2008年12月28日 16時25分更新
ことし1月から先月までに発生した振り込め詐欺は、関西のすべての府県で被害件数、被害額ともに去年を上回り、だましとられた総額は計23億円に上っています。
NHKが近畿2府4県の振り込め詐欺の被害をまとめたところ、ことし1月から11月末までの被害の件数は2298件で去年の同じ時期の1609件から40パーセント以上増えました。
被害の総額も8億8000万円あまり増え、計23億円に上りました。
件数、被害額ともにすべての府県で去年を上回り、このうち、大阪、京都、それに奈良では過去最悪のペースとなっています。
「年金や税金を返還する」などとウソを言ってだます「還付金詐欺」と呼ばれる手口が去年の5倍以上の616件に急増していて被害の拡大につながったとみられています。
今後、定額給付金の支給を装う新たな手口も予想されることから、警察は金融機関などと連携して警戒を強めることにしています。