まだ続き読んでないー←

てか、うちやっぱりグロい方が好きかもww
買って読んでるのも殺人とかあるしw
普通に人死 んじゃってるしね笑

ネクストヽ(^O^)ノ

NO.29 らた 06/16(月) 17:17 IP:121.111.231.102 削除依頼
江湖》えっへへー 江湖だ江湖!(人´∀`*)
はい、三作目です( oωo)
江湖との付き合いも三作目(●´ω`●)いつもありがとうです

やっぱりグロ系は楽しいね!←
こっちのほうが向いてる( o⊇o)
今回も相変わらず話しの続き決めてないんだけどne(

ネクスト感謝です(*´∀`*)

NO.30 らた 06/17(火) 17:10 IP:121.111.231.20 削除依頼


「そっか…」


Rは俯いている


鮮やかな夕焼けがやけにまぶしかった


「痛いの・・?」


頭で考えるより早く感情が言葉になって口からこぼれる


未だオレの喉下にある剣の先はカタカタと震えていた

 


かなしいそうじやさん

 


なきそうなそうじやさん

 


こんな弱く脆いそうじやさんが。


そうじやさんが


真っ赤なそうじやさんが





オレはとても小さく思った



そして、


とても愛しく思ったんだ




NO.31 らた 06/17(火) 17:34 IP:121.111.231.31 削除依頼





「…おい」


とてつもなく怖い顔でRはオレを睨んだ


その殺気に少しびびってオレは一歩下がる

「な…何?」


思わず引きつった顔になる


「十秒過ぎた」


…ああ、そうだ


選択するんだった


あがいて生きるか今ここでさっぱり死ぬか

どっちがいいか


意外に考えなくともあっさり答えがでた



「…オレは、生きるよ」




Rは顔を上げ、オレをみた


「name.黒に加入するということでいいんだな?」


オレは曖昧に相槌を打つ


「よくわからないけど、それでいいよ」






このとき


オレは首を縦にふったことを永遠に後悔した。



NO.32 いちご 06/17(火) 18:31 IP:122.30.108.112 削除依頼
べべ紅ちゃん!(は?

私もname.黒に加入いたしますー!!!!!

NO.33 苺∵くれーぷ [MAIL] 06/19(木) 23:02 IP:90.184.6.27 削除依頼
ららららっ らた様ーーーん\(^0^)/←

ぎゃー グロ系 キターーー(・∀・)ーーー

ていうか 自分誰だか分かります?

元「和´・ω・`未」です(^ω^)

というか最高ですグロ系やばいです

頑張ってくださいね!!!

またメールしますヾ( ^ω^)ノ

NO.34 らた 06/19(木) 23:26 IP:121.111.231.19 削除依頼
ラストフレンズで号泣したらたです(・3・)←
テスト一週間前ですが一切勉強してない俺って一体(^ω^)

いちごサマ》紅ちゃんWW
ええもうどうぞ入っちゃて下さい←
命の保証は出来ませんがもれなく紅ちゃんに会えます(^ω^)

苺嘯ュれーぷ》きゃーお和未!v(`∀´v)
改めくれーぷちゃん? むしろくーちゃん(待
え へ へ ! ←
はい新作です(*´∀`*)
グロ系やばいか! 僕もくーちゃんの登場時で大分やヴぁいです(
はい頑張ります(^ω^)
メール! 時間のあるときにいつでもどうぞです( oωo)


NO.35 らた 06/19(木) 23:42 IP:121.111.231.32 削除依頼


「そうか…」


Rはひとりで納得したように何度も考えるように頷いた


それからオレを見つめた


「今は時間がない また明日」


「ぇ!? ちょっ…」


引き止めようと思ったが、Rはもうその場にいなかった


きれいさっぱり姿を消していた


あのひとは人間とは思えないほど足が速い

というか、そもそも人間なのだろうか




はっと我に返って、ずるずるとあの紅い人に流されてしまったが


刺された三浦のことを思い出した


彼もまた姿を消していた


血痕のひとつもない


嘘みたいだった


全部嘘だと思った




でも正直血まみれの彼が消え去ってくれて良かったと思う


遺体とかどうすればいいのかまったく分からないし、いろいろ面倒だと思ってた


オレはこんなに冷たい人間だったっけか


なんだか驚いた



ことの一部始終を見守っていた夕焼けは未だ爛々と輝いていた



NO.36 江湖 06/20(金) 17:00 IP:210.153.84.75 削除依頼
いえw
らた のは全てを見届ける予定よヽ(^O^)ノ

だよねw
グロが一番d(
話の筋を決めてないとは挑戦者ww
頑張れ!応援する(^ω^)

NO.37 苺∵くれーぷ [MAIL] 06/20(金) 21:08 IP:90.184.6.27 削除依頼

ラスフレやっぱ感動しますよねー!!

でも、私 泣きませんでしたよw

泣くっていうか 生きてきた中で1回も感動の涙を流した事がない←

NO.38 いちご 06/20(金) 22:08 IP:122.30.108.112 削除依頼
ラストフレンズ泣かなかったですけど
見ましたー(^ω^) 瑠美ちゃん!


ええもう紅ちゃんに会えるなら
死んでも構いません!!!!!

NO.39 らた 06/21(土) 22:39 IP:121.111.231.30 削除依頼
江湖》きゃあそんな光栄すぎて泣きます(
グロは楽しいのですよ(・ω・)
挑戦者とはww いえそんな無謀なだけです
応援ありがとうです(●´ω`●)

苺嘯ュれーぷ》わおだだ泣きだった主って一体(^ω^)
なぬ じゃあそんなくーちゃんには主の小説で泣かせてやるううう!!(←
なんか夢のまた夢だけど(・3・)ね

いちごサマ》いいやいちごさんがいなくなっちゃうと
この小説読んでくれる人いなくなったゃいますので
いかないでえええ!!(←
なんなら紅ちゃんお持ち帰りしちゃってください(・3・)←

NO.40 苺∵くれーぷ [MAIL] 06/21(土) 23:40 IP:90.184.6.27 削除依頼


いやいや きっと らた様の小説では泣けると思いますよー!!

…多分(←

いや、絶対!!←



NO.41 らた 06/22(日) 18:48 IP:121.111.231.29 削除依頼
苺嘯ュれーぷ》よっしゃ泣かしてやるわ!!ヽ(´ω`*)ノ←
更新頑張ります(●´ω`●)

NO.42 らた 06/22(日) 19:03 IP:121.111.231.32 削除依頼
そのあとオレは何事もなかったように教室に向かい、


課題のノートを手にとってそのまま寮に戻った



その日はなかなか寝つけず、


何度もあの紅い少女の姿がまぶたの裏に現れた


彼女は


彼女は、なぜあんなにも儚くて、


涙を忘れたさめざめした瞳を持っているのだろう


考えると、どこか虚しくなって、頭がぐるぐる回って。


もっとわからなくなった。


 


翌日、オレは寝坊して午後に学校に向かった


いつもと変わらぬ廊下、階段。


いつものようにオレは教室のドアを開けると、





そこは目が眩むほど眩しい




鮮血の 赤 だった



NO.43 いちご 06/22(日) 22:40 IP:122.30.108.112 削除依頼
教室にななな何があったんですかー!!!!
紅ちゃんの仕業か!紅ちゃんの仕業なんだな!←

(・3・)あるぇー?(←

じゃあ らた様と紅ちゃん
かっさらって行きます\(^o^)/

NO.44 らた 06/22(日) 22:48 IP:121.111.231.104 削除依頼


首のないセーラー服


学ランの漆黒よりも濃い赤が、クラスメイトを染めている


入り口からずらりと両脇に均一に並べられた椅子の上には生首


生首


生首生首生首ナマクビがきれいに並んで。


見知った顔が白眼を向いて眼球がえぐられていて


髪がみだらにむしられていて歯が痛々しいほど抜かれていて折られていて




生首に見守られた死の道を進んだその先を呆気にとられたオレの目が本能的に追う


机が縦横比例した正方形に並べられており、


その上に山のように積まれた首のないクラスメイト


頂上にいたのは





 



血まみれの制服を着た、紺色のポニーテールの、





少女だった



NO.45 らた 06/23(月) 18:49 IP:121.111.231.20 削除依頼
いちごサマ》う ふ ふ !←
何が起きたのかはテスト勉強に追われつつ必死に逃走を図る主の全力で遅い更新を待っていてください(

もらって下さるのですか(・ω・)
やたー いちごさんと住める(還れ変態

NO.46 らた 06/23(月) 21:54 IP:121.111.231.29 削除依頼


「―――遅いッ!!!」


ダンッと大きな音を響かせ足を踏み鳴らした


学校指定のうわばきはぐちゃっとはねる死体の血に染まっている


紺色のポニーテールは首筋で揺れ、ぎらりと不気味に輝く淡いスカイブルーの瞳


そこでオレはこれは今ここで起きている現実なのだと理解した


理解しようとした


理解したと思いこませて、バクバクと壊れたかのように


不規則なリズムを刻む心臓を落ち着かせようと、深呼吸をした


しようとした。


息を吸い込んだ


瞬間


「―――ッ!!!」


 
ぐら、と世界が揺れた


それから血がでそうなくらい咳き込んだ


死臭と、血の臭いと。


気持ち悪い。

NO.47 らた 06/23(月) 23:54 IP:121.111.231.23 削除依頼



今にも吐きそうだった


曇り空


太陽がないはずなのに


目の前は真っ赤で


だけど真っ黒で


ちかちかした




呆けていたオレは背後に近づく影に気付かなかった

 


「何してんだ」


聞いたことのある凛とした声


何故かものすごく安心した


天使が現れたようだった


ただ、とっても赤い殺し屋さんだけど。


ゆっくり、少し笑みをこぼしながら振り返った


 


そこにいたのは、昨日と何一つ変わらない顔をしたRが立っていた



NO.48 らた 06/24(火) 16:57 IP:121.111.231.32 削除依頼


Rはこの状況にも関わらず表情ひとつ変えずに辺りを見渡し、


ただ、教室の中央にいるその積まれた首無し死体の上に腕を組んで仁王立ちする


ポニーテールの少女の姿をその目に捉えた瞬間笑みを浮かべた


とても不気味な、殺気立った彼女の笑顔にオレはぞっとした


そしてオレをその細腕で脇に押しやい、一歩前に進む


「お前が殺したのか?」


Rは問いかけた


どこか楽しそうな声


訊かれたポニーテールの彼女はにっこりと、


黒い、作られた笑顔をこちらに向けた


「だって遅いんだもん 暇つぶしに。」


その声は信じられないほど無邪気で少女らしい声だった。



NO.49 いちご 06/24(火) 19:07 IP:122.30.108.112 削除依頼
紺色のポニーの子の名前はなんですっかぁあああ!!←

というか犯人紅ちゃんじゃなかったぁああ!!!
ごめんなさい紅ちゃん疑ってごめんなさい(;ω;)
テンションおかしくてごめんなさい


そうですねー 一緒に住めます∩^ω^∩むふ

NO.50 見浪 06/24(火) 20:34 IP:61.27.118.203 削除依頼
あの・・・覚えていますか?
「見浪」デス〜(* ̄m ̄)

何回か、らたサンの小説にコメントしてましたが。。。
PCの具合によって、なかなか見れませんでしたぁ((泣

今回はまたグロなんですねっ♪♪
大好きですwww

これからも頑張って下さい☆
めっちゃ面白いですっっ


NEXT(*´▽`*)

NO.51 らた 06/24(火) 22:33 IP:121.111.231.28 削除依頼
いちごサマ》やばいです今ならいちごさんのテンションに合わせられるほどテンション高いです(なんで
名前! 今必死で考えているところです(←
流れ行くままに話進ませております
紅ちゃん紅ちゃん!!ヽ(´ω`*)ノ

むふ住むなんてそんな恐縮過ぎて死にますw←

見浪サマ》わおわお勿論覚えておりますよ!(ノ)・ω・(ヾ)
忘れるわけがないじゃないですか(^ω^)
毎回コメント感謝です(*´∀`*)

はいグロです(●´ω`●) 戻ってきましたって感じですね
きゃあ面白いですか! わあわあ嬉しいです( oωo)
ねくすとありがとうございます!

NO.52 らた 06/24(火) 22:51 IP:121.111.231.103 削除依頼


そういうと彼女はひょいと軽く死体の山を下り、


自分で並べたのであろう椅子と生首をかき分けてオレに近づいてきた


顔をまっすぐ近づけ、顔と顔との距離数センチの状態で固まる


まばたきも忘れてオレを見つめるその瞳は、


生きた人の瞳ではなく、


深い、暗い闇のような


心になぜかずきりとくる、




哀しい瞳だった

NO.53 らた 06/24(火) 23:04 IP:121.111.231.26 削除依頼



「―――…ふうん…」


それだけ小さく呟くと身を翻し、


血のこびり付いた教卓にどかっと音を立てて座った


「あいつらは?」


彼女は待ちくたびれたというようにやる気のない声でRに問いかけた


「まだ、来てないんじゃないか?」


Rも大分適当に答えているようだ


オレはいまいち状況が理解できない


思わず、ため息。


瞬間。


「ここにいるよ」


今にも泣きそうな声が不意に聞こえた


NO.54 いちご 06/25(水) 16:05 IP:122.30.108.112 削除依頼
らた様らた様!!ヽ(´ω`*)ノ

紺ポニの子の名前 藍ちゃんとか可愛いですね!!(また何を勝手に


いちごとらた様と紅ちゃんと藍ちゃんの←
4人暮らし!!
いいではないですか∩^ω^∩(いっぺん消えてしまえ

NO.55 らた 06/27(金) 22:18 IP:121.111.231.103 削除依頼
いちごサマ》なんだか様つけが定着しつつあるw←
いいのですよ呼び捨てで(^ω^)
そんなものすごく恐縮です様つけとかこっちがつけたいわ(

藍ちゃんwww藍ちゃんよいですね藍ちゃん(●´ω`●)
う ふ ふ !(←
4人暮らし! きゃあー←
うきうきですね( o⊇o)

NO.56 らた 06/27(金) 23:18 IP:121.111.231.26 削除依頼



声の主は教卓の裏にいた


「ずっと、前から、ここにいた、よ…?」


弱々しい声音


まるでなにかに怯えているような、潤した瞳


涙がいまにもこぼれそうなほど、哀しい瞳


ツインテールの髪が微かに震えている


ポニーテールの少女と同色の髪の色、瞳の色


双子みたいにそっくりな外見



教卓の上にどっかりと座っているポニーテールのほうは鋭い目で後ろをみている


まるで、嫌なものを睨むかのように


ツインテールの彼女はその視線に慣れているかのように変わらぬ表情で


少女の震えた声が、オレに向けられた



「…キミが、…キミ、が」


首を傾げてオレを見つめる


「K、なの、ね…?」







NO.57 らた 06/27(金) 23:33 IP:121.111.231.25 削除依頼




―――ぇ、?




「いや、オレの名前は、」



そこまで言った瞬間


腹部に衝撃が走った


声もでないほど強烈な足蹴がRから放たれていた


Rは形相でこちらを睨んでいる


その顔の恐ろしさに若干背筋が凍った


「っ、いってえなっ…! なんだよっ」


オレは腹を抱えながらRを見た


「いいか、


これから、二度と、


自分の本名を口にしてはいけない」


「はあ?」


思いもよらぬ言葉にオレは眉間にシワを寄せた


「…もう、始まっているんだ」





ゲーム。



自分の望みを叶えるためだけに、人を殺すゲーム



「name.黒」



Rはオレ見つめてそう言った


NO.58 らた 06/28(土) 10:01 IP:121.111.231.22 削除依頼



name.黒って…、


「それ、そうじやの名前じゃないの?」


もしくは、たくさんのそうじやさんが所属するなんかの組織かと。


思っていた


「あんた、知らないの?」


ポニーテールの子が、呆れたようにオレを見る


「『name.黒』はゲームだよ


ゲームの名称。」


生臭い臭いにも若干慣れてきた


が、この子―――、いやこいつらのいう事はいまいち理解できないのだが。





 


 


オレは普通の遅刻してきたこのクラスの男子生徒のはずだったが、


既になにやら恐ろしいことに巻き込まれていたようだった。


NO.59 らた 06/28(土) 10:13 IP:121.111.231.26 削除依頼


「name.黒ってね、簡単に言えば名前当てゲームみたいなもの」


名前当てゲーム…?


あぁ、だから、Rも、自分をアルファベットで呼ばせているのか


オレはちらりとRのほうをみた


Rは眉間にシワを寄せてなにやら怖い顔をしていた


大きな橙の瞳が細く影がよぎっている


「ルールは簡単。本当の名前を知られたらその人の首が千切れるの」


そう言って少女は自分の首もとに手をやる

「細くて見えないだろうけど、はりがねがまいてある


名前が知られたら、このはりがねが締まって首と胴体がばらばらになるの」


淡々と話す彼女


NO.60 06/28(土) 11:02 IP:58.183.221.31 削除依頼
面白いです ネクスト

NO.61 らた 06/28(土) 14:59 IP:121.111.231.24 削除依頼
轟サマ》きゃあ面白いですか!(・3・)
嬉しいです(●´ω`●)ねくねく感謝です

NO.62 苺∵くれーぷ [MAIL] 06/28(土) 15:02 IP:90.184.6.27 削除依頼


  らた様っーん\(^0^)/←
  更新されてる!更新されてる!
  やっふーい\(^0^)/←

  なかなかメールできなくてすいません(^ω^;)
  休みの日でも部活ってあるんですか?
  もしあるんだったら夜にしかメールできないな…(^ω^;)

  因みに私は今日から夏休みでっす\(^0^)/
  あれ… ていうか自慢になってしまった

  今の言葉取り消しで(^ω^;)
  ではでは長文失礼しました!\(^0^)/



NO.63 らた 06/28(土) 18:33 IP:222.2.64.104 削除依頼
苺∵くれーぷ >>きゃあこんな遅い更新でも喜んでくれるくーちゃんが好きだわ!(

いえいえ^ω^ 全然良いのですよまたいつでもメールどうぞです
あ、休みの日特に部活無いです僕 いえい美術部←

夏休みーっっ いいなーいいなー(´∀`
主はまだまだですね あと3週間ほど。
夏休みは遊びまくりますよ 公園で(ちょ
金が無いリアルな現実ですよ(←

いつもコメント感謝です

NO.64 らた 06/28(土) 18:57 IP:222.2.64.104 削除依頼
 
 
 
――――・・・あれ、でも、
 
 
オレ、Rに本名教えなかったか・・・?


不安になってオレはRを問いかけるように見つめた


その視線に気づいた彼女は、ため息をひとつしてから、大丈夫だ と言った
 

「私のそのへんの記憶は自動的に抹消されている


これは、よくできたゲームなんだよ」


とにかく と、遮るようにポニーテールの少女はいう


「あたしはU こいつもUっていうんだけどね 一応双子だから。」


腑に落ちないような口調でツインテールのほうを指差す


「なにか、気づかないか?」


Rがオレに視線を送る


なにか、 って、


・・・なに・・・?。


オレは少し頭を回転させた


 
オレが、 K で、


紺色のが、 U で、


紅いのが、 R で、


―――、  ゲームの 名前は。


name.黒


クロ


KURO


 

「――、 ぁ、 ・・・


 くろ・・・ ってことか・・・?」


Rは声もなく頷いて肯定した

 

―――、なるほど そういうことか


本当によくできたゲームだな。


本当に簡単なゲームだな。


きっと、オレは名前がKで始まるってだけで選ばれたのだろう。

 

「もうひとり いるんだけど、さ いないんだよね」


Uと名乗ったポニーテールのほうが嘆息した


「そういう性格なんだろうね あいつは」


そういって腕組みした



NO.65 江湖 06/28(土) 21:53 IP:220.156.66.32 削除依頼
グロ楽しいよねw←
でも、絵が入るとモムーリ!o(゜Д゜)っ

ねく( ´∀`)Ь

NO.66 らた 06/29(日) 09:32 IP:121.111.231.30 削除依頼
江湖》グロは楽しい(´ω`)
なんかはたからみると危ない女の子だよね俺ら←
絵は無理なのかっ(・Д゜ ゛
僕は結構いけるぞ(
リアルだともっぱら無理だけどね
てかホラーがすごい駄目です←

ねく感謝です(●´ω`●)

NO.67 らた 06/29(日) 09:41 IP:121.111.231.19 削除依頼



もう一人って…


―――『O』 、か…


『と、言うわけで』


どこからか声がした


それは声 というよりは、音


というか、もっぱら機械音だった


『これで、やっと序章が終わったね』


作られた声はいう


耳鳴りのような高音と、地に響く低音が入り混じったその声を発しながら


 



それは、真っ黒な小さなピエロだった

NO.68 らた 06/29(日) 10:07 IP:121.111.231.30 削除依頼



その道化師はなんの意味があるのか、天井から華麗に現れた


全身真っ黒 黒いぴっちりとしたスーツに黒いシルクハット


肌までも浅黒く、ただその大きな真っ赤な球体の鼻が印象的だった


『こんにちは お久しぶりです』


RもUも彼を睨みつけていた


その目は、まるで恐れているかのような


怯えた瞳だった


ピエロはRとUのふたりに軽く会釈して、


それからオレに向けて、はじめまして、とにこやかに言った


『ワタシの名前は、クロです』


この愉快なゲームの主催者です


そう言って、ポケットらしきところから、

丁寧に包装された可愛いプレゼントっぽいものを取り出した


『Kくんにはこれを捧げます』


その小さい、オレの膝下までしかない身長で


精一杯背伸びして両手でそのプレゼントを差し出した



NO.69 見浪 06/29(日) 10:48 IP:61.27.118.203 削除依頼
覚えていてくれましたか!!
そけは良かったです〜安心安心♪
らたさんへのコメントは私の生き甲斐デス☆(笑

グロww
戻ってきましたねえ
・・・・わあぁい❤(ノ*゜▽゜)ペカー
ホントに嬉しいです( ̄∇ ̄)

Rとかって、
私の好きなイメージがします♪
赤くて長い髪なんて
まるで・・・・・。

ここまでいくと、可笑しくなるので省略します 笑


NEXT


NO.70 沖女 06/29(日) 12:55 IP:219.106.9.199 削除依頼
すっげー面白いです!!
ネクスト希望です♬

NO.71 いちご 06/29(日) 15:49 IP:122.30.108.112 削除依頼
きゃほーっ←
更新されてます更新されてます更新されてまs((ちね

いやーもう様付けが慣れちゃったって感じですかね!
でもでもでもでもらた様さえよければらたちゃんって呼んでもいいですかね 
あぅあぅあぅあぅごめんなさい((
今日もテンションおかしくてごめんなさい(;;)

わを新キャラ!
紅ちゃん 藍ちゃん ときたからー・・・
哀ちゃん か愛ちゃん ですかね!((だから何を勝手に
同じ「あい」がいいんですよね、個人的に←

name.黒ってゲームの名前なのですかー!
きゃほーい おもしろい事考えますねらた様!!

ねくすと です:)

NO.72 06/29(日) 16:53 IP:122.21.208.164 削除依頼
面白いです\(^o^)/

NO.73 ELY:) 06/30(月) 22:27 IP:218.132.56.41 削除依頼
おもしろいです!
あげい

NO.74 らた 07/02(水) 17:53 IP:121.111.231.22 削除依頼
見浪サマ》勿論忘れるはずないじゃないですか(´ω`)
ぎゃあ生きがいだなんて
それなら主の生きがいは見浪さんのコメントを待ちかねることになります←
皆さんグロ好きですねっ 嬉しいです
仲間だ仲間(●´ω`●)
Rは主の好きが詰め込まれたような外見です←
だって長髪だなんて!( それだけでご飯三杯いけますよ(ちょ
ねくねく感謝ですヽ(´ω`*)ノ

沖女サマ》ぬをまじですか(゜⊇゜)(゜⊆゜)っ
そう言っていただけて嬉しいです(´ω`)
ねくねく希望有難うです(^ω^)

いちごサマ》きょほーっ←
わあぜひぜひちゃん付けでもむしろ呼び捨てでもなんでも呼んでやって下さい
そっちのほうが嬉しいです
いちごさんにちゃん付けなんて発狂しちゃいますよ(待

哀ちゃんキター(*´∀`*)
個人的に哀ちゃんが好みです←

name.黒はほんとほぼ思いつきで話進めてますからね←
これからもなにがおこるやら(´ω`)(ちょ

ねくねく感謝ですーっヾ(*O´∀`o)゜+。

李サマ》きゃあ面白いだなんて!
有難うございます(;ω;)

ELY:)サマ》嬉しいお言葉感謝です(^ω^)
あげ嬉しいですーっ(*´∀`*)

NO.75 江湖 07/02(水) 21:29 IP:210.153.84.71 削除依頼
全然危なくないよーヽ(´ー`)ノ
健全な女の子←たひ
ホラーだめでグロおkってwww

Next

NO.76 らた 07/03(木) 16:40 IP:121.111.231.102 削除依頼
江湖》ぶふそうだね健全だね!(@´ε`@)←
そうホラーは無理なんだあれはだめだよ怖いよ!(
基本ボクは並の人より大分ずれているからね(屮`∀´)屮 いひ(何

ねくねく感謝です(´ω`)

NO.77 らた 07/03(木) 16:50 IP:121.111.231.30 削除依頼


成り行きでそのままプレゼントらしき怪しい箱を受け取り、


かわいい淡い桃色のリボンをほどいた


なかみはなにか


不安しかないオレは案の定度肝を抜かれた



――――っ!



驚きで声も出せず、空になった箱と、包装紙を足元に落とした


なかみは、この目にとらえられないほど速くすばやく動き、


しゅるしゅると生き物のようにオレの首に巻きついた


しかし感触はない


なにか細く、冷たい糸のようなものが巻きついていると、


自分の手で触れて確かめた



NO.78 いちご 07/03(木) 16:53 IP:122.30.108.112 削除依頼
らたちゃん!!
むきょーっ← 呼んじゃったですよ
なんかもう日本語話せないくらい
緊張してますですよ こんな奴がすいませんんん
いちごのことも何とでも呼んじゃってください!!
ちゃん付けでも呼び捨てでも何なら「いっちゃん」って呼んでもおっけーでs(いっぺんしんできますね)

ひゃほーい それでは哀ちゃんで決定ですね!((こらこらこらこr
哀ちゃんのキャラ好きですね
みくるちゃんみたいで(★ω`)

ねくねくですー←

NO.79 らた 07/03(木) 17:05 IP:121.111.231.26 削除依頼



「なっ、…んだよ、これ…っ、」


まだ心臓がバクバクいっているのか、声が上擦っている


クロと名乗ったピエロは、にんまりして答えた


『プレゼントです』


いや、いらぬぇよ? こんなもん


大分一方的だな貴様


―――っていうか…っ


「…これ、あれか? 首が千切れるやつ。」

少し背筋がひんやりした


『ぴんぽーぉん、いひひ』


どこまでも楽しそうなクロ。


その姿に合わない真っ白な綺麗な歯を見せて笑っている


『やはりあなたはこのゲームに見合うほど、勘が良さそうですね』


いや、嬉しくぬぇよ? その誉め言葉



NO.80 らた 07/03(木) 17:17 IP:121.111.231.23 削除依頼
いっちゃん←》 うほほ、らたちゃんキター(*´∀`*)!!←
ぬおなんか踊り出したいくらいテンション上がりますね うふ(
いいのですよ自分なんて所詮ただの阿呆なんですから☆(痛い
あれですよ、なんかクラスに放課後になっていくにつれてなんかテンション上がっていく人外な奴がいたらきっとボクですから(´ω`)
僕も調子に乗っていっちゃん呼び←

みっくるんるん…っ!←
あれですか、某SOS団団長さんの憂鬱のあの子ですか…っ
それでしたらもれなく自分と気が合います(WAO

ねくねく感謝ですヾ(*O´∀`o)゜+。

NO.81 いちご 07/03(木) 23:23 IP:122.30.108.112 削除依頼
ぬふふテンションゲージが破裂いたしますよ!

プールがある日にテンション異常に低くて
見るからに面倒くさそうな顔してる奴いたら
いっちゃん(← 
ですよそれは!(¨)
ここテストに出ますからNE☆←
きゃっほうぃ いっちゃん(゜∀゜)―!!!!!

そうです某SOS団団長さんの憂鬱のあの子でございます!←
気が合っちゃった感じですー(*´ω`*)

NO.82 07/04(金) 18:34 IP:220.55.238.71 削除依頼
ねく*

NO.83 見浪 07/04(金) 21:38 IP:61.27.118.203 削除依頼
・・・じゃあ私がコメントすることで、
らたさんは生き続けると!!(ぇ。。

グロ好きですw
ハイ♪皆さん大好きなのです(笑)
なぜでしょう??
つーか仲間だなんて・・・
テレル(〃∇〃)
 Rの髪型でご飯
三杯ですか!!
じゃあ私は四杯で。。(* ̄m ̄)

首が切れる紐ですか。
いい事を考えましたな。
尊敬しますやら。


NEXT〜

NO.84 らた 07/05(土) 16:03 IP:121.111.231.29 削除依頼
いっちゃん》ぬふーっ(*´∀`*) ←

あああプールは(^ω^;)あれボクも嫌ですコンタクトはずすのめんどいので←
学校にいつも遅刻ギリギリでくるやついたららた氏ですよ(ちょ

えへえへあのこボクも好きです(●´ω`●)
結構一途にながとさん愛してますよ ←

凜サマ》きゃあねくねく感謝です(人´∀`*)

見浪サマ》ええもう見浪さんいなくなったら死んじゃいますよわたし←

みんなみんなグロ好きが集まっていて嬉しいです(●´ω`●)
タイトルに『グロ注意』は必須です←
勿論仲間でs( えへごめんなさい彼女になってくださ(何言い出してんの
四杯!素晴らしいです←

うは尊敬だなんてそんな何それおいしいの(・ω・)?みたいな自分には勿体ないです(
ねくねく感謝です(●´ω`●)

NO.85 らた 07/05(土) 16:51 IP:121.111.231.31 削除依頼



くるりとクロはオレに背を向け、一歩踏み出して言う


『それは、ポニーテールのUちゃんが言ったように、一見はりがねだけど、それはただのはりがねじゃあない』


肩越しに振り返り、オレを見つめる


『それは意志を持っている』


ワタシに、実に忠実な、 意志ね


『ゲーム敗者は、その人切り用に改造された鋭利な体で、


頭、胴体、両足両腕の6個に切断されるようになっているんだ』


あはは、と彼は前に向き直りながら薄く笑う


オレはその笑いの妙な威圧感に一歩後ずさった


――――怖い。


―――こいつは、正常じゃない


――こいつは必ずオレを不幸にする


本能がそう告げた




でも、



もう、



逃げられない。



NO.86 見浪 07/06(日) 11:35 IP:61.27.118.203 削除依頼
でわもう一生らたさんについて行きます((笑

嬉しいですか!!
グロは人気ものですから☆
「グロ注意」の文字を見て、
皆さんわんさか集まってきますよ!!

つーか彼女って・・・(*・・*)

いやいやマヂ尊敬しますよ。
勿体なくないですよww
らたさんのためにある様な言葉です←

NWXT★NEXT

NO.87 見浪 07/06(日) 11:37 IP:61.27.118.203 削除依頼
すいません;;
↑の「NEWT」は「NEXT」です〜

NO.88 らた 07/06(日) 12:30 IP:222.2.64.104 削除依頼
ばばーん ぱそ子から登場
数字違うけど気にしないで下さい^ω^

見浪 サマ>>きゃあじゃあ付いて来て下さい(←

グローぐろーっ(
ここは純粋な恋する少女が集まってくる場所なのに
こんなグロいの書いてていいのかと薄々思ってましたよ←
わんさかわんさか! 来いやあ(( 

うふふ彼女彼女(黙

いえいえそんな尊敬なんてことば自分には似合わないですよー^ω^
むしろこんな小説にお付き合いくださる見浪さんの心の広さに尊敬です´ω`

ねくねくありがとうですーっ

NO.89 らた 07/06(日) 17:30 IP:121.111.231.31 削除依頼


それから彼は軽快なジャンプで自分の身長の倍以上ある机の上にのった


ぴょんぴょんと軽々死体の山を跳ね、


頂上まできたところで思い出したように唐突に振り返る


『ゲームのルール、詳しくはKくんのかばんの中入ってますから』


それだけ言って満面の笑みをこぼし、まばたきの一瞬で愉快な黒の道化師は姿を消した




残ったのは不安 恐怖



冷や汗が頬を伝うのを感じた。

NO.90 沖女 07/06(日) 18:28 IP:219.106.20.125 削除依頼
続きがきになります!!!
更新頑張ってください

NO.91 江湖 07/06(日) 20:18 IP:210.153.84.161 削除依頼
ホラーは泣きたくなるよw笑
先生!
グロテスクとホラーの違いはなんですか?

あ、099ありがと(^ω^)
来週楽しみにしとくね'з`)

NO.92 いちご 07/07(月) 19:56 IP:122.30.108.112 削除依頼
グロ好きさんがここにも1人←


ながとはいいですよね!ながと!
あさくらさんも好きなんですよねー・・
というか女性陣はみんな好きです(*´ω`*)

ねくねくですー


NO.93 神南 07/09(水) 19:45 IP:124.208.16.110 削除依頼
ぐ・・ぐろ大好き☆
こういう作品待ってました!
ネク×100!

NO.94 見浪 07/13(日) 15:03 IP:61.27.118.203 削除依頼
じゃあ付いて行きます!!
もちろん付いて行きますとも!!

グロ〜♪グロ〜♪
恋する乙女もグロは読みます。
その正しい見本が私です(笑)・・・純粋ではないですが。
恋をしていようがなんだろうが
読みたいのですよー。
だからわんさか来るのデス(●´艸`*)゜

彼女!わぁい★彡

「私今日から、らたさんの彼女です。
 私はもう幸せすぎて死←ウザくてすいません;;

そんな!こんな小説だなんて
らたさんの小説は皆素晴らしいですよお
私に書けなんていわれた時にはもう
読んだだけで皆腐ってしまう。。。

next〜(ノ*゜▽゜*)
次が楽しみですww




NO.95 らた 07/14(月) 16:58 IP:121.111.231.33 削除依頼
うをー だいぶ放置しちゃってすみません (゜Д゜)


沖女サマ》うほーありがとうございます(´ω`)!
はい、更新頑張りますねーっ

江湖》泣きたいよー(ノ)・ω・(ヾ)
なのに肝試しはしたくなる奴です←

そっそんなのYahoo先生かGoogle先生にききなさいっ(゜Д゜;)←
たぶんグロは血肉が飛び交うだけでホラーは幽霊とか祟りとかそんなんですよ
ぼくの知識だとこれが精一杯ヾ(・ω・)ノ
ぎゃーごめんなさい
来週送るとかいって送ってないよねorz
またもう夏休み中になっちゃうけどおくりますorzorzorz
てかYahoo!とか、パソコンのほうのアドはないかな?(・ω・`)
そっちだと一発で送れるし099とかいってくそ長いのですよ(ちょ

いっちゃん》グロ好きさん挙手っていったらみんな手あげちゃうね
なんせここにいる時点でグロ好きだからね←

ながとぅ― ぬをー、なんか懐かしいな(´ω`)
女性陣大好きです(●´ω`●)
男性のほうはっ― …←
もっとカッコ良ければきょんきょんにきゅんきゅんだったのに(

ねくねく感謝です(*´∀`*)

神南サマ》うほー(゜Д゜)
グロ好きさんきたーあ(゜∀゜)
ぅふふ嬉しいですこの限りなくねくすとな感じ(謎
ありがとうございます(´ω`)!orz×百←

見浪サマ》うほーおれについてこいって感じですね←
彼☆女(∀ にょほー
妄想は膨らむばかり(ちょ

見浪さッ…!
それは恋する乙女宣言ですわよー(ノ)・ω・(ヾ)?(てめ
グロ好きだって恋もするんです(*´∀`*)よね
きゃはー←
テンションがおかしいです(゜Д゜)

素晴らし…ッ!WAOなんてこというんですか
そんなんいわれたら嬉しくて地球半周全力ダッシュしちゃいますよ←
見浪さんに言われると嬉しさ百倍です
なんと それはないですよ
読みたいです(´ω`)見浪さんの輝く小説を^^

ねくねく感謝です(*´∀`*)

NO.96 らた 07/14(月) 17:11 IP:121.111.231.21 削除依頼


愉快なピエロが去ってから


世界は数秒ほど停止し、


Rのため息で皆呼吸を忘れていたことに気づいた


「あいつがそばにいると酸欠で死にそうだわ」


眉間にシワを寄せてRがつぶやく


そうだな、とポニーテールのUがやつれた表情で嘆息し、


それからオレを指さして


「めんどいからK、手っ取り早く死んでこい」


それか大声で自分の名前叫べ、繰り返してやるから


だいぶマジな顔でオレを睨む



なんだか もう。


オレも深く、軽く一年分くらいのため息をつく






NO.97 らた 07/14(月) 17:12 IP:121.111.231.104 削除依頼





改めてこの状況を整理しよう


・オレは普通の学生だ


・目の前にいる奴らは異常だ


・唯一の味方のクラスメート


・全滅


・どうやらオレは人殺しをしなくては
 いけない非常に迷惑な状況に置かれている


・なんで


・オレなんか悪いことでもしたか


・何故


・こんな、ことに


・でも殺さなくては死ぬ


・この、首にまとわりついた奇妙な――


「―――ったい痛い痛いィィィッ!」


途端、人切り糸がロープのように太くなり、ギリギリと首を絞める



NO.98 らた 07/14(月) 17:15 IP:121.111.231.29 削除依頼


それは、まるでなにかに怒っているかのように


ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、と、


本能的に 声がでないので必死で心で叫ぶ


するとロープは緩まり、


もう奇妙とか言うんじゃねえぞと言わんばかりに


最後にギュっと一締めして元の形に戻った

オレは腰が抜けて近くにあった生首のいない椅子に崩れるように座った


「――…、なんだ、今の…」


荒くなった息を抑えるためゆっくり深呼吸を繰り返す


「そのまま死 ねば良かったのに」


Uがとてつもなく不吉な呪詛を吐く


「言ってたろ?意志があるって」


馬鹿じゃねぇのと真っ直ぐ嫌に素直に切実に


オレに殺意を送ってきやがるあのチビ


てかもうこれは意志がどうとかの問題ではなく、


まるで一人の、人間みたいだ



NO.99 らた 07/14(月) 17:24 IP:121.111.231.24 削除依頼



身の毛がよだつ


こんなのに意志があるのならば、


校庭の砂利一粒一粒に意志があるようなも ん―――っ!


「痛い痛い死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ――ッ!」


また人切り糸が同じ様な形で首を絞める


オレは意味がないこと承知で足をじたばたさせた


死 ね!とUが叫んでいる


あのガキ絶対あとでしばいてやる


ガタンと音がし、Rがあの剣片手にオレの目の前にせまる


「とりあえずお前鞄出せや」


いつになくさらりとした顔でRはオレの胸ぐらをつかんだ


いやいやいや。


Rさん、見ればわかると思うよ


オレ明らかに今生と死さまよってるって


それどころじゃないっつの


なんでこのタイミング?


ツッコミどころ満載のこの状況




オレは、気づいていなかった






一人の少女が姿を消していたことを。




NO.100 07/14(月) 18:22 IP:123.216.182.244 削除依頼
はじめまして、姫と申します(^ω^)
「099」を見て、らた様のファンになりましたw
もちろん「鳥籠天使」も拝見させていただきました!
そして、今作の「name.黒」もやっぱり虜になってしまいました(^ω^;)
Rちゃん好きです←
全く展開が読めません><
らた様の小説が更新されてるかチェックするのが日課になりました(ぇ
今日はたくさん更新されてて嬉しいです♪
初めてなのに長文ごめんなさいorz
では、また来ます(´ω`)

NO.101 沖女 07/14(月) 19:18 IP:219.106.26.203 削除依頼
更新ありがとうございます!!
これからも素晴らしい作品頑張ってください

NO.102 見浪 07/15(火) 19:30 IP:61.27.118.203 削除依頼
私たち(?)の妄想は
そう簡単に縮みません 笑

そうですか?
はたして恋する乙女…なんでしょうか?
でも実際恋できないんですよー
通ってる学校に問題がぁ((泣

変なテンション大歓迎っす♪

地球半周ダッシュですか!!
それは応援しますよww
そして一周しちゃって下さい←ぇ。

私の小説読みたいですか!
……無理ですっっ!(気合たっぷり)
まぁいずれ挑戦するかもですが。

ところで「name.黒」。
一人の少女が消えてって、
一体誰でしょう!?
らたさんの小説は気になる事が多くて、
つい見入ってしまうぅぅぅ。

NEXT

NO.103 J 07/17(木) 17:01 IP:118.91.192.202 削除依頼
きましたーww
やはり一気読みwwwwww
いやぁ今回のもおもしろそうっすww
ネクスト

NO.104 江湖 07/17(木) 23:05 IP:210.153.84.73 削除依頼
肝試しだって!?
はいノ
そんなことするなら死 んでもいいと思う奴です←

あ、なら今度その二つの違いを
Yahoo先生にも一応聞いときます(^ω^)
Google先生とは話さないんでw笑

はいはいパソありますよヽ(^O^)ノ
ただパソ壊れてて使える場所に行くの面倒だから
携帯にと思ったんだけどなw
まぁ、夏休みなったし(言葉上)いいかな。
m_kud_b7_l3_v6dvt_j@yahoo.co.jp
どんときなさい(・∀・)笑

100おめでとw
頑張れ§*'∀')

NO.105 いちご 07/18(金) 23:41 IP:122.30.108.112 削除依頼
グロ好きさんっていったら
あたし両手あげちゃうわ\(^o^)/←

一人の少女というのはー
哀ちゃんかな?

はぅーっ
なんかもうname.黒中毒ですよ
おもしろすぎですよ書くの上手すぎですよらたちゃん!!!((

紅ちゃんも藍ちゃんも哀ちゃんも可愛すぎ∩^ω^∩
3にん、いやらたちゃん含めて4にんまとめて
誘拐していきますよーっと!

ねくねく!

NO.106 ゆな:) 07/19(土) 14:45 IP:220.97.137.213 削除依頼
ネク!

すごいおもしろい!

NO.107 江湖 07/20(日) 18:17 IP:210.153.84.168 削除依頼
あげ(・∀・)

NO.108 りる 07/21(月) 18:05 IP:210.197.236.198 削除依頼
あげげげえええええ

NO.109 いちご 07/25(金) 08:48 IP:122.30.108.112 削除依頼
あげげげげげ

NO.110 沖女 07/25(金) 17:56 IP:219.106.1.201 削除依頼
あげ

NO.111 見浪 07/25(金) 21:18 IP:61.27.118.203 削除依頼
あげww

NO.112 白桃?黄桃? 07/26(土) 00:02 IP:219.3.10.35 削除依頼
げええええええい!!
(あげ)

NO.113 らた 07/26(土) 16:13 IP:121.111.231.34 削除依頼
わああ放置すみませんorz
いろいろやってたら時間経っちゃってましたね
時間がないので米返しは後ほど;

とりあえずHPに小説載せ始めたので
宣伝←
ttp://o099xxx.web.fc2.com/

NO.114 らた 07/26(土) 16:24 IP:121.111.231.24 削除依頼



なんやかんやでこの世とお別れを心の中で言ってた死ぬ直前に、


ロープは緩まり呼吸をした


なんとか酸素が吸えた


何故神はオレに連日こんな心臓に悪すぎることばかりさせるのだろう


すいませんでした


という気持ちを込め、元の形に戻ったであろう人切り糸に触れようとする


―――感触が、一切ない。


「…、あれ…?」


なにもない


何度確かめても


ガタン、と椅子が動く音がした


顔を上げると、そこには


目を丸くして若干驚いたような顔をしているR。


その目線の先には―――、


黒板側の前の教室のドアにちいさな人影


目を凝らして覗き込んだ


それは


これは



 



なんですか。


 


油っぽい黄色っぽい液体が入った重々しい大きなビンを


軽々しく片手で持ち上げ



片手に小さなライター



腰には真っ黒な小型銃



両目には黒い雫がこぼれ落ちている、



ツインテールのほうのUだった



NO.115 らた 07/26(土) 16:32 IP:121.111.231.32 削除依頼


「…、なにしてんの」


唯一出た言葉がそれだった


「…」


Uは固く口を閉ざしている


ただただ、静かに黒い涙を頬に伝わせ、


色のない、光が一切差し込まない


瞳は、魂が抜けたように呆けていた


少しの沈黙


それから、後ろでRの息の飲む音が聞こえた


後ずさり


ガタンと椅子にその細足をぶつける


何? と問うようにRの顔を見上げた


あれは何だったのだろう


驚愕


喜悦


興奮


全部入り混じったような、複雑な、


「おい」


Uから目をそらさず、


Rはいつになく楽しそうな声でオレの思考を遮る


「あいつ、あいつの糸が切れているぞ」


「は!?」


え、はずせるもんなの これ


オレさっきこれで死にかけたんだけど


Rは何故か満面の笑みで、剣に手をかける

瞬間


閃光


目の前に並べてあった机たちは見事にさっぱり真っ二つ


首無しのクラスメートの内蔵が嫌な音を立てて床にべちゃりと落ちる


こんなのとても見てられない


また鉄臭い血の臭いが漂う


真っ赤だったのがより赤く染まった


そっくりそのまま


ただの断面図だ

NO.116 らた 07/26(土) 16:51 IP:121.111.231.25 削除依頼



Rの一撃にびびったのか。


背筋がひんやりとする


とりあえずオレは立ち上がり、構えた


なにもできやしないと思うが、まずこんなところで


死にたくない本能が姿勢を低くさせる


Uはなにも感情を見せない


微動だにせず、ただ死んだ目をこちらにむける


「なんで、人切り糸がないってわかるんだ…?」


肉眼で見えるもんなのかコレ


少なくとも人間には見えないと思うのだが


「ないもんはない 見てもないから」


Rはとりあえず人間ではないようだ


「じゃあなんでないんだ・・・?」


「知るか」


Rは簡潔にそう答えると、剣を握り締めた

「やばいな、あいつ

 目がマジだよ」


口調は淡々としている


やばい なんて感情微塵もない声だった


ていうかやばいのはあんただろ


だって風圧だけでこんな…


教室真っ二つとか。


「なに、いまの」


「なにが」


いやいや


「R、強いの?」


「とりあえずKよりは強いが」


相変わらずこっちを見ずにしゃべる


「ああ、そう」


一応女子にそんなこと言われて若干悔しい


「あれ、油だよな・・・


 あいつ自爆でもすんのか?」


「あたしら殺すんだろ」


―――っ は?!


「先手打たれたな・・・」


小さくRがつぶやくのが聞こえた

NO.117 沖女 07/26(土) 17:12 IP:219.106.1.81 削除依頼
おかえりなさい!←
これからも更新がんばってください

NO.118 [MAIL] [URL] 07/26(土) 18:12 IP:125.30.113.77 削除依頼
おもしろいですねっ

NO.119 sugar* 07/26(土) 18:26 IP:222.7.144.177 削除依頼
 
 

 
 
おもろー!!!!← 
 
応援するので頑張ってください!!!!!
 
ねくすと!
 
 
 

NO.120 江湖 07/27(日) 07:45 IP:210.153.84.67 削除依頼
いろいろとお疲れw
ねく(∀)

NO.121 らた [URL] 07/27(日) 12:41 IP:222.2.64.104 削除依頼
パソコンからどーん(

姫 様>>はじめまして´`*
わあ099の頃から見ていてくださったんですか!
うう嬉しいです^^ きゃー←
全部全部読んでいてくださっていたなんて
すごくすごく嬉しくて手が震えます(

Rちゃんw えへ好いてくださって嬉しいです
てか嬉しいですしかいってぬええよぼく←
日課日課w きゃあ更新遅くてすみません;
長文なんてどんとこいです
またきてくださいねーッ

沖女 様>>いえいえそんなっ
読んでくださって有難う御座います´`*
はい、頑張りますね
あげいつも感謝ですっ

見浪 様>>恋できないのですか!
学校・・・ッ 学校は敵ですよ*←

うふふ一周頑張ってきます!
そして母なる海で死んできます(ちょ

見浪さんならいくらでも素敵な作品できますよっ
この私が保障します←
いつか書いた時には言ってくださいね^^
飛びついていきます

見入ってしまうなんて嬉しいですーっ
ねくねくありがとうございます

J 様>>一気読みご苦労さまですっ
面白そうですか!ありがとうございます!
ねくねく感謝です´`

江湖 >>おわあしんじゃいやああ←

やふー先生よろしくねええ(
google先生ww藁

メール送っときましたーっ
見てくださいーっ

100ありがと*

いっちゃん>>私なんか空にとんでっちゃうわ(←
哀ちゃん正解ですーッw
いっちゃんはやっぱり素敵だ´`*
中毒!きゃあう嬉しいですっ
上手すぎとかww 勿体無いですそんなお言葉
あ、どうぞ誘拐しちゃってください←

ねくねく感謝です

ゆな:)様>>きゃあ面白いだなんて嬉しいです´`*
ねく感謝ですー

りる 様>>あげありがとうございますー!

白桃?黄桃? 様>>げえい感謝ですw←

杏 様>>わあ有難う御座いますーw

sugar* 様>>おもろーですか!
有難う御座いますw
応援嬉しいですーv
ねくねく感謝です´`*


NO.122 らた [URL] 07/27(日) 12:55 IP:222.2.64.104 削除依頼


「・・・あれ、さ 爆発したらどうする・・・?」


「骨になるだろうな もしくは何も残らない」


動けない


恐怖からか、この状況からか。


カチャ と剣を構える音が聞こえた


その剣先はオレの首元に向いていたことに驚いた


「鞄 出せ」


「手元にあるけど」


「中身 中身だよ」


「中身なんか常になにもないけど」


たぶん携帯と財布しかないとおもう


「とにかくよこせ」


「渡したいけど動けないし」


するとRは剣を90度平行に向きを変えた


「・・・てかなんで向けんの」


「信用しきってないからだよ」


お前がここで逃げ出したりなんかしたら


黒焦げになるからな


「ああ、そう・・・」


オレは手を鞄の中に突っ込んだ


プラスチックのようなものの感触


布のような 皮のようなものの感触


携帯と財布


これだけしかない


当たり前だが当たり前じゃない


あいつ―――、クロが


嘘をつくとは 思えない


それは信頼とかそういった感情ではなく


あいつから出る 邪気から


あの表情から


そう思うのだが


「・・・ない」


顔を下に向けられないので手探りで探すのだが


やはりない


 


 


NO.123 らた [URL] 07/27(日) 12:58 IP:222.2.64.104 削除依頼


と、思った瞬間


いきなり手のひらに紙のようなものの感触


驚いて手を出すと、握り締めた黒い紙切れ


「あるじゃんか」


Rはバッと紙をオレから無理やり奪うと、白色で書かれた文字を黙々と読み始めた


剣が降りていたので、オレもその紙を覗き込んだ


その中には、クロがいっていたとおり



ルールが書かれていた




NO.124 らた [URL] 07/27(日) 13:08 IP:222.2.64.104 削除依頼


[ name.黒 ]


・このゲームはこの学園内のみで行います


・定められた4人の名を当てるゲームです


・思うだけでなく、口に出さなければなりません


・名前のヒントは、


+当てられたアルファベット

+外見

+性格

などです


・当てられた人物はワタシの下部により罰が下ります


それでは非常に愉快なこのゲームをどうかお楽しみ下さい


 

 


NO.125 いちご 07/27(日) 13:36 IP:122.30.108.112 削除依頼
やった哀ちゃん正解:>
素敵!?いっちゃんが!?←
地球が滅亡してもありえないですからw
素敵なのはらたちゃんですよ\(^o^)/


あ、ほんとに誘拐しますよ?←


HP見ました!
まず(HPの)アドに「099」が入ってることで
嬉しくて、そしてほむぺ見たら099が久しぶりに…!
久しぶりに読もうと思ったのですが、もったいないので「あとで読もう」と思いまして・・(*´□`*)
今日と明日はちょっと用事あるので、明後日から
読もうと思 い ま す!!!
むきゃーーーー楽しみヽ(^o^)ノ←


んー本名…
K君の本名はもう分ってるんですけどね、私
というか読者の皆様分ってますよね。
 あ!!そのへんの記憶は自動的に抹消されてるんでしたね(川□`)

NO.126 いちご 07/27(日) 13:36 IP:122.30.108.112 削除依頼
ねくねくあげあげ(←

NO.127 未奈 07/31(木) 12:41 IP:59.141.133.189 削除依頼
ねくすとです(^ω^)

NO.128 江湖 07/31(木) 15:58 IP:210.153.84.78 削除依頼
パソコンまだ開いてないでーす!
見にくいけど携帯から見るか検討中なのさ(^ω^)
とりま、送ってくれてありがと
壁]ω・)<<大好きよw

そしてNEXT(^ω^)

NO.129 いちご 07/31(木) 16:22 IP:122.30.108.112 削除依頼
あげますね」

NO.130 いちご 08/01(金) 11:35 IP:122.30.108.112 削除依頼
あげます ねくねく(^ω^)

NO.131 沖女 08/01(金) 12:18 IP:219.106.14.233 削除依頼
うわぁぁぁぁぁ!!
面白いです!!
いい展開♪
これからも更新がんばってください♪

NO.132 らた 08/02(土) 13:27 IP:121.111.231.34 削除依頼
うふまた放置すみませんorz ←
コメ返しは後ほど;
本編メモ帳にずっとねむっているのです´`

*


「外見」


「・・・青?」


「性格」


「・・・暗い!」


「Uなんだからせめて'う'から始めようか」


殺意のこもった声でRが睨む


「だって・・・っわかんねえよ!」


ヒントは思ったよりもたくさんあるが、


人名なんてそれだけでわかるもんじゃない

でも


Uを始末しないと、


―――殺さないと


負け


ゲームオーバー



=、死



「だいたい絶対オレの名前とかヒントもなにもないじゃねぇかよ」





オレの特徴なにひとつ表してないと思う


「・・・そうなのか・・?」


Rが本気の眼をする


相変わらず背筋の凍る瞳ですね


思わぬところで墓穴を掘った


「い・・・いや、R、そうと、は・・・


限らないかもよ・・?」


苦笑いで誤魔化そうとするオレの言葉を遮る声


「あなたたちがわたしを殺すなら」


本当に唐突な


柔らかい声


高く澄んでいて どこか気高く


そのくせガラスのような


繊細でもろそうな、響き


「わたしはあなたたちを殺す」


あなたたちがわたしを殺さなくても、


「わたしはあなたたちを殺すと思う」


いや、どっちにしろオレら殺されるってことですよね




NO.133 らた 08/02(土) 13:29 IP:121.111.231.102 削除依頼



―――ビシャ ッ...



不吉な音


ガシャン


更にいやな音


パリン、なんて聞こえる


―――、ねぇ、止めてくんないかな


心の底からそう思う。


なんでわざわざ油床に撒き散らしてくれるかな


わざと油を床に落とし、


それから魔法の呪文でも唱えるように目を閉じる


「もうひとつあるの」


どこからだしたのか


特大サイズの、


なんでそのか細い腕で持ててんだよっていうぐらい


でかいでかい油瓶を片手にもつ


「はッ・・・!?」


驚きのあまり動きがとれない


Rは微動だにせずUをじっと見つめる


にやり、とUは悪魔のように微笑み、


瓶をいきなり投げつける


なんで投げれるのか死ぬ前に少し知りたかった。


それは目にも止まらぬ速さで


そう、まさにプロ野球選手並の


ありえない。


もうそのひとことで十分過ぎるくらいに。


瓶は床と平行に真っ直ぐこちらにむかい、



NO.134 いちご 08/02(土) 13:39 IP:122.30.108.112 削除依頼
ひゃほーい 更新!

NO.135 らた 08/02(土) 13:41 IP:121.111.231.33 削除依頼



近づいてくるとよくわかる



当たったら死ぬということ



とっさにオレは右に避ける


運がいいのか、ほんの一瞬の判断だった右という勘は当たり、


瓶はUがかけたであろう回転で、


オレがいた場所の手前で器用に左に曲がった


そしてそのままの勢いで教室の中心までくると、また器用にぴたりと止まり、


瓶は床に落ちると同時に爆発したかのように破損


四方八方に欠片が飛んだ



油は一瞬にして教室全部の床を覆う


Rは既に当たり前のようにオレを見捨てて軽やかにジャンプで移動


机の上に乗り剣をかまえていた


沈黙


何気にオレ絶体絶命


「K」


唐突にUがオレを呼ぶ


「わたし、ね」


震えた声音


彼女がただ小さい少女に見えた


彼女の瞳に柔らかい光が差し込んだ気がした


瞬間


「黒い涙しかでないんだよ」


低くおぞましい、響き




NO.136 らた 08/02(土) 13:57 IP:121.111.231.31 削除依頼


「U・・・」


しかしなぜだろう


彼女が、


助けを求めているような気がした


漆黒に潤んだ瞳が


すごく


儚くみえて。


「わたしは、ね」


Uはまた表情を和らげる


「死ななくちゃいけないから」


でもひとりはすごく寂しいから


寂しいのを死ぬほど知っているから


「一緒に来てよ」


燃えるライターがUの手から落ちるのが見えた。

NO.137 らた 08/02(土) 14:32 IP:121.111.231.27 削除依頼


そして教室は火に包まれ、


オレも足から全身へ火が伝わり。



、なんてことを想像してる暇があるなら、

せめて最後、彼女の涙を拭いてあげられたら


そんなことを思った


Uは小さくて


小さくて小さくて小さくて



なぜだろう


なんであんなにも


泣いていたのに


助けてあげようとか


考えなかったのか


こんな



オレに、



必死で助けを求めていたのに



なにより誰より酷く病んだ瞳で



確かにオレを見つめて



寂しいと



言っていたのに



 



Uの手から滑り落ちたライターが床に着く


その一瞬前に


オレは



呼んだのだ。



 



「、う・・る、る ・・・?」







彼女の大きな瞳がより大きく開かれた


そして、うつむき、微笑むと


うるるは、なにより優しい瞳で確かに言った


「当たったか・・・?」


Rのつぶやきと


彼女の首が飛ぶのが見えて


あとは紅蓮の炎に包まれた。







NO.138 らた 08/02(土) 14:53 IP:121.111.231.20 削除依頼



「こんの、どあほがっ!!」


Rの怒号


「なに突っ立ってんだよ、死ぬぞ!」


オレはRに引っ張られ、教室をなんとか抜け出し、


只今全力疾走中


「殺しとけばいいじゃん」


なんで助けられたのか


なんで怒られているのか


Rは少し言葉に詰まった


「・・、っ、ほっとけないだろ!」


とにかく走れっ!



「ああそうですかっ」


少しスピードを上げた


やたら無意味に広いこの学校は


果てしない廊下が有名


の はずなんだが


「・・・、あれ・・・?」


もう廊下の端・・・?


後ろを振り向くと、遅れてくるRがみえた


「貴様、意味もなく足はやいな・・・」


それでもまったく息を切らしていないが。


勿論オレもまったく苦しくない


「・・・?」


なんでだ・・・?


いつしか友達とこの廊下の全力疾走で競争したときは


誰一人ゴール出来なかったのに


運動も勉強も普通のはずなのに


・・・・・、




もしかして



このゲームの



オレの名前のヒントとして・・・?!



翔 だからか・・・?



「どうした」


Rが顔を覗き込む


R・・・・



Rのヒントはなんだ・・・


身体能力? 外見? 性格?


このゲーム、


思ったより


現実離れし過ぎじゃあないか・・・?

NO.139 らた 08/02(土) 16:00 IP:121.111.231.31 削除依頼


すとん、と壁を背もたれに腰を下ろす


正しくは腰が抜けただと思う



何だったんだ・・・


いまの


オレ、普通に登校しただけなのに


「・・・U、どうなったんだろ」


「死んだんだよ」


Rも壁に寄りかかる


「でも、糸は確かになかったのになんでだ・・・?」


首は飛んだ


オレの瞳が捉えた彼女の最期


「・・・そういえば」


首元に手をやる


感触が


「・・・!」


あった


「どうした?」


Rが怪訝そうな顔でオレを見下ろす


「・・・っ」


オレは言葉が出なかった


―――さっきはなかったのに


何故・・・?







NO.140 いちご 08/02(土) 16:34 IP:122.30.108.112 削除依頼
哀ちゃんの本名 うるるちゃん ていうんですかー!!!
か かわっ… 可愛いいいいいい(*´□`*)!
らた様は名前のセンスもあったのですねー!


て あれ本名うるるちゃんで合ってますか(・∀・)←

ねくねくでーす

NO.141 らた 08/02(土) 20:47 IP:121.111.231.26 削除依頼

いっちゃん》むきゃーいっちゃん何回もあげありがとうです(´ω`)
本当放置魔で申し訳ないですorz

サイト、見てくれたみたいで嬉しいです(ω`)
本当は絵と小説はわけようって思っていたんですけど
どうも099好きさんが多くてどうしても載せたかったんです^^
途中までしかのっけてないのであとで全部載せますね

Kきゅんは主人公なのでそこらへんはオープンに(・ω・`)
基本全部Kきゅん目線に進んでいるので(^ω^)

うるるちゃんですよー
U=哀ちゃん=うるるですよ(・ω・)ノ←
やつらの本名は全部決めてあります´`
むしろそれしか決めてません←

ねくねくありがとーですっ!


未奈サマ》ねくすとありがとうございますー(ω`)!


江湖》送りつけました(*´∀`*)えへ
携帯からこのまえ江湖に送ったメールを懐かしくで自分で読んでました←
いやでもちゃんと読んだの初めてだった(氏
結構いちいちエラーとか時間かかって面倒だったよ←
たぶんパソコンからのほうがおすすめ
きゃあ大好きだなんて(・Д゜ ゛
大丈夫ですよーぼくも愛してます←
ねくねくありがとーです(´ω`)

沖女サマ》きゃあ面白いだなんて嬉しいです(´ω`)
展開とか考えてないんで全部成り行きです←
はいっ、これからはこの放置っぷりを治すことが優先ですよね!←
頑張ります(・ω・`)

NO.142 らた 08/02(土) 23:46 IP:121.111.231.25 削除依頼


うるるの言葉が脳裏をよぎる


『死ななくちゃいけないから』


『黒い涙しかでないんだよ』



―――、どういう意味だ・・・?


死ななくてはいけないなら


何故、負けたら死ぬこのゲームに参加したのだろうか


勝ったら、生きることになるのに


生きることしか選択肢はなくなるのに


そして、何故、彼女の涙は黒い・・・


うるる という名前を強調するため・・・?


しかしそれは、


科学的に


人体的にありえないことなのではないのか

―――、



あの主催者なら可能だというのか


クロなら できる


クロなら、涙を濁らすことなど容易いというのか



『それはさすがに話が突飛過ぎますよっ?』


不愉快な機械音


小さな人影


本体は影とたいして変わらない色をしていた


『まあ、出来ないこともナイんですけどね?』


相変わらず登場は唐突だ


退場も比にならないほど奇妙だったが


目の前には黒い道化師が


満面の笑みでオレを見つめていた



NO.143 らた 08/03(日) 00:03 IP:121.111.231.29 削除依頼


「・・・、こんにちわ」


なんだか相手をするのはものすごく疲れそうな予感


そして不吉な予感


『Kくん、疲れました?』


まばたきもせずこちらをじっと見つめてくるので


呪われそうな気がして目をそらす


「はい、まあだいぶ」


『先ほどゲームオーバーになったUちゃんのコト、気になるのでしょう?』


いきなり核心をついてきた


思わずクロをみる


相変わらず悪魔のような恐ろしい微笑み


「・・・なにか知っているんですか?」


『本名、三月潤流 3月つて書いてみつき

潤いに流れるでうるる』


「煌びやかな名前ですね」


日本人離れしているというか


どこかの少女漫画にでもいそうな


とってつけた名前っぽい


クロは少し自慢げにうなずく


『うん、ワタシはそこに惚れ込んで、ゲームに参加させたんだ』


それはまた迷惑だったでしょうに


『丁度、双子のいいのがあったんでね・・・』


――――――?


「・・・、どういう・・意味・・・?」




NO.144 らた 08/03(日) 00:27 IP:121.111.231.19 削除依頼


『Kくんは、特殊なんですよ』


「へ?」


すっとぼけた声がでた


すると奇怪な重低音と超波並みの甲高い


不愉快な機械音が耳に痛い笑い声を上げた


そしてどっからだしてきたのか赤い血の色のひとり用


―――というか、クロ用の


小型のソファーに腰掛けた


『name.黒の参加者、実はKくん以外全員死人なんです』


―――・・・ッ?!



思い切り息を呑み言葉を失い固まる


体も脳も 心臓も動かなくなったような感触


Uのふたりも―――・・・


Rも既に死んでいる・・・?!



『あはは、そんな驚かなくても』


いやいや そんな無理だって


まばたきを忘れ


目が大きく見開かれているのを


自分でも感じた


『彼女ら―――、いやもうひとりいるんですけど


みんななんらかの形で既に死んでいます』


得意げな表情で話をするクロ



オレは身体を動かさず


思考だけを働かせた



そして


唯一でた言葉


「クロ・・・・」



キミは


一体



何者なんだ・・・?


 



にやり


クロの口端が歪んだ


真っ白な歯に目が行く


『ワタシ、は―――・・・』


ゆっくりと言葉を続ける



『ただの、そうじやさんです』




NO.145 らた 08/03(日) 15:47 IP:121.111.231.31 削除依頼


ワタシはそうじやさんです


悪人、死人など邪魔者を排除し闇に葬り、

世界を明るく照らす正義の味方ですよ



飛び切りの笑顔で言い切る


それは、それは恐ろしいそうじやさんだこと


単に人殺しが仕事です と言っているようだ


ごくりと、生唾を呑み込む


オレは、これから なんてコトを考えられず

思ったことを口走った


「―――・・、でも・・、」


それじゃあまるで


「死神みたいじゃないか―――、?」



瞬間


ギン、とクロの目が煌めいたと思えば


『――――…―――、な、


―――――…は アハ、ハハハハ、っハハ!!!』


高らかに笑い声をあげ、


急に立ち上がったかと思うと


フラフラと足が覚束ないように壁に激突


また反対側の壁にフラフラと激突


それを何セットかしたのち


仕舞いには自分のソファーに足をかけ前のめりに倒れ込んだ


『あはっ、あはッあひゃ・・・っあははアハハハハハハハ』


壊れたように笑い―――否機械音を上げる彼


「クロ・・・?大丈夫?」


返事がないこと承知で声をかけるも、


むしろオレの存在さえ分からないようだった




NO.146 江湖 08/03(日) 17:54 IP:210.153.84.73 削除依頼
送り付けられましたよ笑
じゃぁパソコンから見てみるよーヽ(´ー`)ノ
送るのお疲れさんです(^ω^)
いつ読めるか楽しみだww

らた妹になっちゃいなよw
お兄様もいるよ(*'д`*)←

ねくすと!

NO.147 08/06(水) 02:49 IP:221.254.4.197 削除依頼
あげ

NO.148 見浪 08/06(水) 11:52 IP:61.27.118.203 削除依頼
お返事遅れましたっっ!!
PCの調子が悪くなってしまい、
修理に2週間ほどかかってしまいました;;

んなっ!!らたさんが死んだら
私もあとを追って着いて行きます(☆・艸・*)゜

しかも話がかなり進んでいますね。
吃驚です!!また一気に読みました♪♪
これはもう気になってしかたがない・・・。
小説化してもいいんじゃないでしょうかぁぁぁ


NEXT〜




NO.149 らた 08/06(水) 17:23 IP:121.111.231.29 削除依頼
コメ返しは後回しで先に更新しますね´`

*

 


するとクロは、


マリオットがごとくフラフラと唐突に立ち上がり


オレの顔をじぃっと覗き込むと、


掠れた笑い声――――とその次の瞬間


クロの目玉が飛び出してきたかと思えば、


壮絶な爆音とともに爆発した。



「―――っ、はあ?!」


驚きで思わず固まってしまった


辺りに血がまき散らされ、


頬に髪に白いYシャツに


返り血が散る


「…く、ろ・・・?」


しーんとなり


ただ自分の鼓動の音だけがうるさくて


クロの鮮やかな赤色をまとった残骸を前に


身動きがとれなくて。



―――ふと、思ったことは、


『死神』がクロの本名なのか


と。



オレは・・・


主催者を殺したのか


この手で、殺したのか・・・?



また・・・・、


うるるの悲しい瞳が目に浮かぶ


助けを求めた彼女の黒い涙が胸を打つ


―――この手で人の命を奪ったのか・・・?


 

いつの間にか汚れていた、両手を見つめると


どことなく空虚感に押し潰されそうになって


オレは立ち上がり、


気が付けば消えていたRを探しに足を速めた



NO.150 らた 08/06(水) 17:24 IP:121.111.231.29 削除依頼





からっぽの学校



今日は普通に授業があり部活もあり



オレも通常通りに登校してきたはずだが


何故誰もいない




歩いても歩いても人の気配は皆無


ひとりぼっちの足音が校舎内に小さく響く


だんだんと不安を覚え、見慣れた廊下を足早に進む



――――だれか


――――だれかいないのか?


――――Rはどこにいった


――――Uも うるるが油を持って登場してから見ていない


――――どこへいったの


――――待ってくれよ


――――こんな状況下で置いていくなよ


――――死ぬかもしれないだろうが


 


『ね、?


 ひとりぼっちはさみしいでしょう?』


どくん、と心臓を貫かれたような緊張感が現れる


どこからかうるるの声が聞こえた気がした


立ち止まりバッと振り向いてみてもだれもいない


「うるる・・・・?」


おそるおそる呼びかけてみても、応答は勿論ない


今の声は――――・・・・


気のせいか はたまた空耳か


いつの間にか焦って走り出していた自分が恥ずかしくなった


恐怖している。


この状況に




NO.151 らた 08/06(水) 17:43 IP:121.111.231.26 削除依頼




それでも足は止まらない


廊下を走って階段を上り下り教室のドアをいちから開けて探して


走っていないと落ち着かない


立ち止まると襲ってくる大きな孤独感が恐い。


十数分もすると、あっという間に最後の教室


――――体育館にたどり着いた




ギイ―、と立てつきの悪いドアをゆっくり押して開く



途端、悪臭が襲う


「う」


思わず声が漏れるほど強烈


その臭いの正体を理解すると同時に、


臭いを発する'山'が目に飛び込んだ






立ち尽くした



ああ、神さま



いるのならば、どうか今すぐ死にに行って下さいますか



丁度いいところに



オレ、死神と知り合いですよ



ついさっき、殺しちゃいましたけど








目の前に広がるのは



死体の'山'



生徒が天井の電気にぶつかり


はたまた壊れたライトに刺さり貫通し


血まみれ


愉快なぐらいに


壊されていて。




「――・・・はは・・っ あはは・・」


笑いがこみ上げてきた







その日の記憶はそれから一切無い。



NO.152 柚子 08/06(水) 19:44 IP:60.34.49.55 削除依頼
はじめまして♪

最初から最後までよませていただきました〜!!

めっちゃこわ&おもしろかったです!!!!!!!!

個人的にはうるるちゃんが好きです^^

でもRもポニテUもすきですっ!!!!!!!

がんばってください〜!!!!!!!!ネクスト!

NO.153 沖女 08/06(水) 22:17 IP:219.106.18.186 削除依頼
久しぶりにパソコンを開いてみたら更新されてて嬉しかったです!!!

面白い展開が続きますね♪
これからも更新がんばってください!!
ってもらたさんのペースで平気ですからね!!

成り行きっていっても完成度高いですよ♪

NO.154 らた 08/11(月) 00:05 IP:121.111.231.26 削除依頼

江湖》うふー送りました
暇なときにでも見てやってね
兄様がお待ちですよ←
きゃー じゃーなるー(
素敵姉さんていくあうとです(黙

あサマ》あげありがとうございます(@´ε`@)

見浪サマ》ぱそこさんお疲れさまです
きゃあついてきてくれるなんて
自分は幸せもんですヽ(´ω`*)ノ

話進ませたくて進ませたくて
仕方ないんですが
時間がなくてorz
毎回あんま進んでなくてすみません
それでも読んで下さる見浪さんは素敵です
柚子サマ》わーきゃーはじめまして!
読んでいただけて光栄です(・ω・`)
こわいなんて言っていただけてすごく嬉しいです
このname.黒の世界観を
伝えられているようでよかったです
うるるちゃん人気者です(^ω^)
主も好きですよー 親バカです
はいっ!応援の言葉ありがとうございます
頑張らせていただきますね(´ω`)

沖女サマ》ああパソコンが懐かしい←
携帯ばっかいじくってます自分

ほんと更新遅くてすみません;
面白いだなんて言って下さって嬉しいです
はい、自分ののろのろ更新ですが
これからも読んでやって下さいね

むきゃー 完成度高いですか!
きゃーありがとうございます(@´ε`@)

NO.155 らた 08/11(月) 00:16 IP:121.111.231.29 削除依頼


あの後


次に目が覚めた時は、


オレはベットから落ちていた


寝ぼけていたのか、


普通に着替えて飯食って


普通に教室に来た。


普通にクラスメイトはいつもどおり


ただ、また数名消えているようで、


あのRに刺された三浦も来ていなかった




――――あれは、悪い夢だったんだよな・・・



うん、だってあいつ目ん玉飛び出てたし


あいつは首無かったし


クラスメイトを見渡して考える


―――忘れよう


あんな


吐き気がする




そうおもって、机に突っ伏した


木のにおいがする


眠い


目を閉じた


脳裏によぎるのは


うるるの顔


『一人は寂しいでしょう?』


黒い涙


なにかを訴えていた


助けてと


叫んでた




Rも


いつも哀しい瞳を して


なにかを問いかけるようだった


あのまぶしい赤が



恋しい



気がして。




そのままいつのまにか眠りについていた



NO.156 沖女 08/11(月) 07:37 IP:219.106.32.252 削除依頼
いえいえ・・・!!
本当に自分のペースで更新してくだされば平気ですよ!!

むしろ遅くないです♪
これからも更新頑張ってください☆★

っていうか更新は携帯でしてるんですね♪
パソコンからかと思っていました!!

NO.157 らた 08/11(月) 15:36 IP:121.111.231.23 削除依頼
沖女サマ》お優しいお言葉嬉しいです(´ω`)
いえいえこれ以上更新の遅い
小説がどこにあるというのですか(
はい頑張ります(・ω・`)

あ、携帯ですよー
この作品だけですけどね
もうひとつのほうはパソコンからですよー

NO.158 らた 08/11(月) 15:57 IP:121.111.231.26 削除依頼


目が覚め、体を起こして辺りを見渡した


黒い世界


何も見えない



――――ここは、どこだ・・・?





白い手首




血が点々と散りばめられていて、まるで芸術


背中に生暖かい感触




白い手首



四方八方からオレを掴むかのように手を伸ばしている無数の腕



千切れた、腕



滴り落ちる赤い雫



「!!?」



ガタン、と思わず立ち上がった



一瞬にして世界は 明るくなり、



目の前に―――――




白い手首。



NO.159 沖女 08/11(月) 18:37 IP:219.106.30.81 削除依頼
頑張ってください!!
沖女は応援します♪

あ、そうそう!!
前のらたさんの小説、コメントしたか忘れちゃいましたが(泣)最後まで見てましたよ♪

NO.160 らた 08/11(月) 21:25 IP:121.111.231.28 削除依頼
沖女サマ》いつもコメントありがとうございます
応援嬉しいです(ノ)・ω・(ヾ)

わあ前作も見ていて下さったんですか
きゃーありがとうございます(´ω`)

NO.161 らた 08/11(月) 23:13 IP:121.111.231.22 削除依頼


まぶしかったのは間違いじゃない



だからといってこれが現実とは限らないけど



でもこれが現実でないほうがずっと嬉しかったのに






もう、目が覚めなくていいのに





なんにしろ神を呪う結末にたどり着きそうだ




なんたって目の前に




白い手首




主の、



首の無いうるるらしき人がオレの首をしめようと



力無くゆらゆらと踊るように揺れるからだ



セーラー服ににじむ黒いシミが目に留まる


オレは混乱して、どれが現実でなにが夢なのか


分からなくなっていた


ただ、目に入るものだけで自分の置かれている状況を理解しようとしたが、


ここはやっぱり体育館で


死体の山がやっぱりあって


まばゆい血の赤が乾いて紅色に染まっている


大分気を失っていたようだ


すぐ先にオレに迫るように手を伸ばしてくるうるるをじっとみつめた


首があるべき部分は言葉に表せないくらい

むしろ表しちゃいけないくらい、


酷く気分を悪くさせる状態だった


目もないくせにオレに見つめられたのに気づいたように、


ぴたりと動きを止めた


少女らしい細く、白い体


普通に、愛らしい可愛らしい子だったんだろうな


そう思うとどこか愛しくなって、何故か微笑んだ


うるるも嬉しそうに小さく跳ねながら


笑った気がした


顔がなくても人は笑えるらしい


そういうことにしとこう


『死んでも、笑いかけてくれるんだね』


喉もないのにしゃべる


繊細な声



NO.162 ゆうま^ω^ 08/11(月) 23:32 IP:124.27.192.228 削除依頼
面白いです∩^ω^∩あげ

NO.163 いちご 08/12(火) 11:19 IP:122.30.108.112 削除依頼
更新うぃっしゅ\(^o^)/←

あらーKきゅんクロのこと殺してしまったのですか!
Kきゅん…(´・ω・`) 何
哀ちゃんがうるるなんですよね…
じゃあ藍ちゃんはもしかしたらああいう名前かなあ←



NO.164 いちご 08/12(火) 11:19 IP:122.30.108.112 削除依頼
ねくねくあげあげ

NO.165 江湖 08/13(水) 09:14 IP:218.116.56.12 削除依頼
やっほお∩^ω^∩
パソコンからだいっ!!
顔文字全然入ってないorz

やっぱお兄様最高だよ!!
まだ最後まで読んでないけど←
あ、いらっしゃいww
お兄様と楽しみに待ってたよ!笑

ねくすと(^ω^)

NO.166 見浪 08/13(水) 18:35 IP:61.27.118.203 削除依頼
たとえ毎回進まなくたって私はname.黒を読みますよ☆
何回読んでも飽きないですっっ
ゆっくり書いちゃってください^^
099も久しぶりに読もうかなぁ(笑)

うるるはやっぱりまだ寂しいのでしょうか・・?
きっと本当に可愛かったんだろうなぁ〜。
翔は今どんな気持ちなんだろう・・・。

この登場人物はみんな美男美女ですよねww
こんな人達に囲まれたいですね(*^_^*)

NEXTww

NO.167 沖女 08/14(木) 18:13 IP:219.106.38.5 削除依頼
らたさんのファンですから♪


更新がんばってくださいね!!

NO.168 らた 08/15(金) 15:31 IP:121.111.231.20 削除依頼
ゆうま^ω^サマ》面白いだなんて嬉しいですっ゜д゜
あげ感謝です

いったん》うふふー( いつもコメント有り難うです^^
Kきゅん・・・(´ω`) ←
うふーそこらへんはまだまだ秘密事項です´`
これからもお付き合い下さいまし(●´ω`●)
ねくねくあげあげ有り難うですー!

江湖》おねーさまー!!!←
あーなんだかお兄様が懐かしいぞ・д・´ていうか主人公とかそっちのけで
兄様に突っ走る僕たちって一体^^←
ねく有り難うですー!


ぎゃーす 時間がないので続きは次回;
少し置いてきますね

*


 



「うるる・・・」


無性に感情がこみ上げてきて涙が零れそうだった


うるるの目を見て


うるるの、瞳が在るべき場所を見て


「ごめん」


オレは、そうつぶやいた


『なんで、謝るの?』


天使のささやき


「助けられなかった」


オレは視線を落とした


申し訳ない気持ちでいっぱいになる



うるるはきょとんとしたようにじっと固まる



『わたし、Kに助けてもらった』


「は?」


拍子抜け


『名前を、呼んでくれた』


嬉しかった


『存在を認めてくれた』


初めて名前を呼んでくれた


『このゲームでわたしだけ、死 ぬ前と違う名前なんだって』


クロって人が言ってた


うるるは顔を上げた


気がした



NO.169 らた 08/15(金) 15:32 IP:121.111.231.20 削除依頼
『わたしはね、生きているころは歌を歌ってたんだ』


「・・、うん」


確かに優しい声音


繊細で


柔らかく


空虚で


『普通に名前も少しずつ広がって


CDも何枚か出して 自分で稼げるようにもなって


誰よりも人を歌で感動させてやるって


夢がいっぱいなの』


楽しそうな、無邪気な響きで語る


しかし、次の言葉は夢も希望も微塵もない絶望の色をしていた


『あれは・・・事件、―――だったのかな


わたしは今と同じように首が飛んじゃったの』


大人の汚い感情の犠牲者になったの


「―――、お金の問題、とか?」


うるるの肩が少し揺れた


たぶん頷いたようだった


『詳しくは知らない


死んじゃったから


でも事務所とか、そういう所にダメージを与えるための目的なのは確かだよ』


真っ直ぐな声だと思った。



NO.170 マシンガン地区会長 08/16(土) 16:56 IP:119.239.63.81 削除依頼
ネク&上げ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

NO.171 山崎 08/16(土) 18:34 IP:220.98.150.134 削除依頼
泣いちゃった・・・

NO.172 らた 08/21(木) 19:53 IP:121.111.231.32 削除依頼
マシンガン地区会長サマ》
ねくあげありがとうございますっ!
嬉しいです^^

山崎サマ》泣いちゃいましたか!!´`
きゃ―すごく嬉しくて主も泣けます;∀;

NO.173 らた 08/21(木) 20:20 IP:121.111.231.32 削除依頼
見浪サマ》うふふー
そう言われるともっともっと更新したくなります
ま年中更新停滞してますけどね←

099読みたいですか!!
メアドさえ教えていただけたら
いつでも送りつけますよ
愛を込めて←

美男美女w
心根は腐ったやつらですけどね(
でも嬉しいです―^^

沖女サマ》ファンだなんて嬉しいです´-ω-`
はいっ!頑張ります^^


NO.174 見浪 08/21(木) 21:03 IP:61.27.118.203 削除依頼
もうどんどん更新して下さい(笑)
1年でも2年でも待ちますww

099!!
メアドで送ってくれるんですか!!
ならなら喜んでっっ(●oωo●)
PCと携帯どっちがいいかな??

美男美女嬉しいですか!!
喜んでくれて光栄ですよー★

NO.175 らた 08/22(金) 23:48 IP:121.111.231.25 削除依頼
コメ返信しといて更新してないやつです←

見浪サマ》ええもう待ってて下さい-ω-´
その調子だと義務教育も卒業しますね―(ω)(すごい何の話だ
いつ完結するのだろうか! ^^

いつでも送りますよー^^!
携帯は途中で切れちゃうらしいので
PCアドがおすすめです
携帯なんで見浪さんのアドここに直カキか
なんでしたらわたしがアド出しますよ`ω´

美男美女ってかっこよいです´3`


NO.176 らた 08/23(土) 00:06 IP:121.111.231.32 削除依頼


『一回目は包丁で


二回目は糸だったけど


首が飛ぶのって


なんだか心臓が抜かれる感触がするの』


どこか諦めた感情がこもった声


オレはただひたすらうるるの話す、


残酷な現実に心を痛めることしか出来ない


『ある日泣いたの』


唄ったの


唄ったらいけないと、クロに言われていたのに


喉が、つぶれそうだったから


苦しみに、押しつぶされそうだったから


『奇跡を信じる唄を唄ったの』


クロは怒って


私の喉を壊そうとした


うるるはそこで話を止め、


血がこびりついた人差し指を唇のあたりに当てる


『Kはしってる?』


うるるがオレの目を見据えて問うてる気がした


「・・・なにを?」


彼女にまだ顔があったならば


きっと、


にこり、と優しい笑みをこぼしてくれるうるる


『クロってね、魔法が使えるんだよ』


どこか無邪気な声音


オレは凍りついた




――魔法・・・?

NO.177 ari 08/23(土) 16:42 IP:121.111.231.21 削除依頼


自分が酷薄な笑みを浮かべていることに気づいた


「――魔法って・・・」


半信半疑


いや、三分の一信三分のニ疑 ってところだ


オレは微妙な笑みを浮かべるが、


それでもうるるは楽しそうに話を続けた


『あのね、クロは念ずれば物事はその通りに動くんだって


クロが呪文を唱えれば誰でも首が飛んじゃうんだよ』


なんでもありだな・・・


さっきから口先がつり上がっているが、


決して何が面白いとかではなく


苦笑いもいいところだ


物理的に考えて


いや、普通に考えて


有り得ない


そんな、どこかの漫画みたいに


そんな、ファンタジーな話


「それ、・・・マジっていう確信はあるの?」


『うん』


うるるは間髪いれず大きく頷いた


『Kは、なんでこのゲームに参加しているの?』


「は?」


質問の返答が返ってくるもんだと思い、


不意をつかれ少し思考が遅れる



―――なんで・・・?



なんでって。



だって・・・・



「自分が死んでしまうから」



この糸が、オレの首にある限りは


うるるが小さく笑った気がした


『なんで? その糸は、外すことができるのに?』


「え・・・?」


――いや、たしかに


生きていたときのうるるには、糸がなかった・・・


そう、Rは言っていたはずだ


しかも・・・ 、


たしか、うるるが死んだときオレの糸は消えた


これは、


なんだ



NO.178 らた 08/23(土) 16:47 IP:121.111.231.20 削除依頼
あ―すんません
上の記事名前違いますね;

*







『この糸、ひとつひとつに意思があるの


私のは、とびきり寂しそうな子だったから

声をかけてあげたら


溶けちゃった』


そして―――、


『わたしの体に入って、みんなを殺そうとしたの』


うるるは胸に手を当てた


その表情は、きっと穏やかに違いない




NO.179 らた 08/23(土) 17:17 IP:121.111.231.32 削除依頼





なんたって、声の響きが


オレの知っている、限りでは


一番


透き通っていたから。



『わたし、クロの魔法で涙を真っ黒にされたの


名前も変えられたの


本当は首をとられるとこだったんだけどね


クロは、優しいんだ』


そしてなによりね、


うるるはオレの頬に両手を触れさせる


氷のように冷たく、


雪のように白いその指は


何故か泣きたくなるほど、



温かかった



「・・・お別れ?」


オレは直感的に感じたことを口にした


ふふふ、と柔らかくこぼれる笑い声


『K、もういい加減死ななくちゃ、わたし』


そっか と、オレは彼女の手をとった


小さくて、愛らしい形をしていた


彼女は笑えた


それがなによりだよな


愛してもらえなくても


愛そうとしていた


必死に愛していた


見返りなんて一切求めやしない


とても強い女の子。



オレは心からの笑顔を浮かべる



「さよなら、うたう」



彼女の息を呑む音が聞こえた


そして少しの間時間が止まり


それから、彼女はオレに抱きついた


『次に逢えたそのときは、


どうか、Kの名前も教えてね』


また、逢えた


そのときには。


「じゃあ、次に逢えた時は、


唄を聞かせてよ」


オレも抱きしめ返した


血の臭いが鼻につく


なんとも虚しい気持ちになる

NO.180 らた 08/23(土) 17:18 IP:121.111.231.22 削除依頼


『約束ね』


少し涙ぐんだ微笑み


『ねぇ、素敵なことだよね』


「なにが?」


『わたしが、また、


この世界に生まれることを


望んでくれる人がいる


待っていてくれる人がいること』


はは、とオレは笑った


「そうだね」


うたうはぎゅっと、またオレを強く抱いて、


小さく、言った





『もう、寂しくなんか、・・ない、ね・・・』



最後の一声と共に、



彼女の体は力無く オレの体から離れた


そして、仰向けに倒れ



また、沈黙が訪れた



NO.181 らた 08/28(木) 16:06 IP:121.111.231.22 削除依頼


少し放心状態だった


うるるの優しい声が何度も頭に響いて。


ぼーっと、血生臭い体育館に座り込んでいた


何が現実で、


何が夢の中の話



どうか


これが現実でない、


二分の一の確率を、どうしても信じたい



元通りのつまらない生活が恋しい



そういえば、Rはどこいった


Uはどこいった


まだ見ない、Oは誰だろう


オレは誰だろう


なんで死にたくないんだろう


死んだら、楽なはずなのに


なんでこんなちっぽけな命に


すがりついてんだろう


ぐるぐると回る


目を閉じたら一瞬にして眠れそうなくらい


疲れた。



こんな汚い世界


疑問だらけだ


なんでうるるは、


死ななくちゃいけなかった?


うたうという、一人の夢を持つ無邪気な少女として


生きていけなかったの?


何回も死んで


死 ねなくて


胸が熱くなって


涙が零れ落ちた



NO.182 見浪 08/29(金) 22:55 IP:61.27.118.203 削除依頼
なんの話って・・・
義務教育の話ですよww(笑)
うちかなり話ズレてる〜^^

アドレスですか!!
ぁー・・うちの父が少々厳しい方でして、
その辺ちょいと・・・;;
すいませんっっ
お手数ですがらたさんのアドに直接送らさせていただいてもいいでしょうかぁ´Д`))
ごめんなさい。。

いえいえ美男美女ですよ!
これからも楽しみにしてます〜

NEXT

NO.183 雲丹 08/30(土) 10:25 IP:221.85.134.191 削除依頼
…ぶわっ(;ω;`)
な、泣ける
グロいのに悲しい(´A`。)

先日はコメありがとうございました
雲丹です^^
らた様の文才に万歳!!

NO.184 江湖 08/31(日) 13:02 IP:210.153.84.167 削除依頼
え、お兄様いいじゃん!
主人公<お兄様 よ^^
これテストに出r(ry

てか、本編悲しいぞ(´・ω・`)
よし。
今度から うたうちゃんもウチの妹だy(ry

ねくo(^-^)o

NO.185 いちご 09/01(月) 16:49 IP:122.30.108.112 削除依頼
感動の嵐に包まれましたよ(´・ω・`)
泣きそうになっちゃったですよ
ていうか少し泣けましたよー…

らたちゃんは私を何度泣かせる気ですか!

ねくねくあげあげです

NO.186 らた 09/06(土) 15:57 IP:121.111.231.27 削除依頼
風邪っぴき主です←
新学期早々死んでますorz
明日の体育祭いけるのかしら
地獄の選抜リレーは先生に外してもらえたので良かった´`

さてこうし―んです( oωo)





 

気分が悪くなってきた


汚いこの場所と


汚いこの空気と


汚いこの世界と


「・・・なにがしたいんだろう」


クロは


なにがしたいんだろう


このゲームの趣旨がわからない


というかもうゲームの域を越えている



そんな思考をぐるぐるとまわしていた


ため息ひとつ


口からこぼれる


考えてもわからない問題だとはしっている


なによりオレが頭悪いから


三日三晩かけて丁寧に説明されても


欠片も理解できないだろうけど



そのとき背後に何かを感じた


ため息途中の息が止まった



―――そう、


行き詰まったとき


ゲームというものは


なにかしらアクションがあり


そのひとつに


新キャラが


登場するもんであり


その人物は


いつでも


怪しいものであり。




背筋が凍る


この威圧感は


クロに劣るとも勝らない


体育館を黒に染めていた暗幕が


風に揺られて微量の光がオレを照らした


目前にうつるのは


長身の


人の影



NO.187 らた 09/06(土) 16:28 IP:121.111.231.25 削除依頼
見浪さま》さてそれでは義務教育について熱く語りましょうか(待
だいじょうぶです主も話かなりずれるあほなんで
一緒にずれてくれる人としかまともに話せません←
とりあえずはやく
高校にいきたいわ(・ω・`)

はいアドレスですね―
wvw104@yahoo.co.jp?
・・・なんだっけ(
あとでさがしてきます´`
多分合ってそうで合って無さそうですよ
訂正がなければこれにメールくださいな

きゃ―それじゃ
美男美女追求していきます←

next感謝です( oωo)

雲丹さま》きゃあ―
来て下さって光栄です(´ω`*)ノ
グロ有り感動有りがこの小説の趣旨なんで
そう感じて下さって嬉しいです(^ω^)
ぎゃ―//様付けなんてとんでもないです;ω;`
雲丹さまの素敵さに万歳ヽ(´ω`)ノ

江湖》ここまでおにいさま愛してるひとなかなかいね―ぜ^^
もちろん主もあいしてます―(´ω`)
かっちゃんみのたんらへんがひどく懐かしく感じる

本編はコメントのテンションと違って重いぜ←
うたうちゃん―! 妹―!
年齢てきに同じくらいだよね
やばい中学生っていう設定しか考えてない!(・∀・)
主のうえかしたか・・・!

ねくありがとーございます-∀-´

いったん》 感動の嵐やってきましたか!
主はいつでもはんかち貸しますよ!←
いったんが心優しいからこのくそ小説でも
泣いてくれるのが嬉しすぎて
主も泣けます;ω;`

ねくあげありがとーございます^^

NO.188 蛸・ω・凧 09/06(土) 19:40 IP:218.186.9.1 削除依頼
おおおおおおはつです!
ちょ、
やばいっすね←
なんかうん。
Kかこいい(ry
描写が素晴らしく上手ですね(^o^)/
私もグロ好きです(*´・д・`*)
字のほうは、ね←何
画像とか絶対にみれないですけど;
それでは更新頑張ってください(`・ω・´)

NO.189 見浪 09/07(日) 20:11 IP:61.27.118.203 削除依頼
義務教育ww
語るったって何を話せばいいのやら(笑
私も話ずれます。
かなりキマス←

高校ですか・・・
最近風邪っぴきだったのですね;;
お大事にww

アドレスありがとうございます!!
メアドに訂正なければ、
PCから送らさせていただきます〜
「teddy」って入ってるアドですw

美男美女追求して下さい☆

NEXTww

NO.190 らた 09/07(日) 21:36 IP:121.111.231.23 削除依頼
蛸・ω・凧さま》おはつです―´∀`
はじめまして―!コメント感謝です
やばいっすか!// きゃ―
Kくん主も好きです←親ばか
わわわありがとうございます!
そんなお褒めの言葉っ 嬉しいです^^
まだまだ小説初心者なやつで読みづらくてすみませんorz
グロ好きとは!なかまだ!←
あ―、わかります写真とかは無理ですね
絵とか漫画とかは好物なんですけど←ド変態

はい―!
更新頑張ります´`

見浪さま》ただいま絶賛義務教育真っ只中の主と
主の見解では高校生っぽい大人な見浪さんが
日本のこれからについてかたります^^←
もう何の話だよ(´ω`)
はやく義務教育終われっ―!

風邪ひいてましたね―
結構よく風邪ひくんですよ;
季節の変わり目に弱い奴です(・ω・)ノ
でも治りましたよ―^^
自力で風邪を治せるのが唯一の長所←

このまえ表記したアドであってるっぽいので
メール送っといてください^^ たのんます
美男美女追求しすぎたらもう
主の妄想がぎっしり詰め込まれた小説になりますね´`
手遅れか!(∀)

ねくすとありがとうございます!

NO.191 らた 09/07(日) 21:55 IP:121.111.231.28 削除依頼


心臓が破裂しそうなほど激しく脈を打っていた


このゲームが始まってから


心は何度も引き裂かれ


たくさん絶望感を味わい


苦しかったけど


これほど手が震えるとは。


まばたきもできない緊張感


心臓の音しか聞こえない


息ができない


動けない



少し影が揺らいだ


寝ぐせのような派手にはねた髪の毛が揺れる


こいつは ・・・


―――男か


ズボンが見えた


我が校の制服をきているようだ


見たところ武器は持って無さそう ・・・な気がする


影だけでは判断しきれないが、


両手は空だった


ゆっくりと近付いてくるのがわかった


音のない動きだった


それがより緊張感に拍車をかける


―――おちつけ、おちつけ


震える両手を握りしめた


―――大丈夫、死なない 死なない。


深呼吸をしようと大きく息を吸った


途端、血なまぐさい空気が肺いっぱいに広がる


「っ!」


勢いよく咳き込んだ


気持ち悪い 気持ち悪い


咳と共に涙まででてきた


両手で口を抑えながら



声がした


ぴたりと咳は止み、また息が詰まる



NO.192 らた 09/07(日) 21:56 IP:121.111.231.28 削除依頼


低くもなく高くもなく


あまりにも普通の男子中学生な声で驚いた


声のかたちからして敵意は無さそうな気がして


おそるおそる肩越しに振りかえった


彼は目の前に突っ立っていた


感じていた気配よりずっとずっと近くにいて


ぞっとした


細い体つき


よれよれの返り血らしきものがべっとりとこびり付いたYシャツに


腰パン気味の制服の黒のズボン


ベルトは一周通しただけでだらんと両端が垂れていた


そしてなにより


現実味のない黄色い瞳に


渋いくすんだ深緑のはねた髪


整った顔立ちをしていたが、明るい色の瞳に対し


それが死んだように光を灯していない非常に濁った眼が


なにより印象的 で


恐怖感を増幅させる


これは人なのかと疑いたくなるほどに



「・・・大丈夫?」


思わずその姿にあ然としていたオレに


彼は先ほどと同じ言葉をオレにかけた


なんとも感情のこもっていない声


優しい言葉のはずなのに


まるで死 ねと訴えかけているように


冷たい声音


「・・・あ、あぁ、


 だいじょう、ぶ・・・」


声が震えている気がした



NO.193 らた 09/07(日) 22:01 IP:121.111.231.22 削除依頼


慌ててオレは立ち上がった


この押し寄せる圧迫感


そして立ち上がってみるとよく分かる


こんな近距離


三十センチ・・・といったところか


この距離でまったく気配がない


―――何者だ、こいつ


そのとき頭の隅で何かがささやいた気がした


オレがそういった感情を持つ人間は、


きっと ・・・


Rと同じ、


[このゲームの参加者]


と、いうことは・・・?



呼吸をし忘れていたオレは息を呑んだ


「―――O・・・」


頭で考えるより先に、言葉が口から漏れた

K U R O


もしもこいつがOだとしたら


―――全員揃う


なによりこんな感じの


不気味な状況で


こんな冷たいの眼を持つ


やつを


オレは知っている



NO.194 見浪 09/08(月) 19:57 IP:61.27.118.203 削除依頼
はい語っちゃいます←
ぜんぜん大人っぽくなんかないですよw
何処にでも居そうな普通の学生です;;
そんな私とらたさんでこれからの義務教育を・・・
てもう現実離れしてますね(笑)
でも私も終わってほしいです義務教育〜!!

やはり風邪ですか。
最近また流行りだしたのかなー・・?
私ここしばらく病院行ってないです;;
休みの日に外でてないからでしょうか〜(笑)
ずっと眠くてボーっとしてます^^;
らたさんは素晴らしい長所をお持ちで☆
自力で治せるなんて良いじゃないですか♪

あ、メール有難うございましたw
早速読みます(*^_^*)

妄想小説もたまにはいいですょ(笑)

ネクw

NO.195 江湖 09/09(火) 12:27 IP:210.153.84.161 削除依頼
一生お兄様を好きでいるぞ(`・ω・´)笑
みんな懐かしいねー

うたうちゃんを妹にしたいか
姉にしたいかで決めちゃえ!
それで問題解決o(^-^)o

Oは嫌な奴になるな。
いや、何気話してみると優しいかも?←
ネクスト^^

NO.196 宵風 09/13(土) 17:52 IP:121.102.178.163 削除依頼
あげ

NO.197 江湖 09/13(土) 17:54 IP:121.102.178.163 削除依頼
↑名前間違った(-∀-;q)

NO.198 もずく 09/14(日) 01:58 IP:219.103.3.40 削除依頼
なんかライトノベルっぽい気がする

ネク

NO.199 苺∵くれーぷ [MAIL] 09/14(日) 02:33 IP:90.184.6.27 削除依頼
らた様ー!!!
お久しぶりです(また
和未です!!
改名しました。

今度からメールの時は苺、もしくはクレープってよんで構わないですよ!

小説頑張ってください!!!!!!!

NO.200 マシンガン地区会長 09/14(日) 14:51 IP:60.237.188.50 削除依頼
ネク&あげ^^
「悪魔のホームページ」と言う小説を書いてるのでぜひ見に来てください

NO.201 いちご 09/14(日) 17:18 IP:122.30.108.112 削除依頼
風邪は大丈夫でしたかー

ハンカチ貸してくれるんですか(ノω`)
いったん←)は心優しくなんかないですよ
らたちゃんの方が何億倍も優しいですお´∀
らたちゃんが泣くなら私のハンカチをお貸しいたしますーーー!

O登場で す か !(UZAI☆
KUROそろいましたねー!
これからどんな話が展開されるのでしょう むふふふ

ねくねくですー!

NO.202 らた 09/15(月) 11:00 IP:121.111.231.31 削除依頼
お久しぶりです―っ(。∀゜)
水曜テストで追いつめられています←
コメ返しは後ほど^^
更新だけさせていただきます!

*



オレのこぼした言葉に


彼が不気味な笑みを浮かべた


「あぁ、そうだけど」


一瞬にして背筋が凍りついた



 殺 さ れ る 



コ ロ サ レ ル ―――


冷や汗が額から滑り落ちる


Oはまた口端をつりあげて声を出さずに笑う


「・・殺されると思う?」


オレの心を読んだかのように


やっぱり感情の無い声で話す


驚いて、気味悪くて数歩退こうとしたが、


うるるがいるのでそれができない


それに感づいた彼は、


また笑顔が濃くなった


そしていきなり


目にも留まらぬ速さで


尻ポケットから黒い物体を取り出しオレに向けた


爆発しそうな心臓


その物体がなんなのか理解した瞬間


さよならを心で唱え始めた


―――・・・死


死ぬのか

死ぬのか

死ぬのか


死ぬんだ


ああ


さよなら


腐ったこの世界だったけど


なかなか愉快だったよ


学校も楽しかった


クラスメイトも好きだったし


さよならもいわず消えた親友たちも


しあわせなじかんをありがとうございました


そう、うるるとか、Uに、


Rとか―――



NO.203 らた 09/15(月) 11:02 IP:121.111.231.26 削除依頼


・・・R―――?


何かが胸につかえた


鮮やかな赤が目に浮かぶ


鋭く、とても鋭利なその輝く瞳は


一度も柔らかく光ることもない


誰よりも淋しいひと


誰よりも、こんな


こんなまき散らされている


深紅の血なんかよりも


ずっとずっと


鮮やかな赤い色をしているひと



" 会わなくちゃ "


そんな想いがこみ上げた


会わなくては


いけない気がする


Rに


Rは


きっと


淋しいままだから


" その悲しい感情全部溶かしてあげる "


そんなわけじゃない


そんな偽善者でなければ


正真正銘のいい子ちゃんでもない


彼女を幸せにしてあげたい


なんていう自分になんの得もないこと思わない


ただ


笑ってほしい気がする


一度でいいから


壁ない彼女を見てみたい気がする


これはオレの単なる興味本位なのか


なんなのかは知らないけど


そんな気がする



―――死 ねないのかもしれない


心臓の音が静まった


前を見据えて


Oの顔をまじまじと見た


本心、めちゃくちゃ怖いけど


Oの構えた拳銃みれないけど


なにか決心がついた気がした


Oは目があった瞬間浮かべていた笑みを消し、



NO.204 らた 09/15(月) 11:13 IP:121.111.231.22 削除依頼


無表情でオレを見つめる


無表情


真っ白でもなく


真っ黒でもない


何色にも表せない


だからと言って透明なのかというと


その色が一番似合わない


思わず目が離せなくなる顔


淋しいひと


Rに似てる気がした けど


――Oは、Rとは違う


Rは曲がりなりにも輝いた瞳をしているように見えた


Oは


Oは、


完全封鎖されているんだね


一切だれにもなににも感情を持たない


だから、こんなにも苦しい瞳


悲しいひと


こんなばっさり感情を表に


――いや、感情を持たないなんて


本当に人なのか。


悲しいひと


「同情はいらないけど」


彼の声が響いた


語尾が若干震えたように聞こえた


少し安心した


目の前にいるこれの中身は


確かに人がいるようだ


「人の心でも読めんの?」


オレは落ち着いた口調で訊いた


「大体わかる」


また感情のない声に戻る


「なんで?」


「知らない」


即答


少し拍子抜けだったオレに


今度は彼が質問した


「あんた、馬鹿?」


「はい?」


いきなりの失礼な質問に


思わず裏返った声で聞き返した


Oは、 ああ、馬鹿か


みたいな顔してやがる


なんかむかつく


「オレは馬鹿じゃなくて阿呆ですけど」


馬鹿な屁理屈を言い返した


「じゃあなんでそんな


 死人相手に話してんの?」


Oが指差した先は、うるるだった


見るからに嫌そうな顔


「どうでもいいじゃん 敵だし


 気味悪くない? 死人が話すんだよ」


NO.205 らた 09/15(月) 11:20 IP:121.111.231.29 削除依頼
「死んでないよ」


また口が馬鹿なことを言う


自分はそんな偽善者ぶりたいのか


「うるるは、きっと生きるよ」


止めよう、恥ずかしい


そんなの全部きれいごと


意味が分からない、


この世界に通用しない言葉


「また、生まれ変わったその時は、」


―――大きな夢が、彼女にはあるんだ


「うたを、」


―――唄いたくても叶わなかった、


「うたを、唄うんだよ!」


―遥かな約束を、信じてみよう。


オレは両手で頭を抱えた


思っても無い言葉が口から上手におしゃべりする


―本能と心はあべこべな生物なんだ


そんな叶わないこと、オレは思ってなんかない!


Oは唖然とした表情で


「・・は」


あはははは、と唐突に声を出し壊れたように笑い始めた


突如またあの恐怖感がオレに戻ってきた



Oは銃の引き金を引いた


銃口は確実にオレに向けられていた



NO.206 らた 09/19(金) 19:38 IP:121.111.231.25 削除依頼


ズドン


なのか


バァン

なのか


とにかく耳が壊れるほど大きく、威圧感たっぷりな


銃声をきいた


反射的に目をつむった


死ぬ覚悟


この一瞬で出来るほど、強いわけはなく



オレは早まる胸の鼓動をひとつ聞いて



 


ああ、
 



死んだ



 


 

とくん、と


どこか優しい音が体から聞こえる


それは酷くせっかちなひと


オレに考える時間も与えず


急いだリズムを刻んで


そしてゆっくり、スピードを落とす


鼓動の音


「・・・へ?」


目を開けると世界が広がった


黒と赤の煌びやかな世界


そう、この世界


オレが生まれ、死んで


ただそれだけをするために在る世界


「生きてる・・・?」


握りしめた拳をほどいて両手を見つめる


・・・ほんとに生きてた



Oはオレが目を開けるのを見計らったように


また壊れた笑い声をあげる


「あんたじゃねぇよ、うしろ!」


腹を抱えて笑うOにうながされ、


振り返った


滴る、赤色の液体


「U・・・っ!!?」


ポニーテールに赤い血が飛び散っていた



NO.207 メビウス 09/23(火) 11:07 IP:60.32.134.86 削除依頼
はじめまして!
私は、グロ=おもしろいなので、
とってもきにいりました。
この話、泣けてきます!

ネクスト!!!!!!!!!

NO.208 もずく(・∀・) 09/23(火) 22:41 IP:219.103.3.40 削除依頼
あげ

NO.209 らた 09/26(金) 01:15 IP:121.111.231.32 削除依頼
またまたお久しぶりです(-Д-`;)
更新失礼


*


 


Uはすっきりとした顔をしていた


ぱたりと頬を深くかすめた玉は後ろの壁に穴をあけ、セーラー服に赤い雫を落とす


それでもUはしれっとした表情をし、


それからかすかに笑みを零した


「K、びびってんの?」


いつものからかったいやにむかつく口調


「な、なにしてんのU」


声がうわずる


見事にびびっている自分


「ばっかじゃねぇの


 初めから誰もお前なんか相手にしてないし」


それは良かったと本心がつぶやく


こんな奴らに相手にされて誰が嬉しいものか


しかし若干傷つく自分もいた


やはり ただの数合わせか


「あたしはOに用があんだ」


きっ と目つきを変え、睨みつける先は


オレの背後にいる笑いをこらえるO


「よくも・・・」


拳をにぎるU


憎しみたっぷりの声


Oはようやく笑いをおさめ、


Uをさっぱりした顔で見下す


Uは身長は低く、オレのあたまひとつぶんくらいの身長差があるが、


Oはオレより高く、同じく頭ひとつ分


凄まじい身長差


そういった意味合いでも十分下に見ているし


勿論この表情も見るだけでムカついてくる


NO.210 らた 09/26(金) 01:17 IP:121.111.231.25 削除依頼


見下す なんて言葉じゃ足りないくらい


見下した顔


自分はお前らより勝っていると


自信たっぷりで


馬鹿じゃねえの、と


冷めた眼をしていた


「あんた 一番厄介なんだよ」


Uは負けず劣らずのその小さい体から


鬼でも出てきそうな迫力で睨みつけた


頼むからオレを板挟みにしないでくれまいか。


「お前らが弱いからいけない」


Oはゆったりとした口調で


まるで幼稚園児をなだめるかのような声


「この不死身野郎が」


Uは吐き捨ててから


素早い動きでポケットに手を突っ込んだ


それをこの眼でとらえた


瞬間


瞬時にOは爆風と爆音と


炎に包まれ


オレはその炎より濃い赤色の髪を


目の前に見た


Rと目があって


手を掴まれ


そのまま体育館を飛び出した








そしてまた視界はぼやけて


オレは深い闇に堕ちた



NO.211 らた 09/26(金) 01:17 IP:121.111.231.25 削除依頼


すぐに目が覚めた


白い天井


白い壁


ぐらぐらする頭を起こして、


足を地につけて立ち上がってみた


階段だった


オレは学ランを着ていて


何も変わらないいつもの校舎の壁に触れてみる


壁は白いままだった


目に焼き付いたあの赤色がこびり付いて


白 というものが信じられない


唖然としていると、不意にどこからか歌声が聞こえた


優しい清らかな声音に


ピアノの美しい旋律


確かこの階に音楽室があったような


少し歩みを進めると、視界は橙に染まった


驚いて無意識にあたりを見渡すと


窓があった


夕焼け


ああ、いつかのあの日もこんな色してたと思いながら


ゆっくりと歩く


汚い上履きを履いていたから


足音はせず


ただ静かに近づいてくる歌声が聞こえた


―――懐かしい気がするのは


気のせいだろうか



NO.212 らた 09/26(金) 01:19 IP:121.111.231.23 削除依頼


ドアを開けた


部屋いっぱいに広がる柔らかな音が


オレを包んだ


目前にいるのは見慣れない長髪の女の子


髪の色は薄く、茶色っぽい


その髪を横で一つに紺色のリボンで結わいてあって


開け放たれた窓から風が吹き込むたび揺れていた


彼女はオレに気づいたらしく、ピアノを弾く手を止め


視線をオレに向けた


そして驚きの一言


「――K」


優しく和やかにオレを見つめるその大きい瞳と


聞き慣れた声が脳に入り込んで


「うるる・・・?」


そんな答えを出した





NO.213 らた 09/26(金) 01:42 IP:121.111.231.28 削除依頼
見浪さま》ええもう 半永久的に語ってましょう(∀)
ゆとり教育がなんじゃいどのへんがゆとり教育なんじゃいって話ですよね―←
十分大人っぽいですよ―
高校生な感じ というか高校生だと思ってました(・ω・)
なんだか年近いっぽくて嬉しいです(´∀`)

いえいえわたしが風邪とお友達なだけです←
頻繁に風邪ひくんですが、
懲りずに遊びまわり悪化させて
学校休むのがオチです 大概(-∀-)
病院大嫌いなんですけどね―
親に行かされますorz
微熱は一晩寝ればどうにかなってますよ(←

ぼーっとしてるだなんてなんか可愛らしい(←重度の変態

わたしはいつもふにゃふにゃしてますよ―(-∀-)
授業中なんか特に
もう完全に寝てる人です

メール届きましたか^^ 良かったです
ぜひ読んでやってくださいね
妄想・・・(∀)
この小説ただでさえ適当なのに
大変なことになりますよ(ω)←

ねく感謝感謝です!

江湖》うふふ嬉しいです―(∀)
お兄様最強に幸せね 江湖とゆ―妹もらっちゃって^^
うたうちゃんは断然妹でしょう(ω)←
家系図が大変だわ
お兄様、江湖、らた、うたうちゃん
なら かっちゃんどこや?(・∀・)藁

Oさんキャラ限りなく未設定状態です←
OさんはOさんさ―(∀)!
秘技開き直り(←

ねくあげ感謝です!

もずくさま》ライトノベル・・!
確かに好きですね 多分(∀)!
結構読んでいるから作品も
そんな雰囲気になるのでしょうかね・・・(ω)
ねくありがとうございます!


NO.214 らた 09/26(金) 01:59 IP:121.111.231.24 削除依頼

くれーぷ》あわわ メール返信し忘れてました;
ごめんなさい―(ω;)
今度かえしますね!

呼び方―っ
くれーぷが食べたいのでくれーぷで←
むしろく―ちゃんですよね(∀)

はいっ頑張ります(ω)

マシンガン地区会長さま》ねくあげありがとうございます!
小説かいているのですか!
今度時間があるときにぜひ読ませていただきますね(^ω^)

いったん》風邪は大丈夫です―(∀)
心配かけちゃってごめんなさいorz

そんな―っ 心優しかったら
こんなグロい小説書いてないですよ(∀)
ほんともう読んでくれてる時点で
いったんはものすごく優しいかたなんです^^
ハンカチ貸してくれますか!
にょほ―
そのまま借りパクしそうですね←

Oさんきた―(゜∀゜)!!!
そろいましたよ―(ω)うふふ―
これからの展開・・・!
明日の授業中にでも考えてきます!←
ほんと流れだけで書いてるので;
あ―明日も寝そうだ(Д)

ねくねく感謝感謝です!!

メビウスさま》はじめまして!
ここにはグロ好きさんが結構
集まってくれてなにやら楽しいです(ω)
わわありがとうございます―!
気に入っていただけるなんて(・∀・)
わたしなんかどうしても感動要素入れたくて仕方ないやつなんで
そう思っていただけて嬉しいです!
ねくありがとうございます´`

もずく(・∀・)さま》
あげ嬉しいです^^
ありがとうございます!



NO.215 らた 09/26(金) 17:03 IP:121.111.231.28 削除依頼


彼女は薄く微笑んだ


―うるるだ


うるるだ、このひと


うるるがうるるになる前の人―――


「うたう・・・」


「そう」


彼女はゆったりと椅子から立ち上がり


オレをまっすぐ見つめた


「わたしはうたう


うるるになる、前の姿


ゲームに参加する前の姿」


驚いた


あんな小さい天使みたいな顔だったのに


いまは全てを清める女神のようだった


さらさらと風に髪がなびく


あの色は跡形もなく、赤に近い茶色


ふたつに結んでいたのに今はリボンで一つ


それでも違和感はなかった


また会えた


ものすごく、あっさりと


喜びに浸っている場合じゃあなく


このうたうはなにもかも知っていそうな顔をしていた


「ここ、いつ?」


気づかぬうちに訊いていた


「いつって」


彼女はふわりと笑った


「もしかして、Kがいるところが異次元だって、気づいてないの?」


―――へ?


「異次元?」


それはまた。


どんだけスケールでかいのこのゲームは


「そう、異次元 異世界」


また柔らかくピアノの椅子に座る


「Kはまだ知らないの? name黒について」


オレは頷く


うたうは小さく嘆息し、それからまた、オレの目を見つめる


「なら、話してあげる 


 name黒


 Kがいま、どんな残酷な状況にいるか」

どんな残酷な未来が待っているか


そういってまた薄く微笑んだ



NO.216 らた 09/26(金) 17:09 IP:121.111.231.27 削除依頼


「name黒はクロが創作したこことは違う世界で行うの


この世界まんまをコピーしてね」


―ということは


異世界にオレだけが飛んでっただけ・・・?


「・・なら、あっちで死んだ人はこっちでは生きているのか?」


「そうだよ」


ほっと安堵のため息


「ただ」


また息を吸い込んだ


「name黒を行うには、生贄


 ――つまりは、人間が必要なの」


理由は知らない


なにが必要なのか


まるまる体が欲しいのか


心臓が欲しいのか


魂が欲しいのか


「Kがゲームに参加する前、消えていった人たちは


生贄にされたと思う


クロの命令で殺せと命じられていたから


私たち4人は次々に人を殺しては


クロに渡した」


ぞくりとした


背中が凍りつく


つまり


それは―――


「チェーンメールの掃除屋の正体は・・・


 name黒・・・


 クロ・・・」


そこまでして


何故クロはこのゲームを実行したのだろうか


そんなに


このゲームは価値のある物だろうか


意味のあるものなのだろうか――?


意味が分からなくて少し頭がくらくらした


あそこは異次元


ここはオレが生まれた在るべき世界


クロは参加者はオレ以外全員死者だと言っていた


現にうたう ――うるる、


Uの片割れは目の前にいる


ここは


――どこだ?


はっと大切なことを思い出した


「クロ 爆発したよ・・・?」


「へ?」



NO.217 らた 09/26(金) 17:12 IP:121.111.231.23 削除依頼


うたうは大人びた顔を崩し呆気にとられたうるるの顔をしていた


「クロ、爆発するの?」


「するんじゃない? 目の前で見たし」


沈黙。


ざわざわと窓の向こうの木々は風に揺れ


涼しい風が入り込む


「――クロは」


沈黙を破ったのはうたう


「人じゃないんだと思う」


「人じゃない?」


いや、人間あんな派手な爆破


しないか


「ロボットかなにか――


 それか少なくとも、


 何か生きていないものに


 乗り移っていたか操っていたとしか考えられない」


そもそもまだゲームは終わっていないのに


死ぬ意味が分からない


「クロは生きているよ、きっと」


ゲームはまだまだ序盤


少なくとも中盤


「まだ終わらないのよ、Kの悪夢は」


うたうはどこか遠くを見つめてそうつぶやいた


「――でも、それじゃあクロは」


人間じゃないってこと?


うたうはこくりとうなずく


「糸を操るとか人間離れしてるし、あんな小さい人形みたいなピエロ


 どう考えても人ではない


 人であったとしても、体は無くしたんだと思うよ


 魂だけで生きている」



NO.218 メビウス 09/27(土) 13:50 IP:60.32.134.86 削除依頼
ねく&あげ

NO.219 ★(−−) 09/27(土) 14:10 IP:60.32.134.86 削除依頼
ねくすとぉぉ!

NO.220 江湖 09/27(土) 15:36 IP:121.102.178.163 削除依頼
かっちゃん!!
って年どのくらいだっけ?←
お兄様はいくつだろうとお兄様に変わりないいのよ(^ω^)

クロって死神とか言ってなかったかい?
あれ?違ったっけ(-∀-;q)
ん?だからなんだってね…

まあnextだよ\(^O^)/

NO.221 J 09/28(日) 11:37 IP:118.91.192.202 削除依頼
久々にきました!!!
こっち最新はやぃっすねww

これからもがんばってくださいw

てことで 
ネクスト!!

NO.222 蛸・ω・凧 09/28(日) 15:33 IP:218.186.9.1 削除依頼
うおー!
久しぶりにきたら、こんなに更新されてた!
うはうは!←落ち着け
ちょ、O!怖い(((゜Д゜))
てか異次元、異世界。とか凄いですね!
一度行ってみたい気も…笑
それよりK、とってもとってもかっこいいんですけどっ!(*´`*)
もう、やばいですね。はい。
この先の展開、どうなるか楽しみにしています★、
更新頑張って下さい(^o^)/
それでは、ねくすと=!

NO.223 らた 09/30(火) 17:53 IP:121.111.231.20 削除依頼
更新だけ失礼しますω)!


――――


「クロ・・・」


確かにあの容姿で人間です


なんて言われたら


オレなら逃げ出すだろう


迷わず。


だってコスプレです っていわれても


骨格まで変えるんですかって話になる


「クロは、人を殺すことが趣味みたいなやつだよ


 地球に在るべきじゃないおそろしい笑みをこぼして


 きっと殺した人間をまた殺しにいく


 残酷な殺人鬼」


うたうは暗い顔をしていた


いまにも涙をこぼしそうな


悲しい顔


オレは近くにあった机に腰掛け、あぐらをかいて頬杖をついた


「クロってさ


 誰なんだろう」


「・・・へ?」


うたうはうつむいていた顔をあげ、オレの目を見つめる


「クロは―――


 人じゃないけど人みたいな


 いいや、誰よりも人間らしい――


 ・・・なんていうんだろ」


う―、と頭を両手かき回す



クロはこのゲームを始めたのは


単に人殺しがしたいだけなのか


そうじゃなくて


クロも―――


自分の名前、探して欲しいんじゃないのか


寂しいんじゃないのか


痛いんじゃないのか・・・?



NO.224 もみじこ 09/30(火) 17:55 IP:202.253.96.233 削除依頼
ねくすとです!!+゜

NO.225 らた 09/30(火) 17:55 IP:121.111.231.23 削除依頼



手持ち無沙汰なのか


うたうはピアノの鍵盤に手を触れた


ポーンという、柔らかい音が乾いた室内に響く


「でも、」


少し震えた声音


「なんだかんだ言って


 Kはすごいよ」


「すごい?」


どのへんが?


自分では全くなにもできていないのに


「わたしを、救ってくれた」


うたうは泣いていた


黒ずみなんか微塵もない


透明で澄んだ


綺麗なしずく


「救って・・・あげられたの?」


こくりとうたうは指で涙を拭いながらうなずいた


「わたし、きっとあのまま死んでたら


 後悔でいっぱいだったと思う


 自分でなにもしてないのに、世間がいけないと嘆いていたあの日々


 死んで当然なのに


 死にたくないと泣いていた


 死にたくなかったの


 唄いたかったの・・・」


ぽたりぽたりと鍵盤に涙が落ちるのが見えた


いまは唄えるの


うたうに戻ったの


涙ぐみながら、オレにむけてにっこり笑った


オレはどうしていいかわからず少し固まったが


とりあえず微笑み返した


そんなことはない


その場しのぎのダメな人間だ




NO.226 らた 09/30(火) 17:57 IP:121.111.231.26 削除依頼


うわべだけの笑顔が得意な、


人間らしくない人間


それはもう当たり前で。


一番救えてないのが自分で


一番救わなきゃいけないのが自分で。


だけど自分のためになにかできそうにない


自分が虚しくて



いま、


すごく、


泣きそうだった



「うるるが、強かったんだよ」


唄いたい、という気持ち


そう、つぶやいた


「うん・・・、」


うたうはこくりとうなずき、そして真面目な顔してオレを見つめた



「あのね、K、


 あたしいま、また唄えるんだ」


うたうは胸に手を当て深呼吸をひとつする


「ありがとう」


泣き止んだ様子で落ち着いて様子で笑った


「そんなことないよ」


オレはなにかいたたまれなくなって


目を落とす


選んだだけだ


人を殺し汚く生き抜くか


いまここでなににも害を与えず死ぬか


十秒で選んだだけだ


うるるが寂しげに泣くから


ありきたりな綺麗事を並べただけで。


「―――うん」


オレはまた笑った


心からではないと、それは違うと


心が伝えていた


NO.227 sana 09/30(火) 18:32 IP:122.131.223.150 削除依頼
はつこめ


ねくすとー(*^∀^*)

NO.228 メビウス 10/01(水) 15:17 IP:60.32.134.86 削除依頼
泣けてきます!

ねくすと!!!!!

NO.229 ★(−−) 10/03(金) 15:33 IP:60.32.134.86 削除依頼
ねくぅぅ!(涙)

NO.230 江湖 10/04(土) 18:45 IP:121.102.178.163 削除依頼
nextとあげヽ(^O^)ノ

NO.231 見浪 10/05(日) 11:15 IP:61.27.118.203 削除依頼
すいません(泣)
テスト勉強するとか言ってほとんど部屋にいたので、
全然PCやってなくて。。

ふ・・・ゆとり教育(笑)
そんな大人っぽいですかね〜
年近いですかっ(´・ω・`)
なんだかこっちまで嬉しくなります★
ありがとうございます(ぇ←

この前風邪ひきました、はい。
熱があるのにも気付かずに友達とずっと遊んでたら、
見事に菌が舞い降りましてー・・(´∀`)

可愛らしいなんてっいやぁ///(←こっちも十分変態です
ふにゃふにゃしてるらたさんの方が可愛いですよ!!
私は授業中に顔伏せてひそかに音楽聴いてます(-ω-♪

いやぁやっぱりらたさんの小説は最高です!!
何回読んでも飽きないし、
name.黒も話の展開が素晴らしいですww

ネクwwwww

NO.232 いちご 10/10(金) 13:40 IP:122.30.105.37 削除依頼
久しぶりに来たらめちゃ更新されとりますね∀`!
うるる…いや、うたうちゃん…!←
かかかか可愛いですね(*´ω`*)
天使でしたっけ女神でしたっけ
とにかく可愛いですね!!

生きてたのですね!

らたちゃんの小説やっぱり大好きです
続きが予想できない!
予想とかしちゃってもいい意味で簡単に裏切られる…
最 高 です(・∀・)

ねくねくです

NO.233     10/12(日) 14:45 IP:60.32.134.86 削除依頼
あげ あげ あげ

NO.234 らた 10/17(金) 22:09 IP:121.111.231.23 削除依頼
ぎゃ―
また更新のみ失礼します(-ω-;)

―――――



不思議と寂しさはなかった


虚しかった


なにもない自分だった。



少しの沈黙のあと、


うたうは黙ってゆっくりとピアノを弾き始めた


泣きそうな旋律だった


優しい音が余計悲しくて


オレはうつむいてその音を聴いた


空虚なメロディーに変わりゆく


うたうの指先が動きを止めた


最後の一音が震えた


顔を上げると、また泣きそうなうたうの暗い顔が目に入る


重い空気


「―――K・・・」


淡い声が聞こえた


「K、これはあくまで憶測


 だけど、聞いて」


彼女は静かに息を吸った


「・・・わたしはもうそろそろ


 もう一度死ななくちゃいけないの」


独り言のように彼女はつぶやいた


あまりに唐突なことでオレは言葉を失った


「初めて死んだときに


 わたしの魂はクロに拾われた


 けど」


日付がおかしいの


声が震える


傍に貼ってあるカレンダーが目に飛び込んだ


質素なカレンダーは、壁につるされ


過ぎた日は赤いマジックで×印がかかれているようだ


一番目立つ大きな数字が4つ


カレンダーは五年も前の年を記していた



NO.235 らた 10/17(金) 22:11 IP:121.111.231.28 削除依頼


「五年・・・前・・・?」


震えた声音が唇から零れた


五年前 五年前


ここは 五年前・・・?


「わたしが死んだのはこの一週間後」


一週間後なの・・・!


赤い目をしてうたうは訴えた


現実味が無さ過ぎて笑えた


五年も前だと?


いつのまにオレはタイムスリップを習得した


誰だ


こんな滑稽なシナリオ用意したのは


誰だ


オレは誰だ


何者なんだよ―――



次の瞬間


世界は暗転した


ぐらりと目眩がする


気づいたら尻餅をついて呆気にとられていた


限りなくグレーの世界


冷たい床が永遠に


壁もなく天井もない


それは限りなくグレーの世界


そんなのはもうおかしいとかそういう感情はなく


ただ


目の前に


オレがいた



NO.236 らた 10/17(金) 22:14 IP:121.111.231.33 削除依頼


なにがおかしいって


だってオレがいるんだもの


真っ黒の影が浮き出て


形だけ動くオレのからだ


まさしくオレの面影たっぷりで


でも薄っぺらくて、紙のようにひらひらしている


なんか薄い感じもそっくりだ


あのはねた寝ぐせもそっくりだ


あのズボンにつっこんだ抜くのがいつも億劫な両手とか


昔から猫背なとことか


なにより声がオレ自身のものだった


「こんにちは」


口が開いた


切り取ったようにぱっくりと開いた口は雑に笑った


不愉快なのか愉快なのか


読めない笑い方


ただ余裕たっぷりな口ぶりだけはオレと違う


オレは立ち上がって


「誰」


強気に言い放った


昔からやる気のない目と言われてきた瞳を細め、精一杯睨みつける


弱気でいたらすぐに呑み込まれてしまいそうな雰囲気をかもし出す奴は


少し間を置いてから馬鹿にしたように笑った


「あははは そうだねえ うん」


その笑いは酷く渇いていて、恐怖心がどっと押し寄せてきた


「キミが知るところの、クロって人じゃないかな」



NO.237 らた 10/17(金) 22:15 IP:121.111.231.33 削除依頼


―――出たな・・・


「あんた、爆破しなかった?」


「さあ? 知―らね」


相変わらず両方の口端はつり上がったまま


小馬鹿にしたこの顔がなんとも苛つく


「言ったじゃん? オレ死神なんだよ」


信じられるかっつ―の。


「口調も変わってますけど」


「変幻自在なんですよ―」


オレの声でそのむかつく口調止めてもらいたい


はあ、と嘆息してからこいつに日本語は通じないと悟り、またクロを見据えた


内心、少しびびってる


また変な空間に押し込められ、


変なものと対話して


そろそろ頭が壊れてきそうだ


だけど なにか、救わなきゃいけない気がして。


正義感でも人間としてでもなんでもない


本能っぽいものが。



「クロ」


自分でも驚くくらい威圧的な声が響いた


クロはぴたりと動きをとめ、上がった口端は下がった


目はないくせに、貫かれそうなほど鋭い視線を感じる


それでもあまりびびらなかった


真っ直ぐ 真っ直ぐクロをみた



NO.238 らた 10/17(金) 22:17 IP:121.111.231.21 削除依頼


「ねえ、あんたさ、何がしたいわけ?」


怒りが込み上げてきた


うるるが、うたうが


RもOもUも


こいつの遊びに巻き込まれた


オレの友達 クラスメイトも


消えたんだ


ただ目の前にいる化け物のせいで


憎悪をいっぱいにこめてクロに問う


「楽しいだけ? ただ、それだけ?」


だとしたら救いようがないんだけど


しばらくクロは沈黙したが、


それから爆笑し始めた


「馬鹿じゃん お前、馬鹿じゃん!」


きゃははははと、かすれた声で笑う


口元は満面の笑みで、腹を抱えて笑う


「どういう意味だよ!」


かっとなって叫んだ


一瞬にして静まり、床しかないくせにオレの声が反響して響いた


クロは口を閉じてまた怪しい雰囲気をかもし出す


「・・・どういう、意味だよ・・・!」


オレは同じ言葉をもう一度繰り返し言った


クロは一度にやりと気味悪く笑ったかと思うと、


ずいずいと早歩きでオレに寄ってきた



NO.239 らた 10/17(金) 22:41 IP:121.111.231.24 削除依頼


オレとクロの距離が一メートルも満たないところまで


急接近して、右手をズボンのポケットから抜いて指を三本オレの目の前に突きつけた


――目でも潰すのかと思った・・・


「三つだけ 教えてやる」


鋭い視線が恐ろしいが、オレも負けじと睨みつける


突きつけた指を引っ込め、人差し指を伸ばす


「ひとつ 今現在貴様がいる場所はオレが創作した世界


 だからあんま調子乗ると塵となって消えるぞ」


オレが全てを操る権利がある


この世界も貴様もろとも今すぐにでも消せる


クロは言う


感情が一切ない、淡々とした口ぶり


こいつにとって人殺しとはなんなのだろうか


「ふたつ」


中指も加え、両目を今にも潰すぞという剣幕で指を近づける


「このゲームはすでにシナリオが出来上がっている


 貴様らがどうあがいても何も変わらない」


「・・・なんだそれ


 オレらはあんたの手のひらでもてあそばれてるだけってか?」


オレはまた精一杯睨みつける


むかつく。


こいつ むかつく


「そうだね―」


棒読み


「みっつ」


指を一本増やしてまた突きつける


「翔は気づいていない


 なにも気づいていない」


「―――は・・・?」


一瞬不覚にも翔ってなんだとか思った自分

「オレがなにを気づいていないって?」


「全部」


全部理解していない


なんにもわかってない


「それだけ自覚しろ、あほ」


「――な・・・っ!」


堕ちる感覚だった


また世界が消えた


暗闇


意識が消える寸前に感じた


クロが最後に発した言葉が


どことなく寂しげだったこと



NO.240 メビウス 10/18(土) 13:31 IP:60.32.134.86 削除依頼
更新したんですね☆うれしい〜
翔がどうなるのか気になります!

ねくすと!

NO.241 ●^。^● 10/18(土) 13:32 IP:60.32.134.86 削除依頼
ねくぅ☆

NO.242 らた 10/19(日) 15:04 IP:219.125.75.177 削除依頼
すこしだけ更新
コメかえしためててすみませんOTL




次に目が覚めたら赤い世界だった


血が飛び交うゲーム会場


オレがいたのはどこかの教室のようだ


とりあえず立ち上がった


どこで意識が切れたのか


最後にこの世界に来たのはいつだったか


そんなことを考えていたら、後ろから頭部に思いっきり衝撃


「っ!?」


驚いて片手でじんじんと痛む後頭部をさすりながら振り返ると、


形相の赤い人がいた


「R・・・?」


「このまま死ぬのかと思った・・・」


少し取り乱しているようだった 息切れもしている


「死ぬって・・・?」


「あんた、体育館から抜け出したこと覚えてるよね?」


両手を腰に当てて鋭くオレを睨む


「・・・・あ、ああ なんか爆発したやつ


 あれなんでいきなり爆破したの?」


「あれはUの仕業」


Rは近くにあった机に腰掛けた


「Uはトラップを仕掛けて殺しにやってくるから


 Oは拳銃使いで

 
 あの爆発はUが仕込んだ爆弾かなんかが爆破したんだと思う」


スカートのポケットに手を入れるUの姿を思い出した


「へー・・・」


「あんたそんなことも知らないあほだから


 死んだと思ってたけど居たから引っ張り出した


 覚えてる?」


「あー うん Rっぽいものがいたことは」


「そっからあんた言葉通じなくなっただろ」


「は?」


ここまでなんの無反応でただ引っ張られるがまま走っただけで、なにしてもなにもいわないから


「死んだんだな、と」


「勝手に殺すな」


・・・体は動いても、意識だけはどっかいってたってこと・・・か?


それとも・・・ 体のみクロに操られていた・・・とか、か?



NO.243 メビウス 10/24(金) 15:16 IP:60.32.134.86 削除依頼
気になるっ!
ねくすとっ!

NO.244 ●^。^● [URL] 11/01(土) 14:18 IP:60.32.134.86 削除依頼
ねく
ねく
ねくぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

NO.245 江湖 11/01(土) 14:56 IP:210.153.84.72 削除依頼
久しぶりに来た(*・3・*)
ネクストですよー
更新頑張れ!

NO.246 蛸・ω・凧 11/01(土) 21:05 IP:218.186.9.1 削除依頼
お久しぶりです!!
更新MAX!でテンションMAX!な蛸です(^o^)/
文章が凄く綺麗で読みやすいですね★、
クロ…name.黒…
謎がいっぱいで、毎回どきどきさせられます!
頑張って下さい!
そしてKを助けて下さい←
それではまた来ます(ノω°ヽ)

NO.247 見浪 11/01(土) 21:15 IP:61.27.118.203 削除依頼
素晴らしいww

あげw

NO.248 ren 11/09(日) 14:40 IP:58.3.97.164 削除依頼
グロにひかれてみたんですけど、

めちゃおもしろいです(*´ω`*)!

NO.249 らた 11/09(日) 20:15 IP:121.111.231.104 削除依頼


本当に面倒くさいゲーム


オレは嘆息した


クロって本当は誰なんだ


嘘に嘘を重ねたこのゲームは


真実など存在しない気がする


開け放れた窓から慰めるように気持ちよい風がふいた


音もなくゆれるRの眩しい赤髪が綺麗だと思った


現実味のない赤色に赤色を重ねたような色

「Rはなんでこのゲームに参加しているんだ?」


「は?」


鋭い眼光に睨みつけられた


普通の子供なら泣き出してしまいそうなくらい


恐ろしい瞳だったが、


見慣れたのか疲れているのかなんとも思わずそのまま話す


「Rはこのゲームの参加を自ら望んだの?」

「そんな物好きに見えるか?」


さらに迫力を増す瞳にさすがに少し怖じ気づいた


Rはふっと目をそらし、少し遠い目をしながら独り言のように言った


「気がついたら赤色だった


 それだけのこと」


そっと眼を伏せた


悲しげに。


「気がついたらって・・・?」


また風がふいた


強く目の前を通り過ぎた風は


まるで深追いはするなと釘を打つように


一瞬で消えてしまった


オレにはRが感情を殺しているように見えた



NO.250 らた 11/09(日) 20:28 IP:219.125.83.53 削除依頼
なんだか、いますごく小説かきたい気持ちなので
またコメ返しあとまわしにさせていただきますOTL
ひさびさのパソコンこうしんー




いきなり声が聞こえた


遠くからでもなく


近くからでもなく


頭に響いた


オレの中にいる誰かがしゃべる


オレの声帯で。


一瞬で正体は予想がついた


―――クロ・・・


心でつぶやいたその言葉に反応したのか、クロは笑いだした


恐ろしい、掠れた笑い


『翔、Rのことを教えてやろうか』


そんな人間を馬鹿にしたようなことを言われてイラついたが、少し興味があるのは嘘ではない


言葉に詰まったオレを悟ったようにクロは言った


『Rは、このゲームの重要人だよ


 丁重に扱え


 オレが奴に――』


「K、」


Rに遮られてクロの言葉の最後が聞こえなかった


頭に直接響いてくるくせに、囁くように小さい声だからだ


「K、少しは悪いと思っている」


「へ?」


意外な言葉がでて驚いた


つか悪いと思っているんだったら顔を見て言えよ


そっぽむいて落ち着いた声でつぶやくRは


どこか儚くて


いまにも消えてしまいそうだった




NO.251 らた 11/09(日) 20:41 IP:219.125.83.53 削除依頼


「私は、本当は覚えていないんだ」


「なにを?」


Rはふわりと髪を揺らして振り返った


「ここに来る以前の記憶がないんだ」


Rは笑った


オレは固まった


笑ったことに驚いたのではなく


そんな泣きそうな笑いがあるのかという驚き


嘲笑うように、自嘲するように、


それは酷く胸を痛める笑顔だった


「記憶が・・・ない・・・?」


・・・クロ、お前の仕業か?


心に呼びかけた


応答はない


―――クロ?


Rはまたあさっての方をむいて嘆息した


「だから、人を殺すこともなんとも思わなかった


 当たり前なのだと思った


 だけど、この剣を振りかざすことを人が恐れると知って


 人としておかしいことに気づいて


 剣を握るのが怖いこともあった」


言葉ひとつひとつにきしりと胸が痛んで


オレは黙ってRの話を聞いた


「だけど、これが運命ならば

 
 受け止めるしかないだろう?」


また笑う


オレは泣きそうだった


男でありながら涙もろいということもあるけれど


こんなに痛々しい笑みは他にないでしょう


「・・・なんでオレに話してくれた?」


あんなに冷たい人だったくせに


少しの沈黙


そのあとぽつりとつぶやいた


「Kの隣にいると、温かかった気がしたから」



NO.252 らた 11/10(月) 19:39 IP:121.111.231.104 削除依頼


「Kがいると、人間なんだって思える


 Kがすごく人間くさい奴だから」


――一人で生きてゆける強さなんていらなかったんだ


「なんだか、よくわからないけれど


 そう思ったんだよ」


その言葉を聞いて


なにかが揺らいだ気がした


なにかが溶けた気がした


―――・・クロ、


『なんだよ?』


今度はすぐ返答した


少し落ちつかない口調


構わずオレは問うた


―自分の名前を言っても、首は飛ばないだろ?


『は?』


拍子抜けだったのか声がはずんだ


そのあと言い捨てるように


オレのしようとしていることを察したのか


不機嫌に言った


『・・そうだけど』


オレは身を乗り出して息を吸った


「R」


Rの両肩を掴んで見つめた


「え?」


Rは目を見開いて驚いているようだった


喜びや嬉しさという感情が一切ないこの瞳は


彼女の悲鳴だったんだ


――でも、もし


余計な感情が邪魔をする


モシ、Rノコトバガ嘘ダッタラ?


策略ダッタラ?―――


しかし高鳴る心臓にぐいぐい引っ張られるように


口が動いた


「オレの名前」


鼓動がひとつ


聞こえた


「"かける"っていうんだよ」



NO.253 らた 11/11(火) 17:08 IP:121.111.231.32 削除依頼


「はっ・・?」


Rは開いた口が塞がらないと言ったようだった


「なにいってんの、K・・・?」


「オレはRを裏切らない


 邪魔だと思えば消してくれて構わない」


だから


どうか


「どんな世界が広がったとしても、オレだけはRの味方でいさせて」


思いもしなかった


自分の口からこんな言葉が出るなんて


「なん・・で・・・」


Rはなにがなんだか分からない様子だった


でも、オレは本気だった


見つかった


見つけた


自分の救いかた


きっと、オレはこんなゲームに勝てるわけないから


なら誰かを救いたいと


後悔だけはしないように


誰かのために生きてみようと


このゲームに強制的に関わった


みんなや


何より


こんな笑い方をするRを


こんなゲームを創ったクロを


幸せにしてみたいと


余計なお世話でもいいから


「笑った顔が、見たいと思ったんだ」


いま、自分は笑えた気がした


Rの頬に雫が零れたことに気づいた


あんなに鋭利だった瞳が潤い満たされたようだった


それが嬉しいと感じた


少し、


救えた



NO.254 江湖 11/11(火) 19:17 IP:210.153.84.75 削除依頼
ちょ!
翔くん!!
なんか貴方格好いいよ\^^/
まぁ、お兄様には負けr(しつこい

再びNEXT

NO.255 メビウス 11/12(水) 14:49 IP:60.32.134.86 削除依頼
かっこい〜!ねく!^^

NO.256     11/12(水) 15:01 IP:60.32.134.86 削除依頼
おお

NO.257 ren 11/13(木) 19:09 IP:116.94.198.114 削除依頼
あげです!

NO.258 らた 11/14(金) 20:02 IP:219.125.83.53 削除依頼
コメント嬉しいです^^
時間がないのでさらっと更新してきます




『お前、馬鹿だろ』


しんとした校舎に囁く声


それはオレだけに聞こえた


クロの声


『そんなんじゃ救わないよ 誰も』


救われないよ


『あんた、救われないよ』


分かってる


でもそれでもいいと思う


思える


―クロは、救われたいの?


心にいるクロに問いかけた


長い沈黙


風がやさしく吹いた


こんなに心が安らいだのはいつぶりだろう


長い時間を過ごした気がする


長い時間をかけて


辿りついた結末は自分が死んでもいいなんて


かっこいいことじゃないか


一生に一度でもいいからかっこつけてみたいじゃないか


そんな自分が笑えた


Rは呆けたようにオレの目を見ていた


涙に気づかずに


信じていいのか、と問いかけていた


オレは答えるように指で涙をぬぐい


ほほ笑んだ


Rは笑わなかった


ただただ目を丸くして


信じられないというように


またひとつ雫が床に落ちた


NO.259 らた 11/14(金) 20:16 IP:219.125.83.53 削除依頼


クロはそれから口をきかなかった


それともオレの中から消えたのか


オレの声や姿をうつして出てくることもなかった


時空を移動して


うたうのいる世界にも行かされることなく


静かな時間が過ぎた



そう思ったのもつかの間


耳の痛い爆音が背後からした


「なっ」


勢いよく振り向いたその瞬間


Uの姿が見えた


それと同時に頬になにかがかすった


じんわり滲むあたたかいもの


触れてみるとよくわかった


――血


「Rっ」


隣にいたRはもういなかった


素早い動きでUの背後にまわり、剣を首元にあてている



やっぱ人間じゃないよ、あの人


Uは顔色一つ変えず威圧的な表情で、


もうひとつ手にしていたナイフでRの腹に刃先を向けた


オレの頬をかすめたものはあのナイフか


「U・・・」


ああ、この人も救わなくては


こんなにも白い肌を赤色に染めて


憎悪に満ちている小さい少女



NO.260 江湖 11/16(日) 09:11 IP:210.153.84.242 削除依頼
あげ(*゜ω゜*)

NO.261 ren 11/17(月) 19:59 IP:116.94.242.28 削除依頼
あげげげげ(U^ω^)クンクーン

NO.262 メビウス 11/19(水) 15:20 IP:60.32.134.86 削除依頼
あげ&ねく!!!!!

NO.263 らた 11/19(水) 20:39 IP:121.111.231.30 削除依頼


一瞬時が止まった


背後に燃えたぎる炎にも劣らない迫力の鋭い眼光が二対


刃と刃が重なった音に続いてRの素早い蹴りがUの首もとにめり込んだ


しかしUはそのまま仰向けに倒れるかと思えば華麗なバク転を見せつけた


体制を整えてまた一切の躊躇いもなくRに突っ込んでいく


Rは低めに身構えて剣を握り直しUに走り込んだ


スピードも勢いもどちらも目に留まらない

――正面衝突


相討ちか―――・・っ?


思わず目をつむった



――――・・・っ



風をきる音


「・・なっ」


弾んだRの声


目を開けた


外した・・・?!


目の前にはRの姿のみ


思い切り空振った剣


忽然と消えたUの姿


呆けていたところに


まばたきの間にRが視界から消えてUが現れた


声の無いRの悲鳴


刃物がぶつかる金属音


上からUが降ってきて、ナイフをRの肩に突き立てる


が、Rの人間離れした勘と俊敏さで剣で抑えていた


目の前で見る本物の命を賭けた殺し合い


死ぬか殺すか


彼女ら与えられたのはその二択


オレはただ圧倒されていて、なにもできなかった



NO.264 らた 11/19(水) 21:03 IP:121.111.231.27 削除依頼


「ちっ」


Uは舌打ちをしてからまた高くジャンプした


いや――、 跳ねた


天井すれすれまで軽々とかつ美しく


どっかのオリンピックの体操選手さながらに体を反る


180度回転


天井に両足をついて、にやりと薄く笑ったのが見えた


――重力を無視してるよ、あいつ


それほど長く天井にいれるわけなく、またくるくると回って数十メートル離れた床に着地した


「お前―――、」


Rはふわっと弧をかいて剣を肩にのせた


「近距離戦闘の方が得意分野だろ」


あれだけ爆発させとけば


トラップ仕掛けが十八番だと誰もが思うだろう


それを聞いてまたUは怪しく笑った


「O相手にやってらんねえよ」


「O・・・?」



NO.265 苺∵くれーぷ 11/19(水) 21:17 IP:87.51.172.184 削除依頼
らっらた様あああ!!
お久しぶりでございます!←
もうなんて言ったらいいか分かんないですけど最高な気分です!
あげ&ネクです!!!

NO.266 江湖 11/21(金) 13:27 IP:210.153.84.67 削除依頼
やばwwww←何が
NEXT〜
んで あげるよー

NO.267 ren 11/23(日) 13:42 IP:58.3.100.43 削除依頼
あげねく!

NO.268 江湖 11/28(金) 18:57 IP:210.153.84.84 削除依頼
あげ(*・3・*)

NO.269 らた 12/07(日) 17:18 IP:121.111.231.22 削除依頼
うえへっへ(´`←
テストから帰ってきました
ほんと遅くってすみません
更新します



Oは拳銃使い


あの醸し出す威圧感でわかる


あいつは、やばい と


あんなのに正面から向かっていったって


どう機敏に動いたって


奴は必ず裏の裏をかいてくるだろう


一発顔面狙い撃ちだろうな


ならばそのまた裏をかいて罠にかけるしかない


「なるほどな」


とRがつぶやいた


「名前を知るか、遠距離から隙を狙うか


 その二択に絞られるな」


そんで


「邪魔くさいあたしらを先に消そうと・・・」


Rは眼を細めた


「正解」


Uはナイフを器用にペン回しの要領でくるくると回した


一回高くナイフを上げまた握り直す


「でも不正解」


またまばたきの間にUが消えた


――と思ったら頭上からナイフやらフォークやらが素早く降ってきた


オレは反射的に一歩後ろに跳び下がった


Rは剣を一振りして跳ね返す


耳が痛い金属音


その鋭利な、使用用途を間違えて使われた食器たちは床に乾いた音を立てて落ちる


風をきる音が耳元で聞こえた


頬をかすったナイフは目の前を通り過ぎて窓ガラスを割った


滴る血のしずくを頬で感じた


息を呑む暇もなくまたひとつガラスの割れる音が聞こえた


オレはとっさに振り返った


目に入ったものは


―――赤



NO.270 江湖 12/09(火) 17:58 IP:210.136.161.193 削除依頼
うへへ
お帰りなさい(∀)

頑張れ!

NO.271 7月 12/11(木) 17:58 IP:118.21.100.240 削除依頼
すごいひきつけられる文章で、まだ途中しか読んでないんですが続き気になります!
全部読んだらまたコメしたいとおもいます\(^o^)/
まともな感想かけなくてすんませんorz

NO.272 ren 12/11(木) 19:03 IP:218.219.131.71 削除依頼
こっ更新されてる0( ゜^ェ^゜)゜。 (ぇ
ねく!

NO.273 いちご 12/11(木) 20:02 IP:122.30.22.14 削除依頼
お久しぶりです!

こっうしーん![何
やっぱ面白いですね!!
読んでたら翔くん格好いいじゃないですかー(3)←

ねくねくです

NO.274 江湖 12/19(金) 18:57 IP:210.136.161.238 削除依頼
あげ(^3^)

NO.275 ゆら 12/19(金) 20:26 IP:59.86.9.17 削除依頼
ぬっあああああ!超お久しぶりですっ!

引越しやらいろいろで全くネットにつなげなかったので、新作に今更気がつきました!
初めは、軽く目を通しておこうという気概で読んだのですが(失礼)
……冒頭部分で完全にノックアウト、冬休みの課題を放り出しました(駄目
完全に惹きこまれ、七時頃から読んでいたのですが、もうこんな時間ですw
グロの中にも、時々クスッとくるような小ネタがあって、読んでて飽きません。
もうね、課題そっちのけです!我ながら、すごい集中力←
なんだ長々とぐだぐだ書いてすみません;

では、更新頑張ってください♪

NO.276 苺∵くれーぷ 12/19(金) 20:58 IP:219.102.208.109 削除依頼
age

NO.277 らた [URL] 12/21(日) 21:22 IP:219.125.83.53 削除依頼
ぱそこんからこんにちは!主です
くそ更新おそくって本当に申し訳ないですOTL
でもクリスマスに学校終わりますので冬休み中にはなんとか完結できたらな、とおもっています
久々に読み返したらなんというこの噛み合わなさ
ほんっとすみませんOTL未だ展開が主自体読めてない状況←
いつもラストシーンだけは考えてあるんですけどね^^;
コメ返しもできなくてすみません
いつからしていないかっていうと9月です きゃー←
次回からはちゃんと、ほんとちゃんと・・・!
メビウス様、★(−−)様、江湖、いっちゃん、ren様、蛸・ω・凧様、J様、もみじこ様、sana様、NO233様、256様、見浪様、●^。^●様、ゆら様、七月さま、それにくれーぷ^^
何度もあげてくださってありがとうございます、ありがとうございます(二回言った
さあさあ更新します

NO.278 らた [URL] 12/21(日) 21:37 IP:219.125.83.53 削除依頼


オレがこの目に捉えたのは、


オレをかばうように両手を広げUとにらみ合うRと


そのRになんのためらいもなくナイフを首元に当てるU


見えた赤はRの髪の毛だった


オレははじめてこんなにも近くでUをみた


邪気と無邪気が巧妙に混じり合うその表情


そしてなにかを破壊することを腹の底から望んでいる、無垢な瞳


彼女にとっての平和は戦争のようだった


「・・・なぜ、殺し合うんだ・・・?」


というか、このゲーム親切にも名前を当てるだけで死んでくれるのに、


なぜこのような戦闘が毎回起こるのか


彼女らは血の気が多くて頭を使うことが大嫌いそうにも見える


”だったら斬り捨てたほうが早い”ってか・・?


ならばなぜクロは彼女らを選んだ


クロは奇妙な小道具を使って首を取ろうとするのか


しかし、うたう――うるるのときは、糸が消えたり動いたり、いやに気持ち悪かった


この糸、なにかほかに別の意味があるのではないのか・・・?


なにか、腑に落ちない


ぐるぐるまわる



NO.279 らた 12/24(水) 12:10 IP:121.111.231.20 削除依頼



「なぜ、そこに疑問を抱く?」


ぽつり呟いたのはUだった


微かにナイフがカタカタと震えていた


「殺し合いはひとが生きるために在る必然的なものだろう」


ひとは殺し合いなくて生きてゆけるモノではないだろう


「生きるために殺すことは間違いなのか?」


例えば絶対に死なない世界が目の前に広がったとして


幸せでいられますか


いつ終わるかわからない毎日だからこそ


こんなにも無様にもがいて生にしがみついているんだ


「わたしは、生きたい」


つかんだことのない、「しあわせ」を抱いてみせたい


わたしを不幸にしたすべてのひとを見返してやりたい


「それだけじゃ理由にならない?」


両手には孤独を握りしめていたって


一瞬でも良いんだ


「しあわせになってみたいんだ」


Uは、泣きそうな瞳をしていた


絶望が押し寄せて、逃げ道などない深い赤に―――



「――赤?」



NO.280 らた 12/24(水) 15:01 IP:121.111.231.25 削除依頼


「Uっ・・?!」


声を出したのはRだった


オレは驚きのあまり息を呑んだまま呼吸をすることを忘れていた


Uは焦ったように目を見開き、それから半歩後ろにふらつくように下がった


―どういうことだ・・


冷や汗が頬からこぼれた


背筋がぞくりと凍りついて、動けない


スカイブルーの瞳は、まばたきの間に深い赤に染まっていた


血の色ではない


薄紅――、いや、ルビーといったところか


泣きそうな瞳は


またもやみるみるうちに失った


感情が瞳から消えた


それは宝石のように透き通っていて、今までの力強く、憎しみにあふれた憎悪の色ではなく、


そこには虚無しかなかった


透明で、透明で、透明で


なにもなかった


全部置いてきてしまったみたいに


それは無垢すぎる色だった


なにも知らない瞳だった


カチャン、とナイフが手から滑り落ちた音がした


声にならない小さな叫びがUの口からこぼれたのを聞き逃さなかった


頭を抱えて、その場にしゃがみこむU


Rは剣を構えたままスッとオレの右後ろに下がった


オレは目の前でUを捉えた



NO.281 らた 12/24(水) 15:02 IP:121.111.231.25 削除依頼


はっきりと聞こえた気がした


 

痛い痛い辛い痛いイタい痛い痛い痛い痛い痛い痛いつらい


嫌だ嫌だイヤだ、こんなにもつらいのはもう嫌だ


助けて助けて助けて助けて助けてたすけて、


「  S O S  」



「 ――応答ナシ」


 


――、死んじゃえばいいのに



 


嘆いていた


人間だった


人間らしかった


叫びがあまりに生々しくて


自分の心の奥の奥の奥の、ずっと奥が


ずきりと痛んだ気がした




NO.282 らた 12/25(木) 11:13 IP:121.111.231.27 削除依頼




「U・・・、U」


意味もなく、自分を落ち着かせるためにもつぶやくように彼女の名を読んだ


その小さな体に


あなたはどれだけの不幸を背負ってしまったの


「なにがあったの・・? なんで・・」


「うるさい!!」


耳をつんざくような叫びだった


キーンと耳に残った高い声はまるで悲鳴のように


小さな彼女をまた小さくさせた


―嗚呼、なんで なんで彼女が・・


――救ってやりたい・・


なのにオレは手を差し伸べられなくて


あまりにむごいこの叫びが胸につっかえて


この手を伸ばすことさえ出来なくて


この無力がオレを黙らせた



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