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「死にたくないよ、だから君が死んで」タイトルNO.79056
    abc 10/13(月) 18:14 IP:116.83.138.81 削除依頼



時は22××年―――
  

 

地球は荒れ果て子供達を捨てる奴らが急増した
  


 
植物は育たなくなり、ほんの少しの食料を求め



 
世界は戦争を始めざるを終えなくなった


 

ほんの一部の地域で大人は身よりのない子供達を集め


 

体を改造したり、体内に機械を埋め込んだりと

 

 
子供達を戦争に狩り出そうとした 

 



NO.1 abc 10/13(月) 18:31 IP:116.83.138.81 削除依頼


「ジャック・・・勝手に入ったら怒られるよ」
 
 
 
「しっ!うるさいな。バレるだろ」


 
俺達は今、収容所の中の立ち入り禁止区域にいる
ここは収容所ホワイトハウス・111
表向きでは、身寄りのない俺達を救ってくれている場所で通っているが、
違う。俺達を実験の道具としか見ていないんだ



 
「やっぱり無理だよ〜」


 
「うるさい!こんな所にいたらしんじまうよ」




NO.2 ABC 10/26(日) 15:41 IP:116.83.138.81 削除依頼
(くそ・・・早く抜け出してトムと自由になるんだ)



心に誓った言葉を支えにして、
俺たちは暗い廊下を黙々と歩き続けた
・・・どれくらい歩いたろうか。
そう考えているうちに扉が見えた



(・・っ!大人の声が聞こえる!やばい・・)


見つかったらきっとタダではすまないだろう。
トムと顔を合わせ来た道を戻ることにした



「・・・では子供たちに戦争を?」



体がぴくりと音を立てるようにとまった。



(今・・なんて?)



俺は扉の方に体をむけゆっくりと歩いた
トムは俺の手を引っ張り、戻ろうとさせるが
俺はそれに気づかずに扉に耳を寄せた



「・・・それでは子供たちの数が減るのでは?」

「いえ、まず実験です。子供たちがどれだけの戦力になるか確かめてから・・」

「ああ、なるほど。また子供を集めて強いものを戦争に大量に繰り出し、弱いものは・・・・殺すんだな」

「はい。役に立たないものなので」

「まったくだ。皆強ければ死ななくてすむのにな」

「まあ・・子供はまだ体ができてないので武器と愛称があう確立は低いですからね」

「子供は腐るほど生息するしな。死んでも判らないだろう」

「ええ・・・だれだ?・・・其処にいるのは」



NO.3 abc 11/14(金) 18:47 IP:116.83.138.81 削除依頼

(やばいやばいやばいやばい)


心臓がばくばくと音をたてている。
そして・・・


「君は青緑目の双子<gムとジャックじゃないか」



あ・・・
俺はショックを受けた。


(いつも俺達の味方をしていてくれた・・マグ先生が・・)



「ちょうどいい!ここで実験しよう」

「え・・?」

「君たち此処で殺し合いしなさい。勝ったほうは見逃してあげるからさ」


え、
その言葉を理解するまでに時間がかかった
俺はそんなことできない
そう言おうとするが恐怖で声がかすれてしまった


「あ・・ぁ」

「君は青眼のジャック君だね、どうしたの?」

「お、れ・・・・っ!」


いきなり短剣が俺に向かって飛んできた
あまりにも突然すぎて避けようとしたが上手く避けきれなく血が垂れてきた


「ト、トム・・!?」


その短剣は俺との同じ形のやつだったから。
誰がそんなことしたのか解ってしまった
俺がトムの方向を向くと今までに見たことのない表情で俺を見ていた
トムは大きな、いや叫ぶように信じられないことを口にした。



「いやだいやだいやだああああ!!!!!!死にたくないよおぉ・・」

「そんなのみんな同じなんだよ!俺もそうだ・・お前も」

「そうだよ。だから死んで」


その言葉を言い終わったらトムは短剣を振りかざした。










そして






「そうかい!君が生き残ったかい。じゃあお行き。このことは誰にも言ってはだめですよ」







僕達の戦争が始まった



NO.4 ひより 11/14(金) 19:32 IP:210.1.148.140 削除依頼
面白いです!
すごい続きが気になります(*^∀^*)
頑張ってください☆

NO.5 abc 11/15(土) 13:18 IP:116.83.138.81 削除依頼


ひよりさん

コメ有り難うです!
が、頑張ります!
(*´д`*){応援よろしくね←



_________








本編スタートします






NO.6 江衣 11/15(土) 13:21 IP:121.112.36.205 削除依頼
 
 
題に惹かれましたっ!

凄く素晴らしい書き方だと思いますっ。
文才、とでも言うのでしょう^^


ねくすとです☆
 
 

NO.7 abc 11/15(土) 14:21 IP:116.83.138.81 削除依頼




来なければよかった



あそこにいたら体が狂うと思ったから



拾われたときはどこにでも行ってやるって思ったのに



いやだよ





こわい




「はい次、88番」

「ひっ・・!」



今私は収容所にいる
私たちみたいな身寄りのない子供達が集まる場所
ここだったら安全だと思ってた。



「じゃあまず、この武器があうか・・」


「やめてよ!怖い怖いよおおおおおぉ!!」



最近見つけた子供達総勢90人達を今
改造している最中。


(私は89番・・次だ!・・・怖いよ)


勿論麻酔なんてよっぽどのことがない限りしてくれない。

武器と体があう確立10%以下
それを使いこなせる確立40パーセント前後


もしその確立に入らなかったらまた何回も手術しなければいけないだろう。
そして何回もやって体がボロボロになってしまったら・・



(変なことを想像しちゃった・・・)



白い壁に白い天井
手術ををするカチャカチャという道具の音
子供の叫び声
赤い血が飛び散る
生臭い、こんな所何回来たって私は絶対慣れないだろう




「次、89番」



NO.8 abc 11/15(土) 14:23 IP:116.83.138.81 削除依頼



江衣さん

ぶぶぶ、文才なんてとてもじゃないけどありませんっ><;
コメ&ネクストありがとうございました*
 
 

NO.9 ABC 11/16(日) 10:43 IP:116.83.138.81 削除依頼
 


(反抗したら殺されちゃうよね)


私は震えたか弱い声で言った。


「はい」


「・・・ここに仰向けになりなさい」


時間を稼ぐためゆっくりと歩く。
そんなことしたって意味ないってわかってるけど
やっぱり怖いものは怖いのだ

そんなことを考えながら白いカバーのしてある
手術台の上に仰向けになった。

 

(心臓の音聞こえそう)


 
「うーん、君は良い足を持っているね」


カチャカチャ、と手術道具を取り出した音
思い切り目をつぶった。
 


不思議と痛みはなかった。
逆に・・・


 
「痛くないんだ。君は成功だね、逆に心地いいだろう?
君の合った武器を組み合わせているからね」

「ふあっ・・はい」


よかったと思いながら手術が終わるのをまった
私の手術を見て待っている子達が恨めしそうに私を見ている
なんだか、悪い事したみたいだった。

 
 

NO.10 もこ 11/17(月) 14:34 IP:221.81.98.124 削除依頼
凄く面白いです!
応援してます(●´ω`●)

NO.11 abc 11/19(水) 16:22 IP:116.83.138.81 削除依頼

「さあ終わったよ」


実験が終わった。
足を見ると白い靴を履かされている


「これは・・」

「君の武器赤い靴≠セよ」


(あかい・・くつ)


どう見ても白い靴にしか見えない。
この人は何を言ってるんだろうと思った。


「この靴を履けば最速で音速で走ることも可能だ。
そしてその早さを生かして蹴る事や高くジャンプすることも可能なんだ」


(・・すごい!そんなことってあり得るの・・!?)


「ただ君はその靴以外を一生履くことはできないんだ」

「え・・!」

「それが超人的な子供達にかせられた宿命だからね」


(?・・なにを)



「あの・・・赤い靴って?」

「ああ、その事ならすぐ解るよ・・君だったら」

「?」

「じゃあお行き」




ここに来てから沢山不思議なことがあった
もう駄目かもしれないとか思ったり
助かったり
宿命とか・・・


この部屋の妙に明るいライトが眼をチカチカさせた

NO.12 abc 11/19(水) 16:23 IP:116.83.138.81 削除依頼
もこさん


応援と
コメありがとうございます(^o^)/
頑張って書いていきます★

NO.13 abc 11/20(木) 13:46 IP:116.83.138.81 削除依頼



「さあ、実験に成功した子たちは集まって。
成功しなかった奴らはV班からW班X班Y班にランダムに入って」


ここはどうやらA班からZ班までに並んでいるらしい。
そしてAが最高の位。上の方は待遇がいいのだろう。



「今回の実験で成功した子は3人か!結構多いじゃないか!
さあ、自己紹介をしてくれ!」



私と後二人実験に成功していたらしい。


一人は同年代位の男の子。
一人は年下の小さい女の子。



私は自分の名前をゆっくり言った。


「私はモニカ・シャーロット」


そして彼らも自分の名前を言う。


「僕は、エリック」

「私は・・・アニー」

「そうかい!僕は君たちの手術の担当をした



















マグという者です。宜しくね」






NO.14 abc 11/20(木) 14:36 IP:116.83.138.81 削除依頼



「君たちの班はI班だよ」



それだけ言うとマグさん行ってしまった。
I班は三人部屋。一部屋開いてるので、三人そこに入るのは当然だろう
あまり綺麗とはいえないトイレと、ガタガタした古い木製ベットが三台。
低い天井に大きいランプが吊してある。


下の班はどうなってるのだらうか?



「ねえねえ、モニカさん」



小鳥のような小さい声で私を呼ぶ声がした
振り返ると小さい体つきをしたアニーが私の袖を引っ張っている


「モニカでいいよ。で、どうしたの?」


ニコッと笑って背丈を合わせた。
安心したのか少し芯の通った声で話す


「お母さん・・もうこない?」

「・・・え?」

「お母さんは私に酷い事するよ。殴って喚いて机に頭ぶつけられたり煙草を付けられたり鉄板を押し付けられたり」

「・・・・っ」

「妹死んじゃったの。どうしよう、私逃げて来ちゃったの、妹どうしよう」

「そっか・・・でもみんなそうなんだよね」

「僕もそうだよ」


振り返るとどこに持っていたか、本を読んでいた
彼はそれを読みながらも私たちに話す


「僕はね、母に性的虐待を受けたんだ」


信じられない。心臓が止まるかと思った。
私と同じくらいの子がそんな事をされているとは


「気持ち悪かったよ、まず母にね。その後にお前はその体で金を私に貢げってね」

「そっか、みんな・・同じなんだね」



NO.15 abc 11/23(日) 10:02 IP:116.83.138.81 削除依頼


あげときます><


NO.16 ひより 11/23(日) 10:48 IP:210.1.148.140 削除依頼
あげます☆

NO.17 abc 11/26(水) 15:32 IP:116.83.138.81 削除依頼


「君は・・どうしてここに来たんだい?」


エリックは私に訪ねた。
その透き通った灰色の眼は私の心を見透かすようだ。


(あれ・・・さっきは黒色の眼じゃなかっけ?)


「君、僕の目の事思ってるだろ」


NO.18 三瀬 11/26(水) 18:09 IP:203.139.207.105 削除依頼
面白いです!!!
超ねク!ううううううううううううう

NO.19 abc 11/27(木) 07:02 IP:116.83.138.81 削除依頼


ひよりさん

わあっ!
またまたコめ&あげあリがとうです★


三瀬さん

おおっ!超ねくあリがとうございます★
では超がんばります(゜ー^)★!

NO.20 abc 11/27(木) 07:19 IP:116.83.138.81 削除依頼



「なんで・・わかったの?」


私が訪ねるとエリックは本を閉じて私のほうを向いた
その眼は・・・黒かった


「僕の能力、それはね。人の心に入り込むことなんだ」

「え」

「人の心に入って情報や心情とかそんなのも見れるし
僕から念を送り込めば精神不安定にすることもできる」

「じゃあしゃべらなくても会話できるんだ」

「・・・うん」

「それって・・すごいね!」


私がその言葉を発した後、その言葉が予想外だったのか
彼は大きい目を真ん丸にさせて
そのあとすぐに少し赤くなった顔を本のページの中に押し付けた


(エリックは人の心を読めるけど自分自身も、
とっても解りやすい子なんだね)


悪い人じゃない、そんなことを思っていたら
ドアが、カチャと音を立てて開いた

NO.21 あき 12/02(火) 19:44 IP:119.239.122.214 削除依頼
こんにちわ♪初です〜
面白い!!

NO.22 abc 12/03(水) 13:32 IP:116.83.138.81 削除依頼


あきさん

はじめまして!
おもしろいと言ってもらえて光栄です*



NO.23 abc 12/03(水) 13:37 IP:116.83.138.81 削除依頼



「失礼するよ」


そう言って入ってきたのは私達より少し年上かなと思えるくらいの少年だった。
少年は透き通るような綺麗な眼をもっているな、と私は思った


(あれ・・・この人)


「僕はI班班長です。君達まだ何処に何があるか知らないだろう?教えてあげようかなって思って」

「あ、ありがとうございます」

「うん、いいよお礼なんて。あ、僕の事は班長って呼んでくれていいから。さ、行こう」


そう言って彼の後ろを私たちは歩いた。
部屋からでると長い廊下が続く。部屋から反対側のドアを開けると外に出れる。
風が涼しくて心地よい。だが、信じられない者を眼にした。


「おい、どけ!このくズ共!」

「・・いたっ!」



NO.24 abc 12/03(水) 13:40 IP:116.83.138.81 削除依頼


少し・・いや、かなり丸い典型的ないじめっ子が、自分の前を横切って
歩いているのか気に入らないらしく列で歩いていた一人の子をケり飛ばした。
班長はそれを見て一瞬ため息を付く。
そして仲裁に入った。


「止めなよ。痛がってるじゃないか」

「けっ、またかよ。別にゴミなんだか!いいだろ」

「そう言う問題じゃないだろ」

「うるせえな!階級が俺より下のくせに!シネ!」


そう言った後班長を思いっきり殴りつけた。


「きえろ!!」

NO.25 abc 12/03(水) 13:41 IP:116.83.138.81 削除依頼



そう言って殴り続ける。
見るに堪えかねた私はいつの間にか止めに入っていた。


「やめて!」

「はっ、女かよ。退け」

「・・・いや」

「てめえ、」


そう言うと彼はいきなり炎を手からだす。
その光景に私は吃驚してしまった。


(そっか、此処にいる人は皆何かしらの能力があるのか)


じゃあ私も出来るはず。
靴のかかと部分にある安全装置を解除した。


「だめだ、やめろ!」


その言葉はもう遅くて。
軽く、そんなつもりでジャンプした。


「へ」


私の体は宙を舞っていた。
かなり高いところまで飛んでいてこの施設を見渡すことが出来た。
そんな油断をしていたら炎が圧縮されたような弾がかなりの量で飛んでくる。
あまり制御できないこの靴はゆらゆらと私を揺らし弾が当たらないように避けていく。


NO.26 abc 12/03(水) 13:43 IP:116.83.138.81 削除依頼

「何をやっているんだ君たちは!」


そんな声が下から聞こえてきた。多分大人だろう。
太っている彼はすぐさま逃げ出した。
なんて卑怯な奴なんだろうか、私はそう思った。
なんて、人のこと思っていると、自分が落下していることを忘れていた
そのままゆっくりと落ちていき地上に戻る


「なーんてね。」


その声はマグ先生だった。


「彼には困ったもんだね、まあ今の事は黙っていてあげるよ」


少しホッとしてため息を着いた。
そのあと班長は大丈夫かなと言おうと振り向くと怪我はたいした事なさそうだった
だけどもともと白い肌が青白くなりほんの少し震えている


「班長、どうしたんですか?」


その言葉にはっとすると、「さ、いこう」と歩いていった。
その行動を見たマグ先生は微かに、いや気のせいかもしれないけど



















笑ったような気がした


NO.27 abc 12/03(水) 13:45 IP:116.83.138.81 削除依頼



案内も終わり大体のことが解った。
アニーとエリックは自分の部屋に戻ったが、
私は班長に昨期のことが気になった。


「班長ー」


そう呼び止めると振り返って優しく笑った
だけどそれが作り笑いにしか私は思えなかった


「なんだい?」

「気になることがあって。あの・・・余計なこと聞いちゃまずいかも知れないですが」

「うん」

「えっと。班長の名前ってなんて言うんですか?」


その笑った顔がほんの一瞬強張る
沈黙がつづく。私はやっぱり聞いちゃいけないことかも知れなかった。
沈黙に耐えられなくなって謝ろうと思った


「あ、の・・ごめんなさ「トム」



















「僕の名前はトムっていうんだ。
・・・ああ、初めてだよ、そんなこと聞く人。皆、人の事興味ないからさ」



NO.28 abc 12/03(水) 13:47 IP:116.83.138.81 削除依頼



そう言うトムさんの顔は悲しみに満ちあふれる。そんな表情だった。


「君の名前は?」

「はい、モニカと言います」

「そうか、モニカちゃんか。いい名前だね」


その言葉は作り笑いでも何でもない心から言ってくたんだよね。
嬉しかった。只それだけだった。
私は自分の顔が赤くなって、そして熱くなっていることが解った。


「えへへ。班長のその目、とても透き通ってていいですね。すごーく綺麗です」


「ありがとう。・・ああ、なんでかな。うん、君と居るとね。話したくなっちゃう」

「何ですか?」

「僕には双子がいてね。本当に親友の様に仲がよかったんだ。だけど・・死んじゃってね」

「・・・そうですか。・・・これも聞いちゃいけないことだと思うんですが・・なんで亡くなったのですか?」

「それは・・「君たちー」


何か言いかける瞬間にマグ先生の声がした



NO.29 あみ 12/03(水) 23:24 IP:59.134.7.60 削除依頼
ねく!

NO.30 ユ ウ 12/04(木) 18:16 IP:218.110.204.152 削除依頼
ねぇく

NO.31 あき 12/04(木) 19:41 IP:119.239.122.214 削除依頼
ねくA!!

NO.32 abc 12/05(金) 18:19 IP:116.83.138.81 削除依頼

あみさん

ネクありがとうございます*
頑張って書きたいと思います!

ユ ウさん

こちらもネクありがとうございます!
続きが読みたいと思ってもらって光栄です★

あきさん

二回目ネクありがとうございます^^
ですが機種文字禁止なのでこれからお気を付けください*


NO.33 あき 12/05(金) 19:43 IP:119.239.122.214 削除依頼
すみません〜〜
わかりました〜〜

NO.34 abc 12/06(土) 09:54 IP:116.83.138.81 削除依頼


「だめだよ。もう外に出ていい時間は過ぎているじゃないか」


優しい声でマグ先生いう。
まただ。班長が顔色悪くしているのは。


「すいません」


私は謝った。その時、班長は私の手を引き、I班の部屋の方向へ
半ば無理矢理引っ張っていった


「はんちょー・・」


私の話を全く聞かない。
少し強く引っ張られる手が痛い。
だけど誰に見られてるを訳でもないのに恥ずかしかった。
少し大きい声でもう一度言ってみた


「班長!」


ハッとした班長は私の手を掴んでいることに気ずき、
慌てて離した。


「ご、ごめん!」

「あ、いいえっ、私こそ・・」


また気まずい沈黙が続く
そこで口を開いたのは私では無く班長だった
すこし赤く頬を染めた姿はまるで子供のようだ


「じゃあここで。僕はあっちの部屋だから」


そういうと小走りで部屋へ戻っていった


(あ、そうか・・)


「もう部屋に着いてた・・のか」


もし、班長に大きい声をかけていたのがもう少し早かったら。
気まずいまま歩いていたのか。
そう思うと自分をほめてやりたい気分だった。


「ただいま」


そう言ってドアを開けた
アニーとジャックが途端にこっちを見たから吃驚する。


「あれ、モニカ」

「ん。なに?」


ジャックは何か異変に気づいたように少し躊躇いながら言った。


「顔・・・とまとみたいに真っ赤だ」


アニーも頷く。

NO.35 江衣 12/06(土) 12:28 IP:121.112.36.205 削除依頼

 
アニーとジャックがめちゃ可愛いですーっ(●¨●)
この2人だけの会話とか聞いてみたいくらいです★


この小説大好きになりましたあ!
書籍したら絶対に買うんですか…←


ねくすとです!
 
 
 

NO.36 abc 12/06(土) 19:04 IP:116.83.138.81 削除依頼



江衣さん

嬉しすぎるお言葉とねくすと有り難うございます><///
アニーとジャックの会話はこれから結構出てきますよ!
期待していてください^^
ついでに書籍は100%無理です*
(すいませんすいません)
 

NO.37 abc 12/06(土) 19:21 IP:116.83.138.81 削除依頼


「あははっ!」


私は段々熱くなる顔を押さえようとするが、そんな事できない。
だから気を紛らわせるために笑ったが、わざとらしくなってしまった。
少し、微笑んでる・・笑ってる二人に少しむっとした。


「と、トイレ!はいってきまーす・・」


その言葉を言った瞬間に私は逃げるようにトイレに入った。


「ふう・・・」


きっと私の顔が赤いのは班長のせいだよ。
言ってやりたかったが、そしたら今度は私は班長が好きなんだと思われるにちがいない。





(・・・・・・え?・・・ちがう!ちがうっ)





「私・・・班長のこと」


そうだ。私は何時だって考えていた。班長のこと。
まるで昔と同じ気持ちだ。
そんなことを考えていたら、マグ先生を見た時の班長の怯える顔を思い出してしまった。
マグ先生は優しい人だと私は思った。
それに双子の片割れが亡くなった事も聞けなかった。


(明日は、会えるかな。ちゃんと話聞きたい)


そんなことをまた考えてしまった。



NO.38 abc 12/06(土) 19:27 IP:116.83.138.81 削除依頼

ジャーッ


トイレの水が流れる音がする。
実際、只考え事をしてだけなので、何もしてはいないが、一応流した。
トイレに入ってることになってるから流さなきゃ変だと思われるからだ。


「ふう」


ここは不思議なところだな。私は思った。
だけど、此処に来れて良かった。




NO.39 あき 12/06(土) 20:21 IP:119.239.122.214 削除依頼
ネクスト希望☆

NO.40 abc 12/07(日) 12:10 IP:116.83.138.81 削除依頼


あきさん

何回もネクありがとうございます^^
心の励みになっています*


NO.41 abc 12/07(日) 12:33 IP:116.83.138.81 削除依頼



朝。普通なら太陽の光が眩しい時間だ。
だが、此処は窓がないから光が入ってこない。
時間がよくわからないな、とモニカはおもった。


「おはよう」

「あ、おはよ。エリック」


エリックは結構早くに起きていたのか、朝の挨拶をした後に本を読み始めた。


「エリックはなんの本読んでるの?」

「・・・魔道書」

「へ?」


間抜けな声を出してしまった。
魔法って。



NO.42 abc 12/09(火) 18:24 IP:116.83.138.81 削除依頼

エリックはニヤリと笑って、そして私に言った。


「魔法なんて在るわけがないって思ってるだろ。」

「えっ!・・もうっ。心読むの禁止!」

「ごめん。だけど本当に魔法は存在するんだ」


開いた口が塞がらない。


「僕の能力は魔法。あ、これは元々才能がある人しかできないんだ」

「ふうん。じゃあ心を読み取る目は?」

「これは君の足と同じようなものだよ」

「あ、そっか。」

「それに・・・アニーもきっと魔法の能力があるよ」




(私以外の二人は魔法が使えるんだ。)


少し魔法を使えることが羨ましく思う。
そんなことを考えていたら
アニーが起きたので朝ご飯を食べに行くことにした。



NO.43 abc 12/10(水) 15:41 IP:116.83.138.81 削除依頼




「あ、そうだ」


私は思い出した。
班長に聞きたいことがあったのを。
二人に断って席を外した。


「ちょっとゴメン。用事あるから」

「ん。いってらっしゃい」


パタパタと走る。
班長の部屋に着いてから軽く深呼吸してドアをコンコンと叩いた。
中から出てきたのは班長と同じくらいの年の女の人。
中世的な顔立ちで黒くて長い髪がとても綺麗だ。


「何か用?」

「えっと・・班ちょ・・じゃなくてトムさん居ますか?」

「・・・ああ、何処か行ったよ」


まるで興味なさそうにその人は言う。
人のことに興味ないと言った班長の言葉は本当だった。
その時、部屋の中にいるそばかすだらけの男の人が口を挟んできた。


「あれ。トムじゃなくてジャックじゃなかったけ?」

「分かんないよ。てか興味ないし」

「ふぅん」


(へえ。班長の双子の片割れってジャックっていうんだ)




NO.44 あき 12/10(水) 19:47 IP:119.239.122.214 削除依頼
いえいえ〜〜

NO.45 abc 12/11(木) 06:58 IP:116.83.138.81 削除依頼

訂正

no.34の下の方にジャックがと書いてありますが、
正しくはエリックです。

間違えましたすいません;


あきさん

テンションが上がっているようですね
何にしろあげてくださって有り難う御座います^^*

NO.46 あき 12/11(木) 16:34 IP:119.239.122.214 削除依頼
じゃあうちはテンションあげ係りで
あなたは書く係りですよ!!
がんばって〜〜><

NO.47 abc 12/15(月) 07:09 IP:116.83.138.81 削除依頼



とにかく探してみることにした。
しかし当てもなく探すのは大変だったのでアニーとエリックと一緒に探すことにした。


「まったく。」

「しょうがないじゃん!さ、行こうよ!」


此処は荒れ果てている。
本当に子供なのだろうかと言うほど好奇心を無くしたし顔。
死んだような瞳。
彼らの瞳に私はどう映っているのだろうか。


「あ・・・あれは・・」


アニーが指差した方向を見ると班長が居た。
此処は人が入らなさそうな狭い場所。
そこに彼は立っていた。


「・・・どうすればいい」


一人でぶつぶつと何かを言っていた。


「こんな所別に如何なってもいいって思ってたけど・・・駄目だ。
 やはりあの子だけでも本当のことを教えてあげなきゃいけない」


(あの子・・・って誰だろ)


「あの子だけじゃない。未来がある子達だけでも。ああ、ほかの子か。
 こんな言い方は良くない。だけど・・・あの子の未来を邪魔するのなら・・」


こちらに気づいた班長は意を決心したように私の方に歩いてきた。
そして肩を力いっぱいに掴んできて、真剣な眼差しで私達に語りかけた。



NO.48 ABC 12/16(火) 18:01 IP:116.83.138.81 削除依頼

 
 


「逃げるんだ」

 


その言葉を発した後。躊躇いもなく真実を伝える。


「敵だと思ったやつは・・・こんな野蛮なことは言いたくないけど・・」

「・・何ですか」

「・・・ああこんな事やっぱり言えない」


言いたい事が分かってしまう。
優しい心をもっているんだ。
モニカはそう思った。


「きっと君達にも現れる。同じ考え方の子達が。そうしたらきっと仲間になれるだろう。そしたらその子達と一緒に逃げるんだ!」

「い、いきなり・・・なんでそんな事」

「それは・・・」


さあさあ皆さん。聞こえるかい?誰だか分かるよね。


会話が途切れてしまった。
この放送の声はマグ先生だ。
班長は焦り出した。


「もうなのか!?しまった!逃げられた!」

「班長!なんなんですか!?何があった・・・」


君達はなんで此処に来て、実験台にされているか知ってるかい?


班長はこの狭い道を抜け、大きい広場にまで走った。
それに私達も後ろについて走る。
広場には子供達が結構いてみんな放送に耳を傾けていた。


何故強さを班で分けているか?・・それは君達を戦争をさせる為だよ



NO.49 ABC 12/16(火) 18:18 IP:116.83.138.81 削除依頼


 

どよめきが起った。
班長は絶望に満ちた顔をしている。


まあ、大人と互角に戦えるほど君達は強くない。だから実戦をしようか。 ・・・皆、コロしあえ


(え。何言ってるの・・?)


いまここにいるのは約400人だから・・・うーん。56人くらいまでに減らすとして!よしルールを説明しよう
  まず56人まできっかりコロシあって強い者たちを決める。その時に8人1組を作っておいて!
  仲間と力を合わせてコロしあってもよし。一人でもよし。そして最後に勝つ8人組は本物の戦争に出してあげよう!
  生きるか戦争か。まあ56人になったらもっと詳しく教えてあげるよ。じゃあ頑張って


まるで他人事のように言った。


(人の命を・・・なんだと思ってるの!)


私は怒りを抑え切れない。
アニーもエリックも。そして班長も。
だけど、皆違った。皆、みんな。
 
 
 

 
 
 

私達をころそうとしてるんだ。

 
  
 

NO.50 ABC 12/16(火) 18:24 IP:116.83.138.81 削除依頼



「なんで!なんで!?みんなそんな簡単に人を・・・」


私はパニックになってしまった。
エリックは私を落ち着かせようと肩をゆらしているが、その時の私はそんなことも気づかない。


「だって!私・・昨日此処にいて良かったって・・・「違う!」


アニーは涙を流して私をたたいた。
そして今までに聞いたことない大きい声で言った。


「そんな事言ったらダメだよ!実験の時を思い出して!皆・・ぎせーになったのに!此処を良いところなんて思っちゃダメだよっ!!
こんな・・人を道具としてしか見てないところなんて・・!」



そうだ。
私は何でそんなことを思ったんだ。
何でそんな・・・
皆ぎせいになった。
実験に成功した私をにくんだ。



だけど私はなんでそんなひどいことを・・!



「・・・モニカ!」


見たことのある火。
気づいたときにはもう遅かった。

 
 
 

NO.51 ABC 12/16(火) 18:25 IP:116.83.138.81 削除依頼


(あれ・・・痛くない)


まさか・・。
悪い予感が。最悪の予感が的中してしまった。


「班長っ!」


班長はぐったりとしていた。
何度呼びかけても起きない。


「やったぜ!あのくそ男を倒したぜ!」


その声を聴いた瞬間私の怒りが頂点に達してしまった。


(絶対言っちゃ駄目だって思った。だって班長がその言葉嫌いだから。だけど・・)


「お前・・殺してやる!」


私は安全装置を解除し思い切り地面を蹴った。
高くジャンプし一回転をして目標を定めるとそのまま急降下して思い切り奴の顔を蹴り上げる。
そいつは宙に舞ったあと重力に逆らえないその体はそのまま硬いコンクリートの床に落ちた。


「・・モニ・・カ」


班長が私の名前を呼んでいる。
すぐに駆けつけて屈んだ。


「しっかりしてください!」

「ゴメン・・駄目だ・・・もう」

「そんな言葉っ・・!聞きたくないです」

「最後に・・僕の話を聞いて・・・」


そう言うと班長は語りだした。


「僕の双子の片割れは死んだっていった・・でしょ?・・僕がころしたんだよ」


NO.52 伊夜 [URL] 12/16(火) 18:28 IP:61.116.252.204 削除依頼
はじめまして(^▽^)
超 面白いですね!
はまりました!

一気によみましたよww(・∀・)/
私も小説かいてるんですが・・・

きてくださいね。

あと・・・ネク!

NO.53 abc 12/16(火) 18:33 IP:116.83.138.81 削除依頼


心臓が止まりそうだった。


「すごく怖かった。追い込まれると本当に怖いんだよ」

「じゃあ、ジャックさんは・・・」

「ちが・・う。そうだ、君に隠していた。僕は・・の名前トムじゃない。 
 
 
 
  
  
 
    

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 

本当の名前はジャックって言うんだ」

 
 
 
 
 
 
 
 

「・・・え!?」

「僕達はあの夜、真実を知ってしまった。どちらかがし・・ななければい・・けなかったんだ。トムは僕をころそうとした」


班長のその青眼は光を失っている。
私は涙が止まらなかった。何故こんなにも溢れるのだろうか。


「そして・・僕はこ・・ろしてしまったんだ。・・・僕は忘れないよ。
 トムが僕をころそうとしていた、その顔を」


NO.54 abc 12/16(火) 18:34 IP:116.83.138.81 削除依頼

 
 
 
綺麗な瞳から涙を流し息絶えながらも一生懸命に話す。


「何時でも・・一緒だと思っていたのに!
  掛け替えのない・・大切な・・弟だと思っていたのに!
  僕が・・裏切ってしまったんだ!」

「・・・私。班長とずっと居ます」

「・・え」

「トムさんには・・・なれないけど一緒に居ます!だって・・好きだから」


愛おしくて堪らない。
この気持ちは抑えられないのだ。
心から好きといえるこの感情を消したくない。


「だから・・死なないでっ」


班長は力強く微笑んだ
そして精一杯の力を振り絞って腕をあげ、私の頬を撫でる。
その手に私の手を重ねる。
決して暖かいとは言えないその手をしっかりと感じた。

 
 

NO.55 abc 12/16(火) 18:39 IP:116.83.138.81 削除依頼


伊夜さん

ネク有難うございます*
面白いといってもらえてとても嬉しいのですが、
自分の小説の宣伝はやめてください。

本当に私の小説が面白いのか?
ただ宣伝しに来ただけなのか?

よくわかりません;

本当に失礼だとは思っていますが・・やめてください。

NO.56 abc 12/16(火) 18:42 IP:116.83.138.81 削除依頼

 
  
 
 

「・・ごめんね」

「ううっ・・ふええ」

「泣かな・・いで。僕は何時でも・・君の傍に・・いたかった・・けど」

「私、何でも言うこと聞きます。絶対裏切りません!だから・・」

「じゃあ、お願い」


頬を撫でたその手を口の前に持ってきて弱弱しく言う。


「僕の名前を呼んで」

「・・ジャック、ジャック!ジャック!ジャッ・・ん」


叫ぶ私口を押さえたのは彼の唇で。
その彼はそのまま力尽きて倒れてしまった。
その瞬間、一生分の涙と言っても過言ではない。そんな涙が止まることなく流れた。


「ううっ・・・わああああああぁん!ふえええええええええ!」


下を俯きながら泣いた。
大きい声で叫ぶように泣いた。
前がよく見えないくらいに。
少し気持ちが落ち着いたときに赤いものが見えたからよく目を凝らして見てみると
それは憎い奴の返り血が付いた自分の。

 
 
 
 
   
  
 
 
  

赤い靴。意味は君なら分かるよ
 
 
 
 
 
 
 
   
 


そっか、意味が分かったよ。せんせい。
赤い靴って返り血が飛んだ靴の事だったんだね。


 
 

NO.57 伊夜 12/16(火) 18:43 IP:61.116.252.204 削除依頼
すみません
気をつけます

削除します
すみませんでした

NO.58 abc 12/16(火) 18:45 IP:116.83.138.81 削除依頼


 
 
此処は班長が一人で来ていた場所。
狭いし暗いしあまりいい場所とは思えないけど此処にお墓を作った。

 
 
 


トムさんのお墓の隣に。



(きっとあの時、トムさんに話しかけていたんだね。)



私はアニーとエリックとで摘んだ雑草同然の・・・だけど綺麗で凛とした花をお供えした。


「ごめんね、私の我が儘で・・・。こんな事している場合じゃないのに」

「モニカが謝る事じゃないよ」

「気にしないで」


アニーとエリックは精一杯私を励ましてくれる。
それが何よりも嬉しかった。
それより今、子供達が戦っている。
自分が生き抜くために。
だから私は人目に付かないこの場所を選んだ。



そして、トムさんと一緒に安らかに眠れるように。



「さあ行こう。此処も何時見つかるか分からないからね」

「うん!」


出来るだけ明るく言う。
私達は前を向いて歩かなければならないのだ。
仲間を見つけて、此処を逃げ出すために。
そのためなら・・・


(心を鬼にしなきゃ!・・・自分の身を守るために!)


お墓の方にくるりと振り返って微笑む。
私は言う。


「ばいばい。有り難う!・・班長」


そして、私達は戦場に向かうのだ。
 
 
 
 
  

 


モニカ アニー エリック編終了
 
 
  
 

NO.59 あき 12/16(火) 21:11 IP:119.239.122.214 削除依頼
ネク〜〜

NO.60 abc 12/17(水) 18:38 IP:116.83.138.81 削除依頼


あきさん

ネクありがとうございます∩^ω^∩☆

NO.61 実捺 12/19(金) 15:02 IP:119.239.122.214 削除依頼
こんにちわ!!wwwネク!

NO.62 abc 12/20(土) 22:40 IP:116.83.138.81 削除依頼



実捺さん

ネクありがとうございます!★
ですが・・あきさんですよね?
えっと、名前を変えたのでしょうか?


NO.63 abc 12/20(土) 22:59 IP:116.83.138.81 削除依頼


これからは視点がよく変わっていくと思います。
なので、物語の最初に誰視点かを記号に表して書いておくので
それを踏まえて読んでくれたら嬉しいです。
(もともと私に文才があればこんな説明しなくて良かったんですけどね^^;
すいません;)
新キャラが増えたら追加していきますね!




記号表

モニカ→*
エリック→@
アニー→#


NO.64 abc 12/20(土) 23:00 IP:116.83.138.81 削除依頼










「お前が抜けろよ」



くだらない



「だって八人だろ。此処にいるやつの人数を数えてみろよ」



ああ、くだらない



「そうだよ。だからお前ら二人が抜ければ俺達勝てるらさ」



なんて最低な。



「お前らなんてどうなったっていいんだよ」



イライラする




「そんな・・酷すぎるじゃないか!」

「何が酷いんだよ。此処で逃がしてやるだけ感謝したらどうだ」

「うっ・・でも!」

「五月蠅い。何なら此処で消えるか?」


今私達はこの戦いに残ること前提で、八人組の話をしている。
どんなに強くても、まだ精神年齢は低い。子供だ・・と私、イヴは思った。


(いや、どの世界にも弱い者を自分たちの輪から外すのは当たり前のことだよね)


一つため息を着いてぼそっと呟く。


「私抜けるわ」


その言葉を発した後、一斉に皆私の方を向く。
当たり前だ。この中では私が一番強いのだから。


「じゃあ俺もだな」


隣で私より弱い・・いや同じくらいかと思われる隣の男、ハリーが言った。


「え、ちょっと」


威張っていた目の前の男が、案の定反応する。
まあ、当たり前だろう。こんな強い私が抜けたらこの班の勝ち目は相当薄くなる。
そんなこと思ってその班とはおさらばした。


「ばいばい」

「じゃあ」


私達は歩き出した。





NO.65 abc 12/20(土) 23:01 IP:116.83.138.81 削除依頼


追加


イヴ→★
ハリー→+




NO.66 abc 12/22(月) 22:27 IP:116.83.138.81 削除依頼








「ねえ、なんであの人達は攻撃されないの?」


私はエリックに尋ねた。
今、此処では小さな戦争が起きている。
だけど、その戦場の中で攻撃されない人達がいた。


「ちょっと待って」


物陰で隠れていた私達はコソコソと話していた。
エリックは瞳の色を変えるとその人達を見て、何か情報を探している。
そしてゆっくりとした口調で言った。


「まあ、簡単に言うと彼らには勝てない。だから攻撃をしないんだ」


・・とういうことは彼らはかなり上ランクの班なのだろう。


(でもあんな所で立ち話できるってことは、どれだけ彼らが強いってことが分かる)


観察していると、綺麗な顔立ちをした金髪の少女と少年が歩き出した。
耳を澄ますと声が聞こえてくる。


「お前ら、じゃあ何処へ行くんだよ!」

「そんなの何処かに入れてもらうわよ」

「誰も、信用しないぞ!お前らなんか!」


その声は酷く焦った声で。
何だか哀れに見えてくる。
少女は辺りを見回す。そして隠れてみていた私達と目が合ってしまった。


(ど、どうしよ)


まず戦ったところで勝ち目はない。
逃げるにしても彼らがどんな能力を持ってるかも知らないのに敵に背を向けるのは危ない。
そんな私の考えとは反対な言葉をその少女は口にした。


「あの子達と所へ行くわ」





NO.67 ゆい 12/23(火) 09:49 IP:218.110.204.152 削除依頼
ぁげますッ♪
頑張れモニヵ!!
でも、
イブもスキッ(p'v`q◆)

NO.68 実捺 12/23(火) 20:21 IP:119.239.122.214 削除依頼
ネクストン

NO.69 ひより 12/24(水) 09:18 IP:210.1.150.82 削除依頼
相変わらず面白いですね(*^^)v
ずっと応援してます!

NO.70 d(゚-^*) 12/27(土) 20:40 IP:114.180.22.76 削除依頼
あげます(0∇゜)ノ
ねくすとですっ

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