2008-12-27-土 今年一年聴いた音楽を振り返る。
9時頃起床、富士山くっきり。
昼過ぎ、母に誘われメシを喰いに行く。妻の希望で鉄板焼屋さんへ。おいおい、腹に肉がタマるぞ。美味くて、ご飯4杯おかわりした。
来月、妻子と母と次姉は北海道へ行くことになった。防寒具を見にモンベルとかを素見す。
子は次姉の家へお泊まりにチャレンジ、妻とそごうへ小銭入れを買いに。LOFTで望みのモノが買えた。ついでに本屋をぷらぷら。
■今年聴いたもの。
今年に入ってこれまでのアマゾンやHMVなどからの納入伝票を数えたらナント110枚有った。約3日に1回か…妻の「毎日毎日梱包材を捨てに行かされている」という嘆きはあながち大袈裟でもなかった。
CDやらDVDやら本やらなのだが、改めて何を買ったのか―伝票に目を通すとあまりにも気分次第で気儘過ぎ。でも、失敗したなあ勿体ないなあと思うような買い物はあまりしていない。
血肉化しているか甚だ疑問。まだまだ聴けていなかったり観れていなかったり読んでなかったり、そんなのばかり。
では今年を振り返ります。思い付いた順。
■スライ
ガッカリしたくないから観に行かなかった、というのが本心―そんなスライの来日公演。しかしながら、他のビッグネームのようにスマスマとかに出たりしなくてホントよかったとは思う。
10月奈良に旅行へ行った当日の早朝に衛星放送番組を録ったヤツを観てやっぱり行かなくてよかったと思って、そんなことを日記に書いた。が、これまで行かなかったが為に後悔したことがしばしばある。
例えば、ザッパ。イエローシャークPJなんて最たるもの。採用だけバブル時代の92年、内定者エンクロージャー施策の為に身動きとれず。ただでさえ父ブッシュの湾岸戦争絡みで海外渡航に躊躇してしまう頃ではあったが、とにかく結局行けず終い。翌93年に会社に入り(ヒドい会社だが今も勤めている!)、12月にザッパが死んだ時に当時の上司宛「せめて葬式には行きたいのですが」と申し入れたが「えあ?」と一蹴された。これが世間の常識ってヤツか…。ストーンズだってもう今更観に行かないけれども、ミックが死んだら後悔するだろうな。あとで触れるだろうが、ドゥイージル・ザッパのライヴに行けなくて少し後悔していたり。
さて、昨年敢えて買わなかった紙ジャケ(ボーナストラック入り)を漸くパラパラ買って聴いた。俺の一番スライで大好きな『スモール・トーク』の曲って多分ライヴでやらないんだよなと思いながら観たらやっぱりやらない。ジャケを見る度についついキャシー夫人の乳首影に目が行ってしまうが、ホントこのジャケに写るスライ一家は幸せそう。ボーナストラックも新鮮で嬉しい。
ということでスライ来日前も後も『スタンド』から『スモール・トーク』までを複雑な気分でしばしば聴いたのであった。
■山下洋輔
60年代から70年代の作品がドバドバ再発された。既に持っていたヤツ以外をシコシコ発注。『ミナのセカンド・テーマ』、『木喰』、大駱駝艦とジェラルド大下との『嵐』、若松孝二監督映画のサントラ『天使の恍惚』、筒井康隆と組んだ『家』と『筒井康隆文明』、佐藤允彦との『ピアノ・デュオ』。
一枚一枚聴いてぐったり。
TVで見掛けることも多かったような気がする。題名のない音楽会とか料理番組とか。
因みに、筒井康隆原作「七瀬ふたたび」のTVドラマ、七瀬役のヒロイン観たさに10回全て観た(多分、今年唯一全回観たTVドラマだ)。
ところで、若松孝二繋がりで話を拡げると、足立正生の映画『幽閉者』は結局観に行けなかった。そのサントラを手掛けた大友良英(昭和34年ヨコハマ生まれ)はやっぱり俺には良さがなかなか分からないままなのだが、岩波書店から出た著書「MUSICS」の付録CD『ONJO+音遊びの会ライブ@京都精華大学10/13/2007』にはボロボロ泣いた。障害のある子たちが音を出す歓びに溢れていて。
■リー・ペリー
とにかく新譜が格好いい。1936年生まれの不良オヤジ。そして波乱の人生を追った伝記が滅法面白い。で、今年も旧譜をいくつか聴いて、『ROAST FISH, COLLIE WEED & CORNBREAD』と『MUSICAL BONES』は何かなあ、格好良くてびっくりしちゃった。特に後者、良〜い湯加減のトロンボーンにイカれました。
その他、レゲエもちょこちょこ聴きました。最近はアルトン・エリス祭をしばしば。
■エロ妄想系、日本の。
面影ラッキーホール『ホワイダニット』とbice『かなえられない恋のために』はコインの表裏のような作品。オトコ側の妄想か、オンナ側からの妄想挑発か。とにかくイヤラシイのだ。知らず知らずのうちにチンコ触ってしまいそうな音楽。いずれも保母大三郎氏の評につられて購入。
日本禁歌集の5枚はちょっと時間がかかりそう。 まだ全部聴いていない。
■サンバ〜懐しいあの頃
発掘したカルトーラのテープ(『人生は風車〜沈黙のバラ』)を聴いていたらトロンボーンがスコーンと気持ち良くて。思わずCD探して買ってまた聴いた。アマゾンでは既に在庫無し、HMVにあと1つばかりという在庫状況に思わず(妻に内緒で)我がスーパーアイドルにも贈ったりした。
あとは『〜仲間たち』(一曲目が「懐しいあのころ」)とか『〜巨匠たち』とかピシンギーニャとかノエル・ローザとかエリゼッチ・カルドーゾとか、とにかくウチにあるブラジルものを引っ張り出して聴いた。
何故聴いたか?
久々に再会した大学時代からの友人Nくん家に夏遊びに行った時もかけてもらって「懐しいね、あの頃が」、「そうだね」、「あの頃に帰ってみたいね」などと。これまた大学時代からの友人Aさんと呑みに行ったり、Aさんが札幌に行った時の情報をもらったりして、やっぱり「懐しいね、あの頃が」、「そうだね」、「あの頃に帰ってみたいね」などと。で、大学時代を思い出すと何だかブラジルなのだ。北海道で何故かブラジル音楽。
つまりこういうことだ―嗚呼、あの頃と同じようにクソ寒い日に部屋を暖かくしてガル・コスタの『インディア』を聴きながら濃くて美味い珈琲を呑みたいもんだ!
因みに新譜でブラジル関連はADRIANA CALCANHOTTO「MARE」(アート・リンゼイのプロデュースでまあまあ)。マリア・ベターニアとオマーラ・ポルトウンドの共演盤はキューバ寄りか。名盤。
■アルセニオ・ロドリゲス
こってり豊潤芳醇。本式のステップでダンスしたくなる。残念ながら妻は社交ダンス否定派だが。
ジローくんほどキューバに対して思い入れもなく、これまでオーディブックのキューバ音楽入門でしか聴いたことがなかったのが、ここまでたっぷりとまとめて聴けると嬉しかった。今後もゆっくりじっくり聴こうか、と。
■中原昌也、HAIR STYLISTICS
同期生の快挙(同級生でも親友でもないが)っていう感じ―暴力温泉芸者時代からなんとなく気になって、特に著作は追っていたから、ドゥマゴ賞は嬉しかった。マンスリーHAIR STYLISTICSという全く酷い企画に今も付き合っている。
『赤塚不二夫トリビュート四十一才の春だから』は一家でお気に入りだが、HAIR STYLISTICSの曲は傑作。ランキン・タクシーとかECDとか他の曲も傑作揃い。
中原昌也繋がりではコーネリアスのDVD『SENSURROUND』は面白くて、子としょっちゅう観た。
■アレサ・フランクリンとか
4年前の年末に「来年はソウルを」と宣言しておいて、やっとこさ今年になって少し、偏っているが聴いた。きっかけは年初のレココレ、リイシューベストに載っていたアレサのレア音源集、最高。ついでフィルモアのライヴがまさに破竹の勢いで凄まじい。とりあえずアトランティック時代をシコシコと。
ソウルは他にも少し。特に見たまんまのあったかいオーティス・レディングの人となりを知ることが出来たDVD、男気溢れるジェームス・ブラウンに痺れまくったライヴDVD、いずれも大いに泣きました。
■ザッパを懲りずに聴いたり観たり
年初はDVDがちょこちょこ出てて。ジョン・ベルーシとの競演に感動。ファミリーが出した公式CDの2枚『ONE SHOT DEAL』と『JOE'S MENAGE』を直輸入。今考えるともっと円高進んでからならば安く買えたが、でも「思い付いた時こそ肝心」とTシャツ2枚と併せて発注した。ライヴ盤としてはそこそこ佳作。
スライのところでも書いたが子息ドゥイージルによる『ZAPPA PLAYS ZAPPA』ライヴは観に行ってもよかったかなあ、またまた後悔。ゲストはスティーヴ・ヴァイとレイ・ホワイト。DVDを観て、ドゥイージルの起伏欠けたるソロを聴いてなんだかなあとも思っているが、基本は父を一番理解する息子による父の完コピだのカバーだのだから悪くない。DVDではナポレオン・マーフィ・ブロックとスティーヴ・ヴァイとテリー・ボッジオが活躍したが、他メンツも皆強力なバカテク揃い。
しかしザッパが逝ってもう早15年か…。