パレスチナ自治区ガザに対するイスラエル軍の大規模な空爆で、死者の数は230人にのぼっています。パレスチナ側は報復を宣言していて、衝突が一気に拡大する恐れが出ています。
イスラエル軍が27日におこなったガザ地区への空爆による死者は230人、負傷者は700人にのぼっています。
イスラム原理主義組織「ハマス」の警察施設などが標的となったほか、人口密集地にもミサイルが着弾し、民間人が巻き添えになったとみられます。
イスラエル軍の攻撃による1日のパレスチナ人の死者数としては、1948年の第1次中東戦争以降、最悪の規模です。
「ガザでこの攻撃に対し報復できるのはハマスだけだ。だから人々は皆(空爆で)死んだ人たちの復しゅうをするためハマスを支持している」(ガザ市民)
ガザ地区を支配するハマスに対し、イスラエルは今月まで半年間の停戦に応じる一方、ハマス政権の弱体化を狙ってガザの封鎖を続けているため、生活物資や医薬品などの不足が深刻化していました。
ハマスはこれに反発し、19日の停戦失効を受けてイスラエル領内へのロケット弾攻撃を再開したため、イスラエルが今回の空爆に踏み切った形です。
イスラエル側は「必要な作戦を続ける」としていて、これに対しハマスも報復を宣言、衝突が一気に拡大する恐れも出ています。(28日11:35)