レッスンのご案内
「作曲」「楽曲分析」のレッスン受講生を募集しています。両方の講座において最も重要視するのは音楽の「知」、
そして「耳」です。その実現のために、受講生の得手・不得手を注意深く観察し、必要な課題を与え、
時には常識や一般的な習慣にとらわれない方法で、鋭く音楽の持つ本質に近付こうと試みます。
特に、勉強に行き詰った学生にとってヒントとなるようなレッスンを心がけています。どうぞお気軽にお尋ねください。
楽曲分析
主に演奏家を志す学生へのレッスンです。分析で大事なことは、作品がどのように
組み立てられていることを理解することだけではなく、分析で得られた結果を音にして
実際的に表現することです。なので、初回のレッスンでは課題を用意しません。
今、練習している曲の楽譜を、二人で分析するところから始めようと思います。
楽器は問いません。ピアノやヴァイオリンなど、当方で演奏可能な楽器であれば、
楽器のレッスンと同じ調子で分析を進めることも出来ます。
弾きたい曲を弾けるようにするために運動的な技術を訓練するだけでなく、
楽譜を読み込み、作品を把握し、作品の構造を解き、作品に似合った音色を自在に使い分け、
それを充分に表現すること。実際的な分析を作品に施しながら、誰もが疑問に思わない演奏に
関する「伝統」に疑問を与えること。楽器とどう関わるかではなく、作品とどう関わるか、
それを理解すること。これらは精神論ではなく立派な技術であるとの見地に立ってレッスンを進めます。
作曲
作曲のレッスンの目的は「真に自由な精神で作曲すること」に尽きます。
それは不自由を倦厭することではなく、時に不自由を望んで選択するような精神のことです。
音楽史が培ってきた様々な形式を学習し、その重要性を正しく理解して、音色に頼らない、
小さな動機を主軸にした作曲技法を身に付け、理想に走りすぎることなく、実際的な楽器使用で
創作することは、今の時代では、そのような意味において非常に重要なことなのです。
「独創的な芸術家を模倣することは出来ない。けれども、独創的になるためには模倣するしかない
のである。」というコクトーの言葉を強調します。傑作を書こうと思って傑作を書くことが不
可能であることは事実ですが、職業的訓練を怠って傑作を書くことが不可能であることもまた事実
なのです。生徒がクリアするべき課題を正しく見極めて、職業的訓練に不足することが無いようにアドバイスします。
レッスン概要
- 対象:音大・音高生 または同程度の実力のある者
※「初学者には向いてません」程度の意味です。 - 内容:月1回程度・不定期・自由予約
- 楽曲分析:2時間以上
- 作曲:3時間以上
※課題・曲の内容により増減します。
- 場所:埼玉県鶴ヶ島市、埼玉県さいたま市桜区、東京都世田谷区(成城学園)
※いずれかを任意に選べます。 - 募集人員:月に5〜10人程度
※月のスケジュールにより変動します。 - レッスン代:ワンレッスン¥5,000
レッスン希望される方は以下のフォームからご連絡ください。