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[> ブ ス 専 美 男 子タイトルNO.81156
    ひろ 12/06(土) 15:08 IP:210.153.84.135 削除依頼


@朝倉 奏太( あさくら そうた )

身長 178センチ
体重 51キロ
容姿 二重で大きな目
   スッと高い鼻


@安田 真美( やすだ まみ )

身長 158センチ
体重 58キロ
容姿 一重,鼻は低くて
   ニキビだらけ


.


NO.1 ひろ 12/06(土) 15:32 IP:210.153.84.133 削除依頼


菅野「 付き合って下さい! 」

朝倉「 ぇ…と、気持ちは嬉しいけど
    …ごめん。 」

菅野「 そっか、ありがと 」



ごめんね、美緒ちゃん。
俺は走り去る美緒ちゃんを見届けた。

―…ゴツッ、

なにか固い物が頭を突く。


朝倉「 ってぇ!(←いてぇ) 」


振り返るとそこにいたのは、いつも一緒にいる
上野 宥( うえの ゆう )だった。


上野「 お前さ〜、バカなの? 」

朝倉「 はあ〜? 」

上野「 美緒ちゃん振るとか
    どうゆう神経してんの?みたいな 」


俺をド突いたペットボトルで喉を潤して言った。


上野「 あぁ〜、何でお前なのかねー、
    俺だったら即OKしてたのにさあ 」


もったいね、と呟いて歩きだす。


確かに美緒ちゃんは可愛い。
高2になってから今年だけで
7人が告ったという噂まである。

そんな子が俺に告るなんておかしな話だけど
それを断る俺のがおかしいと誰もが思うだろう。


.

NO.2 ひろ 12/06(土) 15:51 IP:210.136.161.46 削除依頼


でも俺にはOKできない訳がある。
誰にも言えない秘密がある…


朝倉「 秘密があるんだよーっ!
    よー、よー、よー(やまびこ風に) 」

上野「 るせ、秘密って何だ急に
    てかお前のストライクゾーンって
    どんだけ狭い訳? 」


オラオラ、と俺の髪の毛をくしゃくしゃにする。

俺のストライクゾーンねぇ…

朝倉「 いや広いよ?めちゃくちゃ 」

上野「 どこがだし、へっ、笑っちゃうね
    それが今年何人も振った男が言う言葉か 」


軽快に突っ込みを入れる宥。


確かに思い起こせば俺は今年
5人に告られて全員振らせていただきました。


でもそれは…

朝倉「 タイプじゃないっつーか。」

上野「 は?タイプじゃない? 」

朝倉「 いや、なんでもねぇ。
    あ、じゃあな 」


いつもの道で宥と別れる。
俺は今までの生い立ちを考えてみながら
一人帰っていた。


.

NO.3 ひろ 12/06(土) 16:11 IP:210.153.84.33 削除依頼


平成3年6月20日
とってもとってもキュートな俺が生まれて、

幼稚園のとき
同い年のませ餓鬼になぜか好かれまくってて

小学生のときは
それなりに好きな子もいたりしたけど
告りはせずちょっかいだしまくってたな〜



問題は中学のとき、
俺はやっと“そのこと”に気付いた。

それは中2の夏休み前。

(奏太君、回想に入りまーす)


当時仲の良かった奴らと卒業文集を持ち寄って
付き合うなら誰だって指を指して遊んでた。

『『 せーの、!』』

『『 被ったー 』』

他の皆は結構同じ子を指してたけど
俺だけ何度指しても被らない。

『 朝倉お前まじめにやれよなー 』

そんなことまで言われた。
いや、俺は真面目の塊で指指してたのに。

その後も俺は可愛いと思う子を指したのに
罵声を浴び続けた。

ここまでくると不思議に思った俺は
試しに可愛くないと思う人を指さしてみた。


『『 せーの 』』

『 おおー、やっと真面目になったか! 』


俺は誰かと同じ奴を指した。

正直驚いた、

そして冷静になって考えてみた。


「 はっ!!」


俺は気付いてしまった。


.

NO.4 ひろ 12/06(土) 16:29 IP:210.136.161.145 削除依頼


俺は、俺は自分が

「 ブス専 」

だということに―…。



(朝倉君、回想スイッチOFF!)



朝倉「 はぁ 」


俺ってブス専なんだよねー
って皆に言えたらどれだけ楽か。



俺はとぼとぼ家に帰った。


朝倉「 ただいまー 」

明奈「 おかえりー 」


家に帰ると
タメで近所の家に住んでる
水谷 明奈がいた。

朝倉「 人ん家でくつろぐなよ 」


のんきに笑ってケーキを食べる明奈。

…ケーキ?


朝倉「 何でケーキがこの貧乏ハウスにあるの? 」

母 「 明奈ちゃんの手土産よ 」


母さんがにっこにこな顔で言った。


朝倉「 お前、いい奴だな 」


ケーキ♪ケーキ♪
俺は笑顔のまま冷蔵庫を開ける。


朝倉「 オープン♪…あれ? 」


アハン?NOケーキ


明奈「 あんたの分ないよ 」


最後の一口をフォークにぶっさして
ブラックスマイルを見せてる明奈。


くっそ、一口だけでも!


朝倉「 うりゃーっ 」


フォークにダ〜イブ


明奈「 ごちそーさまでした 」


ダイブする1秒前、
それは明奈の口にダイブしたのでした。


.

NO.5 ひろ 12/06(土) 16:43 IP:210.136.161.149 削除依頼


朝倉「 俺のケーキ(´;ω;`) 」

明奈「 また今度ね 」

朝倉「この極悪人!腹黒女! 」

明奈「 ふーん、そうゆうこと言っていいわけ?」


うっ、何だこの嵐は(←奏太には嵐が見えた)


そう、何を隠そう
こいつは俺がブス専だという事を知っているのだ。


明奈「 宥くんに電話しようかな?」

朝倉「 やめっ、ごめんなさいごめんなさい 」


こんなのありかよっ
俺はいつからか明奈に逆らえなくなってしまった。


.

NO.6 ひろ 12/06(土) 17:15 IP:210.153.84.132 削除依頼


俺達は俺の部屋で
週1に開かれる会議をした。

朝倉「 いたいた?」


その会議内容は


明奈「 今回は3人、奏ちゃんの好きそうな子
   写メってきたよ 」


明奈が可愛くないと思った子の←
写メを撮って俺に見せるというものだ。


明奈「 まずこの子 」


エントリーナンバー1、
うーんなかなかカワユス。
最近明奈は俺の顔を見るだけで
どう感じたかを察するようになったらしい。


明奈「 はい次ねー 」


エントリーナンバー2
うをぉーっなかなかだよ。
小さい目が萌えるね


明奈「 最後ね 」

エントリーナンバー3、

―…俺に女神が振ってきた。


明奈「 え、可愛いの?」

朝倉「 ど…ドストライク、かな 」


携帯から目が反らせない。
明奈の携帯を奪って

赤外線送信〜♪


明奈「 そんなに?!」

朝倉「 可愛い 」

明奈「 変なの 」


もう変でも貧乏でも何でもいいです、


.

NO.7 べぁ姫 12/06(土) 17:23 IP:122.248.64.194 削除依頼
ねくすとwww
主さん更新がんばってください(●^o^●)

NO.8 ひろ 12/06(土) 17:32 IP:210.153.84.136 削除依頼

べぁ姫さま
ありがとうございます☆
更新頑張ります!!

.

NO.9 ひろ 12/06(土) 17:44 IP:210.136.161.46 削除依頼


朝倉「 この子モテる?」

明奈「 モテないねー。
    うちの学校の女子なんだけど 」

朝倉「 名前は?」

明奈「 安田 真美、真に美しい
    と書いて真美。」


可哀相だねーって真美ちゃんを見て言う。

可哀相じゃねーし
名前の通りじゃねーか。
俺のエンジェルに文句言うな。


朝倉「 友達?」

明奈「 1、2回話した事あるけど 」

朝倉「 ふーん 」


ふーん、で感じ取って欲しい。


明奈「 メアド知りたい?」

朝倉「 …お前、いい奴だな 」


さすがです明奈様。

この携帯は今この瞬間のために
この世に存在してたんだよな、きっと

俺はノリノリで携帯を差し出す。



明奈「 誰が知ってるって言った?」



奏太くんショーック


.

NO.10 ひろ 12/06(土) 17:54 IP:210.153.84.44 削除依頼


明奈「 安田さんとはクラス違うし
    別にあたしはアド知りたくないし 」


言うよね〜、明奈のバカ。
俺はいじけてエンジェルを見る。


朝倉「 や、可愛くねっ?」

明奈「 分からんねー 」

朝倉「 アド聞いてきてよ 」

明奈「 その態度で頼む?」


一般的に可愛いと言われる顔して
こんなこと言いやがる!


朝倉「 聞いてきて下さい 」


全ては真美ちゃんのためだ、
俺は頭を下げた。


明奈「 しょーがないなぁ 」

朝倉「 お前、ほんっといい奴だな 」


.

NO.11 ひろ 12/06(土) 18:23 IP:210.153.84.33 削除依頼

次の日、俺はいつものように登校した。


キーンコーンカーンコー…

朝倉「 セーフッ!」

担任「 アウトだ 」

上野「 ばかだっ 」


担任に叩かれる俺を見てケラケラ笑う宥。


上野「 昨日可愛い子ちゃん振ったバツだ 」


こいつバカなのか?

教室の中心で愛を叫ぶのはいいけどさ
そうゆう事言っちゃ駄目じゃね?


「 誰々?」
「 またかよモテメン 」

ほらみろ、がっつかれる。

朝倉「 先生早くショートやろ 」

(ショートとは先生がその日の
お知らせなどを伝える時間のこと)


担任「 俺も聞きたいな 」


どいつもこいつも…。


結局宥が全部言って
俺は大ブーイングを浴びました。

.

NO.12 ひろ 12/06(土) 18:42 IP:210.153.84.134 削除依頼


朝倉「 ばか!ばかゆう〜 」


昼休み、購買のパンを食べながら
俺は宥にぐちぐち言っていた。


上野「 まあいいじゃねーか 」


背中をバンバン叩きながら
イチゴオレを飲む。

お前みたいな奴にそんな可愛い飲み物
似合わないんじゃぼけー
って言ってやろうとしたけどやめた。


明奈からメールがきたから。


“真美ちゃんのアド
 ゲットしたよ(^ω^)
 ………@…    ”


そうかそうか、

やっとオアシスにたどり着いたんだな…
水だ、水だ(←奏太にはオアシスが見えた)

朝倉「 オアシスだーっ 」

上野「 何にやけてんだよ
   “真美ちゃん”…? 」


…(゜Д゜)!!

しまったー!

俺はとんでもない失態をやらかした。


上野「 なあ誰なの?真美ちゃんて 」


水くさいぞ、とイチゴみるくをすする。

イチゴくさいぞ、少年。
俺は知らないと嘘を付いた。


.

NO.13 ひろ 12/06(土) 19:03 IP:210.136.161.54 削除依頼


上野「 お前嘘付くのすっっっっ
    っっっげぇー下手だな 」


そんなにためるほどか?
俺は最後の一口を頬張って言った。


朝倉「 おえにはっへすひなひほふはひひるわ 」

(解説:俺にだって好きな人位いるわ)


上野「 いつからだよ、言えよなー 」


俺は感動した。

朝倉「 さすがだよな、今何言ったか分かったんだ 」

しみじみ言うと
宥が立ち上がってすぐ後ろの黒板に行った。


上野「 たりめーだろ
    いいから早く言えよ 」

朝倉「 む…無理 」

上野「 しんじまえ 」


黒板になんか書きながらそう言う。

僕はしにましぇーん、
じゃなくて誰か考えないとっ、
代わりの真美ちゃん…。


あ、


朝倉「 春高の真美ちゃんだよ 」


他校なんだから言っても分かる訳ないじゃん


上野「 まじかよ?!」


知ってんのかよー!!
ヤバイじゃん俺。
どうする朝倉選手!

1.正直に吐く
2.逃げる

答えは2だ!

朝倉「 俺用事あっ… 」
上野「 超可愛いよなー 」


同時に被った声。

.

NO.14 はる様← 12/06(土) 19:14 IP:219.167.35.244 削除依頼
超面白いです!!!
ねく☆

NO.15 ひろ 12/06(土) 19:29 IP:210.136.161.54 削除依頼

はる様様←
ネクありがとうございます☆
励みになります(^ω^)

.

NO.16 ひろ 12/06(土) 19:48 IP:210.136.161.49 削除依頼


朝倉「 か、可愛い?」

もしかしてこいつも
…こいつも俺と同じ部類なのか?


黒板に「真美」の文字が浮かぶ。


上野「 藤田 真美 でしょ?」


藤田真美、どこぞの誰じゃ?


上野「 何とか言えよ 」

朝倉「 そ、そうだよ 」


テキトーに流しとけ
という神の声が聞こえた。


上野「 やっぱなー。」


黒板の文字を消す。
それと一緒に宥の記憶も消えちゃえばいいのに。


朝倉「 い、言うなよ口軽男 」

上野「 今何て言った?」

ニヤリと笑う宥。

『言うなよ口軽おと』―…

口軽、あ…。


朝倉「 まじ言うなよーっ!」


ベッと舌を出して
ゴミを捨てに歩きだす宥。
お前もそのゴミと一緒に燃えちゃえばいいのに。

.

NO.17 ひろ 12/06(土) 19:55 IP:210.136.161.46 削除依頼


上野「 真美ちゃん人気急上昇中だよ、今 」


俺には関係ないんですけどー。
そっちの真美ちゃんはどうでもいいの。


朝倉「 ふーん。」

上野「 余裕っすね先輩 」

朝倉「 そんなんじゃねーよ 」


何か何か、すげー面倒なことになったな。


明奈には後でお礼しに行こう。


俺は明奈のメールの本文にある
真美ちゃんのアドレスをずっと見つめてた。

.

NO.18 ひろ 12/06(土) 20:03 IP:210.153.84.33 削除依頼


学校帰り、俺はどこにも寄らずに家に帰った。
良い子良い子。

ホントは真美ちゃんにメールしようとしてたから。


“はじめまして
 南高の…”


朝倉「 んー 」


いまいちしっくりこない。
悩む事1時間。

俺はギブアップした。


よしこうなったら
最終兵器だ(`ー´)ノぽちっとな



.

NO.19 ひろ 12/06(土) 20:15 IP:210.153.84.38 削除依頼


明奈「 で、あたしのとこに来た訳?」

朝倉「 そうですそうです 」


俺は最終兵器のいる部屋にいた。


明奈「 そんなのチャチャッと打って
    パッと送っちゃえばいいのに 」


そのチャチャッとパッができないのよ??


朝倉「 てか真美ちゃんは俺の事知ってんの?」

明奈「 知る訳ないじゃん 」

朝倉「 知らない奴からメールきたら
    怖いでしょっ!」

明奈「 そう?」


俺はこいつより女らしいかもしんない。


明奈「 じゃあ会いに行けばいいじゃん 」


明奈の口から流れるように出た言葉。
もうちょっと考えて発言したら?うん。


朝倉「 無理だよ 」


学校とか家の前で待つなんて
怪しいじゃん!


明奈「 南高近くのコンビニでバイトしてるよ 」


俺の妄想さんさようなら。

コンビニなら行ける!
毎日行けば毎日会える!


朝倉「 貧乳神様ーっ 」

明奈「 っさい!」


やべ、調子のった。

明奈のキックを腹に喰らいました。


.

NO.20 ひろ 12/06(土) 20:39 IP:210.153.84.37 削除依頼


次の休みの日
俺は明奈に教えてもらったコンビニに行った。


「 いらっしゃいませー 」


レジにいたのは…


朝倉「 まっ… 」


真美ちゃんだ。
本物可愛い〜♪


眼鏡してる、
目悪いのかな?


俺はレジの見える賞品棚に移動して
ずっと真美ちゃんを見ていた。


安田「 いらっしゃいませー 」


あぁあぁ、あんなおっさんとイチャイチャして…
(←奏太にはお客さんとイチャイチャしてるように見えた)


俺だってイチャイチャしてやるし!


テキトーに本棚から本を取ってレジにGO!
前にはひとり先客が。


店員「 お待ちのお客様どうぞ 」


お、俺?
俺を見て笑うおばさん。

くそっ!!!


俺は渋々レジを移動した。

店員「 499円です 」


財布から500円玉を払う。
1円のお釣りってどうよ。

俺は肩を落としてコンビニを出た。


朝倉「 何買ったんだろ。」


あのレジで良かったと俺は心底思った。
俺が買ったのはエロ本だった。
この世にこんなに哀しげなエロ本があるだろうか。


―…気が付けば家の前に着いていた。

.

NO.21 ひろ 12/06(土) 21:25 IP:210.153.84.35 削除依頼


朝倉「 ふぅ 」


家に入ろうとした時、
貧乳神様の声がした。


明奈「 おかえり、少年 」


何そのカッコイイ台詞
俺も使いたいっ。

とか言ってる暇はなく
俺はエロ本を隠しながら
明奈の前に立ち止まる。


明奈「 どうだったの?」


その言葉に嫌な記憶が蘇る。


明奈「 その顔じゃ駄目だったの?」

朝倉「 …うん 」


嗚呼何て虚しいんだ。


明奈「 出直してこーいっ 」


俺が理解できないうちに明奈は
俺の背中をポンッと押した。

朝倉「 ちょちょちょっ 」

明奈「 真美ちゃんは5時に
    バイト終わるんだってよ?」


だから何だって言うんだよ。
時計をみると4時30分をさしていた。


コンビニに行って…真美ちゃんを送れと?

後ろを振り返ると明奈はもういなかった。

.

NO.22 ひろ 12/06(土) 22:08 IP:210.153.84.135 削除依頼


俺は25分かけてコンビニに行った。

あと5分で真美ちゃんのバイトが終わる。

バクバク、ドキドキ…
ちょっとは黙れよ俺の心臓。
そんなことを考えているうちに。


真美ちゃんが私服でコンビニからでてきた。


声、声をかけるんだ俺!


朝倉「 ま、真美ちゃん 」

朝倉 奏太若干17歳
俺は今、男になりました。


安田「 …え、?」

朝倉「 俺、南高の朝倉奏太っていいます 」

安田「 はぁ… 」

朝倉「 えーと、明奈の幼なじみ…なんだけど 」


声を発しないままキョトンとする真美ちゃん。

そんなにこっち見ないでよ…
(奏太君、妄想スイッチON!)
それって チューしてって言ってるの?


安田「 何の…用ですか?」


不意をついた真美ちゃんの言葉。
(奏太君、妄想スイッチOFF!)

朝倉「 えーっと…。
    家まで送ります 」

安田「 …は?」


は?

…俺今何て言った?

初めて会った子に
『家まで送ります』って。

んなばかな話ある訳…

ありましたありました
朝倉奏太、切腹します。


.

NO.23 ひろ 12/06(土) 23:25 IP:210.153.84.136 削除依頼

あげて寝ます←
読んでくれてる方いましたら
コメ下さると嬉しいです(*´ω`)

.

NO.24 12/06(土) 23:48 IP:219.125.145.13 削除依頼
面白いです(●´艸`●)

でも台本書きは止めた方がいいと思いますよ

NO.25 むーちん 12/07(日) 01:24 IP:210.153.84.137 削除依頼
続きが気になります!
1番気になる所で
一時停止させる、主サンの
止めかたは、ドラマの
予告見てるみたいです☆←

NO.26 ひろ 12/07(日) 07:44 IP:210.153.84.36 削除依頼

怜さま
アドバイスありがとうございます!
分かりました!←
次から台本書きやめます(`・ω・´)

むーちんさま
まじですかww←
続き頑張って書きますね!

.

NO.27 ひろ 12/07(日) 07:46 IP:210.153.84.133 削除依頼


お知らせ ←

心優しき方からアドバイスいただいたので
これから台本書きやめます。

まだまだ未熟者ですが
これからもどうぞよろしくお願いします。

.

NO.28 ひろ 12/07(日) 08:50 IP:210.136.161.139 削除依頼


「 や、その…違くて… 」

確かに明菜は俺に送れって言った…よな?
“出直してこーい”ってあれは
そうゆう意味だったと思うけど
本当に誘う奴がどこにいるんだよ。

それがここにいるんだよ。


「 …何、ですか?」


もう後戻りはできない。
ええーい、こうなったら必殺技ヤケクソだ!


「 送らせてくれませんか?家まで 」

「 ……え?」


そりゃそうでしょうよ。

もう…告っちゃう(いっちゃう)?


「 俺、真美ちゃんに一目惚れした…ってゆうか
  それで…まあ…(←だんだん小声) 」

真美ちゃんがふっと笑い出した。


「 罰ゲーム、ですか?」


ワッツ?
ワタシニホンゴワカリマセーン

…罰ゲーム…?


「 罰ゲームって?」

「 そんなにカッコイイ人が
  初対面の不細工なあたしに
  一目惚れだなんて…ね?」


まずいぞ俺、どうしよ…。

「 本当なんだ…けど 」


朝倉奏太敗れたり〜。

「 試しに、一緒に帰ってくれない…かな?」

口からポロポロ言葉がでてくる。
すげーな俺。


.

NO.29 ひろ 12/07(日) 10:49 IP:210.136.161.148 削除依頼


「 うん 」


そんな嫌そうな顔しないでよ真美ちゃん。
僕泣いちゃうよ?

―…てかさ

「 てか今うんって言った?」

「 い、言った 」

「 っしゃあ!」


朝倉奏太やりました!


俺達は歩きだした。
何から話そう…。


「 急にこんな事してごめんね 」

「 ううん 」

「 水谷明奈知ってる?」

「 うん知ってるよ 」

「 幼なじみっつーか昔から仲良いんだけど
  明奈に真美ちゃん紹介されてさ 」


俺は何を語っているんだ


「 可愛いなーって思って…
  バイト先聞いたから来てみたんだけど… 」


真美ちゃんを見ると俯いて歩いてる。
引かれてるのかな…


「 そーすけ君?だっけ
  …変わってる人だね 」


エンジェルスマイルきたー!!
奏太ですけどもうそーすけでもいいです
なんなら改名します!


「 か、変わってる?」

「 こんな不細工が好きなの?」


まあ何て直球な…。


「 不細工じゃないよ?」

いやまじで。


真美ちゃんからの返答を待っていると

一軒の家に着いた。いや、お城?


ドーンって感じの効果音の似合う家。か、城。

.

NO.30 ひろ 12/07(日) 11:16 IP:210.153.84.129 削除依頼


「 ここ…家? 」

「 あたしの家、だよ
  送ってくれてありがとう、そーすけ君 」

「 あ、奏太ッス。」

そんな指摘どーでもいいわけ。

ここが家だ〜?


「 ごめんっ、 」

「 全然いいよ!えと…また、ね
  俺との事、秘密ね 」


それだけ言って走り去った。

なんなんだあの家。
俺ん家が何個買えんだよ!

こうして俺はとっても濃厚な時間を過ごしたのでした。


.

NO.31 ひろ 12/07(日) 11:32 IP:210.153.84.38 削除依頼


次の日学校へ行くと宥が物凄い形相で
こっちに駆け寄ってきた。


「 おい奏太! 」

「 んだよ朝から暑苦しい 」

「 お前不細工が好きなのか?」


え…何ですとー?!

「 はあ?意味分かんねーし 」

「 昨日道端をお前らしき人と
  見た目が良ろしくない女が
  歩いてる所を棚橋がみたって言うんだよ 」


何人かが携帯やらシャーペンやらを
マイクに見立てて記者気取りしてきやがる。

「 おっ、俺じゃねーよ 」

「 なあお前が好きなのは真美ちゃんなんだよな?」


ねえこいつ
殺っちゃっていいっすか?


「 おーっと爆弾発言!」
「 いつからなんですか?」
「 どこ高なんですか?」

うざい。うざすぎる。
俺は自分の席に座ると顔を伏せた。

未だ尚がっついてくる奴ら。

.

NO.32 ひろ 12/07(日) 11:58 IP:210.136.161.51 削除依頼


「 なあどこ高の誰なんだよ?
  そいつも可愛くねーのか?」

棚橋が言う。
事の発端はお前なのに…。
そこに宥が怒鳴る

「 ばか、春高の真美ちゃんだよ 」

「 あぁ、超可愛いじゃん!」

「 昨日見間違えたんじゃねーか?」

「 そうかなあ…?」


んー、とあごに手をあて考える。
今度は探偵ごっこですか。

「 確かに奏太だったんだけどなー 」


俺じゃない俺じゃない
…いや、俺だけど


「 違うって 」

「 じゃあ真美ちゃんに告ってよ 」


棚橋が言った。
ばかなの?こいつばかなの?

「 意味分か… 」
「 ナイスアイデアー!」


俺の言葉をさえぎって盛り上がる周り。

いや意味がわからない。


「 何でだよ、意味分かんねーし 」

「 いつにしよっかー?」
「 場所はどこ?」


聞いちゃいねぇ。

.

NO.33 ひろ 12/07(日) 13:23 IP:210.153.84.135 削除依頼


「 てか告んねーから 」

「 は? 今更何だよ 」

「 今更とか!意味分かんねーし 」

「 いーじゃん!噂でいくと真美ちゃんは
  お前の事気になってるらしーし 」


もう頭がついていきません。
俺真美ちゃんと面識ねーし、
知らない奴が俺の事気になってるとか
意味プーって感じぃ〜。


…はっ!


俺の好きな真美ちゃんもきっと

そんな気持ちだったのか…な。


「 告れよ少年!」

「 無理だよ…お、大人(←?)」

「 じゃあ昨日のあれは奏太だったんだな 」

「 ちっげぇし…
  わーったよ、告ればいいんだろ 」


俺はその場をやり過ごすために言った。

ただそれだけだったのに―…。


.

NO.34 むーちん 12/07(日) 13:27 IP:211.124.255.81 削除依頼
PCからです。

また気になる終わり方ですッ↑↑
NEXT期待してますッ♪

NO.35 ひろ 12/07(日) 13:32 IP:210.153.84.135 削除依頼


むーちんさま
ありがとうございます!!
気になる終わらせ方
特技にしようかな←
更新頑張りますね(^ω^)☆

NO.36 ひろ 12/07(日) 13:42 IP:210.153.84.44 削除依頼


「 明日だな♪ 」


棚橋たちが総力を上げて
春高の藤田真美って子を呼んだらしい。

しかも誰が呼んだかは言わずに。


「 ふざけんな 」


場所も日にちもちゃっかりしっかり、だ。
とうとう明日に控えてた。

俺はそんな時にこのコンビニに来ていた。


「 いらっしゃいませー 」

真美ちゃんだ。

俺は真美ちゃんに会いたくてここにきたのに
明日のことがばれたら…と思うと
真美ちゃんを直視できなかった。


「 あ、奏ちゃんじゃん 」


新作のお菓子を手に持って笑う明奈。


「 明奈、それ買ってやるからさぁ 」


俺は半泣きで言った。
レジに行くと今日はいてほしい先客もいなくて
俺は真美ちゃんにレジ打ちをしてもらった。


「 ど、ども 」

「 いらっしゃいませ 」

「 … 」


ピッと言うバーコードを読み取る音だけが
静かに響いた。


俺と明奈は二人で外にでた。


.

NO.37 ひろ 12/07(日) 14:07 IP:210.153.84.34 削除依頼


俺の家に着くまでに俺は明奈に全てを話した。


「 何してんのもう、どんくさいなぁ 」


さっき買ったお菓子を頬張りながら
明奈は俺にそういった。


「 もうお前だけが頼りなんだ 」


なんてゆーか…情けねぇ。


「 告っちゃえば?」

「 は?」

「 真美ちゃんに告って、もしOKされれば
  奏ちゃんの好みも変わるかもよ?」


こいつにはなぜか説得力がある。
なるほど、そうか…


「 けどそしたら俺は安田真美ちゃんを
  弄んだことになる… 」

「 もし付き合ってみて藤田真美を好きになれば
  そんなこと関係なくなるでしょ?」


なるほど……ん?ちょっと待てよ、
何で明奈まで俺に告る方すすめてんだ…?

元はと言えば俺は明奈に
俺が明日告らないようにするにはどうするか
助けてもらう予定だったのに。


「 新しい世界もいいもんだよ 」


新しい世界……か。

何だか妙に納得した。

よし、

「 俺…告るわ 」


という訳で決めてしまいました。

.

NO.38 むーちん 12/07(日) 15:59 IP:211.124.255.85 削除依頼
もう、ばっちり特技に
してるじゃないですか!!!
名づけて
【ドラマ予告書き!!】←

NEXT頑張って下さい(^^ノ

NO.39 ひろ 12/07(日) 16:00 IP:210.153.84.42 削除依頼

すいません、
あげます。

NO.40 ひろ 12/07(日) 16:13 IP:210.136.161.152 削除依頼

むーちんさま
まじですかww
その名前素敵です(^ω^)
今寝起きで頭働かないので
まだ書けないんですorz←ちょ

NO.41 むーちん 12/07(日) 17:00 IP:211.124.255.85 削除依頼
主さんへ

本間ですか!?!?笑
あんなネーミングセンス無いのを
褒めてもらえて嬉しいです♪←

寝起きなんですか!?
【おはようございます。】笑

マイペースに更新
頑張ってくださいね!!!(^ω^)

NO.42 mai♪ 12/07(日) 17:06 IP:124.210.48.46 削除依頼
ネクです!!(〇´ω)ノ

頑張ってくださいな♪

NO.43 ひろ 12/07(日) 19:45 IP:210.153.84.40 削除依頼

むーちんさま
おはようございます(^ω^)笑
いや、そのネーミングセンス
わけてください(´^ω^`)←

ありがとうございます!
頑張りますねっ!


mai ♪ さん
ネクありがとうございます(^ω^)
頑張ります!

NO.44 ひろ 12/07(日) 20:13 IP:210.153.84.131 削除依頼


天気は晴れ。
待ち合わせの時間まで後30分。


「 緊張すんなよ 」
「 どんな恰好してくるかな?」
「 何ていうの〜? 」


もちろんウザイ奴らも着いてきてマス。

でも告るのって
以外と緊張するもんなんだな〜。


待ち合わせ場所は春高の近くにある公園。


「 俺フラれるに100円ー 」
「 俺もー 」
「 俺もー 」


何か勝手に賭けだしたし。
俺の告白を何だと思ってやがる。

「 てかそれじゃー賭けになんねーじゃねーかっ 」


何冷静につっこんでんだ俺。


その後もそんなアホな会話をして
とうとう真美ちゃんがきた。


.

NO.45 ろろく 12/07(日) 20:32 IP:219.168.123.204 削除依頼
ねくれいs

NO.46 ひろ 12/07(日) 20:51 IP:210.136.161.145 削除依頼

ろろくさま
ねくありがとうございます!
励みになります(^ω^)

NO.47 ひろ 12/07(日) 20:57 IP:210.153.84.136 削除依頼


細くて小柄で色白で
古着系の恰好をしている。
そのお団子から髪の毛が長い事が分かる。

不覚にも少し可愛いと思った自分がいた
ということは自分の胸のうちに閉まっておこう。


「 いってこい! 」


宥がいつ作ったんだか分からないけど
爪楊枝と紙で作った手作りの旗を降っている。
暇人だな。


俺は奴らに手を降って
真美ちゃんの元に走った。

.

NO.48 ひろ 12/07(日) 21:09 IP:210.136.161.143 削除依頼


「 待たせて…ごめんね 」

「 え、朝倉くん?」


ホントに俺の事知ってるんだ。
そう思った途端いきなり緊張が戻ってきた。


「 えと…あのー 」

「 うん?」


俺が好きなのは藤田真美ちゃんじゃない、
だから簡単だろ?なあ。
さっさと言ってしまおう。


「 俺、藤田さんと話した事ないけど 」

手に力がこもる。
汗が滲んで来た。


「 真美ちゃんの事が…好き、なんだ 」


嘘だけど、嘘じゃないその言葉。

云う相手が違うんだ。


「 俺と…付き合ってくれませんか?」


最後まで言った。

真美ちゃんを見るとマフラーに顔をうずめて
下を向いている。


「 …お願いします。」


そう聞こえた。
え、聞き間違え?


「 も…もう一回言って?」

「 お願いします 」


やはりそう言った。


俺はたった今、

好きでもない女の子の

彼氏になりました。


.

NO.49 ひろ 12/07(日) 21:27 IP:210.153.84.38 削除依頼


「 俺で…いいの?」

「 …うん。前からカッコイイなーって思ってて…。
  性格とか、これから知っていきたい…な 」


頬を赤らめて言う。


「 これから…よろしくね 」


なんてゆう展開だ…。
俺達は握手を交わしメアドと携番を交換した。

付き合ってから交換なんて順番が逆だ。
これだから最近の若者は…って俺か…。


真美ちゃんと別れると
物凄い罪悪感が胸を締め付けた。


「 あーさーくーらーそーたー 」


そんな事しる由もなく奴らはニコニコして
こっちに走ってきた。


「 お前OK貰ってんじゃねーよ 」

宥が俺の髪の毛をクシャクシャにした。


「 ちょっ、やめ!」


「 真美、俺は君が好きだ!
  世界で一番愛してる! 」
「 わたしもよ、貴方を世界一愛してるわ 」
「 真美 」
「 奏太 」


棚橋と棚橋の相棒、小野が抱き合ってる。

頭が完全にパーだ。


「 いだっ!」
「 ぁにすんだよ 」


俺はそんなばかな二人をグーで殴って
公園を出ようと歩き出した。

.

NO.50 むーちん 12/07(日) 21:27 IP:210.153.84.132 削除依頼
いやいや〜!
こんなネーミングセンス
お恥ずかしい(->_<-)
主さんの、文才を
分けて頂きたい(゜ω゜)!

付き合ってしまいましたか…←
この先も気になるんで、
いつもながらの〜…

ネクスト〜o(^-^)o

NO.51 ひろ 12/07(日) 21:33 IP:210.153.84.34 削除依頼

むーちんさま
何をおっしゃいます!←
わわわわっわたしに文才なんて
ありませぬ(´;ω;`)←誰

付き合っちゃいましたね〜。
いつもながらネクありがとうございます!
続き頑張りますね\(^O^)/

NO.52 ひろ 12/07(日) 21:41 IP:210.136.161.147 削除依頼


「 おい待てよ 」
「 帰るとか無いだろ 」


うるさいぞ豚共←
俺はオールしかとでひたすら歩いた。


「 頭ん中真美ちゃんでいっぱいだってさー 」

「 そっかそっか〜 」

「 つまんねーし、からかうの明日にしようよ 」

宥が言う。
からかうとかドンダケ。


「 そうだねー 」


帰ろ帰ろ、と身を翻す奴ら。


「 明日はもっと反応しろよー 」
「 じゃあな藤田奏太!」

俺がムコ入りすんのかよっ
と突っ込みたい所だが今日はスルーして
そのまま適当に手を降って帰った。


.

NO.53 ひろ 12/07(日) 22:06 IP:210.136.161.54 削除依頼


携帯をみるとメールがはいっていた。


---------------------
題名 真美だよ*
本文 さっきは
   ありがとう*
   これからいろ2
   よろしくね**
---------------------


「 はぁ… 」


俺は大きなため息をついてベッドにダイブした。


「 どーすんだよ俺 」


携帯のディスプレイをずっと眺めてた。


---------------------
題名 奏太です*
本文 こちらこそ
   よろしくね*
---------------------


それだけ返信をして
いつの間にか眠ってしまっていた。



「 た…奏太!」


誰かの声で目が覚めた。
ん…明奈?


「 明奈?」

「 起きろっ 」


俺にでこぴんする。


「 あだっ 」

「 どうだったの?」


にこにこしながら聞いてくる。


「 えっと 」


ベッドから起き上がって言う。


「 ゴホン、えー、…真美ちゃんの彼氏になりました 」


.

NO.54 ひろ 12/07(日) 22:27 IP:210.153.84.132 削除依頼


「 ふーん、真美ちゃんのハート射止めた訳ね?」


ニヤッと笑ってます。
怖いです、なんか。


「 でもさー 」

「 ん?」

「 罪悪感…が。」

「 誰に?」

「 真美ちゃん 」

「 どっちの?」

「 ん…どっちも 」


なんだかんだ俺
明奈にしか本音言えない。
ため息つきまくりの俺に明奈は言った。


「 好きじゃなかったのにね?
  付き合ってから好きになる事もあるんだよ 」


ね、と言ってなんかゴソゴソしてる。


優しすぎる明奈は
…気持ち悪い…。←
けどホントは嬉しいんだけど。


「 もうちょっと時間たってからね 」

「 …うん、サンキュ 」


俺がそう言うと明奈は「帰るね」と言って
部屋をでていった。


明奈が座ってた所をみると
メモ書きがあった。


“ 時に身を任せとけ ”


明奈らしい言葉に笑ってしまった。


.

NO.55 ひろ 12/07(日) 22:42 IP:210.153.84.131 削除依頼


次の日俺はクラス中に囲まれまくった。
芸能人になった気分。


「 お前〜!」
「 よっ、真美ちゃん 」
「 お前から告るなんて珍しいよな 」
「 幸せ分けてくれよ 」


口々にいろいろ言ってくる奴ら。

それに全て、

「 なんだよー 」
「 真美ちゃんて呼ぶな、真美さまと呼べ 」
「 奏太だって本気だせばこんなもんだよ 」
「 お前にやる幸せはねぇ!」


全て全て
宥が答える。


お前はマネージャーか。

でも楽だな。


俺はそのあとも質疑応答を宥に任せてた。

.

NO.56 ひろ 12/07(日) 23:14 IP:210.153.84.130 削除依頼


「 じゃーやっぱ奏太はブス専じゃなかったんだなー 」


誰かがふと言った言葉にドキッとした。


「 るせ、」

クラスの奴の言葉に初めて反応した。


「 お前俺達がセッティングしてやったんだから
  帰りになんか奢れよな 」

「 ん 」


適当に返事。
こいつらのバカな脳が覚えてる訳ないもんね。



.



.
―…甘く見てた。



「 俺アイスー 」
「 俺おでん!愛しのはんぺーん 」
「 俺チョコのものー 」


放課後まで覚えてやがった。


「 どこで買うんだよ 」

「 コンビニー 」


コンビニ…南高の近くのコンビニは2つ。

校門をでて左に曲がると真美ちゃんがいるコンビニ。
右に曲がると真美ちゃんはいない。


「 よし右だ。」


俺はダッシュで右に曲がった。


「 おい逃げんなー 」


逃げてねーし。

宥が物凄いスピードで俺を追い掛けてきた。
そこを棚橋ががっちりガード。

「 捕まえた♪ 」


そう言って反対方向に強制連行。

まずい。まずすぎる。
俺の行動が裏目に出た。


奏太君ピーンチッ!

.

NO.57 ひろ 12/07(日) 23:45 IP:210.136.161.150 削除依頼


「 逃げてねーしっ!
  あっちのコンビニ行こうとしたんだよ! 」


俺の必死の反論も虚しく

「 お前嘘つくのすっっっっっ
  っっっげー下手だよな 」


いつだか言われた記憶のある言葉をまた宥に言われた。


「 嘘じゃねーし 」

「 まーいいじゃんコンビニなんてどこでも 」


そうだそうだ、と拳を天に高々と挙げて
のんきに笑う奴ら。


俺にとってはどこでもよくないんですけど。

このメンツであのコンビニだろ?

絶っっっっ対真美ちゃんネタ炸裂だろ?

安田真美ちゃんいたら俺…合わせる顔がない。


「 分かった!」

「 何も問題出してねーよ 」

「 俺が買ってくるからさ 」


俺って冴えてるよね
うん、前から薄々気付いてたけど。

「 そこまでしてくれんのかー 」
「 頼むぞ、一番でかいはんぺんな 」
「 チョコいっぱい!」


こいつらが単純でよかった。

俺はコンビニの前につくと
深呼吸をしてコンビニにはいった。


.

NO.58 ひろ 12/08(月) 07:02 IP:210.136.161.145 削除依頼

あげだけ失礼します(´・ω・`)

NO.59 むーちん 12/08(月) 16:19 IP:211.124.255.81 削除依頼
文才ありますよッ↑↑
実際、ゥチはむちゃ嵌ってますもん!!!(^□^)

主人公の周りの男子達って
素晴らしく、ノリ良いですねッ!!!ぇ
あのノリなんか好きですッ↑↑
付き合って、主人公の心変わりがあるのか!?
やっぱり、もう一人のまみチャン一筋なんか!?
その辺も気になるので
NEXT希望〜↑↑

NO.60 ひろ 12/08(月) 20:20 IP:210.153.84.131 削除依頼


むーちんさま
照れます〜(ノωノ)←
そんなこと言ってもらえて(´;ω;`)
はまってるなんて嬉しいです(∩^ω^∩)

まじっすか!
でもぶっちゃけあたしも書いてて楽しくなっちゃいますw

どうなるのか今後楽しみにしててください\(^O^)/

.

NO.61 ひろ 12/08(月) 20:36 IP:210.136.161.151 削除依頼


「 いらっしゃいませー 」


真美ちゃんは今日もいた。
胸がチクンと音を立てる。
俺はそのまま目を合わせず陳列棚に向かう。


えーとチョコチョコ…
冬限定ポッキー?…高い高い。
庶民派なあいつにはこれがお似合いだな。

俺は棚橋にチ●ルチョコとブラッ●サンダー
を買ってやった。


あと…アイスアイス、

どんなのがいいか聞くの忘れたから適当に選んだ。


最後にレジにいって
おでんのはんぺんを2個買った。



「 お…お願いします 」

「 面白い組み合わせですね 」


ニコッと笑って真美ちゃんがそう言った。



「 はは、連れに買わされて 」


内心心臓バクバクなのに
俺は自分でも驚く程冷静に返した。


「 416円です 」


安上がりな値段に少し吹いた。


「 これで 」


450円をだす。


「 34円のお釣りでございます 」


真美ちゃんの笑顔が胸に痛い。
接客スマイルだ、と言い聞かせて
お釣りを受け取る。

触れた手が温かかった。


「 また…ね 」

「 は、はい…ありがとうございました。 」


俺はそのままコンビニをでた。


.

NO.62 ひろ 12/08(月) 20:51 IP:210.153.84.138 削除依頼


「 遅刻だぞ奏太郎 」

「 奏太郎って誰だよw 」

「 早くちょうだいっ♪ 」

「 へいへい 」


買った物を渡す。


「 はいはんぺん 」
「 っしゃー♪二個〜 」

「 はいアイス 」
「 俺食った事ねぇこれ!サンキュー 」

「 はいチョコ 」
「 うわぁ〜、ってこれおい!」

ビニール袋を指差しながら俺を見て何か訴えてる。


「 ノリが芸人だな 」

はんぺんとアイスに噛り付きながら笑う二人。


「 チョコだろー?文句言うな 」

「 ふぇーい 」


何だその返事。
俺は食べかけのはんぺんを宥から奪う。


「 ちょ、何すっ 」

「 俺が買ったんだしー 」

何だかんだ
こいつらといるといろんなこと忘れちまう。


笑ってる俺の携帯が鳴った。

.

NO.63 ひろ 12/08(月) 21:33 IP:210.136.161.51 削除依頼


「 何々、真美ちゃんからラブコール?」


携帯を確認する。

新着メール1件:藤田真美

「 いや、違ぇよ 」

「 つまんねーの 」


「残念でした」と言いながらメールを開く。


---------------------
題名 無題
本文

 今から会えない*?

---------------------


「 え、どしよ 」



メールを見てそわそわする俺。


「 なー 」

「 ん? 」

「 もしお前らに彼女がいてさ 」

「 うざい例え話だなそれ 」

宥が言う。
一旦スルーしまーす

「 ダチと遊んでる時に彼女から
  今から会えない?って連絡きたらどーする? 」


んー、と悩む暇もなく

「「「 彼女んとこ行くだろ 」」」


あそ。そんなもん?


「 じゃあ俺行くわー 」


そう言って歩きだす。


「 お前例え話下手くそやん!」
「 バレバレやん!」
「 ちっきしょー、行ってこいやん!」


偽関西男たちに別れを告げ
俺は春高に向かって歩きだした。

.

NO.64 むーちん 12/08(月) 22:50 IP:210.153.84.38 削除依頼
主さんへ

もう、バッチリ虜です!←
ちょいコメディー仕立てがまた坪で★
純愛とか、苦手なんですが…
こう言う書き方は
好奇心が湧きます!


偽関西人ッて言葉。
なんか気に入りました!笑


無理しない程度に
次の更新も待ってます★

NO.65 ひろ 12/08(月) 23:32 IP:210.153.84.132 削除依頼

むーちんさま
なんて嬉しい言葉の嵐(´;ω;`)
褒めてもなにもでませんよ(´・∀・`)←こら

そう言って頂けると嬉しいです☆
感謝感激雨嵐です(`・ω・´)

まじっすかwww
思い付きで書きましたww

NO.66 ひろ 12/08(月) 23:37 IP:210.153.84.34 削除依頼


とりあえずメール入れとこ…。


--------------------
題名 Re:
本文 今春高だよね?
   すぐ向かうから
   待ってて**
--------------------


何で俺、こんな尽くしてんだろ…。

好きじゃないのに…、


好き、じゃ…


そう思うと自分が最低な男に思えた。
いや、実際そうなんだ。


でもきっといつか
好きになれる日がくるさ。

自分にそう言い聞かせて
春高に向かって走った。


.

NO.67 ひろ 12/08(月) 23:56 IP:210.153.84.130 削除依頼


「 はぁ、はぁ 」


到着すると、真美ちゃんの姿が見えた。


「 待たせてゴメン! 」

「 全然だよ、あたしこそいきなりゴメンね 」


申し訳なさそうに俺の制服の袖を持つ。

不覚にもドキッとした。


「 ど、どっか行く?」

「 うん!あ、プリ撮りたいな 」

照れながら真美ちゃんが言った。


「 いーよ、じゃあ行こっかー! 」


俺はすたすた歩き始める。

…真美ちゃんが来ません。

「 わり、早いね俺。」

「 いいよ、こうしとく 」


真美ちゃんが俺の制服を掴む。
そのままゲーセンまで歩いた。


何かカップルっぽくね?!
って、カップルでした。


.

NO.68 ひろ 12/09(火) 00:00 IP:210.153.84.43 削除依頼


プリ機の中に入ると

「 あ、あたし両替しなきゃ 」

そう言いながら
真美ちゃんがかばんから財布を探りだした。

「 いいよいいよ俺払うし 」

「 え、あ…ありがと 」

「 全然いいよ 」


まあ俺だって男ですから?
プライドの一つや二つありますよ。


財布から400円取り出してお金を入れる。


操作は真美ちゃんがやってくれた。

3・2・1 の声で撮られてく。

てゆーか俺いつもむさ苦しい男としか撮らないから
ピ、ピース以外できないんですけどっ!!

そんな俺をさておいて

「 最後の1枚っ 」

真美ちゃんが言う。



え、どーしよ


またピースでいいか?




―…CHU



頬に何か触れた。



…頬に唇が触れた。


.

NO.69 美嘉 12/09(火) 00:09 IP:121.111.227.7 削除依頼
やばばば(>_<)←

こんなにはまったのは久しぶりです*笑

やばいくらいはまりました♪

ねくすとお願いします(o^∀^o)

NO.70 ひろ 12/09(火) 00:13 IP:210.153.84.41 削除依頼


「 え、」

「 ふふ 」


朝倉奏太、
ふぁーすとちっす 頬バージョン←
奪われちゃいました。

え、待って待って、超恥ずかしいんですけど!

「 ま…真美ちゃ、 」

「 嫌…だった?」

「 全然全然全然!! 」


「全然」言い過ぎやん自分!
これじゃーただの変態じゃねーか。


落書きの場所に移る俺ら。
センスがないとゆーことで
落書きは真美ちゃんにお任せしました。


待ってる間も頬は熱くて。


「 はい、プリ 」

真美ちゃんが切ってきてくれた。
ありがと、と受け取って外に出た。


「 あたし今日7時半までに帰らなきゃいけなくて…。 」

真美ちゃんが言った。


「 じゃあもう帰らなきゃだね、送ろうか?」


俺はそう言ったけど真美ちゃんは電車だから大丈夫
と言って帰っていった。


.

NO.71 ひろ 12/09(火) 00:14 IP:210.153.84.133 削除依頼


美嘉さま
まじですか!
嬉しいです(´;ω;`)
超励みになります!!
続き頑張りますね(^ω^)

.

NO.72 ひろ 12/09(火) 00:48 IP:210.136.161.52 削除依頼


「 ちゅーしたちゅーした
  ちゅー、ちゅー、ほっぺにチュー 」


俺は帰り道、馬鹿みたいにそう唱えてた。


ヤバイ、顔がカッカしてきた。
撮ったプリを見つめる。


「 キャアはれんち 」


そうつぶやきながら下を向いて歩く。


―…ゴツッ


「 あだッ!」


誰かにぶつかった。

「 ごごごごっ、ごめんなさい!」


顔をあげて謝る。
え、うっそーん。

そこにいたのは

「 真美、ちゃん? 」

「 あっ、奏太君…大丈夫? 」


かなり動揺してる俺。
と同時にプリをズボンのポッケに隠した。


「 バイト5時までじゃないの…?」

「 最近は6時まで入ってるんだ 」

「 よく働くね〜 」


なんだ俺、オヤジか。
そんな事を思いながら一緒に歩く。

やっぱり可愛いなあ。


「 ねぇ 」

「 ん?」

「 この前言ってた事…本当に本気なの?」


いきなりそう聞かれて
奏太くんの脳みそ破裂寸前。


.

NO.73 ドンマイ娘 12/09(火) 14:09 IP:203.131.201.65 削除依頼
この小説素敵すぎる(^ω^)!!!←

ねくすと*

NO.74 えふ 12/09(火) 14:31 IP:219.125.145.18 削除依頼
ねくすとっ!

NO.75 ひろ 12/09(火) 15:28 IP:210.153.84.38 削除依頼


ドンマイ娘さま
素敵すぎだなんて(´;ω;`)
ありがとうございます!!
更新頑張りますね^^

えふさま
ネクどうもです!
励みになります(´;ω;`)泣


部活から帰ってきてから更新しますので
しばしお待ち下さい☆

NO.76 ひろ 12/09(火) 18:45 IP:210.153.84.34 削除依頼


この前俺が言ってたこと…


『 俺、真美ちゃんに一目惚れした…ってゆうか 』
『 可愛いなーって思って… 』


思い出して赤面。
何て事言ったんだ俺は。


―…でも、でも

「 ほんと…だよ 」

その言葉に嘘偽りはない。


「 あたしね 」

「 ん?」

「 こんな可愛くない顔だけど…
  今までいじめられた事ってないの……。
  でも男子との絡みも一切なくて
  あたしに恋は無縁って思ってた。 」

「 うん、」

「 でも奏太君がそう言ってくれて
  本当に嬉しかったの。ありがとね? 」

「 い、いやっ
  こちらこそありがとう(←?)」


不思議な時間が流れたまま
真美ちゃんの家につく。


「 いつ見てもでかいね 」

「 ははっ、今度来る?……なんてねっ 」
「 いっ、行く!」


気付けば俺は元気にそう返事をしていた。


.

NO.77 ひろ 12/09(火) 19:41 IP:210.136.161.49 削除依頼


「 いやっ、その違っ…… 」


完璧にテンパッてます俺!
そして完全に冗談通じないと思われました俺!


「 い、いいよ、奏太君がよければいつでも来てね 」

「 あ、あ、うん! 」


「うん」て!
大分ダサいな俺。


「 じゃ、じゃあまたメールするね 」

「 うん、送ってくれてありがとう。」


焦ってその場を立ち去った俺は
そのとき何も気付かなかった。


気付く暇がなかった。



.



…ポケットからプリクラが落ちた事に―…。

.

NO.78 ひろ 12/09(火) 20:03 IP:210.153.84.39 削除依頼


「 ただいまー 」

「 おかえりー 」


ただいま、俺の貧乏ハウス。
なんだかんだ落ち着く、この狭さと汚さ。
いや、汚くはねーよ。


「 ふう 」


部屋に戻ってベッドに腰掛ける。


「 あ、プリ曲がっちゃう 」


ポケットのついた方のケツだけをあげてプリを取る。

プリを取る。
ぷ…プリを取る。

…プリがない。


「 ええええぇぇぇ?!」


もしも今、大声大会があったら俺は確実に1位だ。


「 どこやったっけ… 」


焦りすぎて持っていなかった鞄まで探りまくる俺。

帰りの道を記憶で辿る。

真美ちゃんにぶつかってから
ポッケにいれたから、無くしたのはその後だ。


今から探しに行こうとしたけど
暗くなってる外を見てやめた。


明日の朝、早起きして探しに行こう。


そう考えて、一旦落ち着きを取り戻した。


.

NO.79 ひろ 12/09(火) 20:35 IP:210.153.84.136 削除依頼


てか俺、どーしたいんだろう。

さっきまでの自分を振り返る。


藤田真美とデートしてキスして(ほっぺに)

安田真美と一緒に帰って家行く約束して


…どっちつかず。中途半端。

どっちも傷付けないようにしながら、
どっちも一定の距離を保ちながら、
自分が傷つかないようにしながら。


「 ふ、サイテーな男だな 」


小さく呟いて携帯をみた。


新着メール4件:藤田真美
        上野 宥
        棚橋和也
        小野海斗


まずはうざい奴らから。


時間は俺が真美ちゃんの所へ行った時だった。
一斉送信しやがって。



---------------------
題名 無題
本文 お前は俺達より
   彼女を選んだ
   正真正銘
   「最悪な男」だ*
---------------------


棚橋
---------------------
題名 無題
本文 見損なったぞ*
   ばかっ*
---------------------


小野
---------------------
題名 無題
本文
---------------------


お前らが彼女のとこ行くって言ったのに!
しかも小野とか空メだし!
ムカつくからスルーしま〜す。

.

NO.80 むーちん 12/09(火) 21:46 IP:210.136.161.146 削除依頼
いやいや!正直な気持ちですからぁo(^-^)o


いやぁ、こちらこそ
楽しい恋愛小説にであえて
嬉しいですよ!


そーなんですか!?
ひろサンのが、ネーミングセンス
あるやないですか!


小野君…
なんで空メやねん!←


ねくすとぉー!p(^^)q

NO.81 ひろ 12/09(火) 22:08 IP:210.153.84.39 削除依頼

むーちんさま
ありがとうございます☆
その言葉だけでご飯3杯いけます←

ネーミングセンスないですよ!爆笑←

ネクありがとうございます!
頑張りますね(∩^ω^∩)

.

NO.82 ひろ 12/09(火) 22:21 IP:210.153.84.38 削除依頼

次に真美ちゃんからのメールを開いた。


---------------------
題名 無題
本文 今日はありがとう*
   超楽しかったよ!!
   また行こうね*

   奏太君大好きだよ*
---------------------


“大好き”

言われ慣れなくてむず痒い。
俺はすぐに返事を返すと
ご飯を食べて風呂に入り眠りについた。


いつもより目覚ましを1時間早くして……。


.

NO.83 美嘉 12/09(火) 23:28 IP:121.111.227.14 削除依頼
やばいやばい(o^∀^o)
この小説あたしの元気の源です*笑

めちゃ続き気になってるのでねくすとお願いします(o^∀^o)

NO.84 ひろ 12/09(火) 23:32 IP:210.153.84.130 削除依頼


ピピピ…ピピピ…


「 ん〜、るさいっ 」


朝目覚ましで起きると
制服に着替えていつもよりかなり早く家を出た。


真美ちゃん家までの道のりを
目を凝らしながら進む。


「 プリクラプリクラ…… 」

念仏のように唱える。
気持ち悪いから止める。


全然見当たらない。


そして俺はとうとう
真美ちゃんとぶつかった所まで歩いた。



「 ねーし。」


はあ、とため息をつくと息が白くなった。
俺は諦めてそこら辺のコンビニで昼を買って
学校に向かうことにした。

.

NO.85 ひろ 12/09(火) 23:48 IP:210.136.161.51 削除依頼


8:10 俺はいつもより早く学校についた。


「 え、え、え?!」
「 奏太が来た! 」
「 こんな早いの珍し! 」

俺が早く学校に来た位で
朝っぱらからうるさい奴ら。


「 そんくらいで騒ぐなよ、ガキが 」


笑って睨んでやった。


「 明日嵐じゃね?」
「 いや、今日で地球滅亡するんだよきっと 」


好き勝手言いやがって、ちくしょー。


「 俺にだって学校に早くくる日があっても
  いいじゃんかぁ!」


口を尖らせて自分の席につく。
三人がニヤニヤとこっちに近づいてくる。


「 な…なんだよ 」

「 昨日何したんだよ。」

「 ふ、普通だよ 」


普通って何だよ。
自分で言っといて謎だ。


「 どこ行ったの?」

「 ゲーセン 」


そう言うと宥が「ん」と言いながら手を出してきた。


「 は?何。」

「 何、じゃなくてプリ。撮ったんでしょ?」


そこ聞いちゃいますかあなたー!
本当に嫌な奴ですね。


「 あー、うん。…無くした 」


そう言ったら爆笑された。

.

NO.86 ひろ 12/09(火) 23:58 IP:210.153.84.131 削除依頼


「 だはははは、無くした?
  お前つくならもっとましな嘘つけよな〜 」


信じていないご様子で。


「 や、本当だって 」

「 もー、長いから。いいから早く見せろ 」


え、何?ちょっとご立腹ですか?


「 だから…本当だって。今日学校早くきたのも
  朝早く家出て探してきたからだし。」

「「「 …………。 」」」


キョトーン。


「 ばっっっっっかじゃねえの?!」
「 お前最低だよ! 」
「 人で無し!!」


一気に罵声を浴びる俺。
そんなに言わなくても…せめて人でいさせてよ。


「 探しても見つからないんだよ 」

「 真美ちゃんに言ったの?」


黙って首を横に振る。

黙って俺の前から去る三人。


「 ちょっ、待ってよ 」


こいつらにさえ見捨てられたらしいです。
俺はどうしていいか分からず席に座った。


.

NO.87 ひろ 12/10(水) 00:01 IP:210.153.84.39 削除依頼

美嘉さま
元気の源だなんて嬉しい言葉です(´;ω;`)
ありがとうございます。
更新頑張りますね☆

.

NO.88 ひろ 12/10(水) 00:08 IP:210.136.161.144 削除依頼


昼休みまで散々いじられ文句を言われた。

「 しつけー 」

「 だって普通無くすか?」

「 ……。」


俺だってそう思うよ。
激しく同感しますよ。
でも無くなっちゃったんだもん。


と、俺の携帯が鳴る。


新着メール1件:安田真美


「 真美ちゃん?」


奴らにばれないように呟いた。


---------------------
題名 今日
本文 突然なんだけど
   渡したい物が
   あるから、学校帰り
   家寄れないかな?
---------------------



渡したい物?
俺は不思議に思いながらもOKの返事をした。


.

NO.89 ドンマイ娘 12/10(水) 14:01 IP:203.131.201.65 削除依頼
ねくすと-っ\(^o^)/

まぢ面白すぎます!!!!!1

NO.90 ひろ 12/10(水) 18:17 IP:210.153.84.135 削除依頼

ドンマイ娘さま
ネクありがとうございます!
嬉しい限りです(´;ω;`)

.

NO.91 美嘉 12/10(水) 19:10 IP:119.228.131.47 削除依頼
主さんの書き方好きなんですよね♪笑
更新されてたらめちゃテンション上がっちゃいますし*

NO.92 ひろ 12/10(水) 19:37 IP:210.153.84.41 削除依頼

美嘉さま
そんな嬉しい言葉(´;ω;`)
ありがとうございます☆
更新頑張ります(^ω^)

.

NO.93 ひろ 12/10(水) 20:08 IP:210.153.84.134 削除依頼


「 はあ… 」

「 何だよ、デカイため息ついて 」

宥がイチゴオレを飲みながら聞いてくる。
お前好きだよな、それ。


「 何でもねーしっ!」

「 ため息つくと真美ちゃんが逃げるぞ! 」

「 逃げんのは幸せだ!」

「 分かってんならため息つくなよー、
  俺話聞く位ならできるし。
  たまには俺だってお前の役に
  立ちたい時もあるんだぞ〜。」

「 ……… 」


ヤバイ、宥がいいこと言ってる…!

いつもあほなこいつがこんな事言うなんて
すっっっっげー嬉しい。


「 シカトっすか 」

「 や、…サンキュ 」

「 あ、今日放課後俺バイトないし
  話聞いてやってもいいよ? 」


今日の放課後………あ、無 理 だ 。

どうしよう。
せっかく言ってくれたのに。


「 今日は…ちょっと…む… 」

「 ざけんなよ!!!」

「 え… 」


物凄い声で怒鳴った宥。
俺は固まってしまった。


「 …嘘だよ。びっくりした?
  嘘はこうやってつくんだよー。 」


お前嘘付くのド下手だから、と言って笑う。
いつもの宥だ。

「 いつでも聞くよ 」

優しく笑ってそう言った。
.

NO.94 ひろ 12/10(水) 20:57 IP:210.136.161.54 削除依頼


俺は嬉しくて嬉しくて
午後の授業は全て良い子に受けました。


「 じゃあな、宥。
  まじごめんな…!」

「 おー、じゃな!」


別れを告げて学校を出た。


真美ちゃんにメールをする。

---------------------
題名 無題
本文 今学校終わったから
   今から向かうね*
---------------------


送信完了!

…ちょっと待て。
奏太君ひらめいた。いや…引っ掛かった事が…。

これって浮気じゃないよね…?

誰に聞くでもなく問う。


「 呼ばれたんだしっ、人気者なんだしっ!」


問題解決。

俺は急ぎ足で真美ちゃんの家に向かった。


.

NO.95 ひろ 12/10(水) 21:11 IP:210.153.84.133 削除依頼


「 はあ、着いた。」


インターホンを押した。
なんか物凄い緊張。


―…ガチャ


「 あ、奏太君 」


なんか…元気ない?


「 ど、ども!
  えーっと渡したい物…って? 」

「 あ、これ。…ケーキ作ったんだけど
  よかったら食べて。」


そう言って箱を渡された。


「 え、いいの?」

「 う、うん。まずいかもしれないけど 」


そう言って笑う真美ちゃんは可愛かった。
やっぱり好きだ…。

「 ありがとう! 」

「 ううん、こっちこそわざわざごめんね。
  ありがとう。じゃあね!」

「 うん、じゃあね 」


ケーキを揺らさないようにゆっくり手を振った。


.

NO.96 ひろ 12/10(水) 21:18 IP:210.153.84.37 削除依頼


「 ただいま 」

家に帰るとすぐに部屋に入った。

ケーキの箱を開けた。


「 ん、何だこれ?」


そこには一通の手紙が入っていた。

封筒をあけると……



.



.



.



.



.



「 なん…で 」



俺がなくしたプリクラが入っていた。


呆然とする俺は同封されている手紙を読んだ。


.

NO.97 むーちん 12/10(水) 21:25 IP:210.153.84.136 削除依頼
いやいやー!
主サンが、ゥチのコメントで
飯三杯ならば!
この小説でゥチは5杯いけますよ(^O^)/←


またドキドキする展開です★
頑張って下さい(^_-)-☆

NO.98 ひろ 12/10(水) 21:37 IP:210.153.84.41 削除依頼


『 奏太君へ。


  今日は来てくれてありがとう。
  いきなりごめんね。

  あたしね、奏太君に可愛いとか
  一目惚れしたとか言われて
  最初は信じれなかったの。
  でも本当だって言ってくれて嬉しかった。
  少し自分に自信が持てました。


  でも昨日、奏太君と別れた後
  このプリクラを見つけました。
  最初は信じられなかったけど
  これが本当なんだよね。


  あたしに言ってくれた言葉、本当に嬉しかったよ。

  嘘でも、信じさせて下さい。


 
  真美ちゃんと仲良くね。


        安田真美 』


.

NO.99 ひろ 12/10(水) 21:38 IP:210.136.161.141 削除依頼


むーちんさま
5杯wwwww
ありがとうございます(´;ω;`)☆

更新頑張ります(`・ω・´)

.

NO.100 べぁ姫 12/10(水) 21:45 IP:122.248.64.194 削除依頼
100突入おめでとうございます(●´∪`●)
 これからも頑張ってください!!! NEXT***

NO.101 えふ 12/10(水) 22:24 IP:219.125.145.14 削除依頼
ねくすとっ!

だいすきですこのおはなし!!(^ω^)

がんばってくださーい*

NO.102 ひろ 12/10(水) 23:21 IP:210.153.84.37 削除依頼


べぁ姫さま
ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします☆


えふさま
だいすきですか><
嬉しいです!
続き頑張ります☆


.

NO.103 ひろ 12/10(水) 23:25 IP:210.153.84.42 削除依頼


[>皆さま

100突破しました(^ω^)
これも読んでいただいて、嬉しすぎるコメを
してくれている皆さまのおかげです!

本当に皆さまからのコメはあたしがこれを
書き続ける原動力です。

誤字脱字や意味の分からない文など
まだまだ沢山あると思いますが←
これからもよろしくお願いします!


.

NO.104 美嘉 12/10(水) 23:28 IP:121.111.227.5 削除依頼
安田真美ちゃんブサイクでも良い仔やぁ(ρ_;)
可哀想だけど…。

藤田真美ちゃんは自分に自信ありそーな行動がね…笑 ねくすと*

NO.105 ひろ 12/10(水) 23:36 IP:210.153.84.136 削除依頼


「 まじかよ…。」


手紙を手に持ったまま
立ち尽くす事しかできなかった。

胸がチクチク痛くて、痛くて痛くて痛くて。


「 ど……しよ 」


罪悪感でいっぱいになった。


一人で居たいし誰とも話したくないけど
俺は明奈に電話することにした。


プルルルル……


『 もしもし奏ちゃん?』

『 明奈 』

『 何したの?』

『 明日…暇ある?』

『 明日は……大丈夫だよ、
  じゃー帰って来たら電話かメールして 』

『 分かった、じゃあな 』

『 じゃあね 』


40秒で終わった会話。
それだけでも今の俺には結構キツかった。

ベッドに座り込む。


「 俺…何してんだろ 」

自分に腹が立って、


「 最低だ 」

ケーキを見つめて真美ちゃんを思い出す


「 ちきしょ 」

ケーキをおもむろに口に運ぶ。


「 美味ぇよ…ばか 」


中途半端な自分に悔しくて涙が出た。

.

NO.106 ひろ 12/10(水) 23:40 IP:210.153.84.134 削除依頼

美嘉さま
W真美ややこしくてすいません!笑

二人とも名前一緒なのに
性格全然違いますよね〜。
.

NO.107 ひろ 12/10(水) 23:53 IP:210.136.161.43 削除依頼


次の日


「 奏太、遅刻するよ 」


俺は母さんに起こされた。

いや、本当は起きてたけど
学校に行く気がしなかった。


もうじき母さんは部屋に強行突破してくるだろう。


「 そーたっ!!」

ほらみろ。


「 い、行きたくない 」

「 何で? 」

「 頭… 」

「 悪い? 」
「 痛い! 」


布団を被る俺に母さんは優しく
「そっか」と言って部屋を出てった。


結局俺は学校を休んだ。


休んだ分、時間はたっぷり俺をいじめた。

悩んでも悩んでも悩んでも
日は暮れてくれない。


と、宥からメールがきた。



----------------------
題名 無題
本文 馬鹿も風邪ひく
   んだな(´ー`)*
   早く直せよバカ
----------------------


「 ふっ 」


やっぱり友達の力ってすげーと思う。


.

NO.108 ひろ 12/11(木) 00:07 IP:210.153.84.131 削除依頼


宥と何通かメールを交わして
4時になったから俺は明奈に電話した。


『 もしもし 』

『 学校終わった?』

『 うん、家。』

『 早くない?! 』

『 休んだ 』

『 え?! まあいいや。
  まだ学校だから終わったらすぐいくね 』

『 おー、よろしく 』


静かに電話を切った。
体が覚えているかのようにため息をついた。


待つ事約1時間


―…ピンポーン


明奈が来た。

.

NO.109 美嘉 12/11(木) 17:28 IP:119.228.131.47 削除依頼
ねねねねねくすつ!←

NO.110 ひろ 12/11(木) 20:24 IP:210.153.84.38 削除依頼

美嘉さま
ねくありがとうございます!

.

NO.111 ひろ 12/11(木) 21:27 IP:210.136.161.142 削除依頼


「 よ、よっ。」

「 お邪魔しま 」

「 そこまで言ったら最後まで言おうよ 」


俺が言ったら明奈は笑った。
そして俺らは部屋に入った。



「 そこら辺テキトーに座って?」

「 うん、で…どしたの?」

「 あの…ね 」


俺は事の全てを話した。

明奈の方を直視できなくて視線に困った。



「 …ばか 」


聞き終わった明奈が苦く笑って言った。



「 タ…タスケテクダサイ 」


思いっきり頭を下げた。


「 ひとつ聞くけどさ 」

「 な…何?」

「 奏ちゃんが好きなのはは
  やすだま と ふじたまどっちなの?」


や…やすだま?ふじたま?

「 やすだま…ふじたま…? 」

「 安田真美と藤田真美のこと 」

「 そこまで言ったら最後まで言おうよ 」

「 めんどくさいもん 」


あと1文字が?
女って分かんねー。


「 どっちなの?」

そんなことお構いなしで凄い顔で聞いてくる明奈。


.

NO.112 ひろ 12/11(木) 21:41 IP:210.153.84.137 削除依頼


「 どっちって… 」

考え込む。



「 …や、やすだま……?」

「 クエスチョンマーク付くの?」

「 え……やすだま! 」

「 ははっ 」


え、そこ笑うとこ?
きょどる俺に明奈は言った。

「 やっぱり奏ちゃんは奏ちゃんなんだね 」

「 え?」


意味が分からないんですけどー。


「 どーゆー意味?」

「 奏ちゃんは昔からドジでばかで
  人が言うこと鵜呑みにして 」

あの今、俺、矢グサグサなんですけど…。



「 でも一途でさー?優しくて
  頼まれたら断れなくて。」


あ…矢が抜けました。


「 やっぱやすだまちゃんが好きなんだね 」


分かっていたかのように言う。


.

NO.113 ひろ 12/11(木) 21:58 IP:210.136.161.143 削除依頼


「 そうとなれば、やすだまちゃんは
  一旦置いといて、ふじたまちゃん
  のことからどうにかしなきゃ!」

「 んー 」


明奈さんめちゃめちゃ張り切ってますけど。


「 でも… 」
「 でもじゃない!」

「 まだ… 」
「 まだじゃない!」

「 …… 」

でも俺から告ったのにまだ付き合って1ヶ月も経ってない
と言いたかったのに。


「 振りなさい。」

「 …。」


「 どっちにしろ最低な男なんだよ奏ちゃんは 」


グサグサグサグサッ、
今の一言、心にきました。

…でも間違ってない。


「 どっちにもいい顔なんて
  あたしが真美ちゃんだったら
  奏ちゃんこの世にいないんだからね 」


明奈が真美ちゃんじゃなくて良かったと
今すごく思った。


「 振るの?けりつけるの?やれるの?」

「 振りますけりつけますやります 」


開き直った。
そうだ、俺は最低な男なんだ。
もう迷う術はない。

.

NO.114 ひろ 12/11(木) 22:17 IP:210.136.161.54 削除依頼


「 いつ言うの?」

唐突な質問に戸惑う。


「 心の準備ができてから … 」

「 そんなんじゃ奏ちゃんはいつになっても
  ふまみちゃんにバイバイできないよ 」


んー、もしかしたら明奈は
俺の取り扱い説明書を持ってるのかもしれない。


「 あした?」

「 よく言った!」

「 頑張ります 」


朝倉奏太、明日、けりつけてきます。


.

NO.115 美嘉 12/12(金) 00:26 IP:121.111.227.3 削除依頼
ねくあげ*

あきなちゃん格好いいなぁ(o^∀^o)

ふじたま と やすだま にふいてしまったw

NO.116 ひろ 12/12(金) 08:00 IP:210.153.84.42 削除依頼

美嘉さま
明奈格好いいですか!
やすだまふじたま吹きましたか!
ありがとうございます(^ω^)←

学校から帰ってきたら続き更新しますね☆

.

NO.117 ひろ 12/12(金) 17:02 IP:210.136.161.48 削除依頼


俺はその後、明奈にしつこいと怒鳴られる程
お礼を言って、明奈を家まで送った。


家に帰ると俺は深呼吸をして携帯を開く。


携帯の画面に「 藤田真美 」の文字が浮かぶ。


意を決して発信ボタンを押した。


『 もしもし 』

『 あ、真美ちゃん?』

『 どうしたの?』

『 あのさ 』


呼び出すだけなのに心臓がバクバクしてる。


『 明日、放課後平気?』

『 大丈夫だよー!』

『 じゃあ、終わったら春高近くの公園にいて?』

『 分かった。』

嬉しそうな声で言う。
俺が呼び出した意図を知ってたら
君は何て答えていたんだろう。

『 …じゃ、じゃあな 』

『 奏太君…、好き、だよ 』

『 え 』

『 奏太君は?』

ふふ、と笑う声にドキッとした。
何て答えたらいいんだろう。

『 お…俺…も 』

『 俺も、何?』

『 す……き 』


やっぱり嘘は苦手だ。


『 ふふ、じゃあまた明日ね 』


真美ちゃんはそう言って電話を切った。

.

NO.118 ひろ 12/12(金) 17:20 IP:210.136.161.51 削除依頼


次の日俺は学校に行った。

「 奏太じゃん、はよ。 」

「 よ 」

「 ついにバカが風邪をひく時代になったか 」

「 るせー、俺は天才だっ!」

「 天才的バカだろ。」


失礼しちゃうよね全く。
俺は自分の席に座った。

と、一人の女子が俺の所に来た。

棚橋が密かに思いをよせている
春日 葵( かすが あおい )だ。


「 葵?」

クラス女子の中心で明るくていい奴だ。


「 はいこれ昨日の 」

「 え?」


何枚かルーズリーフを渡された。


「 ノート、…取っといたから 」


ぼそっと嘆く。


「 え、いいの?」

「 バカだから分かんなくなるでしょ 」

「 天才だけど貰っとく。…サンキュ 」


俺が礼を言ったら葵は女子の輪の中に戻っていった。


「 なあなあ 」


はい予想通り棚橋くん来ちゃいました。

.

NO.119 ひろ 12/12(金) 17:36 IP:210.136.161.140 削除依頼


「 何かなぁ、棚橋くん 」

俺はわざと葵からもらったルーズリーフで
顔を扇ぎながらニヤニヤして聞いた。


「 大丈夫か?奏太〜 」


はい出た、出ました〜
作戦その1、ご機嫌取り。


「 大丈夫大丈夫。」

「 何それ見せて 」


わざとらしすぎるよこいつ!


「 やだよ、お前には関係ねぇだろ 」

「 いいじゃん、見せろ 」


ぴょんぴょん跳ねて
俺がチラつかせるそれを奪おうとする。

お前の目的、丸分かりですから。


「 お前これが欲しーんだろ 」

「 …… 」


図星かな、棚橋くん


「 ち、ちげーし 」

「 分かりやすいなお前 」


そう言って笑ったら
棚橋は頬を膨らめて席に戻っていった。


.

NO.120 美嘉 12/12(金) 17:42 IP:121.111.227.11 削除依頼
ふじたまいや〜…。

可愛いからって調子にのっとる←


やすだまが良いっ!!←誰

NO.121 ひろ 12/12(金) 17:51 IP:210.153.84.44 削除依頼

美嘉さま
wwww←
なんて素敵に
ふじたま やすだま
使いこなしてるんですか!!笑

いつもコメありがとうございます☆

.

NO.122 ひろ 12/12(金) 17:57 IP:210.136.161.44 削除依頼


その日の授業は全て

「 わかんねー 」

の連発だった。
皆には昨日の休みは関係ないって言われたけど。


「 奏太ー、」
「 悪い、無理 」

棚橋が睨んできた

「 まだ何も言ってねぇし 」

「 じゃー何だよ、言ってみろ 」

「 い、いいよっ 」


やっぱこいつは俺を遊びに誘おうとしてたらしい。

断ったとともに忘れかけてた事を思い出す…。


もう放課後になりますよ。

俺はゆっくりと帰る支度をして
春高の近くにある公園に向かった。

.

NO.123 ひろ 12/12(金) 18:10 IP:210.153.84.38 削除依頼


真美ちゃんはまだ来ていなかった。

俺はおもむろにブランコに座って
ただただ真美ちゃんを待った。


「 奏太君!ごめん!」


真美ちゃんが息を切らして走ってくる。


「 全然いいよ!」


俺は笑ってそう言った。

真美ちゃんはお礼を言うと
俺の隣のブランコに座った。



そして


その時がきた。


.

NO.124 ひろ 12/12(金) 18:51 IP:210.136.161.54 削除依頼


「 どしたの?」


ただならぬ空気を察したのか、
真美ちゃんが怪訝な顔をして聞いてきた。


「 あの…さ 」

「 ん?」


真美ちゃんを見据えて言う。


「 俺ね 」

「 うん 」

「 好きな人……できた 」

「 ………え?」


真美ちゃんの瞳が大きくなった。


「 だから… 」

「 だから……何? 」


泣きそうな顔で俺を見てる。



.



.



.



「 別れてほしい 」


.

NO.125 ひろ 12/12(金) 19:04 IP:210.153.84.130 削除依頼


大粒の涙が、真美ちゃんの頬を濡らしていく。

今の俺にはどうしようもなく
その姿が胸に痛かった。


「 嘘…だよね 」

「 ………ホント、だよ 」


何故か俺は冷静だった。


「 何、で?何で?」


人の涙がこんなにも淋しいものだと知った。


「 ごめんね 」

「 好きって、…っ、言ったじゃん 」

「 うん 」

「 昨日…っ、言ったじゃん 」

「 うん 」


真美ちゃんがブランコから降りて
俺の肩を揺する。
ひざまづいて、涙を流して。


「 嘘だったの?」



.



.



.


真美ちゃんの泣く声だけが静かに響いた。



「 ………うん、ごめんね 」


俺は本当に最低な男だ。

.

NO.126 ひろ 12/12(金) 20:37 IP:210.136.161.150 削除依頼

あげだけ
すいません。
.

NO.127 ひろ 12/12(金) 21:22 IP:210.153.84.132 削除依頼


どうしたらいいのか分からなくて


「 …っ、」


つい、抱き寄せてしまった。



「 離し…てっ 」
「 あ、」


俺の手からするりと抜けた真美ちゃん。


「 そんな優しいから……いけないんだよ 」

「 え 」

「 奏太君に好きになってもらえた子は幸せだね 」


涙を拭いながら言った。


「 ちゃんと両思いにならなきゃ許さないからね 」


笑顔になりきっていない顔で
必死に笑う真美ちゃん。


「 ありがとう。」

「 …頑張って、ね 」

「 うん。ごめんね 」


バッグを持って立ち上がる。


「 ばいばい 」

「 うん、じゃあね 」



真美ちゃんがゆっくりと歩き出して

やがて姿が見えなくなった。



.

NO.128 ひろ 12/12(金) 21:40 IP:210.153.84.137 削除依頼


「 ふぅ 」



真美ちゃんと別れた後はすごく罪悪感があった。
でも心にずっとあったモヤモヤがなくなった。



俺はその後明奈の家に向かった。


―…ピンポーン


…ガチャ


「 あら奏太君!久しぶりね〜
  また男らしくなってー。
  モテるでしょ、彼女何人いるのよ〜 」


おばさんが出迎えてくれた。


「 何人って!一人もいないっすよ 」

「 明奈貰ってくれないかしらね?」


俺と…明奈?


「 いや、ないっすね 」

「 ひゃー言ってくれるわね 」

「 あははは、あ、明奈いますか?」

「 いる… 」
「 いるいる、告ってもないのに
  振られた明奈ちゃんここにいまーす 」


階段の途中から顔を見せる明奈。


「 あっ明奈 」


あ、怒ってる。やべ。

俺はおばさんにお礼を言って明奈の部屋に上がった。

.

NO.129 ひろ 12/12(金) 21:54 IP:210.153.84.34 削除依頼


「 それで?」


急に会話スタートだ。
俺は明奈の中学時代の(同じ中学だったから俺ももってるけど)
卒業文集をめくりながら言った。


「 け、けりつけてきた。」

「 ちゃんと言えたんだ 」

「 何とか…ね 」

「 よかった。」


へへっ、と笑ってページをめくる。


「 あ、明奈だ 」

「 ちょっ、見んな!」

「 いーじゃん 」

「 やあだ 」

「 俺も持ってるよこれ 」

「 知ってるよ 」


ここで見るのも家で見るのも同じなのに

…女って分かんねぇ。


「 俺帰るね 」

「 もう行くの?」

「 今日はね 」

「 そうかそうか 」


俺はおばさんに再びお礼を言って
明奈の家を出た。


.

NO.130 ひろ 12/12(金) 23:13 IP:210.153.84.132 削除依頼

あげて寝ます←
.

NO.131 美嘉 12/12(金) 23:55 IP:121.111.227.8 削除依頼
使いこなしちゃいました?笑

あたしもあげて寝ますっ!!

ねくすつ*

NO.132 ひろ 12/13(土) 14:22 IP:210.136.161.49 削除依頼

美嘉さま
使いこなしてます!!笑

あげありがとうございます(∩^ω^∩)

.

NO.133 ドンマイ娘 12/13(土) 14:35 IP:203.131.201.65 削除依頼
やすだまとふじたま
はまりました(^ω^)←

ねくすと\(^o^)/★、

NO.134 ひろ 12/13(土) 14:41 IP:210.153.84.137 削除依頼


次の日


キーンコーンカーンコー…
―…ガラ


「 セーフッ 」

「 アウトだ 」

「 ばかだっ 」


お馴染みの流れをしてから席についた。


担任が話してる最中、携帯が振動した。


「 宥?」


宥からだった。
宥をみると携帯見て、と口パクで言っている。


俺は急いで携帯をみた。



----------------------
題名 無題
本文 真美ちゃんの事
   考えすぎて遅刻
   しちゃったの*?
----------------------


どうやらこれだけらしい。
今しなくてもいーのに。


シカトしてやろう。


.

NO.135 ひろ 12/13(土) 14:43 IP:210.153.84.43 削除依頼


ドンマイ娘さま
はまりましたか(^ω^)!
ありがとうございます←

続きかきますね☆

.

NO.136 ひろ 12/13(土) 15:01 IP:210.153.84.36 削除依頼


担任の話が終わって挨拶がすむと
宥がこっちにきた。


「 …な、何だよ 」

「 シカトとはいいご身分で。」

「 あ〜、そのことなんだけど……。 」

「 何々、」


ニタニタして聞いてくる。
こいつは今絶対にいやらしい方の
報告を想像をしてる。


「 …ちゃんと聞いて 」

「 なんだよ 」


少し怒って聞いてくる。


「 なんだよ 」
「 何なんだよ 」

棚橋と小野がきた。
お前らが何なんだよ!!


「 …昨日、真美ちゃんと 」



「 まさかまさか?」
「 ひ、一つになったのか?」
「 お前がいち抜けかよー 」


やっぱりそんなこと想像してたのか。


「 ちげぇーよ 」

「 じゃあ何だよ 」

「 ん、別れました 」


言ってしまいました。



「 ……… 」

え?


「 …………… 」
なによ


「 ……………… 」

シカトなの?ねぇ



.



.



「「「 ぶぁっかじゃねえの〜?!」」」


教室に響いた声。

.

NO.137 ひろ 12/13(土) 16:36 IP:210.153.84.133 削除依頼


「 何々、こいつまたなんかやらかしたの?」


男子が集まってきた。
わらわらわらわら、いつの間にか輪の中心に俺がいて。

「 彼女と…真美ちゃんと別れたんだって!」
「 振られたらしいよ 」


皆にそう説明する宥たち。
そしたら皆はざわざわして
俺に「ドンマイ」とか言ってきた。


「 勘違いしてるみたいだから言っとくよ 」


俺は咳ばらいをしてから言った。

「 俺は振られたんじゃなくて振ったの!」



なぜだか爆笑が起こった。

「 信じてねーだろ 」

「 ったりめーじゃん 」
「 奏太から告ったんだから 」
「 1ヶ月たらずで振るなんてありえねー 」


全く信じていない様子。
俺が信じてもらえるようにいろいろ話しても


「 ショックなのは分かるけど
  現実見ようぜ 」


意味なし。



「 奏太が振ったのはホントだよ 」


そこに登場したのは葵だった。


.

NO.138 美嘉 12/13(土) 17:33 IP:121.111.227.12 削除依頼
やぁ〜
やっぱうけますね、この小説*

友達の反応とか爆笑ですね(o^∀^o)

NO.139 ひろ 12/13(土) 21:40 IP:210.136.161.43 削除依頼

美嘉さま
そんなこと言ってもらえて感激です(´;ω;`)
ありがとうございます!!
.

NO.140 ひろ 12/13(土) 22:38 IP:210.136.161.45 削除依頼


「 何で……知って… 」


キョトンとする俺にもっと近寄って



「 昨日見たの。たまたま通りかかって…。
  ホントに……奏太“が”、振ってた。」


こいつは何を、言ってるんだ。


そして

何を、何を見たんだ。


「 まじかよっ 」
「 まじ振ったのかよ 」


葵の言葉でざわつく奴ら。


でもそれより

俺は葵(こいつ)が気になってしょうがなかった。



いつから見てたんだろ。



「 葵、ちょっと 」


授業開始を知らせるチャイムが鳴り響く中


「 ちょ、なっ 」


葵の手をひいて歩き出した。


.

NO.141 ひろ 12/13(土) 22:55 IP:210.153.84.42 削除依頼


「 何すんの 」

「 何すんの、じゃねーよ 」


俺たちは中庭にある倉庫の影に隠れて座ってた。


「 昨日、見てたの?」

「 うん 」

「 いつから? 」

「 ……最初、から 」

「 会話…聞こえてた?」

「 …うん 」

「 何で…最後まで聞いた…の 」


人が振るの最後まで見るとか
どうゆうことなのって感じだよね?うん。


「 気になってしょーがなかったから 」

「 …は?」


「 奏太の事、好きすぎて気になって気になって
  しょーがないからだよ 」


何それ

葵が俺を好きだって?



「 またまたー 」

「 ホントだよ 」


―…ギュ

「 え、葵…何して 」
「 あー!いたいた……って、え? 」


「 棚…橋。」


今の状況

1.俺が葵に抱きつかれてて

2.棚橋が俺らの前にいて

3.棚橋は葵のことが好きで

4.……物凄く、ヤバイ



咄嗟に葵を離す。


「 あっ棚橋!ああああ、ありがとっ
  心配して来てくれたんだよな 」

「 …邪魔してごめ。」



棚橋はそれだけ呟いて帰っていった。


あいつが 怒ってた。

.

NO.142 ひろ 12/13(土) 23:07 IP:210.136.161.152 削除依頼


「 棚橋っ!」


急いで追いかけな……きゃ、


「 …ないで 」

「 え?」


制服の裾引っ張ってる葵。


「 行かない…で 」



何で俺は

いつもいつも

本当に抱きしめたい人を

抱きしめられないんだろう―…。



「 好き、です。
 …奏太の好きな人は誰…ですか?」


俺を真っ直ぐ見てくる葵にすげー焦った。


「 名前は…言えないけど……葵じゃない、ゴメン 」



こんな言い方でいいのかな…?


「 うん、知ってる 」

「 ゴメン。」

「 うん、あたしこそ昨日、ゴメン 」

「 じゃー行こっか 」

「 どこに?」

「 棚橋探し 」


俺がそういうと葵はいつもの笑顔で頷いた。



行こう、棚橋を探しに。

葵のことが誰より好きな、棚橋を―…。

.

NO.143 ひろ 12/13(土) 23:11 IP:210.136.161.43 削除依頼


あいつが行きそうな場所。

「 棚橋どこ行ったんだろ 」


わかんねーな。


「 葵?」

「 ん?」

「 棚橋に電話して 」

「 番号知らないよ 」


俺の携帯を差し出す。


「 何であたしが?」

「 …あいつ、単純だから。」


俺からの番号で、葵がでたらあいつ
絶対出て来るにきまってる!


「 後はよろしく〜 」


俺は笑顔でその場を去った。


.

NO.144 ひろ 12/13(土) 23:21 IP:210.153.84.132 削除依頼


―…ガラ


「 どこ行ってたんだ、朝倉。」

「 保健室です。」

「 そーか、席つけ 」


授業終了まであと15分。
俺はずーっと寝てた。


葵に言われた事が頭をずっと回ってた。


どーしよ、どーしよ
と考えていたのに。



キーンコーンカーンコーン…

授業が終了して


「 棚橋!葵!」


二人が戻ってきた。


…手を繋いで。


「 この度付き合う事になりました 」


「 はああああぁぁぁ?!」



クラス全体キョトンです。

「 奏太、何で葵を指さしてんの 」


(解説:葵俺を好きだって言ってたのに)


「 何があったか説明してもらおうか棚橋君 」


宥が不敵な笑みを見せてる。

さ…寒けがする。


.

NO.145 ひろ 12/13(土) 23:43 IP:210.153.84.132 削除依頼


(棚橋君回想に入りまーす)

ブー、ブー、

着信:奏太


「 んだよ 」

『 …もしもし 』

『 あっ…も、もしもし 』

『 あっあっあああ葵ちゃん?!』

『 今…どこにいる?』

『 葵ちゃんは?』

『 中庭…だよ 』

『 ちょ、待ってて 』


奏太君、光の速さで葵ちゃんの元へ走りました。


「 葵ちゃん 」

「 あっ、和也くん 」

「 葵ちゃんって…さ 」

「 え?」

「 奏太の事が好きなの?」

「 …フラれちゃった、けど 」


あんにゃろー、後で殺る。


「 あの……さ。
  俺じゃ、だめ…かな 」

「 え 」

「 今は奏太の事しか…考えらんないと思うけど
  ちょっとずつでいいから…
  俺の事…見てくんない、かな 」

「 あたしでいいの?」

「 葵ちゃんがいい 」

「 ありがと… 」


―…ギュ、…チュ
(回想強制終了)


「 とゆうわけです 」

「 なー葵 」
「 ねー和くん 」


こいつら二人、語尾にハートつきまくって気持ちわりー。


悩んで損した。



「 バカ葵 」

ベシッ
「 いだっ!」

「 葵に手ぇだすなぁ」


まあ何とか……一件落着?


.

NO.146 ひろ 12/14(日) 00:41 IP:210.153.84.35 削除依頼


今日一日中このバカップルに
イライラさせられた。


「 早く帰れよ、イチャつくなら外でやれ 」



と言いつつも

外に出たのは俺と宥だった。


「 なんつー展開なんだよな、もう 」


飽き飽き言うと宥が笑って言った。

「 でもあいつら見てて思ったよ
  彼女欲しいなーって。」


宥がまさかの攻撃を受けていたとは
気付かなかった。

そういえば宥の恋愛のこと聞いた事なかったな。



「 宥、好きな人いないの?」

「 ……初めて聞かれたな、それ 」



宥が照れ笑いしてる。
可愛い。

「 何笑ってんだよ 」

「 いや、かわ…… 」
「 可愛いとか言ったらブっ殺す 」


うん、笑顔で言わないでもらえます?
僕死ぬの?

「 ごごごご…ごめんなさいっ 」


急いで宥に謝った。
なんとか命拾いしました。


「 聞きたい?」

「 え?」

「 俺の過去の恋(はなし) 」

「 き、聞きたいに1万票 」


俺がそう言うと宥はよし、と言って
近くの広場に入っていった。



これから俺は



衝撃的な事を聞くことになるとも知らずに―…。


.

NO.147 ひろ 12/14(日) 02:19 IP:210.136.161.148 削除依頼


[>訂正


146の記事の

奏太君、光の速さで葵ちゃんの……

とありますが

奏太ではなく、和也です!

申し訳ありません(´;ω;`)

.

NO.148 ひろ 12/14(日) 02:23 IP:210.153.84.131 削除依頼

[>訂正の訂正←

146の記事じゃなくて
145の記事でした。

頭が完全にいかれてますねorz

こんな小説ですがこれからも是非
よろしくお願いします〇| ̄|_

.

NO.149 ひろ 12/14(日) 11:23 IP:210.153.84.41 削除依頼


広場にはいくつか遊具があったけど
誰もいなくてシンとしてた。


「 まあ座んなよ 」


宥がそこにあったベンチに座って
自分の隣をポンポン叩いてる。


お前のイスじゃねーだろっと思いながらも隣に座った。



「 俺ね 」

「 うん 」

「 中学時代、彼女がいたの 」


そりゃいるだろ、こんなかっこいい宥を
女子が放っておく訳ないもん。


「 そいつね、モデルやってたの 」

「 モ、モデル?!」

「 そう、SIX TEENの読モ 」

「 え、誰なの?」

そこ気になるでしょ。


「 雑誌でまーみんって呼ばれてた人。」


まーみん…?
知らな……あ、

「 俺その雑誌見た事ないんだった 」

「 ば〜か。」

鼻で笑いやがったなこいつ。


「 つ、続き!」

「 はいはい。でね中2から付き合い初めて 」

「 … 」

「 最初はモデルだったし可愛いからって
  軽い気持ちでOKしたわけよ。」

へぇ、宥が告られたんだ。


「 なんだけどだんだん時が経つにつれ
  俺のが嵌まっちゃった訳。」

「 うん 」


なんかドラマみたいな設定だな。

.

NO.150 ひろ 12/14(日) 11:37 IP:210.153.84.39 削除依頼


「 でもモデルだろ?だから次第にモテはじめてさ 」

「 うんうん 」

「 俺…こう見えて…嫉妬とか束縛とか
  …すげぇすんだよ 」

初知り。
そんなとこもあるんだな。


「 だんだん雑誌に出る回数も上がってきて
  俺ついに我慢できなくなっちゃったの 」

がまんできなく…?
何しちゃったの?


「 何したと思う?」

「 えっ……んー、ボディーガード的な?」

「 ブー、はずれ 」

「 じゃあ何したの?」

「 …モデル……やめさせた 」

「 へっ?」

俺にはこの話、ヘビーすぎるかもしれない。


「 あいつの気持ち考えずに…
  大好きだった仕事取り上げちまった 」

「 う、ん 」

「 で、その後あいつはモデルをやめて
  俺とも別れて、今は何処で何してるかさっぱり 」

何てアダルティーなお話…。


「 だから俺は…彼女作んのが… 」

「 怖い?」

俺の問いにコクンと頷いた。

「 はっ、だせーよな 」

「 ださくねぇよ!」

俺は初めて宥に怒鳴った。
宥は目を丸くしている。


.

NO.151 ひろ 12/14(日) 11:47 IP:210.153.84.41 削除依頼


「 そう…た?」

「 ださくなんか…ないし。
  宥は今でも…好きなんだろ?まーみんのこと 」


俺がそう言うと宥は吹いた。

「 こんなシリアスな時にまーみんて 」


至って真面目なんですけどー。
鋭い眼差しで宥を見つめる。

「 …すっ好きだよ 」

「 じゃあ、探しに行こう 」

「 はあ?!」


気付けば俺はそう言っていた。

「 探してどーすんの、てか名前しか知らないし
  探せるわけないでしょ 」

無理無理、と立ち上がる宥。


「 無理とか言うな!男だろ!」

ビシッと宥を指差す。
宥はビックリしてる。
…俺が1番ビックリしてる。


「 奏太… 」

「 え?」

ヤベ、殴られる…

「 サンキュー。」

「 ワオ 」

「 目ぇ覚めた 」

それってそれってまさかまさか…?


「 俺、探しに行く。



.



.



.



.
  安 田 真 美 を 」

.

NO.152 千春 12/14(日) 12:04 IP:210.136.161.146 削除依頼
初めまして(^ω^)
まさかの展開ですね…!
続き楽しみです☆

NO.153 ひろ 12/14(日) 12:10 IP:210.153.84.130 削除依頼


安田真美を…

安田真美を…?

安田真美…を?


「 何ですとおおおぉぉぉぉ??!」


両耳押さえて顔歪めてる宥。


「 声でけぇんだタコ 」

「 タコじゃねーイカ!」

今そんな冗談言ってる暇ないんだよイカ!


「 お前が探すって言ったんだし 」

「 そーだけどそーだけど 」


安田真美って…聞いてないよー。


…でも待てよ?
真美ちゃんはどう見てもモデルだったとは
思えないよな(←失礼)


「 大丈夫! 」

た…多分。


「 何が大丈夫なんだよ 」

「 いや、こっちの話 」

「 どっちの話だよ 」

「 タコの話だよ!」

「 意味分かんね〜お前! 」


テンパってます奏太君。
とりあえず…


「 きょ、今日はもう遅いし
  また今度探そう!な!じゃ…じゃあ!」


そう言って、引き止める宥を無視して走った。
走って走って走ってひたすら走った。


「 はあ…はあ… 」


奏太君's ハウスに到着。
.

NO.154 ひろ 12/14(日) 12:12 IP:210.153.84.39 削除依頼


千春さま
はじめまして!
コメありがとうございます(´;∀;`)←

これからもよろしくお願いします☆

.

NO.155 ひろ 12/14(日) 12:29 IP:210.153.84.41 削除依頼


ただいまも言わず部屋に走った。


宥が真美ちゃんと…?
でも真美ちゃんがモデルだったなんて事
多分ありえないし(←だから失礼)


♪〜

携帯が鳴る。

着信:上野 宥



「 どうしよどうしよ 」


動揺して携帯をながめる。

………宥、ごめん!

結局俺はシカトした。



そして着信が鳴り終わると俺は考えた。

もし宥の言う“安田真美”が
俺の知ってる真美ちゃんだったとしたら
という設定で。


「 宥と俺…が、ライバル?」


勝てねーだろ。
しかも二人は付き合ってた仲だぞ?

俺は今ただでさえあんなプリ見られて
ひどい奴だって思われてんのに…。



俺……終わりかも。


「 あ、」


真美ちゃんのことも、雑誌のまーみんのことも
俺が真美ちゃんを好きなことも知ってる奴が……。

.

NO.156 ひろ 12/14(日) 12:41 IP:210.136.161.148 削除依頼


「 あ〜き〜な〜!!!」


俺は急いで明奈の家に向かった。

「 こんばんは!」


勝手に玄関開けちゃった。


「 そ…奏ちゃん?」

「 お邪魔します!」


明奈を押して部屋に入った。


「 んな、何よ?!」

「 えと 」


何から話せばいいか分からない。
そわそわする。


まずは…

「 ふじたまと別れました。」

「 お、そっか!」


次は…

「 SIX TEEN 知ってる?」

急に何言い出すんだ俺の口は。


「 知ってるよ?何で 」

「 ま…まーみんって知ってる?」

「 まーみん?」


あごに手をあて考える。


「 中学時代位の… 」

「 ちょっと待ってね 」


そう言うとおもむろに押し入れを開けた。


―…雑誌の山



「 何でこんな… 」

「 捨てるの勿体ない気がして 」


そう言いながら雑誌をぺらぺらめくる。


「 あ!いたっ!」


雑誌を差し出してきた。


.

NO.157 ひろ 12/14(日) 13:09 IP:210.153.84.39 削除依頼


そこにはまーみんがいた。
どことなく真美ちゃんに似てる気がしたけど。


「 気のせいだよな 」

「 何が?」

「 いや、これ借りていい?」

「 いいけど 」


不思議そうに俺を見つめて聞く明奈。


「 理由はいつか話す 」

「 分かった 」

俺はお礼を言って外に出た。


雑誌を見ながら家まで帰った。


.

NO.158 ひろ 12/14(日) 15:59 IP:210.153.84.136 削除依頼

あげだけすいません。

.

NO.159 ひろ 12/14(日) 16:33 IP:210.153.84.131 削除依頼


「 ただいま 」


すぐ部屋に入る。
このごろ毎日だな…。


ため息をついて雑誌をながめる。


「 まーみん=真美ちゃん?」


そうは見えないし…きっと違うよな。


そのままパラパラとめくっていく。


―…今月の星座占い


かに座の貴方は

恋愛運:今月はいろいろありそう…。でも安心して!
貴方の好きな人は貴方の事が気になっているハズ
これからの行動が重要かも…。
思ったら即行動!!



「 思ったら即行動…か 」


明日…真美ちゃんに謝り行こうかな。


---------------------
題名 無駄
本文 明日の放課後
   会えますか?
---------------------


メール送信


…思ったら即行動

…してみました。



「 ってこれ2年前のやんっ!!」



もう送っちゃったし!!!!


ガーン、奏太君やっちまいました。

.

NO.160 ひろ 12/14(日) 16:59 IP:210.136.161.148 削除依頼


♪〜


新着メール1件:安田真美



「 え…まじかよ 」


---------------------
題名 無駄
本文 バイトがあるから
   …ごめんなさい。
---------------------


絵文字も顔文字もない。

「 しかも断られたよっ 」


あーもう俺、完璧に終わりかも。



でもなんか…逃げちゃいけない気がするんだよな。


俺は真美ちゃんに返事をしなかった。


そしていつもより早く眠りについた。


.

NO.161 ひろ 12/14(日) 17:13 IP:210.153.84.134 削除依頼


キーンコーンカーンコー…

「 セー… 」
「 いい加減アウトだ!」

「 あだっ!…にすんだよ 」

「 朝倉、放課後居残りな 」

「 は?何でだし 」


朝っぱらから怒鳴られ叩かれ、
居残りだと言われ…まじツイてねぇ。


朝のショートが終わると宥が近付いてきた。


「 昨日何したんだよ 」

「 べっ、別に 」

「 お前が嘘下手だって、俺知ってるんだよ?」

「 なっ…!」

「 放課後顔貸せよ 」


まさかその台詞を
漫画以外で聞くとは思ってもいなかった。


「 俺居残りだよ。」

「 知ってる。」

「 いいの?」

「 待ってるし 」


宥の余裕の笑顔が怖い。
俺は肯定することしか出来なかった。


.

NO.162 ゆん 12/14(日) 17:43 IP:125.192.119.67 削除依頼


実わ、毎日見てました∩^ω°`∩
主様の小説おもしろくて、
大好きです(^ω^)

これからも頑張ってください!



NO.163 labo 12/14(日) 18:33 IP:125.55.15.164 削除依頼
昨日と今日にかけて一気にここまで読ませていただきました(ノ∀`)
凄く面白いです☆
完結すごく楽しみにしています∩^ω^∩
頑張ってください。

NO.164 ひろ 12/14(日) 18:45 IP:210.136.161.152 削除依頼

ゆんさま
読んでてくれてたんですか!
嬉しいです(´;ω;`)☆
続き頑張りますね!
これからも是非愛読下さい←


laboさま
一気に読んでもらってしまって
すいません、ありがとうございます(^ω^)
嬉しい限りです!!
励みになります(∵)←

.

NO.165 ひろ 12/14(日) 19:05 IP:210.153.84.135 削除依頼


「 ねぇ先生 」

「 ん 」

「 プリントの量おかしくない?」

「 今まで遅刻した日数分だけど 」


俺の目の前に積まれたプリント総数30枚。


「 む…無理っす! 」

「 自業自得だ 」

「 先生、ボク可愛い可愛い生徒ですよね?!」

「 え、今どこに可愛い生徒がいるんだ? 」


何て言うかこの先生

「 鬼!悪魔!国語教師!」

あ…最後のはそのままだった…。

先生は笑いながらプリントを
テキトーに半分に分けて少ない方を俺に渡した。


「 これでいいか?」

「 な…何企んでるんだよ 」

「 少なくしてやる代わりに
  これから遅刻すんなよな!」

「 神様〜!天使〜! 」


そう言って先生に抱き着くと
先生は調子いい奴、と言って教室を出て行った。


それと同時に後ろの扉から宥が入って来た。


「 手伝いに来てくれたの?」


ニコニコ笑って冗談で言ったつもりなのに


「 半分な、」

「 え…」


おかしい、おかしい、絶対におかしい。

でもその後30分かけて俺たちは
プリントを仕上げた。


.

NO.166 ひろ 12/14(日) 19:17 IP:210.136.161.148 削除依頼


「 なあ 」

「 ん?」

「 お前何か知ってるの?」

「 何かって?」

「 昨日安田真美って言ったらお前
  超動揺してたみたいだったからさ 」

「 …しらな 」
「 正直に言って 」

「 …ほ、ホントにしら 」
「 正直に言いなさい 」

「 …はい 」


宥に勝てなかった。
俺は安田真美ちゃんが春高にいることを伝えた。


「 その真美ちゃんはぽっちゃりしてて
  モデル体型には決して見えない子だけど
  とりあえず本当に同姓同名 」

「 どこにいんの?」

「 でも多分名前一緒なだけ… 」
「 教えて?」

「 絶対真美ちゃんじゃな… 」
「 いいから教えて 」

「 …はい 」


0勝2敗でございます。

俺達は早速真美ちゃんが働くコンビニに向かった。


.

NO.167 ひろ 12/14(日) 19:33 IP:210.153.84.34 削除依頼


「 6時までだから多分あとちょいで
  出て来ると思うんだけど 」

「 ほう…。てかどうゆう関係なわけ?」

「 どうって…別に…ただの友達だよ 」

「 ふーん 」

「 あっ!真美ちゃん… 」
「 どれ 」

「 あれ 」


目の前には一人しかいないのに。

ああ、行っちゃうよ。


「 よ、呼び止めて 」

「 何で俺?」

「 友達なんだろ?」


俺は深呼吸をして真美ちゃんを呼び止めた。


「 まっ、真美ちゃん!」


コツコツと歩く足音が止まる。


.

NO.168 美嘉 12/14(日) 19:40 IP:121.111.227.11 削除依頼
ううううううわっ!!!!! ←


めちゃめちゃ急展開でドキドキします(o^∀^o)笑


ねねねねくすとっ(°□°;)

NO.169 ひろ 12/14(日) 20:18 IP:210.136.161.149 削除依頼

美嘉さま
急展開になっちゃいました!←

続き頑張りますね!!

.

NO.170 猪鹿蝶 12/14(日) 20:20 IP:125.55.15.164 削除依頼
わあ、続き気になってしょうがない(・∀・)

NO.171 ひろ 12/14(日) 20:28 IP:210.153.84.132 削除依頼


やべっ、振り向いた…。


「 そ…奏太君 」

「 あー…バイトお疲れ 」

「 ありがと… 」


後ろを振り向くと宥が真美ちゃんをまじまじと見てる。

それに気付いた真美ちゃんは


―… 驚いてた 。



「 ……ゆ、う?」


え、どうゆう事…?


「 宥…?」

「 真美…か?」

「 …うん 」



やっぱり

まーみん=真美ちゃんだった。


俺達はとりあえず
座って話せる場所に移動した。
行く途中、会話はゼロ。


.

NO.172 ひろ 12/14(日) 20:30 IP:210.153.84.132 削除依頼

猪鹿蝶さま
ありがとうございます!
励みになります☆

.

NO.173 ゆん 12/14(日) 20:31 IP:125.192.119.67 削除依頼


続き気になる(´^ω^`)



NO.174 ひろ 12/14(日) 20:46 IP:210.153.84.133 削除依頼


「 あの… 」


沈黙を切り裂いたのは俺だった。


「 真美ちゃん…と、宥は…付き合ってた…の?」

「 …多分、な 」


宥が答えた。
多分?


「 俺が知ってる時の真美と全然違うし… 」

「 だって… 」

「 俺が知ってる時の真美は
  身長155センチ、体重40キロ
  目は二重で肌も綺麗。今と全然違う 」


ああ、あぁ、今真美ちゃん
矢がグサグサ刺さってますって。


「 その真美と今目の前にいるあたしは
  同一人物…だから。」


真美ちゃんに何があったんだろう。

手紙には今まで男子との絡みはなかったって
書いてあったのに。


「 何があったの 」

宥がど真面目な顔で聞く。


「 宥にモデル…やめさせられても
  あたし諦めらんなくて…
  別れた後もずっとモデルやりたくて。
  でも事務所はもうあたしを受け入れてくれなかった。
  だから…完璧に諦められるように
  無理矢理太った…の 」


そうだったんだ…。
俺は宥が話すのをじっと待ってた。

.

NO.175 ひろ 12/14(日) 20:47 IP:210.136.161.147 削除依頼


ゆんさま
ありがとうございます!

.

NO.176 ひろ 12/14(日) 21:09 IP:210.153.84.131 削除依頼


「 …ごめんな。」


宥が頭をさげた。
え、何だろうこの修羅場。
俺がいてもいいんだろうか?



宥が真美ちゃんに近寄る。

「 俺…ガキだった…」


そしてギュッと抱き寄せた。

「 今からでも…やり直したい。」

「 宥…何言っ…… 」


……俺の目の前で重なった唇。



「 お前が好き 」



俺強くないから…
好きな子と親友のこんな姿を見てらんないよ



「 真美は?」


言わないで。
何も言わないで。
これ以上…遠くならないで。
俺は目を閉じて祈った。


「 ……今更…何なの 」

「 うん、分かってる 」

「 宥のせいだよ 」

「 また痩せてモデルになればいい 」

「 簡単に…言わないでよ 」


女子の涙を見たのはこれで二度目だ。


「 俺…もうあんなガキみてぇな事しない 」


なんだよ宥。

俺が真美ちゃんに謝っても謝らなくても

結果は変わらなかったみたいだ。



「 ほんと…に?」


なあ、どうしてそんな綺麗な瞳で宥を見つめるの?


「 うん、約束する 」


も う 限 界 だ 。

.

NO.177 ひろ 12/14(日) 21:21 IP:210.153.84.138 削除依頼


「 ははっ、よかったな!!
  おめでとう!あ、俺邪魔か〜
  ごめんごめん、じゃあな!」


無理だった。
あの場に冷静にいることなんてできなかった。


俺は走った。

格好悪いけど泣きながら走った。



「 ちくしょー 」


転がっていた缶を蹴る。
虚しくて悔しくて、涙が止まらない。


「 だっせー 」


泣き笑いしながら家の前で立ち止まる。

涙を拭かなきゃ。



「 …奏…ちゃん?」



バッドタイミングだ。
明奈が家から出てきた。


「 電話もメールも繋がらないから
  家に来てみたんだけど 」


近寄ってくる。


「 何泣いて… 」
「 泣いてねーよバカ 」

一生懸命笑って言う。


「 奏ちゃんは本当に嘘が苦手だよね 」

「 うっせ 」


嘘が上手くなりたい、だなんて
こんな時にしか思えないだろうな。


「 何があったの?」

心配そうな顔で聞いてくる明奈。


俺は明奈を連れて部屋に入った。


.

NO.178 ひろ 12/14(日) 21:45 IP:210.153.84.132 削除依頼


「 …えっと 」


俺は明奈を見る事なくさっきのことを話した。


すると明奈は俺の腕を引き寄せて笑った。
俺は明奈の胸の中にいた。


「 なっ、明奈?!」

「 よく耐えたね。」

「 え、」


泣きじゃくる子供をなだめる母親のように
明奈は俺の頭を撫でた。


「 ちょ…やめっ 」

「 泣いてもいいよ 」


こいつは至って真面目のようだ。


「 い…いいって、」

「 照れないでよ 」

「 照れてねぇよ…てか……む、胸当たってる 」


その一言で明奈は豹変。


「 変態!バカ!最低!出てけ!」


俺の部屋だし!
俺は突き飛ばされてぶつかった頭を撫でた。


「 いってーな!」

「 人が親切でしてやったのに!もう帰る 」


鬼の形相で立ち上がって扉を開ける。


「 奏ちゃんが好きなら奪ってやりなよ!
  黙って見てんな!弱虫!」


そう言い残して帰って行った。

.

NO.179 ひろ 12/14(日) 21:57 IP:210.153.84.39 削除依頼


「 何だよ… 」


俺は携帯を開く。


新着メール3件:水谷明奈
着信:水谷明奈


…心配してくれてんだな。


そして明奈の言葉を思い返す。


「 奪う……か 」


宥に負けっぱなしの俺が勝てるのかな…。


でも…

“黙って見てんな!弱虫!”


「 弱虫じゃねーし 」



勝ちたい。

―…だから俺は決めた。



宥(しんゆう)から


真美ちゃん(大好きな人)を


―…奪ってやる事を。


.

NO.180 美嘉 12/14(日) 22:43 IP:121.111.227.3 削除依頼
あたしの想像上、あきなちゃんは相当な大きさの胸の持ち主のような気がするんですが…笑


奪っちゃうのか?
奏太〜←


続きが気になって夜も眠れん!

ってくらい気になります(o^∀^o)

いちおー 時間はあればある程寝てる奴やのでね←

ねねくっ!!

NO.181 ひろ 12/14(日) 23:41 IP:210.153.84.39 削除依頼


美嘉さま
明奈ちゃんの胸の想像www
すんません、吹きました←
そこはご想像にお任せしますw

いつも嬉しいコメどうもです!
本当に嬉しいです!
今後ともよろしくお願いします☆

.

NO.182 ひろ 12/14(日) 23:47 IP:210.136.161.43 削除依頼


…とは言っても


俺は真美ちゃんに好きとか言っといて
別の真美ちゃんと付き合って
おまけに一緒に撮ったプリを見られてしまった
という最悪の状況にいるんだよな、俺。


奪う以前の問題じゃねーか。



ちゃんと謝って、気持ちも伝えて
宥にも言わなくちゃいけないな…。



「 俺にできんのかな… 」


“弱虫!”


「 弱虫じゃねーっ!できるし!」



という訳で早速


次の日の放課後、真美ちゃんのバイトしてる
コンビニに行っちゃいました。


.

NO.183 ひろ 12/14(日) 23:52 IP:210.136.161.54 削除依頼


外からレジを見ると真美ちゃんがいた。


「 いらっしゃいませ 」


商品を何も取らずレジに行った。


「 真美…ちゃん 」

「 な、何?」

「 バイト…何時まで?」

「 5時…だけど 」

「 ありがと、じゃあ 」


そう言ってコンビニを後にした。
5時まであと1時間以上ある。


暇だ。


.

NO.184 猪鹿蝶 12/15(月) 03:23 IP:125.55.15.164 削除依頼
宥と真美は付き合ったのかなあ(・∀・)
うーん、気になる。
ネク!

NO.185 ひろ 12/15(月) 09:42 IP:210.153.84.129 削除依頼

猪鹿蝶さま
今後の展開をお楽しみに!←
ネクどうもです(∩^ω^∩)

.

NO.186 ひろ 12/15(月) 12:58 IP:210.153.84.34 削除依頼


テキトーに暇つぶしして5時ちょっと前、
またコンビニに戻った。



あと少しで真美ちゃんが出て来るだろう。



「 あ、きた 」


真美ちゃんが出て来た。
そして真美ちゃんに駆け寄る。


「 真美…ちゃん 」

「 え、奏太君… 」

「 ちょっと話さない?」


そう聞いたら真美ちゃんは少し迷ってから
小さく頷いていいよと言った。

俺達は近くの公園に行った。



「 あの、真美ちゃん… 」


俺は今日学校で宥に聞けなかった事を聞いた。


「 宥…と、付き合って…る?」


真美ちゃんはビックリしたように
こっちを向いて言った。


「 付き合ってない…よ 」

「 良かった…。」

「 え?」

「 いや…信じていい?」

「 いいけど…でも、奏太君は
  真美ちゃんと付き合っ… 」

「 付き合ってないよ 」


俺は静かに、でも力強く言い切った。


.

NO.187 つーちゃ 12/15(月) 13:14 IP:121.118.184.120 削除依頼
ね く す と

NO.188 ひろ 12/15(月) 13:54 IP:210.153.84.129 削除依頼

つーちゃさま
ねくありがとうございます!

.

NO.189 ながさん 12/15(月) 16:08 IP:122.16.84.71 削除依頼
今一気に読みました!
めちゃくちゃおもしろいです//
ねく希望です!!!

NO.190 美嘉 12/15(月) 17:49 IP:121.111.227.3 削除依頼
ふいちゃいましたかw笑

ねくすと*

NO.191 ひろ 12/15(月) 18:57 IP:210.153.84.42 削除依頼

ながさんさん←
一気読みありがとうございます!
励みになります☆

美嘉さま
ねくどうもです!
続き頑張りますね(`・ω・´)

.

NO.192 ひろ 12/15(月) 21:14 IP:210.153.84.135 削除依頼


「 え…?」

「 俺ね、真美ちゃんに謝りたくて。」

「 …何で?」

「 俺……真美ちゃんが好きだって事が
  クラスの奴らにばれて…
  でも皆は藤田真美ちゃんだと勘違いしてて…
  で、告れって言われてさ、
  俺…本当に…本当に告ったんだ。
  好きなのは真美ちゃんだったのに。
  最低、だよな…。
  本当にごめんなさい 」


深々と頭を下げた。

嫌われた、かな…。
これで俺の恋は終わっ―…


「 信じて…いいの?」

「 え?」

「 嘘…とか言わない?」

「 本当、だよ。
  ごめんなさい…。
  俺の事最低って思ってもいいから
  それだけは信じてほしい。」


再び頭を下げた。
宥から奪うとか言ってたけど
やっぱりもう、さよならみたいだ…。


「 奏太君……。
  …最低だなんて思わないよ。」



その一言に俺は顔を上げた。


.

NO.193 ゆん 12/15(月) 21:25 IP:125.192.119.67 削除依頼


久々に来ました\(^O^)/

やっぱおもしろいから
ねくすと(´^ω^`)



NO.194 ひろ 12/15(月) 21:28 IP:210.153.84.35 削除依頼

ゆんさま
ありがとうございます(´;ω;`)
嬉しいっす←
続き頑張りますね☆

.

NO.195 美嘉 12/15(月) 21:29 IP:121.111.227.15 削除依頼
やすだま優しいなぁ…。

つか可愛いですなo(^-^)o

ふじたまがどんまいな立場に居るけどなぁ(°□°;)笑


ゆうより奏太頑張ってほしいですっ*

NO.196 ひろ 12/15(月) 21:43 IP:210.153.84.136 削除依頼


「 え…?」

真美ちゃんは俺を見て少し笑った。


「 …許してくれる、の?」

「 うん、もちろんだよ 」


真美ちゃんの優しさが胸に染みた。



「 ありがとう。」


真美ちゃんにお礼を言った。


「 お…送ってくよ 」

「 ありがとう…。」



俺と真美ちゃんは二人並んで歩いた。

星が綺麗に見えた。



今は


宥とどうだったとか
過去がどうとか


そんなのどうでもよかった。


ただ一緒にいれるだけで幸せだった。



「 ありがとね 」

「 俺の方こそ…ありがとう。」

「 また… 」

「 ん?」


真美ちゃんは照れ臭そうに言った。


「 またコンビニ…来てね 」



俺は笑って頷いた。


…俺の恋は、これからみたいです。


.

NO.197 ひろ 12/15(月) 21:56 IP:210.153.84.41 削除依頼

美嘉さま

コメせんきゅーです!!

ふじたまちゃんには悪いですが〇| ̄|_笑

宥と奏太と真美のこれからを
お楽しみに(∩^ω^∩)←
.

NO.198 ひろ 12/15(月) 23:35 IP:210.136.161.51 削除依頼


「 ふう…スッキリ 」


すごく清々しい気持ちだった。


でも何か忘れてる気がする……。


「 あ!」



宥に言わなくちゃ…。

言わなくちゃ…なのか?



「 んー、わかんね 」



俺は悩みながらも家に帰った。


「 ただいま 」

「 おかえり 」


いつもの声。

最近はいろいろありすぎた。


俺はリビングで少し母さんと話してから部屋に戻った。

…決してマザコンじゃありません。



.

NO.199 ひろ 12/15(月) 23:52 IP:210.153.84.40 削除依頼


次の日

俺と宥は授業をサボって使っていない教室で話をしてた。


「 なあ、宥 」

「 ん 」


話す事は決まっていた。


「 お前いちごオレ好きだよな 」

「 わりいかよ 」

「 べ、別に 」


それを飲みながら言う。
…ってそんな事じゃなくて!


「 宥。」

「 何だ 」

「 ゆ、宥!」

「 何だよ!」


笑ってキレる宥。
床にだらんと座ってた俺は体勢を正座にした。



「 俺、好きな人がいるんだ 」

「 ブーッ 」

「 きったねぇな!」

いちごオレ吹くなよバカ。

「 誰? 」

「 い、言っても怒んない?」

「 …うん 」

「 絶対怒ん… 」
「 いいから早く言え 」


恐縮して、でもしっかり宥を見て言った。


「 ま……真美ちゃん 」

「 は?」

「 だから、…安田、真美 」

「 っざっけんな!」

「 怒んないって言ったじゃんっ!」

「 それとこれとは話が別だ!」


こめかみをグーでぐりぐりされた。
マジいてぇし!!!

俺が仕返そうとした時、教室の扉が開いた。



「 ……あ、赤松 」
「 せ…せんせい 」


数学教師の赤松だった。

.

NO.200 美嘉 12/15(月) 23:58 IP:121.111.227.9 削除依頼
うっううおあ〜〜←黙


はっはやく続きが読みたいっす(°□°;)

ゆうとどうなるんやろ〜(ρ_;)

NO.201 美嘉 12/16(火) 00:02 IP:121.111.227.13 削除依頼
うっしゃぁ(o^∀^o)

200とったぜい(°□°;)笑


てか!!

おめでとさんです*
200だなんて…。

尊敬ですo(^-^)o


この調子で500までいって完結できたら良いですねっ(≧∇≦)

NO.202 ひろ 12/16(火) 00:03 IP:210.153.84.40 削除依頼

美嘉ちゃん←え

どうなるんでしょうかっ!!
そこ書いてから寝ますね←



[>皆様へ

お蔭様で200到達しました(∩^ω^∩)
本当に自分でもビックリしています!
皆様のコメント、本当に嬉しいです(´;ω;`)

まだまだ精進していかなければ!←
これからもこの小説を(小説と呼べるのか?笑)
よろしくお願いします☆


.

NO.203 ひろ 12/16(火) 00:16 IP:210.153.84.35 削除依頼


「 お前ら何やってんだ!!」


何だこのド迫力!
俺は横目で宥を見た。
…そしてア然とした。



.



.



―…いちごオレ飲んでやがる。


「 授業サボってんじゃねぇよ!!
  そんなもん飲んでバカにしてんのか?」


や、ヤバイって宥。
俺は必死で宥に目配せした。

宥は俺と目が合うとニコリと笑った。



「 そんなもんって言うな!」



おい宥さんよ!
いちごオレの敵(かたき)取ってる場合じゃないでしょ!



「 バカにすんのもいい加減にしろ!」


ほらみろ。


「 朝倉、上野、放課後職員室にこい 」


はあ?まじかよ…。


「 早く授業に戻れ 」


赤松は、そう言い残して教室を去っていった。



「 うぜー、ハゲ教師。」

「 ゆ、宥… 」

「 いちごオレの文句言う奴は許せねー 」


ここまでくるともう尊敬します兄さん。


「 放課後、一緒行こう 」

「 お、おう 」


そして教室から出た時、
授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。


.

NO.204 ひろ 12/16(火) 00:37 IP:210.153.84.135 削除依頼


「 な、なあ 」

「 あ?」

「 宥が先入ってよ 」

「 あ?やだ!めんどくさい、
  まんまでいいじゃん 」


俺達は今、職員室の前で、
どっちが先に入るかを決めていた。


でも結局


「 バカ宥 」


宥の権力勝ち。

…むかつく、いちご少年め。

頭の中でそう嘆いて、小さな勝利を味わう。


そして赤松の所へ行く。


「 赤松…先生…。」

「 ああ、お前らな 」


ドキドキしながら待つ。


「 これ 」

「 …は?てか重っ!」


両手いっぱいに持たされた数学のプリント。


「 二人で終わらせろ、明日の放課後提出な。以上 」


それだけ言うと、どこかへ行ってしまった。


「 うざ…奏太、行こ。」

「 あ、おう 」


俺は宥に着いて行った。
教室に戻ると俺たちの鞄がぽつんと置いてあった。


「 さ、やるぞ 」


宥が制服の袖をまくって言った。


「 や…やるぞ?」


宥は俺が持ってるプリントを指差す。

ってかもうやってるし!


俺も宥の隣に座って、一緒にプリントをやることにした。

.

NO.205 ひろ 12/16(火) 00:38 IP:210.136.161.139 削除依頼

続きはまた明日にしますw←

.

NO.206 猪鹿蝶 12/16(火) 03:44 IP:125.55.15.164 削除依頼
宥と奏太って勉強できるんですか(´ー`)?笑
プリント頑張れ∩^ω^∩
ネクスト

NO.207 ひろ 12/16(火) 17:43 IP:210.136.161.49 削除依頼

猪鹿蝶さま
宥のが頭いいですww←

続き頑張ります(∩^ω^∩)

.

NO.208 ひろ 12/16(火) 18:30 IP:210.153.84.136 削除依頼


なんか俺のが積まれてるプリントが多い気が…。


「 なあ宥 」

「 ん、 」

「 こっち多くない?」


俺が訴えると宥は当たり前のように言った。


「 そっちのが簡単なんだよ。
  だからいっぱいやれ! 」


簡単…?


「 馬鹿にすんなしっ 」

「 いーからやれ 」


ちぇ、俺は渋々プリントに目を向けた。


「 …… 」


手が動きません隊長!!
俺はシャーペンで宥をつついた。


「 今度は何だよ 」

「 こ…こんなの習ったっけ…?」



俺が真面目にそう聞くと宥は言った。


「 お前はバカな最上級だな!」

「 なっ!」


宥は俺のプリントを全部かっさらった。


「 宥の分は?」

「 もう終わった 」


そう言って俺に10枚差し出した。

訳の分からない数式が並ぶ。


「 お前天才だな 」

「 奏太が馬鹿なだけだろ 」


ふっと笑う宥。
頬を膨らめイジける俺。


ああ、なんて格差社会だ!



.

NO.209 ひろ 12/16(火) 18:41 IP:210.136.161.51 削除依頼


その後、俺は宥の応援にまわった。
1時間しないうちに宥がシャーペンを置いた。


「 っしゃー終わった!」

「 まじかよ!」


見ると本当に全部埋まってる。


「 なあ宥 」

「 ん?」

「 いちごオレ100本と、お前の脳、交換しねぇ?」


その提案に宥は笑って言った。

「 100本?それじゃ足んねぇ 」


うぅ〜っっっっぜぇ〜!
俺はその答えにしかとして教室をでた。


「 シカトか!」

「 るせーボケ 」

「 数学のプリントやったの誰だっけ?」


そんな質問…

「 ず、ずりーぞっ!」

「 はは 」


宥は笑った後、真面目な顔になった。


「 どうした?」


首に巻かれたマフラーを弄りながら言う。



「 真面目な話…しよっか 」



それが、真美ちゃんの事だっていうのは
馬鹿な俺にさえ分かった。


.

NO.210 ひろ 12/16(火) 18:55 IP:210.153.84.136 削除依頼


いつもの帰り道をゆっくり歩く。


「 お前…好きって言ったよな、真美のこと 」

「 うん、言った 」

「 いつから?何がきっかけ?本気なの?」


宥の質問攻め。

でも俺は決めた。全部正直に話す。


「 藤田真美ちゃんと付き合うちょっと前から。」

「 は?」

「 最初は……一目惚れだったんだ 」

「 ちょっと待って 」


無理、待てない。


「 前は可愛いって思ってて…
  でも今は…中身も好きだし…
  大事にしたいと…思って、る 」

「 いや、あの…真美に一目惚れしたの?」


静かにコクリと頷いた。


「 俺ね、…人と好みが違うってゆうか
  昔から…皆が可愛くないって言う子を
  好きになって…。」

初めて友達に言った事実。


「 …そう、か
  じゃあ何で藤田真美と… 」

「 言い出せなかった、から。
  俺のタイプが……人と、違うってこと。
  真美ちゃんの事何も知らなかった。
  告った日に初めて顔知ったんだ。 」


少し沈黙が続いた。
引いたの?宥。

.

NO.211 12/16(火) 19:03 IP:125.55.15.164 削除依頼
ネクストうんこ!

NO.212 ひろ 12/16(火) 19:34 IP:210.153.84.43 削除依頼


@さま
う、うんこっすか!w
ありがとうんこ!←
頑張ります☆

.

NO.213 ひろ 12/16(火) 19:52 IP:210.153.84.35 削除依頼


「 俺らのせい…だよな 」

「 え…?」

「 俺らがふざけて…告れとか
  言ったから…だよな 」

「 いや… 」

「 何も考えなくて…ごめん 」


宥が俺に謝ってる…。


「 宥は悪くないよ。」

「 いや、悪い 」


宥は頑固だ。


「 でももう過去の事だし、真美ちゃんにも
  許してもらったし…。」

「 許してもらった?」


そうだった…。
宥は俺と真美ちゃんの間にあったこと知らないんだ。


「 いや、あの…言わなきゃだめ?」



俺の問いに「もちろん」と笑った。


そして俺は言葉に詰まりながら宥に言った。

今までのことを全て。



真美ちゃんに気持ちを伝えた事、
その後藤田真美ちゃんとのプリを見られた事、
バレた後に謝って許してもらった事。


.

NO.214 胡宇 12/16(火) 21:18 IP:125.15.4.221 削除依頼

気になって今夜は
寝れそうにもない;
ねくすとっ

NO.215 美嘉 12/16(火) 22:23 IP:121.111.227.4 削除依頼
ふはっw

ちゃん付けだなんて嬉しいです(o^∀^o)照


てか、美嘉でいいっすよo(^-^)o

多分てか絶対あたしの方が何年も年下ですから(°□°;)

だからタメでお話して下さい(≧∇≦)


ねくすとんじるくいて〜←

NO.216 ひろ 12/16(火) 23:07 IP:210.153.84.138 削除依頼

胡宇さま
まじですか!!
ありがとうございます!
今から続き書きますね☆


美嘉ちゃん
え、美嘉ちゃん何歳ですか?←
この際、呼びタメにしませんか!←

ありがとんじるうまいよねww


.

NO.217 ひろ 12/16(火) 23:19 IP:210.136.161.52 削除依頼


「 何も知らなかった。」


宥が驚いたように笑った。


「 俺も…宥との事知らなかったし
  今度は宥の番だよ 」

「 何が 」


しらばっくれやがって!
俺は宥のケツを鞄で軽く殴った。


「 いって!分かった分かった
  言や〜いいんだろ!」

「 一つ残さず全部ね 」


宥は最後の一言には触れずに話し始めた。


「 てかこの前話したじゃん 」

「 そ、そうだけど 」

「 だからいいでしょ?」


た…たしかに。
だとしたらもうひとつ聞きたい事がある。


「 あの…さ 」

「 ん 」

「 キスした後…どうなったの?」


その問いに顔を紅らめる宥。


「 いや…何とも 」

「 告ったの?」

「 告ってはいないよ 」

「 告って“は”いない?」

「 気持ち伝えたけどあれは告白じゃない 」

「 ふーん 」


白い目で宥を見ると、まだ顔が赤かった。

.

NO.218 ひろ 12/16(火) 23:33 IP:210.153.84.39 削除依頼


「 でも、ダイエット始めるって。」

「 ダイエット?!」


それはそれはもしかして


「 …宥のため…に?」


俺は不安な表情で聞いた。
宥の赤らんだ顔がにやける。


「 そうだろ 」

「 …さようなら 」

「 ちょっ、おま、」


何でこいつ爆笑してんの。


「 嘘だよ。…また…モデル目指すんだって。」

「 …そうなんだ。」


とは言っても、真美ちゃんは宥の事が
好きなんじゃないかと思ってしまう。

やっぱ俺は応援するべきなのかなあ…。


「 言っとくけど 」

「 え?」

「 俺一歩も引かないからね?」

「 え… 」

「 でもお前に遠慮されたくもない 」


何なのそれ。
どっちなのそれ。
そんな事を考えてると、宥は最後に言った。


「 今日から俺らは親友でありライバルだ!」


え……



「 宥…お前。
  …俺を親友だと思ってくれてたのか!!」

「 そこかよっ!」


宥は呆れたように笑う。
でも嬉しかったんだもん。

そして俺は宥のマフラーをキツく締めて言った。



「 勝負だ!」


.

NO.219 ゆうり [URL] 12/16(火) 23:38 IP:211.128.184.215 削除依頼

はじめまして☆

おもしろくて
一気に読んじゃいました^^

今後の展開が楽しみですw

更新がんばってください♪

NO.220 ひろ 12/16(火) 23:43 IP:210.153.84.39 削除依頼


こうして俺達のアタックが始まった。


いや、訂正。


始まる予定だった―…。


.



.



.



.



「「 東京を出る〜?!」」



宥と俺は絶叫していた。


.

NO.221 ひろ 12/16(火) 23:45 IP:210.136.161.50 削除依頼

ゆうりさま
一気読みとか疲れませんでしたか(´;Д;`)
ありがとうございます☆
これからもよろしくお願いします!

.

NO.222 ひろ 12/17(水) 08:12 IP:210.136.161.146 削除依頼



それはほんの3分前。


俺と宥は真美ちゃんのコンビニに
迎えに行っていた。(←勝手に)


で、歩いてたら真美ちゃんが
神妙な面持ちで唐突に言った。


「 あたし…来週から…東京出るの 」



「「 ………。」」



で、今の絶叫ってワケですよ。



「 なあ真美、どうゆう事?」
「 引っ越すって事?」


その問いに真美ちゃんは首を横に振った。


「 1ヶ月だけ 」


ますますWhy?だ。


「 やべ、頭混乱してきた 」


天才な宥が混乱してる。


「 学校はどうすんの?」

「 …病気って事で…休む 」

「「 なるほど…って納得してどーすんだよ!!」



素晴らしく宥とハモった後、俺達はまた質問した。


「 どこ行くの?」
「 何のため?」


真美ちゃんは笑って答えた。


「 秘密!帰ってきたら教えるね!」


なーにーそーれーっ!!
超気になるんですけど…。
でもそんな事お構いなしに
真美ちゃんは走って行った。


「 送ってくれてありがと!じゃあね!」


.

NO.223 ひろ 12/17(水) 14:57 IP:210.153.84.41 削除依頼


「 ちょっ!」

「 え… 」

「 一体何なの!」


宥が俺の髪をクシャクシャにする。


「 ゃ…めろっ!」

「 どーゆう事なんだあいつ!」

「 俺だって知りてぇわ!」


真美ちゃんはもう見えなくなった。

前途多難な予感…。



「 行くぞ奏太 」

「 え?」

「 家に行くぞ。」

「 分かった!」


えっと、宥ん家は左に曲が…

「 お前ん家だよ 」

「 は?宥ん家でしょ?」

「 家親いるからパス 」

「 俺っ家だっているし!」


必死の訴えをスルーしてすたすた歩く宥。
何か最近ブラックになった気が…。

「 はっ!」


もしかして…

「 真美とくっつくのに、お前邪魔なんだよ、しね 」

っつって俺殺す気か?

(↑※奏太の妄想です)


「 早く 」


ささっ…←宥の手をかわした


「 んだよ、触んねーよ 」

「 分かったよ行けばいいんだろ家に!」


ああ、今日が俺の命日か。


.

NO.224 美嘉 12/17(水) 17:48 IP:119.228.131.47 削除依頼
ひろちゃん*←おいw


美嘉は、中02のがきんちょんまげです←
ひろちゃんは高校生なのかな..^v^

はいっ!!←

呼びタメおけにしましょーう♪


ねくすとんじるやっぱうまいよね、わかってくれたかw←


NO.225 ひろ 12/17(水) 18:36 IP:210.153.84.134 削除依頼

み…美嘉(∩∀`*←

中2なんだ〜!
あたしわ高2っすbb

ねくすとありがーつ\(^O^)/←

.

NO.226 ひろ 12/17(水) 18:51 IP:210.153.84.41 削除依頼


「 いいか宥、親いるけど全部シカトでいーからな
  ほんでもって俺ニ触ルナヨ 」

「 いやいや挨拶ぐらいしねーと。
  てか何でカタコトなんだよ、誰が触るかボケ 」


よし、いざ出陣。(←聞いちゃいない)


「 ただいま 」
「 お邪魔します 」


え、何でローファーあんの?
誰が来て……

「「 おかえりー 」」


母さんと明奈だ。


「 こんちにわ 」←スマイル100%

「 奏太の友達?まあカッコイイ、彼女いるの?」

「 何聞いてんだよ!
  てか何で明奈がいんの!」

「 ………。」

「 明奈?」

「 お、お邪魔しました!!」


明奈は顔を真っ赤にして家を出ていった。
何だあいつ。


「 宥、上に行… 」


「 え、彼女いないの?」
「 いませんよ、貰ってくれるんですか?」
「 こんなおばさんだけど…いいかしら?」


「 て、何してんだお前ら〜!!」



っっとにもう、どいつもこいつも!


「 部屋行くぞばか宥!」

「 んだよおばさんと戯れてたのに 」

「 戯れんでよろしいっ!」


俺達は部屋に入った。


.

NO.227 ひろ 12/17(水) 19:39 IP:210.153.84.34 削除依頼


「 ふう。」

「 初めてきたなお前の部屋 」

「 そういえばそうだな 」

そう言ってベッドの上に座った。

「 お前がベッドにいてもムラムラしないな 」

「 ったりめーだ!したらキモいわ 」


訳分かんない、宥どうしちゃったの。
俺がジーっと見つめてたら宥が言った。


「 真美…あいつどうゆうつもりかな 」

「 んー……分かんね 」


本当に分からない。

俺が考えてたら宥は携帯を取り出して
メールを打ち出した。


「 誰に打ってんの?」

「 ん、真美 」

「 何て送るの?」

「 ……。」

はいシカト。
知ってる知ってる、
宥の得意技だもんね。


俺は宥の携帯をのぞいた。


「 送信完了、ば〜か 」

「 むっっかつく 」


そういってる間に宥の携帯が鳴った。


.

NO.228 ひろ 12/17(水) 19:49 IP:210.153.84.130 削除依頼


「 うわ…うざ 」

宥の顔が歪む。


「 どうしたの?」

「 受信拒否してやがる 」

「 あれま…完全拒否だね。…てかさ 」

「 ん?」

「 いつの間にアド交換したの?」


その問いに目を丸くする。

「 ……。」

「 ふーん、チューの時か 」

「 …!」


分かりやすっ!!


「 なんも無かったって言ってなかったっけ?」

「 そ…そうだったかな 」


しらばっくれやがって。
まあいいや。
俺は宥を見て笑った。


「 俺帰るね 」

「 もう?」

「 でももうじき7時なるし 」

「 ……ホントだ 」



俺は宥を見送った。

「寒」そう呟いて部屋に戻る。


♪〜


携帯が鳴った。



着信中:水谷明奈


.

NO.229 12/17(水) 19:53 IP:125.55.15.164 削除依頼
 ネクスーーーーーーーーーーとーーーーー

NO.230 ひろ 12/17(水) 19:57 IP:210.153.84.134 削除依頼


『 もしもし?』

『 もっ、もしもし…奏ちゃん?』

『 そんな焦って何だよ?』

『 あっ、あの… 』

『 何だよ 』

『 さ…さっきの人……誰?』


さっきの人?


『 え?……あ、宥の事?』

『 あの人が宥君なの?!』


え…こいつまさか…


『 …一目惚れしたの?』

『 ばっばばばば…馬っ鹿じゃない?
  そっそんな訳ないし…じゃあね!』


ブチ…ツー、ツー…



「 へぇ、明奈が恋ねぇ 」


それぞれに春がやってきました。
季節は寒い寒い冬ですよ。

.

NO.231 ひろ 12/17(水) 19:59 IP:210.153.84.138 削除依頼

@さま
ネクストありがとうございます\(^O^)/

.

NO.232 ひろ 12/17(水) 20:19 IP:210.153.84.132 削除依頼


「 ♪ジングルベールジングルベール 」


大声で歌うのは棚橋。

「 うっせー、耳元で騒ぐなボケ 」

「 んだよ、幸せなクリスマスだよ?」


宥にそう言う棚橋の語尾にはハートがついてた。

「 きも 」

「 あ?何か言った?奏太 」

「 いや何も 」

「 え〜?クリスマスの予定?
  悪い、葵と過ごすからさー♪ 」

「 いや聞いてねぇよ!」

「 ♪クーリスマスが今年も〜」

「 って聞いてねぇし!」


棚橋は幸せそうですな。

ふぅ…真美ちゃん元気かな?


「 はあ 」

「 ため息つくなよ、釣られるだろ 」


そう言ってため息をつく宥。


「 なあ宥。」

「 ん?」

「 ここにメールしてくんねーかな?」


俺は宥の携帯を取り上げてアドレスを打った。


「 誰の?」

「 …明奈 」

「 誰それ 」

「 ほら、俺の家の近くの!
  この前家に来た時いた奴だよ 」

「 ああ!…でも何で?」

「 理由は言えね〜なアンチャン 」

「 誰だよお前 」


俺のほっぺたをつねって宥は笑った。

へっ、明奈感謝しろよ。


.

NO.233 美嘉 12/17(水) 20:54 IP:121.111.227.7 削除依頼
ひろちゃん*
やたぁ〜!
美嘉て呼んでくれましたね!?←誰

やややや…(°□°;)
高2さんっ?
美嘉の兄ちゃんよりも上だっ!!←
ひろちゃんみたいなお姉さんが欲しいなぁ(≧∇≦)
あたしはまだがきんちょだからなぁ…。

あっ
前から気になってたんやけど、ひろちゃんは彼氏とかいるんですか〜?
高校生ってめちゃ憧れますなぁ*笑

うっはww←

あんちゃんにふいた(°□°;)笑

ねくすとんじると見せかけて豚肉のしょうがやきじゃいっ
やっぱひろちゃんの小説は面白いなぁ(o^∀^o)


NO.234 ひろ 12/17(水) 22:15 IP:210.153.84.44 削除依頼


美嘉(∩^ω^∩)←

あたしのこともひろでいいよ〜☆

お兄ちゃんいるんだあ!
うらやましいっす〇| ̄|_
あたしもお兄ちゃん欲しかった(´;ω;`)
美嘉が妹とか…*ノノ←
彼氏なんぞいません!
好きな人できないんだよねー。
美嘉は〜?

面白いとか最高の褒め言葉っす!
ホント読んでくれてありがとね!

強烈なネクストだww
ありがとう!

.

NO.235 ひろ 12/17(水) 23:46 IP:210.136.161.52 削除依頼


「 なあメール送ってくれた?」

「 さあ…どうかな。」

「 そーゆう焦らしいらないし!」

「 …送ってねーよ 」

「 何で〜?」

いちごオレ握り潰すぞこら!


「 だって何て送るんだよ。」

言われて見ればそーっすね。
じゃあ〜、


「 じゃあ明奈にアド教えてもいい?」

「 別にいーけどさ 」


そう言っていちごオレを飲み干す宥。


「 さんきゅーっ 」


俺ホントいいことしてる…のかな…

ひょっとしたらお節介してる…?

だって宥は…真美ちゃんのことが好きなわけで…


いや…でも

♪〜

新着メール1件:水谷明奈


----------------------
題名 無題
本文 宥君のアドとか…
   教えてくんない
   …よね**
----------------------



「 ぷっ 」



その心配はないようです。
人の気持ちなんて
いつ変わるか分かんないもんね。


.

NO.236 ひろ 12/17(水) 23:49 IP:210.153.84.39 削除依頼


俺はすぐに明奈に返事をした。

勿論、宥のアドレスつきで。


「 何もらおうかな 」

「 あ?」

「 いや何でもね 」



明奈が宥に恋ね〜。



―…真美ちゃんが東京をでて、1週間が立ちました。


.

NO.237 ひろ 12/17(水) 23:55 IP:210.153.84.40 削除依頼


「 つまんね 」


街はクリスマス一色。
店はカップル一色。
学校はうざい奴ら一色。


「 だーもう、家しか落ち着かねっ!」


叫びながら制服を脱ぐ。


―ドタドタドタ

「 ぶぁーっくしょい 」

…ガチャ


「 ガチャ?」

「 奏ちゃん!宥君からメール来たよ!!」

「 おまっ、ノッ…急に……なっ…家 」
(解説:お前ノック位しろよ急に入ってくんな
   てかなんで家までくんだよ)


.

NO.238 美嘉 12/18(木) 00:17 IP:121.111.227.11 削除依頼
*ひろ*

ふはっ(≧∇≦)

じゃあっっ


ひろねぇて呼ぶっ!!←ぷ


ねぇってなんだよ…。て感じやね(°□°;)笑

そうなんやっ?


めっちゃ意外です(°□°;)


あ、けど分かりますっo(^-^)o

な〜んか好きな人って出来ない時はほんま出来ひんからね〜(ノ△T)

美嘉も彼氏なんて居ません〜涙

まぁ今は欲しいとも思わなくなってきた、ってのもあるけど…(┳◇┳)

好きなひと?は居るけど複雑やねんなぁ…。
元彼とかゆう…苦笑

ほんとにブス専美男子 はめっっっちゃはまってますよん(^_^)v


NO.239 ひろ 12/18(木) 18:26 IP:210.153.84.130 削除依頼

美嘉
ひろ姉とか照れる(゜Д゜)←

以外も何も!
彼氏なんぞいらんわあ!←嘘
元カレかあ〜。青春だなあ(∩^ω^∩)

ありがとう!
本当嬉しいよー☆
これからもよろしくね!

.

NO.240 ひろ 12/18(木) 18:35 IP:210.153.84.33 削除依頼


「 裸っ!!」

「 言うな!それ言うな!」

「 きっ、着替え終わったら呼んで!」

「 わーったよ 」


って言ってる間に着替え終わったし。


「 終わった 」


静かに開く扉。
真っ赤な顔で携帯握り締めてる。


「 で、宥が何だって?」

「 ゆ…宥君からメールがきたの!」


子供みたいに嬉しそうな顔をする。


「 ふーん、ホントに好きなんだな 」

「 う…うっさい!」


恋する乙女の顔だ。
こんなの初めて見た。


「 まー良かったね返事きて 」

「 う、うん!宥君てかかか…彼女とか
  すすすっ好きな人とか…いるの…かな 」


その質問に一瞬固まった。
本当のことを言うべきか言わないべきか…。



「 宥に聞けば?」←逃げ

「 使えない友達ね 」


明奈が怒ったように笑った。

でも


今まで励まして協力してくれた奴だから


幸せになって欲しいと思う。


.

NO.241 ひろ 12/18(木) 19:11 IP:210.136.161.151 削除依頼


「 でも…ありがと 」

明奈は照れながら確かにそう言った。


「 あの…宥に彼女はいねぇけど
  好きな奴は…いる…かもしんない
  でも……何て言うか…明奈には
  超感謝してるし…いつも
  だから…その……頑張れよ 」



超はずいんですけど!
超はずいんですけど!!
超はずいんですけど!!!

明奈は真っ赤な顔をしてる俺のデコを
人差し指でビシッと押した。


「 ありがと 」


それだけ言い残して帰っていった。


.

NO.242 ひろ 12/18(木) 20:32 IP:210.136.161.54 削除依頼


「 なあ 」

「 ん 」

「 来週だな…真美ちゃん帰ってくんの 」

「 お、おう 」


宥きょどりすぎ!


「 あ、明奈とはメールしてんのか?」

「 俺の勝手だろ 」


「 あ!奏ちゃん!」

噂をすれば影あり。


「 明奈、何でいんの?」

「 いや、たまたま…通りかかって 」


こいつ嘘下手だな。
…でも黙っててやろう。


「 ゆゆゆ、宥こんちは 」

「 おう明奈 」


え、え、え?!
いつの間にそんな親しげに?
むかつく…何かむかつく。
知らなかったのがむかつく。

ばか宥!ばか明奈!!


「 あ、そうだ!」

「 何?」

「 来週の日曜日二人共あいてない?
  リョーコ(←友達)から映画のチケもらったんだけど 」

「 ふーん、」


来週の日曜日…


コソコソコソ ↓内容

「 どーする、真美ちゃん帰ってくる日だよ 」
「 無理じゃね?」
「 でも断るのも… 」
「 じゃあ一緒に行く?真美のとこにも 」

それもどうかな…

「 よし決定な 」
「 え、ちょっ 」



「 行く〜!」

「 本当に?ありがとう!」


何考えてんだかこいつ。

.

NO.243 ひろ 12/18(木) 21:44 IP:210.153.84.133 削除依頼


「 じゃあな宥 」

「 おう、明奈、来週な!」

「 うん、バイバイ!」


嬉しそうだなこいつ。
俺にそんな笑顔見せた今事あるか?


「 あっ!!言い忘れてたんだけど!
  真美ちゃん病気なんだって!!
  2週間あたり休みだったから
  不登校って噂あったんだけど
  先生が実は病気なんだって…言ってた。」

「 知っ…へ、へぇ 」


あっぶね、口走るとこだった…。


「 へぇって…心配じゃいの?!」

「 ししし、心配だけど!携帯繋がんねーし 」


ああもう

知ってる事隠すのって

ホント苦手。



でも早く知りたい。
何のために1ヶ月も東京でたのか―…。


来週聞ける。


「 来週…。」

「 そんな楽しみなの?」←映画の事

「 うん 」←真美に会える事

「 奏ちゃん熱あるの?」

「 うん 」←上の空


来週、来週。


.

NO.244 ひろ 12/18(木) 21:48 IP:210.153.84.39 削除依頼


[>訂正

こんな笑顔見せた今事あるか?

ではなく

こんな笑顔見せた事あるか?


「心配じゃいの?」

ではなく

「心配じゃないの?」


です〇| ̄|_
ごめんなさい。

.

NO.245 美嘉 12/18(木) 22:00 IP:119.228.131.47 削除依頼
パソコンからやけど美嘉やあ〜*

ひろ*
そうかぁ!!
やね★笑
いらないよねっ!!!笑

真美ちゃん帰ってくるのかぁ.,,
めっちゃ気になる!!!!

てかあきな可愛すぎやぁーっ(*^^)v

ねくすとん♪



NO.246 ひろ 12/18(木) 23:02 IP:210.153.84.131 削除依頼

美嘉
いっ、いらないいらない(´ー`)←
二人でクリスマス過ごそうかw

ネクありがとう!
今から更新します☆

.

NO.247 ひろ 12/18(木) 23:14 IP:210.136.161.148 削除依頼


何故時間が過ぎるのは、こうも早いのでしょうか?


「 来週って今日じゃねーか!」

「 んだよ、耳元で騒ぐな 」


そして何故この男はこんなにも冷静なのでしょうか?


―…ガコンッ!

「 ってぇ 」

―…ドシンッ

「 いってぇ!」

―…ドンガラガッシャーン

「 だぁもう何だよ!」



案外そうでもないみたいです。
超余裕ありません。


「 宥、大丈夫?」

「 お、ありがと明奈 」


明奈は明奈で気合い入ってるし。
宥はやたらとカッコイイし。
俺ももっとお洒落してくればよかった。

「 ってこれが最上階のお洒落だよ!」

「 ん?何か言った?」

「 いや…何も 」



俺達は映画館に入った。


「 てか何見んの?」

「 何って、これよ 」


チケットを渡された。
愛のなんちゃらってやつだった。
ラブストーリーかよっ!

「 かよっ!」

「 ぁだっ!何すんのよ!」

「 お、悪い悪い 」

「 大丈夫か?明奈 」

「 あ、うっ、うん 」


あからさまな照れ方だな。
ってか宥も思わせ振りな事すんなよな。


.

NO.248 ひろ 12/18(木) 23:25 IP:210.153.84.134 削除依頼


俺はどっちの味方なんだろー。


宥にも明奈にも頑張って欲しい。

勿論宥と俺はライバルな訳だし負けたくないけど。

そんでもって明奈は完全な片思いなわけで…。

しかもこれから皆で真美ちゃんとこだろ?


明奈にばれたらやべーよな宥の気持ち。


あーどうしよ。


「 ヴゥううあうあうぅ 」

え、何事?

スクリーンにはエンディングロール。
隣には号泣の明奈。
その隣には爆睡の宥。


「 おい明奈何泣いてんの。」

「 らってぇ、よっちゃんがーあ 」

「 よっちゃんて誰だよ 」

「 主人公だよ〜、うっ、何見てたの、このバカあ 」


まじ号泣してるし。
宥寝てるし。
俺悩んでて見てないし。


俺達はとりあえず映画館をでた。


「 よっちゃーん 」


まだ言ってんのかこいつは!


「 泣くなよ明奈 」


宥はそう言いながら涙を拭った。
またそーゆー事する。
無論、宥には悪気ゼロだろうけど。


.

NO.249 ひろ 12/18(木) 23:40 IP:210.136.161.50 削除依頼


「 お騒がせしました 」


やっと泣き止みました。


「 このあとどうする?」


ふと明奈が聞いてきた。
ドキッとした。

なのに宥は


「 このあと行かなきゃいけないとこあんだけど
  明奈は行く?俺と奏太は行くよ 」

「 …いっ、行く!」



そんな目を輝かせて行くような場所じゃないよ?


―…明奈にとっては



「 電話繋がるかな今 」


宥は携帯を取り出して電話し始めた。
多分真美ちゃんだ。


「 あっ、明奈!」

「 ん?」


宥が話してるってことは通じたんだろう。


「 さっ、さっきの映画良かったねー 」

「 そだねっ 」

みじかっ!
もっと喰いつけよ!

『 じゃ、今から行くから 』


あ……聞かれた…。


「 どこに行くの?」


俺の努力も虚しく、


「 どこって… 」


それは呆気なく宥の口を擦り抜けて


「 …真美の所 」

明奈の耳に……心に響いた。


「 真…美?」

「 知らない?同じ学校の、安田真美 」

「 え、病気の?」

「 それは表向きの理由 」

「 え?」

「 真(うら)の理由を今から聞きに行く 」


あーあ、俺知らない。

.

NO.250 12/19(金) 00:21 IP:125.55.15.164 削除依頼
ネクストーーーーーーーー∩∀゜

NO.251 美羽 12/19(金) 13:51 IP:218.41.204.34 削除依頼
ねくっ!!

NO.252 美嘉 12/19(金) 17:27 IP:119.228.131.47 削除依頼
ひろ*
そやねっ!!
ふたりで過ごそッ♪笑

去年に引き続きまたもや女と〜笑
しかもその後塾だしねwww←(塾だ、し ね wwwって意味もあるw笑)


ねねねくすとっ!!!



NO.253 ひろ 12/19(金) 18:06 IP:210.136.161.150 削除依頼

@さま
ネクどもです∩∀゜←


美羽さま
はじめまして←
ネクありがとうございます!!


美嘉
えーっ!塾とかないわ〜〇| ̄|_
頑張ってね(`・ω・´)
〜〜だしね。ってよく使いますww

ネクありがと☆

.

NO.254 ひろ 12/19(金) 18:19 IP:210.136.161.46 削除依頼


「 さあ、インターホン押すよ 」


俺達は真美ちゃんの家の前に来ていた。


「 ちょっと待って 」

「 何だよ、もう押しちゃったよ!」



静かに扉が開いた。



「 ど…ども 」


玄関にいたのは…真美ちゃんの妹?お姉ちゃん?


身長は真美ちゃんと同じ位だけど
すごく細くて、顔も小さい。


「 はっ、はじめまして 」

テンパって挨拶しちまった。



「 真美…?」


宥が目を見開いた。

―…真美?


「 は?真美って?」



「 ひ…久しぶり 」

真美ちゃんの声がした。



「 いやいやいやいや 」



意味分かんないんですけど!!!



.

NO.255 ひろ 12/19(金) 18:39 IP:210.136.161.147 削除依頼


「 真美ちゃんの妹?か
お姉ちゃん…でしょ?」


俺の問いに宥が言った。


「 正真正銘真美だ。」

「 ええええぇぇぇ?!」


真美ちゃんは俺を見て苦く笑った。


「 真美です。」

「 安田…真美、ちゃん?」


明奈も信じられないみたい。


「 すんません意味分かりません
  ちゃっかりしっかり説明して下さい 」



というわけでとりあえず家に入れてもらった。


.

NO.256 ひろ 12/19(金) 18:51 IP:210.153.84.34 削除依頼


「 真美…てめーどこ行って何やってたんだよ 」


座るなり宥が言った。

真美ちゃんが申し訳なさそうに話し始めた。



「 沖縄に行って…ダイエットしてました…。」


「 沖縄?」←奏太
「 ダイエット?」←明奈
「 説明不足。」←宥


「 モデル時代、体型維持のためにお世話に
  なってた先生が沖縄にいて…
  そこに行って…1ヶ月死ぬ気でダイエットを…。」


「 モ…モデ…モッ?!」

そうか、明奈は知らないんだ。
真美ちゃんがモデルだったこと。



「 …またモデルしようと思って…。」


真美ちゃんが照れながら言った。


「 でも事務所は…もう…… 」

宥も深刻な顔だ。


「 あたしもそうだと思ってたんだけど
  沖縄で…先生んとこ尋ねてきてたモデルの子と
  仲良くなって…その…元モデルだって話したら
  スナップ写真撮る事になって
  そのカメラマンに気に入られて…
  次の仕事も決まっちゃいました 」



何そのドラマみたいな展開ーっ!!!


.

NO.257 12/19(金) 21:29 IP:125.55.15.164 削除依頼
ネクスト(^ω^)

NO.258 ひろ 12/19(金) 21:50 IP:210.153.84.43 削除依頼


@さま
ネクどうもですっbω`

.

NO.259 ひろ 12/19(金) 22:32 IP:210.153.84.129 削除依頼


「 なるほど。」


なるほどって…。


「 次の撮影いつ?」

「 来週の土曜日 」

「 どこ?」

「 …Tスタジオ 」



Tスタって!
有名人ウジャウジャいるやんっ!!!

なんかもう話がすごすぎて着いていけません。



.

NO.260 美嘉 12/19(金) 23:30 IP:121.111.227.12 削除依頼
ひろ*

そうなんやぁ(^_^)v
塾嫌やぁ(ノ△T)


美嘉も理解できません!!笑

真美ちゃんいきなり可愛くなってるっ?!?

ねくすとととっ(≧ε≦)

NO.261 ひろ 12/20(土) 07:42 IP:210.136.161.45 削除依頼


美嘉
頭よさそうだなあ(p`))←

真美ちゃんがああああ←黙れ
今後どうなってしまうのでしょーか!!

.

NO.262 ひろ 12/20(土) 07:58 IP:210.153.84.35 削除依頼


「 見に行く 」


宥が突拍子もない事言うもんだから
3人とも固まっちまいましたよ。


「 ダメなの?」

「 ほら…まだ…誘ってもらった身だし
  そんなあたしが友達連れてくなんて……ね?」


その通りだね。
でも少し…いやかなり…俺も行きたい…かも←


「 行ってみなくちゃ分かんないじゃん 」

宥さん、あんたどこまでブラックなんすか!


「 奏太は行くの?」

「 は?」


揚句の果てにそんな事聞いちゃいますかー!

「 いっ…行く!」

俺の口が今行くって言っちゃいましたけどー!!


「 じゃあ決ま… 」
「 あたしも行く!!」



うん、何かもうめちゃくちゃです。



.

NO.263 ひろ 12/20(土) 08:17 IP:210.136.161.152 削除依頼


というわけで


「 でかいなオイ 」
「 綺麗だなオイ 」
「 やばいなオイ 」


次の週、Tスタ来ちゃいました。



何か真美ちゃん更に細くなった気がする。
可愛いなオイ。


そんな事を思ってる間に皆中に入って行った。


「 ちょ待っ!」



「 おはようございます!よろしくお願いします!」


真美ちゃんが頭を下げて挨拶している
目の前にいたのは若めの男の人だった。


「 今日はよろしくね。…あの、後ろの3人は?」

「 すすすすっすみません!
  友達なんですけど着いて来ちゃって…」

「 まあいいでしょう。静かにお願いしますね 」


何とか許してもらえました。



「 じゃあ真美ちゃん着替えたりメイクあるから
  こっちきて。君達はそっちに行って待ってて 」



真美ちゃんと俺達は左右に別れた。


何かドキドキする。


俺達が着いた所には、雑誌で見た事のある
モデルが撮影をしていた。


.

NO.264 ひろ 12/20(土) 14:24 IP:210.153.84.38 削除依頼


「 何かすごい所来ちゃったね 」


ヒソヒソと宥につぶやくと、
宥は短く「うん」とだけ言った。


何分経ったか分からないけど
撮影中のモデルが撮るのを終えると
その場を爽やかに去っていった。


「 次真美ちゃん入りまーす!」


誰かの声がした。

と同時に左側から真美ちゃん登場。



真美ちゃん登場…

真美……ちゃん…



「 可愛い 」

「 声に出ちまってるぞ奏太 」



今まで見た事ないような真美ちゃんがそこにいた。



「 お願いします 」



真美ちゃんは撮影にはいった。


―…カシャ

―…カシャ

―…カシャ



カメラの音が響く。


「 モ…モデルみたい 」

「 モデルだ、バカ 」


宥に突っ込まれて少し笑った。


真美ちゃんを見る宥が優しく笑う。


.

NO.265 猪鹿蝶 12/20(土) 17:44 IP:125.55.15.164 削除依頼
ネクスト⊂(^ω^)⊃

NO.266 ひろ 12/20(土) 19:05 IP:210.136.161.44 削除依頼

猪鹿蝶さま
ネクどもですっ!!

.

NO.267 ひろ 12/20(土) 19:19 IP:210.153.84.42 削除依頼


「 …ごめ…、あたし帰… 」


明奈が急にそう言って走って出ていった。


「 え?真美?」
「 は?…何あいつ 」


意味分かんねえ。
けど…


「 ごめん、追いかけてくる!」

「 そっ、奏太!?」



俺は急いで明奈を追い掛けた。



っつってもどこ行ったんだよあいつ!


「 一人なの?ねぇどこ行くの?」

「 明奈 」


チャラチャラした奴に絡まれてた。
―…だぁもう!!


「 すいません、こいつ俺のなんで 」


明奈の手を取って走りだす。


「 奏ちゃん?何して… 」



本当に俺は何やってんだーっ?


どれくらい走っただろうか。
手を解いて歩きだす。


.

NO.268 ひろ 12/20(土) 19:49 IP:210.153.84.133 削除依頼


「 何で急に出てくんだボケ!」

「 ボケじゃない〜!」


いつものようにプリプリ怒ってる。


「 何があったんだよー 」

「 何でもない 」

「 その嘘俺に通用すると思ってる?」


明奈の嘘はすぐ分かる。
腐れ縁ですからね。


「 言ってみ?」

「 …気付いちゃったんだ 」

「 気付いた?」

「 ……宥君が……真美ちゃんの事…好き…って 」


何で女子ってそうゆうのすぐ気付く訳?


「 何…言ってんだよ 」

「 奏ちゃん知ってたんでしょ?」

「 え…知らな… 」
「 その嘘あたしに通用すると思ってる?」



何ですとーっ?!


「 …宥とはライバルだよ…。
  隠しててごめん。でも明奈に
  傷ついて欲しくなくて…。」

「 …ばぁか 」

「 はあ?」

「 そんなの知っても…傷付かないし!
  さっきはちょっとテンパっちゃっただけだし!
  頑張っちゃうし!」


そう言って笑う明奈。
忘れてた、明奈は強いんだった。


.

NO.269 なっつん 12/20(土) 20:13 IP:219.174.6.245 削除依頼

はじめまして★

一気に読んじゃいました
めっちゃ面白いですね^^

あたし的に藤田真美ちゃんが
なぜかお気に入りです←

更新がんばってください
また読みにきますねb

NO.270 ひろ 12/20(土) 20:31 IP:210.153.84.34 削除依頼

なっつんさま
ありがとうございます!!
一気読みご苦労様です(`・ω・´)

藤田真美ちゃん派ですか!
何か嬉しいです(*゜ω゜*)

また来て下さい☆

.

NO.271 美嘉 12/20(土) 22:30 IP:121.111.227.4 削除依頼
おおお〜(o^∀^o)

めっちゃ増えてるじゃないかっ♪笑


あきなほんっっとに強いなぁ…。
あたしは,好きなひとが自分の目の前でおんなのこじっと見つめてるだけでも耐えられないのに…。

ねくっ!!

NO.272 ひろ 12/21(日) 10:29 IP:210.153.84.35 削除依頼

美嘉
あたしも話してるの見るのも嫌だ〜笑
嫉妬深いwww

ネクありがとっ!!

.

NO.273 ひろ 12/21(日) 10:38 IP:210.153.84.44 削除依頼


「 あ゛〜っ!!」

「 何よ?!」

「 お前のせいで撮影抜けてきちまったじゃねーか!」

「 はあー?あたしのせい〜?」

「 いーから戻るぞ!」


俺達はTスタに駆け出した。



「 はあ…はあ… 」


スタジオに入ると衣装チェンジした真美ちゃんがいた。


「 …可愛い 」

「 おい宥、声に出ちまってるぞ 」


宥の背後から囁いた。
驚いたように俺を見て顔を赤く染める。



「 戻ってこなくてよかったのに 」


宥がボソッと言った。


「 うぜー。」

「 その言葉そっくりそのまま返す 」

「 ふんだ 」

「 …。」


この間約一分、二人とも目線は真美ちゃんのまま。


明奈が涙してたなんてこと、知る由もなかったんだ。


.

NO.274 ひろ 12/21(日) 10:51 IP:210.153.84.39 削除依頼


「 はいOKでーす!」



カメラマンが言って、撮影が終わった。


「 ありがとうございました!」


真美ちゃんが笑う。


その笑顔にやられた者若干2名―…。



真美ちゃんが着替えて俺達のもとに戻ってきた。



「 はあ緊張した…やっぱ見られるのは
  恥ずかしくてダメだ 」

「 ちょ、超可愛かったよ!」

「 え?」


え?俺今すんげーサラッと恥ずかしい事言った?


「 いやっその、違っ、あ 」←テンパり中

「 あ…ありがとう 」



真美ちゃんが照れて笑う。
やっぱり可愛いです。



「 帰るか 」



宥が言って、皆賛成した。

俺達は4人で帰った。



.

NO.275 +。ローズ。+   12/21(日) 12:11 IP:58.88.85.34 削除依頼
すごくおもしろいです!

ねくw

NO.276 ひろ 12/21(日) 12:18 IP:210.153.84.134 削除依頼


「 じゃあ俺こっちだから 」


宥が言った。


「 あ…あたしもっ 」

明奈がそう言って宥の方に行く。


「 明奈…奏太っ家の近所じゃ… 」
「 こっちに行かなきゃならない用があって!」

「 そっか。じゃあ一緒行こ 」

「 …じゃあな宥。」

「 ばいばい真美 」


思いっきりシカトしやがってこいつ!


俺達は別れて帰った。



「 んなっ!!!」

「 何?!」


真美ちゃんと二人きりだよ俺!


「 や、何でもない!」

「 そっかー 」


うを〜、そんな可愛い顔で笑わないで下さい。


「 それにしても真美ちゃん…本当痩せたよね。」

「 ふふ、ありがとう 」

「 整形したの?」

「 ぶほっ、してないしてない!」


何て質問してんだ俺。


「 太って肉がついて、丸みを帯びてたんだよね
  鼻とか瞼とか…。」

「 なるほど〜 」

「 でも奏太君、太ってた頃のあたしに
  一目惚れしたって言ってなかった?」

「 ゲホッ、そそそそっそうだっけ 」

「 嫌いになった?」


クスクス笑う真美ちゃん。


.

NO.277 ひろ 12/21(日) 12:29 IP:210.153.84.44 削除依頼


「 なるわけないじゃん!確かに俺、
  一般的に可愛くないと言われる子が
  好きで、ブス専だけど、いや“ブス専だった”けど
  今は真美ちゃんの全てが好きっていうか
  見た目うんぬんじゃないってゆーか…

  俺何言ってんだあああああ!
  ごめんなさい今の忘れて下さい
  さようなら!!」



真美ちゃんを置いて家まで暴走した。


「 やべーまじ俺何やってんだよ 」


疲れなんて感じない程我を忘れて走った。


いくら昔とはいえ
真美ちゃんの事を“一般的に可愛くない”と言ったも同然だし、
口が滑ってサラッとブス専だったとか言っちゃったし
真美ちゃんを好きって言ったし


まじ何やっとんねえぇーんっ!!!


もう真美ちゃんに会わせる顔がありませぬ。


.

NO.278 ひろ 12/21(日) 12:32 IP:210.153.84.133 削除依頼

+。ローズ。+様
読んでいただき嬉しいです☆
ネクありがとうございます!
.

NO.279 美嘉 12/21(日) 17:09 IP:121.111.227.6 削除依頼
ひろ*

やんねぇ〜(ノ△T)
てか!!奏太ったら何ゆうとんのやぁ〜笑
ブス専とか一般的に可愛くない仔が好きとか…笑

あほやないですかっ!!!

おもろ〜←

ねくすとん♪

NO.280 ひろ 12/21(日) 19:00 IP:210.153.84.132 削除依頼

美嘉
奏太あほっすねwww
でもそんな奏太が好きさ(´ー`)←誰

ネクありがとう☆

.

NO.281 ひろ 12/21(日) 19:11 IP:210.136.161.139 削除依頼


「 ばぁか 」


自分に言った言葉。
どーすんだ俺。


もーちょっと冷たい風に当たって頭冷やそ。



「 ジュース買い行こ 」


近くにある自販機に向かう。



自販機のすぐそばに…100円


「 ラキー♪俺の物♪ 」


実質俺は20円でジュースを買った。


寒い。帰ろ。



「 ……明奈?」


道の反対側から明奈が来た。
―…泣き腫らした目をして。


「 は?何?何泣い… 」


―ぽすっ


俺の胸にダイブしてきましたこの娘(こ)。


「 ど…した?」



泣いて何も言わない。

意味が分からない。

どーしよどーしよ…。


どうしたらいいか分からなくて
俺はとりあえず明奈を抱きしめた。

.

NO.282 ひろ 12/21(日) 19:27 IP:210.136.161.145 削除依頼


「 …落ち着いた?」


俺が聞くと明奈は俺の手から離れた。



「 ごめん…ありがと…。」

「 どーしたの?」

「 フラれちゃった。」

「 は?」

「 宥に告った。」


ふっ、何を言って…


「 ええええぇぇぇぇ??」


告った?告った?
今日このタイミングで?!


「 何て言ったの?」

「 好き…だからって言った。」

「 付き合ってとか…は?」

「 言ってないよ?」

「 じゃあフラれたとか分かんないべ 」



俺が笑うと明奈は首を横に振った。
泣いてるし。…俺泣かせてねぇよ?ねぇよ?よ?


.

NO.283 ひろ 12/21(日) 21:22 IP:210.153.84.43 削除依頼


「 ちょっ明奈、泣くなって… 」

「 ごめっ… 」

「 気持ち伝えただけで…
  何でフラれたとか分かんの?」

「 言われちゃったの 」

「 何て 」


明奈はそっぽ向いて呟いた。


「 あ、ありがとう…って言った後
  “俺…真美が好きなんだ”って 」


昼、あんな強気だった明奈がすごく小さく見えた。


「 だっ大丈夫だ明奈!
  これからの努力でどーにだってなる!
  頑張った者勝ちだっ!」



明奈に言ったその言葉が

…不覚にも、


―…トクン


自分の心にも響いた。


.

NO.284 猪鹿蝶 12/21(日) 21:45 IP:125.55.15.164 削除依頼
ネクスト(^ω^)

NO.285 美嘉 12/21(日) 21:45 IP:119.228.131.47 削除依頼
ひろ*

わっわわわわかるよ!!!!←w
美嘉もそんな奏太好きやぁ♪笑
なんかそゆ性格好き>ω<
ねねねねくすとっ!!
更新頑張って〜★!

NO.286 ゆーか 12/21(日) 22:23 IP:210.153.84.116 削除依頼
ねく!

NO.287 ひろ 12/21(日) 22:56 IP:210.136.161.54 削除依頼


猪鹿蝶さま
いつもねくありがとうございます\(^O^)/


美嘉
自分の書いてる人物を←
好きって言ってもらえるとかなり嬉しい(*´ー`)←
更新頑張りMAX\(^O^)/


ゆーかさま
ネクありがとうございます☆
励みになります(^ω^)

.

NO.288 ひろ 12/21(日) 23:08 IP:210.153.84.40 削除依頼


「 奏ちゃ… 」
「 おっしゃ!何かやる気でてきたわ!
  明奈サンキュ!!俺頑張るわ!」

「 はっ?奏ちゃん?あたしなんもしてな… 」


明奈が言葉を言い終わるまでに俺は家に入ってた。



「 ただいま!!」

「 おかえり!!」


母さんが俺と同じテンションで返してきた。

悩んでる場合じゃない。
やるしかないんだ。
Yes We Can!


冬休みの宿題とか、やってる暇ありません。



「 ぬはぁっ!」

「 いきなり変な声だすなバカ息子!」

「 ソーリーソーリー!」



いい事思いついちゃった♪



.

NO.289 ひろ 12/21(日) 23:28 IP:210.153.84.129 削除依頼


何かって?

名付けて

“冬休みの宿題真美ちゃんと一緒にやるついでに
 今日の事謝っちゃおう計画2009!”←まんま


「 にへへ 」



俺天才。

「 知ってる 」

早速明日誘ってみよー

「 断られたらどーしよ 」

いやいや大丈夫

「 ありえないありえない 」



俺は俄然張り切りモードだった。



.

その頃リビングで

「 あなた、奏太が一人で話してるんだけど大丈夫かしら?」

「 あ、ああ…放っとこう母さん 」

「「聞こえない聞こえない」」



.



そんな事を話されていたとは知らずに―…。


.

NO.290 ひろ 12/22(月) 16:00 IP:210.153.84.35 削除依頼


次の日、俺は携帯片手に悩んでいた。


「 何て送ろ… 」



----------------------
題名 無題
本文 昨日はテンパって
   意味分かんない事
   言っちゃってごめんね*
   ところで真美ちゃん
   暇な日ないかな?
   冬休みの課題一緒に
   どうかな…?
----------------------



何か女々しいか?俺…。
まあいいやっ!
送っちまえーっ!!



というわけで送っちゃいました。


待つ事10分。



♪〜


----------------------
題名 無題
本文 大丈夫だよ〜*
   ちょっとビックリ
   したけど**
   明後日大丈夫だよ♪
----------------------



大丈夫だよって…OKって事……だよな?



な?な?


「 いよっしゃー!!!」



朝倉奏太、やりました!
生きててよかったっス(←大袈裟)


「 明後日♪明後日♪ 」


明後日、いざ決戦。


.

NO.291 美羽 12/22(月) 17:40 IP:218.41.204.34 削除依頼
頑張れ奏太っ!!笑
ねくです^^

NO.292 美嘉 12/22(月) 17:45 IP:121.111.227.10 削除依頼
やぁ〜
奏太は良い奴だよ♪←誰
そ?

奏太もあきなもゆうも真美ちゃんもみんな好きだよ(o^∀^o)笑


NO.293 猪鹿蝶 12/22(月) 21:54 IP:125.55.15.164 削除依頼
いえいえ^^
面白いので何回でも何億回でもネクストしちゃいます\(^o^)/

NO.294 ひろ 12/23(火) 17:06 IP:210.153.84.130 削除依頼


皆さんネクありがとうございます!!
昨日更新できなくてごめんなさい(´・ω・`)

.

NO.295 ひろ 12/23(火) 17:20 IP:210.153.84.41 削除依頼


ついにこの日がやってまいりました。


けどね今更重大なことに気付いちゃった訳ですよ。

「 どこで勉強すんだ?」


俺はそこんとこ悩みながら真美ちゃん家に向かった。


「 さぶ… 」


真冬の風が頬を打つ。
寒くて寒くて死にそうだ。


なーんて考えてたら着いちゃいました。



ピンポーン…


少し経つと真美ちゃんがでてきた。


「 あっ、こ、こんにちは 」

「 こんにちは!」

「 は…入る?」

「 あっありがとう 」


かなりテンパってるピンチな俺。



「 あの…訳ありで…家でもいいかな?勉強… 」

「 ああ全然いいよ!」



とは言ったもののね?
奏太君、よく考えてみましょうね。
好きな子とお部屋で二人きり…?(←勝手な妄想)


何しでかすか分かんねぇよ俺!!!


まずいぞこりゃ…!



「 汚いけど…入って 」

「 お邪魔します!」


俺は真美ちゃんの部屋に連れられた。


.

NO.296 ひろ 12/23(火) 17:38 IP:210.136.161.151 削除依頼


「 ひ、広っ!!」

「 そうかな?」

「 俺ん家のリビング位かな、うん 」

「 そんなそんな!」


これはリアル悲しかった。
周りを見渡すと、白とオレンジで統一されてて
女の子の匂いがした。



「 勉強…しよっか 」


真美ちゃんが笑って言った。
悩殺スマイルっす。


「 やろうやろう 」


テーブルに課題を置く。
それを見たらちょっと萎えた。


「 春高の課題って多いの?」

「 課題は少ないんだけど、1ヶ月休んでた分
  レポート書かなくちゃいけなくて…。」

「 そうなんだ〜。大変だね…。」


自然に会話できてる俺!

しかし新たな問題が。



向かい合わせって恥ずかしくね?!(←今更)


うをー、まんまと作戦に嵌まったぁ〜!

.

NO.297 ひろ 12/23(火) 18:11 IP:210.153.84.130 削除依頼


「 奏太君…?」

「 あっ!ごめんごめん何でもない 」


緊張して喉がカラカラだ。
緊張のせいで(←重要)問題の意味が分からない。


「 南高の課題難しそうだね 」


怪訝な顔で問題を眺める。


「 でしょ?マジ謎だから!」



その後も問題を解きながらいろんな話をした。

そして1番気になるあの話を持ち出した。


「 宥と付き合ってた…んだよね?」


その問いに目を丸くした真美ちゃん。


「 う、うん 」

「 まだ…好きとか?」

「 んー、分からないんだ自分でも。」


その曖昧な答えに胸が少しズキンとした。


「 ああ…てか、この前はごめんね!
  いろいろ…酷い事言って…。」



やっと謝れた。


.

NO.298 美嘉 12/23(火) 21:51 IP:121.111.227.9 削除依頼
まっ真美ちゃんかわええ…(o^∀^o)笑


ねくっ!!あんどぅ←
あげっ♪

NO.299 猪鹿蝶 12/23(火) 22:24 IP:125.55.15.164 削除依頼
ネクスト希望(*´ω`*)

NO.300 ちゃむ 12/24(水) 07:59 IP:219.125.148.87 削除依頼
寝れない時に
このスレ見つけて
一気に読みました\(^o^)/!!!←

ねくすとします☆

NO.301 ひろ 12/24(水) 10:13 IP:210.153.84.37 削除依頼

美嘉
美嘉のが可愛いよ←当たり前
ねくあげありがとう\(^O^)/


猪鹿蝶さま
ネクありがとうございます(^ω^)
いつもいつも嬉しいです☆


ちゃむさま
一気読みお疲れ様でした(´・ω・`)
ありがとうございます!!


皆様
このスレがなんと300到達しました!
自分自身かなりビックリしております…。
飽き性なあたしがここまで頑張れたのも皆様のお陰です。
本当にありがとうございます!

誤字脱字、意味不明な文章など
まだまだ沢山ありますがこれからも
温かい目で見守って下さい。

.

NO.302 ひろ 12/24(水) 10:31 IP:210.153.84.132 削除依頼


「 この前…?…あ!全然だよ!」

「 本当ごめんね…テンパっちゃってさ…
  でもあれ本当なんだよね全部。
  真美ちゃんにスゲー失礼な事言っちゃったけど…。」


真美ちゃんを直視できない俺は少し視線を落とした。

「 いや…でも…嬉しかったよ。
  …奏太君って正直だよね。」


…あれ?
俺褒められてる系?


「 …ありがとう 」

ここお礼言うとこ?
駄目だもう頭ぐちゃぐちゃだ。


♪〜


真美ちゃんの携帯が鳴った。


「 ごめん、ちょっと出るね 」


『 もしもし…はい、はい、
  分かりました。すぐ行きます。』


電話を切って真美ちゃんは申し訳なさそうに言った。


「 ごめん、今ね、あたしが沖縄でポラ
  撮った時の事務所からの電話で
  話があるから来てくれって言われたの。
  だから…ごめん、行ってくるね。」

「 全然いいよ!俺帰るね!
  本当突然誘ってごめん。頑張ってね 」


それから真美ちゃんは何度も俺に謝って
走って遠くに消えた。



.

NO.303 mai♪ 12/24(水) 11:57 IP:124.210.48.46 削除依頼
ネクストでス♪♪


NO.304 ひろ 12/24(水) 12:05 IP:210.153.84.39 削除依頼


俺はしょうがないから、家に帰って残った課題を進めた。


「 明後日学校かよ 」


冬休みが終わる。
俺は課題一覧表を見た。


「 うっわ、英語の課題無くした 」


まあいいか。


なんて思ってた次の日
真美ちゃんからメールがきた。



-----------------------
題名 無題
本文 昨日はごめんね*
   えっと事務所に
   所属する事になりました*

   後、英語の問題集忘れた
   みたいだから届けるね*
-----------------------


事務所に所属…?

「 それってすごいの?」


てか俺課題忘れたんだ…。

でかしたっ(`∵)b
じゃなくて!

届けさせるのは悪いよな。

そんな事を考えてメールを返す。


----------------------
題名 無題
本文 事務所に所属って?
   届けなくていいよ*
   俺春高に取り行くよ*
   学校いつから?
-----------------------



そのあとすぐに返事がきて、
俺と同じ日から学校だって分かったから
明後日春高に行くことになった。


.

NO.305 ひろ 12/24(水) 12:06 IP:210.153.84.135 削除依頼

mai♪さま
ネクどうもですっ☆

.

NO.306 ひろ 12/24(水) 12:34 IP:210.153.84.137 削除依頼


「 奏太郎〜(はあと)」
「 会いたかったゾ 」


久々の学校で
朝から甘ったるい声で後ろから
俺に抱き着いているのは棚橋だ。
棚橋には小野が抱き着いてる。

冬休み越えて更にウザくなったぞこいつら。



「 うぜーよ、ベタベタすんな 」

「 奏太君朝からドSぅ〜 」

「 黙れ葵 」


葵と言った瞬間、ニタニタしだしました。

やべ、気持ち悪い。



「 冬休み寂しかった?」

小野が聞いてきた。

「 ぜえぇ〜んっっぜん 」

ビシッとおでこを突いた。

久々の弄りはやっぱ楽しい。
ってのはこいつらには秘密。


「 よし放課後遊びに行こう!」

棚橋が言った。


「 俺無理だよ 」

だって春高行くもんね。


「 何だよ〜宥は行くよな?」

「 しょーがねぇから行く 」


そう言ってイチゴオレを啜る。
お前本当好きだなそれ。


.

NO.307 ひろ 12/24(水) 16:03 IP:210.136.161.51 削除依頼


いつも通りの一日が終わって
俺は春高に向かった。



「 まじで真美ちゃんなの?」
「 俺隣のクラスのゆーたっす 」
「 モデル始めたってマジ?」


校門で何人かの男子が真美ちゃんにたかってた。


「 真美ちゃん!」


思わず声かけたけどどうしよう。


「 奏太君!」


真美ちゃんが駆け寄って来た。
俺の背後に回って耳元で助けてと囁く。

助けて…?


「 誰なのお前、その制服南高じゃね?」

「 朝倉…奏太です。」

「 真美ちゃんの何なの?」


くあーっ、生意気ですこと。
お前らこそ真美ちゃんの何なのさ、
嫌がってんの位分かれっつーの。


なんて言えないです、
そうですわたしがチキンです。


「 かっ、彼氏!!」


口からデマカセってまさにこれ。
俺は真美ちゃんの腕を引いて走りだした。


.

NO.308 猪鹿蝶 12/24(水) 17:26 IP:125.55.15.164 削除依頼
こちらこそいつも楽しい小説を読ませてくれてありがとうございます(^ω^)
ネクスト

NO.309 ひろ 12/24(水) 20:16 IP:210.136.161.49 削除依頼

猪鹿蝶さま
そんなそんなっ!!
滅相もございません(゜Д゜)!!

ネクいただきます!←

.

NO.310 ひろ 12/24(水) 20:33 IP:210.136.161.46 削除依頼


完全に春高が見えなくなった所で歩き出した。


「 疲れた〜 」

「 ありがとう 」

「 いえいえ。っあ、ゴメン 」

握っていた手を解く。


「 あ、これ。」

「 あー、ありがとう!無くしたと思ってたんだ 」


英語の問題集を受け取る。


「 あのさ… 」

「 ん?」

「 事務所に入ったって…どういう事?」



俺が問うと真美ちゃんは説明し始めた。


「 んー、モデルの仕事が安定して出来る
  って事かな…。」

「 へぇ!すごいね!」


という事は知名度アップで
ライバル急増ってことか?



「 でも学校で…とか…大変そうだね、
  さっきみたいに… 」

「 う〜ん…今までがあんなだったからね…。」


真美ちゃんは少し顔を困らせて言った。


「 大丈夫、俺が守るし。」


なんか衝動的に言ってしまったのですが…


「 ありがと。」

「 明奈もいるしさ!」

「 明奈ちゃん?」

「 あいつ男みたく強いからさ 」


本人が聞いてたら多分殴られてるだろうな。


.

NO.311 ひろ 12/25(木) 20:17 IP:210.153.84.43 削除依頼


「 ふふありがとう 」

真美ちゃんが笑ったからいっか。


俺は真美ちゃんを家まで送って帰った。



何だか幸せだなあ…。

なんて馬鹿みたいな事を思う。


付き合ったら…なんて妄想をしてみる。

「 やだもう〜、真美ってば 」

と、携帯が鳴った。



着信あり:上野宥


「 宥…?」


『 もしもし?』

『 あ、奏太?』

『 違います 』

『 そーゆうのいいから 』

『 ははっ、何?』

『 今から出てこれる?』

『 今から?平気だよ 』

『 じゃーお前んち近くの公園な 』

『 おう、じゃな 』


宥に呼び出されちった。
何だろう…。


俺はすぐに公園に向かった。

.

NO.312 ひろ 12/25(木) 21:12 IP:210.153.84.42 削除依頼


公園に行くと、宥が座って待っていた。


「 よ、何したの?」

「 あのさ…。」


何だろう、このシリアスな雰囲気。
少し不安になった俺はブランコを漕ぎ始めた。


「 どーしたんだよ。」

「 たとえばの話さ…お前が
  友達だと思ってた人から好きだって
  言われたらどうする?」


俺はその質問で明奈のことだと思った。


.

NO.313 ひろ 12/26(金) 22:22 IP:210.153.84.135 削除依頼

全然更新できなくてごめんなさい!!
更新したいのですが明日から
合宿があって更新できません(´;ω;`)
あげていただけるとありがたいです〇| ̄|_


.

NO.314 美嘉 12/28(日) 00:44 IP:121.111.227.13 削除依頼
ひろっ★!
久しぶり〜っ♪
めっちゃ更新進んでて嬉しかったです↑

合宿かぁ…!!
頑張って*

あげまくっとくからねっ(≧∇≦)

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