2008年10月02日 イエローサブマリン音頭
■[雑記]
■携帯ダイアリー読んだ5秒後には検索かけてる自分が嫌ですよ!
■気の狂ったエントリを続けて何個も書いたので、今日は休憩です。本が出るまでにあといくつか予習大会やっておきたいんですけれど…。
■20周年のDVD-BOXのドキュメンタリーの「世界を止めて」のところ、加藤さんがさらっと「その頃ダンヒルレコードとかにこってて、スリードッグナイトみたいなのを聴いててそんな曲を作ってみようと思って」と話してるのをさらっと聞き流してたんですが、ダンヒルレコードもスリー・ドッグ・ナイトも知らなかったので、布施明みたいなムード歌謡みたいなのを想像してたんですが、これでしたか!!
世界を止めてみたいなのが無いかと色々探してたんですが、これっていうのが分からなかったんですが、その代わりにこれ。
あやしいパープルレザービーム!!
この曲、上の「joy to the world」と同じ時のすごいかっこいいライブ映像があって昨日それを見たんですが、今日見たら削除されてました。も、もう一回みたい!
■コータローさんのブログが更新されてて、26日の「音楽業界は…」というのがちょっと気になって、ネットをぐるっとしてみたら、インディーズのCDとかを卸してる原楽器の倒産の話が出てきて。これは7月の話らしいんですけどね。もっと知ろうと思って検索してて引っ掛かったのがミントサウンドのBBSだった。http://6059.teacup.com/spunk/bbs
■この本が読みたくて本屋に行ったんですが、4000円…。悩んで悩んで、図書館にリクエストすることにしました…。
加藤さんが所属してるフジパシフィック音楽出版の会長さん。http://www.fujipacific.co.jp/artists/songwriters.html
本もすごく面白そうだったんですが、びっくりしたのが帯の折り返しについていた”愛読者シール”。白夜書房に送ったら本の定価の6%が帰ってくるの。送料も手間も掛かるこんなサービスをどうしてやってるんだろう。「6%値引きしますね」じゃなくて、「本来の定価に6%上乗せして売ってます」って思っちゃう人がいるんじゃないかな…。
■大頭鑑、歴代スタッフのインタビューもあるそうですが、一番私が読んでみたいのは、最初の事務所、麻田事務所の麻田浩さん(http://toms-cabin.sblo.jp/)のインタビュー。91年のメンバーチェンジの時に元XTCのドラムのテリー・チェンバーズを入れようとしたという麻田さん。http://e-days.cc/style/columns/1/ これがどんどん更新されて87年ぐらいに早くならないかなーと待っています。
■今読んでるのはこの本。
最高に面白い!世の中知ってるようで知らないことがまだまだたくさんあるんですよ!
2008年10月01日 ロキノンまとめ
昨日のロキノンの記事、97年のところで止まってたんですが、最後まで書き終わりました。
440の浅田信一さんとコータローさんの11月10日のライブのチケット、今日発売でした。
あと…すっかりオーガスタキャンプの放送忘れてました。TBSチャンネルの。再放送は10月19日(日)夜9時から。今週末は、RSRと加山雄三フェス…と思っていたら、こんな番組も!
SPACE SHOWER TV.COM|SPECIAL PROGRAM スペシャルプログラム|上田現追悼特別番組 ─Atlas─
あと月末だけどこれ!
映画特番『GSワンダーランド』+番外ドラマ『ビバ!GS野郎』 |音楽番組ならMUSIC ON! TV
掲示板の方に前にも書いたんですが、「GSワンダーランド」は、今度の「OH MY MOD!」と「MISSING TRACKS」のデザインをしたサリー久保田さんが音楽監督。加藤さんが昨年末アルバムをプロデュースしたバンド、パウンチホイールも出演しています。ベース&ボーカルの岸部大輔さんは岸部一徳さんの息子さんで、一徳さんもこの映画に出演されてます。
主役のバンドのメンバーは栗山千明さん、石田卓也さん、水嶋ヒロさん、浅利陽介さん。公式サイトはこちら。
http://www.gs-w.jp/ ※音が出ます!!
■[雑記]
アルバム聴いたり、20周年のドキュメンタリー見ながら、足かけ15年分のロキノンの記事を読み、一覧作ってたんですが、さすがに疲れました。ぐったりです。頭がパンクしそうです。でも死ぬほど楽しかった!
ロキノンって本当にあれです。音楽を聴く楽しさとは、まるで別の世界の本です。ロキノンのインタビュー読んでも、音楽を作る楽しさも、聴く楽しさも、全然伝わってこなかった。音楽の知識もさっぱり付かなかった。これは別に、コレクターズが才能と比例しただけ売れなくて、更にそういう役割を振られてインタビューでそんな話ばっかりだったって事とは関係無くて、ロキノンがそういう本なんだと思いました。わざわざまとめ作っておいて申し訳ないですけれど。誰が読んでるんだろう…って思うのだけれど、やっぱり、そのアーティストが好きな人が読んでるんだと思うんですよ。ファンが。音楽が好きなのか、人が好きなのか分からないけど。その人に興味が無かったら、多分10行だって読めない。作品やアーティストが好きだからその背景が気になることはあっても、私はちょっと逆は無い。で、そのファンに向けて「売れたい」とか毎回毎回言ってる…というか、言わされ続けるのって、どうなんだろう。ファンは嫌じゃなかったのかな。「私が支えてあげなきゃ!」って思ったファンが、今も残っているのかな。呼びかけても反応が無いかとは思うのですが、その頃ロキノンを読んでたという人が、実際どう思っていたかという話を聞かせてもらえたら、私はとても嬉しいです。
colle_fan
嘘です。楽しさも伝わってきました。バンドマジックの話とか、ちょっと。
みー。
はじめまして。偶然たどりついたpillowsファンです。
わたしは高校の頃、この鹿野さんのレコ評を読みました。しっかり雑誌も買っていましたよ。これが確執になったんですか〜^^;
わたしは最後の「本領発揮さく」というのが印象に残っています。
当時は褒められていたようにも感じました。
当時のピロウズは
このように書かれても仕方の無い部分もあったかもしれません...。
でも。もう少し丁寧でも良いかもしれないですね。
colle_fan
コメントありがとうございます。当時からのピロウズファンの方にコメントいただけて嬉しいです!何て言うか…ファンの方が当時冷静だったのでしょうか。
これが問題の全てじゃないとは思うんですが、これが理由のひとつと言われているみたいですね。
私の考えなんですが、何かを褒めるためにその逆にある何かをけなすのが、好きじゃないんです。(私もついやってしまう事がありますが…。)しかも鹿野さんの文は褒めるよりけなす方に力が入っててそれが嫌な感じがするんですね。それにやっぱり表現方法を褒めてるかもしれないけれど、さわおを思い切りけなしてますよね(笑)
昔のピロウズの事は良く知らないんですが、見た目は本当に線が細い感じで、虚弱って書かれてもファンは違和感無かったという事でしょうか。貴重な意見を聞かせていただいて嬉しかったです!本当にありがとうございました。
みー。
http://www.pillows.jp/p/forum.html
再びおじゃまします〜^^
ピロウズの公式サイトで、コレクターズが褒められています。
楽曲キレイですよね♪。
colle_fan
うわあ。コメントありがとうございます。
みーさんも「OH!MY MOD!」聴いていただけたのでしょうか。キレイでしょう!
「OH!MY MOD!」が発売されたらピロウズファンがいっぱい買って間違ってオリコンにランクインしちゃうんじゃないかと心配していたんですが、無駄な心配でした。はははは〜。でもこうしてちゃんとピロウズファンにコレクターズの音楽が届いて、嬉しいですね。
2008年09月30日 ROCKIN’ON JAPANの記事一覧
「ザ・コレクターズ大頭鑑」発売記念で、予習大会を行っています。個人的に。今回の記事はずっとやりたくて準備してきた事なので、できて嬉しい。これが心残りで帰ってきてしまったのかもしれないと思うくらいやりたかった。
ROCKIN'ON JAPANは、個人的には別に好きな雑誌でも何でもありませんでした。私にとってはずっと、好きなミュージシャンが載った時にそこだけ立ち読みする、もしくは図書館で読む雑誌でした。この雑誌がどんな風に成り立っててとか、どんな思想を持っててとか、どんな人たちが作ってるとか、どんな読者が付いてるとか、考えた事も無かった。正直、コレクターズのファンになってから初めてお金を出して買いました。古本だったけど。今でも別に好きでも何でもない。ただ、20年という長いバンドの歴史を探っていく時に、この雑誌の存在はとてもありがたかったです。
コレクターズのファンになって、私はとにかく暇があれば古い記事をさがしていたのですが、それはコレクターズに恋してコレクターズの何もかもを知りたい!っていう微笑ましいものではなくて、むしろ大好きなコレクターズの音楽とそうでない部分を埋めるために情報が必要で納得できるものを探していた…という状況だったんですが、ロキノンの記事はむしろ「何だこの人たち!!」みたいな気持ちを助長させてしまったような…気もしますが…今改めて読み直していると普通に面白かったです。
私は以下の記事を、ほとんど「切り抜き」で手に入れました。オークションで、雑誌をばらし、アーティストごとにまとめて売っている人たちがいるのです。是非があると思いますが、私は大変助かりました。切り抜きのため一部欠けがあります。最初の写真のページだったり、記事ごとだったり。掲載号も、書いて有ったり無かったりで、一応調べ直しましたが今ひとつ不安です。こんな状態ですが、分かる範囲で号数と頁を書いておきます。本を探す手助けになればと思います。間違いに気が付いたら教えてください。
ああ、もちろん今日も大変長いです。
一行目は、号数(表紙のミュージシャン)、掲載ページ、ライター名、2行目に記事のタイトル、です。1ページ目が欠けている事が多くて、タイトル・ライター名が不明なものもあります。何も書いてなければ加藤さんのみのインタビューです。大まかな記事の内容を書いておきますが、引用部分は全く私の趣味です。誤字脱字ご容赦ください。
■88年7月号VOL.13(忌野清志郎)、P.70〜71、森内淳
単なるコピーではない、こだわりとしてのスタイル−コレクターズにとっての60年代とは?
ロキノンは創刊当時はA4サイズでした。セカンドアルバム「虹色サーカス団」発売に伴うインタビュー。”JAPAN TIMES”というコーナーの一部。 タイトルの通り、スタイルの話に終始して、曲についての具体的な話などは無し。
こうなると彼らは一体、コレクターズというオリジナリティをどこに見出しているのだろうか?という疑問も出てくる。下手すると”60年代の代弁者”という部分で終わってしまう可能性だってあり得るからだ。その部分にこだわるが故に墓穴を掘るというのも、実に勿体ない話である。
「たしかに、自分の音楽よりもフーのほうが好き。それについては情けないと思う。ビートルズについては、僕はビートルスを超えられないなと思って作曲している。ビートルズは全く次元が違うような感じがするんです、凄くね。ただ、僕達は日本語でやっているというところがあって、その日本語の詩というのはひとつの僕の形であり僕のカラーになってるんだと思うんだよね。サウンド的にはまだだと思うけれど、そういったものを極めたいです。(以下略)」
基本的には言ってる事が今と全然変わってないですよね。
■90年7月号VOL.38(奥田民生)、P.132、森内淳
ホールに充満したコレクターズのニューパワー
JAPAN TIMESコーナー内。二分の1ページ。5月18日に行われた日本青年館でのコンサートのレポ。
■90年9月号か10月号くらい、P.89、中本浩二
コレクターズ、ロックオペラに挑戦
JAPAN TIMESコーナー内。二分の1ページ。8月16日パワーステーションで行われたロックオペラのレポ。
そして昨年と同様に、3日通うと録りおろしの新曲のソノシート&ゲーム・セットが揃うという、駄菓子屋のジジイみたいな商売をしている。
■1991年3月VOL.46
CHECK IT OUTというコーナーに載っているようです。
■91年8月号VOL.51(HIS)、P.145〜144、森内淳
コレクターズはやっぱり究極の発展途上バンドだったのか 問題作「コレクター・ナンバー5」をめぐる究極押問答
CHECK IT OUTコーナー内。白黒だけれど2Pあり、インタビューも量があります。メンバーチェンジ後の初のアルバム発売だったにもかかわらず、話題はほとんど小西康陽のプロデュースについて。プロモーションのためのインタビューの筈なのに反省会になってるのがホントにどうかと思うんですが。
「僕はもっとね、本当はエレクトリックな作風のアルバムを作りたかったのね。よくいってるんだけど、ビートルズだったら『ア・ハード・デイズ・ナイト』みたいなさ、物凄くエレクトリックで物凄く硬くて、シャープで短くてさ。てアルバムが91年かなっていう気がしたんだよね。ジャリジャリ耳にくるようなさ、そういう音にしたかったんだよね。極端にいうと、聞きにくいような音っていうかさ。ところが、出来たものはわりと丸くて中音が出てて聞きやすいものになったでしょ。そういう作風なところが作れなかったっていうのが不満があるけど」
インタビューの最後は、「ようやくスタートラインに立った事を評価して欲しい、と」いうインタビュアーの言葉を受けて、「それしかないよ!」と答え、「大きな問題がとりあえず片付いたという感じだね」と締められるのですが、とりあえずその後「愛ある世界」を経て「UFO CLUV」と、言ってた通りに大きく展開していくわけで、このインタビューで言っていたことは正しかったわけで。プロモーションとして正しかったかどうかは別として。
■92年2月号
READER'S REVIEWというコーナーに載っているようです。
■92年6月号か7月号くらい。多分。P.106〜107、鹿野淳、中本浩二、インタビュー・森内淳
コレクターズの大逆襲〜疾風怒濤編
JAPAN TIMESのコーナー内なんですが、2ページもあります。前号からの企画のようです。6月号7月号なのか、5月号6月号なのかが分からない。「愛ある世界」発売に伴う記事。インタビューの前置きでこのアルバムについて、ライブでのテンションが初めてスタジオ録音盤に収められてると、すごくほめてるんですが「つまり、コレクターズがボコボコにいわれながらも長年にわたって試行錯誤してきたスタイルがここに美しく成立しているのだ」…って、ボコボコに言われてたわけですね。インタビューでは元々ピチカートのように5ヶ月連続で作品リリースという計画があったけど、無理じゃないかという話になってこのレアトラック集が残ったという話があって、投球練習的に出したミニアルバムが今までで一番いいアルバムになったという結果についてどうかと聞かれて、
「やっぱりね、結構、自分が見えなかったのね。結構、自分でクールなやつだと思ってたんだけど、実はホットな奴だったんだよ俺は(笑)。ロックアーティストとしてやるべき事は何か?とかさ、義務感に駆られてたのよ。変な曲ばっかり作ろうというアーティスト気質がさ、あまりに膨大すぎた。でも、実はバンド始めた時ってそうじゃなくてね、フラッとクラブに出掛けてってね、30人くらいから拍手を貰うっていうのが好きで始めたのにね、そういう膨大なものに凄く目が行き過ぎてたし、そういうこと忘れてるつもりはなかったんだけどね、そういう部分に傾きすぎてたよね。みんながいいっていっても、”恋はヒートウェーブ”は僕にとって存在が軽いもんだったりとかさ。例えば”サマー・オブ・ラブ”も去年やりゃよかったものを、去年やるとマンチェスターのバンドのカヴァーみたいなニュアンスでいくらかでも取られると、絶対嫌だったんだよ」
●加藤君のプライドが許さなかったわけね。
「そうなんだよ。プレイするのは好きだったんだけど、売り物にするのは抵抗があった。(以下略)」
で、以下ライブの話が続きます。
鹿野さんも「加藤さん、やりゃできるじゃないスか。」と褒めてますが、中本さんは加藤さんの髭について延々と愚痴を…。私もね…この時期に髭が無かったら、歴史が変わっていたような気がするよ…。
■92年10月号くらい?、P.102、森山淳+鹿野淳
日本の夏、コレクターズの夏
パワーステーションの3DAYS終了後の、加藤・古市インタビュー。1P。ライブについての思いを語っています。
加藤「例えばね、曲がいいとか詩がいい言葉を選んでるとか転調は素晴らしいとかっていうのは凄く楽しいことなんだけれど、やっぱり違うんだな、なんか。バンドってなんだかんだいってもローリング・ストーンズみたいな色気が舞台にあってさ、そういうものをお客さんも見に来てると思うのよ。特に女の子はね。男の子はそういう風になりたいって思って見にきてるわけだし。それこそがロックの基本だと思う。それは頭と身体のバランスだよね。今まではちょっと頭デッカチになりすぎてたからね」
古市「今や料理は母さん、大工はパパって感じだね」
■93年2月号VOL.69(ザ・ブルーハーツ)、P.94〜95、森内淳
新年に咲き誇るスペース・オペラ・ビート・ロック
JAP'S POINT OF VIEWのページ。まだINTERVIEWのページには昇格できません…。でもカラー!写真は落ち葉の上に寝てる4人を上から取ってる写真。「UFO CLUV」の発売に伴うインタビューで、このアルバムが骨太なビートアルバムになるに至った心境の変化とかを話しているのですが、私が気になったのは別のところで、
「もしかしたらコレクターズに自分から飽きちゃってる部分ってすごくあると思うね。前は撮影の前日に皆の家に電話してね、明日何着るの?じゃ僕はこれを着るから靴はこれで来てよって。すごい徹底して美学を守り通さないと気が済まなかったんだ。(以下略)」
普通に怖い。
恥を覚悟で書きますが、私はこのインタビューを読むまで、「UFO CLUV」が骨太でソリッドなビートアルバムだなんて、思ったことが無かった。1曲目からあまりに特殊すぎて、詩の世界もわけが分からないし、全くシンプルではない奇妙なアルバムだと思ってて。(あの特殊なジャケットも理由の一つだと思うよ!)みんながほめてるけどどこがいいのか良く分かってなかったんですが、これ読んで聞きなおしてびっくりしたんですよね…。
まあ、詩の世界は今でも持て余してます。
■93年6月号(BUCK-TICK)
JAPAN TIMESに載っているようです。
■94年5月号VOL.84(BLANKEY JET CITY)、P.78〜83、鹿野淳、
モッズ、ベスパ、ロンドン――全てのスタイルを捨て去り”裸の大将”となったコレクターズ。その逞しき愛の賛歌『CANDY MAN』
私の持ってる切抜きはここからA5サイズに。タイトルの通り「CANDYMAN」のインタビュー。いきなり、「最近、コレクターズって”心斎橋系”と呼ばれてるの、知ってます?」という鹿野さんの無茶振りから始まるインタビュー。ようやく普通のインタビュー枠になったというのに、「売れてないっていうのが今いちばんカッコ悪いんじゃないかなっていう、そういう気持ちにすごいなってて。」と、それ以降延々と続く話が加藤さんからついに…。それまでは周りが心配してたんですが。
そして、「歌詞に変なこだわりが無くなった」とストレートなラブソングになってる事に対して、この方向性への恥じらいってなかったんですか?というインタビュアーに、
照れはすごくあった(笑)。でも……あの、フリッパーズ・ギターのライブ評を読んだことがあって、そこには『彼らは非常に照れがあって、MCも逃げ腰で、演奏も調子悪くて』って書いてあったの。それを読んだ時、俺もそんな事しかやってないんじゃないかって気がしたんだ。でカッコ悪いなって思って、照れる事がね。それよりはガッツ溢れるハズれ方のほうがいいなって思って。何でも知ってるかのような行いをして照れてるよりは、何も知らない一直線な感じでズレてる奴の方が、実は感動を呼ぶんじゃないかなって気がしてて。そういう男になるべきだなって気がすごいしてたの。自分がその時ブルース・マンになれたらいいなって思ってて……
映像とかで、おしゃれで若ぶりな「UFO CLUV」の頃と、変に落ち着いてたり奇妙にワイルドになってる「CANDYMAN」の頃の落差がひどいと思ってたんですが、気取りを排してったらああなったって事なんですかね…。
■94年10月号
載ってるようなのですが、どんな内容の記事か分からないのですが、掲載号の分からない「加藤ひさしこそ「E・YAZAWA」である」という、鹿野淳さんの2ページの記事があるんですが、それでしょうか。
■95年4月号VOL.95(奥田民生)、P.14〜15、鹿野淳
コレクターズこそがロック・バンドだ
巻頭の「SCENE」というカラーページ。アルバム「Free」のロンドンレコーディングから帰国したコータローさんの短い電話インタビュー。初めてロンドンに行って隠れてタバコ喫いながらピストルズ聴いていた頃が全部よみがえったとか、くだらないやり取りの後に、
●……最後に一言どうぞ。
「今度のはロックだよお。今までもロックロックって言ってきたけど、イマイチそれが何なのか自分でも分からなかったのよ。でも今回の音が鳴って初めてわかった。トッポいんだよ(笑)。俺、隠れてタバコ喫いながら聴きたいもん、これ!」
■95年5月号VOL.96(武田真治)、P.132〜139
ミュージシャンズ・カリスマ加藤ひさしの全て
先月に引き続き「Free」の発売に伴うインタビュー…のはずが、アルバムのあの曲がどう、とか、初めての海外レコーディングがどう、とか、一切なし。暗い写真(ヒゲでメガネで長髪)の上に太字で「ほんと、岡本太郎のような気持ちなんだ、いつも」とか書いてあって…。
「俺の良いところだと思うんだけど、俺、会議とかでタイアップつけろとかって、散々怒ったりすんだよ、『タイアップつけりゃ売れるんじゃねえかよ』とかって」
●自分で?(笑)。
「自分で言ってんの。にも拘わらず裏では『そんなことどうでもいいんだよ』って思ってるの」
●どっちなんじゃ、それは!(笑)。
「俺はだから、エキサイティングでカッコいいもの、コレクターズにとってかっこいいものができりゃそれでいいんだよ。(以下略)」
私はずっと、コレクターズはやりたい事をやってきたバンドだと思っていたので、それなのにどうして愚痴ばっかり言ってるんだろう…と引っかかっていたので、これ読んでああ…と思ったんですが、その話はまたいつか…。
加藤さんが今何をどう考えてるかという話に終始するんですが、他には、子供が生まれてとにかくポジティブになったという話や、今でもよく言う「諦めきれない」って話をしています。
■95年10月号VOL.103
SCENEに載っているようです。
■95年12月号VOL.105(岡村靖幸)、P.160〜161、鹿野淳
音楽っていうのはギターがいちばん偉いの!
コータローさんの2枚目のソロアルバム「MOUNTAIN TOP」の発売に伴うインタビュー。
「ヴォーカルが居たらさ、ピン(スポット)がそいつに当たるじゃん。冗談じゃないよ、ったく! 俺はずーっとピンが当たっててギターソロの時にさらに足されるくらいじゃなきゃ」
この名言に尽きると思います。
■96年1月号VOL.107(甲本ヒロト、浅井健一、ハリー)、P.74〜81、鹿野淳
レア・ロックギター本舗の番頭と若大将がとことん向き合い語る「現在・過去・未来、ロックはギターだ」大放談!
コータローさんと深沼元昭さん(PLAGUES)の対談。ライターいわく「ボクが今一番気に入ってる「鳴り」を出すギタリスト2人に集まってもらい、ざっくばらんに語り合ってもらおうという、ある種無謀な企画である。」
ギターにはまった高校の頃の話もしています。
コータロー「……でも俺YMOブームん時に悩んだなあ。『あ、これは将来的にもうギターは要らなくなるんだな世の中』と思ったよ」
深沼「ああ、ああ。またYMOをライヴで見るとエレキ・ギターが非常に邪魔なんですよ、これが」
コータロー「そうそうそう」
深沼「もう『弾くなよ!』とか思ってさ(笑)」
コータロー「だから俺ヤだったんだよ。だってあんなシンセなんかできないもん。できないしかっこいいと思わなかったなあ、俺は。だからギターには一番最初に見た初期衝動ってのがすごく俺はあって、やっぱり最初にカッコいいと思ったものはずっとカッコいいんだよね。だから、未だにパンクがカッコいいわけよ、忘れらんないわけよ。もうモッズとかも色々通って、でもやっぱりパンクなんだよねえ」
■96年5月号VOL.113(ハイロウズ)、P.158〜165、森内淳
反則合体ユニット、言いたい放題です
これは加藤さんとRollyのユニット21st Century Starsのシングル「21世紀のラヴァーズ」の発売に伴うインタビューです。加藤さんとローリーさんの仲良しっぷり、公園で撮影の素敵な写真。必見のインタビューとなっています。ローリーがコレクターズのファンになった経緯や、ユニット結成の経緯、「キモノ・ジェット・ガール」についても。
「90年代のスタイル・カウンシルなんだよ!」というところも捨てがたいですが、こっち引用します。スウェディッシュポップが流行ってるからとスウェーデンに行ってミックスをしたという話。
加藤「俺たちの偉いところはタンバリン・スタジオとか行かないで、アバのスタジオでやったってとこが偉いんだよな!こりゃあ凄いよ。みんなタンバリン・スタジオでトーレ・ヨハンソンとかにこうミックスしてもらって帰ってくるじゃん。これはもう昔、博多のモッズとかがよくやってた手口なんだけどね、今はそれが通用しないって事はわかってんだよ。みんな。だってアバだもん」
●アバねえ。
加藤「いたもんね、オヤジね、アバの」
ローリー「いた」
●アバがいた?
加藤「いた」
●ははははは、アバがいた!
ローリー「とにかくロックは馬鹿馬鹿しいものだからね、とにかくスウェーデンに行ったってだけで、相当うけるよね」
加藤「そうよ。帯に”スウェディッシュ・ポップ”って書きたいがためにいったんだからさ」
それで結局帯にどう書いてあるかというと、「極寒のスウェーデンミックス」ですよ。かっこいい!!
この号では他に、ピチカートファイヴのページにレコーディングに参加したコータローさんが一言喋っていたり、すかんちの休止の記事でちょっとローリーのインタビューがあったり、黒田マナブさんのインタビューが載っていたり、色々盛りだくさんでした。
■96年7月号VOL.116(トータス松本)、P.159〜165、森内淳
今年はいくぞお!バンドミーティング
伊藤銀次さんをプロデューサーに迎えた「MIGHTY BLOW」からの先行シングル「涙のレインボーアイズ」発売に伴うインタビュー。珍しく4人でのインタビュー。ブレイク寸前の10年目。加藤さんが「バンドはもう、状態はすごくいいよ。やる気だよ。ほんとに」と言う通り、明るく、希望に満ちたインタビュー。
本格的過ぎるから皆の口に合わないんだという話になって、例えばこちらからマイルドにしよう、甘口にしようとかやりたくない?とインタビュアーに振られて。
加藤「何いってんの、それはだからラベルを替えて、女の子にうけそうなラベルいつも貼ってんだよペタペタ(笑)。でもね、安売りはしないんだよ、うちは」
阿部「品質が大事なんだよね」
古市「ブランドの信用にかかわるからね」
小里「おでん屋の頑固オヤジ思い出してよ(笑)」
●でも、おでん屋の頑固オヤジ、うけないじゃん、やっぱ。
小里「でも『Hanako』に載れば一発なんだよ」
加藤「そういうことなんだよ、俺たちだって『Hanako』に載ってみなよ!もう虜だよ!」
●あんまり頑固すぎて、『Hanako』の記者追い返すからさ。
加藤「そうだよ、取材拒否だもん」
●取材拒否でしょ?
加藤「当ったり前だよ」
●それよくないでしょ?
〜中略〜
加藤「だってね、これが俺たちのやり方なんだよ。やり方どころか生き方なんだよ、俺たちの」
●でもチャートは常に意識してるわけじゃん。
加藤「もちろん意識してるよ」
●ね?そこでなんかジレンマとかさあ、ないわけ?
加藤「日々悶々としてるよ」
●はははは。
加藤「あのね、僕はね、やり方は変えられないんだよ。これだってもう哲学だし、俺の生き方だから。ただね、独りよがりになってる部分がやっぱり多少あったと思うのね。自分がやりたいことってはっきりしてんだよ。伝えたいこともはっきりしてんだよ。そのはっきりしたものをいかに相手に伝えるか、そこに気を遣うのがこれからの俺のやり方かなと思ってるね」
■96年10月号VOL.121(小沢健二)、P.164〜171、森内淳
恒例「加藤大放談」、新作完成で遂にここまで来た!
「MIGHTY BLOW」発売に伴うインタビュー。加藤さんとコータローさんの2人。売れたい売れたいってずっと話してるインタビューです。コータローさんが喋る「夜中に酔っ払ってウチ来てさ、『俺、変わるよ……』っつったんだよ(笑)」とか「だからこの人、酔いつぶれた時、『愛されたい……』っつったんだよ」という話は、何の思い入れもなくリアルタイムで読んでたら吹き出す所だったのかなー。2年位前にコータローさんが加藤さんにお好み焼き屋で「もう8年も俺たちやってこれたけど、どういうことだかわかる?意外と俺たち……向いてるんだよね」っていうのが好きです。俺たちが売れないと後輩のエルマロもGREAT3も売れない、という話も。
このインタビューのラストはこう締められてます。
●でも逆にいうとさ、今回コケたらやばいですよね?
加藤「何いってんだよ、慣れっこだよ!」
●(爆笑)。
■97年1月号(ザ・ハイロウズ)
目次にザ・コレクターズと載っていますが、”JAPAN REVIEW”というのは読者投稿のページです。「デビュー10周年を迎えたザ・コレクターズに送るエール」という文章が2ページ載っています。
■97年4月号
SCENEに載ってるようです。
■97年5月号VOL.131
JAPANCRITIQUEというコーナーで、中本浩二さんが4ページに渡る文章を執筆されてます。姉妹誌「BRIDGE」での3回シリーズで行ったインタビューの総括との事です。最後の部分の、「この10年間の試行錯誤で手に入れた、最高のライヴ・バンド」という言葉が印象的でした。
■97年9月号VOL.137(エレファントカシマシ)、P.152〜159、中本浩二
4人と本誌中本、仙台−札幌−東京珍道中レポート
アルバム「HERE TODAY」完成直前の、ライブツアー「LIVING FOR KICKS」の同行取材。6月16日から6月22日まで。ツアーの話意外も、次のシングル「TOUGH」とそのカップリングの「雲の影」について話が。
●でもこの(雲の影)歌詞って、4枚目ぐらいの世界に近いですよね。
「そうだねえ、うん。”太陽はひとりぼっち”とか、そういう初期の自分の心情に近い部分があるかもしんないね。特に”世界を止めて”がああなってから、切ないラヴソングで押しまくるのがコレクターズのイメージだからね。それだけじゃないじゃん、俺達。そういうイメージをまた変えたいなっていうのがあった。ま、最終的にはね、同じ本人って事で落ち着けばいいんじゃないの?世界はほら、半分暗くて半分明るいんだからさ。だからずーっと明るい奴ってね、気がふれてんだよ。ずーっと暗い奴もね。両方あって当たり前だよ。でもね、自分の事たまに分析するし、カミさんにも言われたんだけど、俺、根が明るい、ほんとは」
●へえー。じゃあ何で出てくるものが暗いんでしょうかね。
「だからその一番下の根っこの、明るいすぐ上の暗いっていうのが、すごく厚いんだよ。またその上にある明るいが薄くて、またその上の暗いが厚いんだよ」
私は加藤さんが暗いと思ったことが無かったのでびっくりしたよ!
■97年10月号VOL.138(CHARA)、P.150〜157、中本浩二
7年ぶりのセルフ・プロデュースとなった「HERE TODAY」の発売に伴うインタビュー。この中で加藤さんは「売りたいっていうか、なんか俺の作るものってマーケットでどれくらいの価値があるんだろうって市場調査してみたかったの」と語ってるんですが、前作「MIGHTY BLOW」は狙ったようなヒットとはならず、その市場調査の結果も「よくわかんなかった」。でも今回は自信作…という事で、アルバムについて愛を持って語るすごくいいインタビューだと思いました。このアルバム大好きなんで、その事がすごく嬉しかった。セルフプロデュースに至った経緯や、「MIGHTY BLOW」以降の歌詞の話、バンドマジックについて。
「(前略)でね、ロンドンで初めてフーを観たんだよ!去年の12月。フーが久しぶりにライヴをやるっていって。それ観に行って、すんごい素晴らしかったんだ。(中略)で、そういう市場調査しなきゃいけないほど去年は迷いがあったのかもしれないけども、そういうアルバムを作った後でロンドンでフーを観たら『四重人格』だったんだよ。もう十何年も経て同じ作品が自分の中に衝撃を与えて」
●ああ、懐かしさではなかったんだ?
「懐かしさじゃないんだよ!もう、ワクワクしてきてさ、19の頃を思い出したんだよね。『うわーっ、これだこれだ!これが大好きだったんだー!』と思って、今でもこれが好きだと思った瞬間に――フーだって73年に作った『四重人格』をずっとやってるわけじゃん?いやあ、俺はフーを偉いと思ったね。最初からそんな変わってないんだよ、フーは。で、俺たちもそう変わってないじゃん?『お前これをやらないで何やるんだ?』って問いかけられた気になったね、改めて。(後略)」
「(前略)で、実は吉田仁にも相談したんだよ。別にプロデューサーを頼むとかって事じゃなくて『仁さんはコレクターズをどう思ってんの?』って」
●今のコレクターズを?
「うん、そしたら『うーん、一度セルフでやるべきだね』っていうような話を仁さんがして。『バンドが責任を取るべきだ』っつった。」
●ああ、つまり言い訳の余地を残さない形で――
「うん、言い訳の余地を残さない為にも、バンドの為にも、バンドが責任を取るべきだって言ったね。それが一番ピンときたかな。『ああ、責任取ろう』って思ったよ」
「(前略)前のアルバムの”クルーソー”って歌はさ――俺はさみしがり屋かもしれないけど、ある程度強いと思うのね。ガキの頃から。だから集団でのらりくらり今の10代のガキみたいにたむろってるのが凄いヤだったのよ。で”クルーソー”の歌詞を書いた一番最初はさ、1人ぼっちでOKって歌だったの。ほんとは1人ぼっちはヤなんだよ。でもお前らみたいな幽霊みたいな連中と一緒にいるようだったら俺は1人ぼっちでもOKさって歌にしたかったの。でも伊藤銀次と話してる間に『みんな1人ぼっちになりたくないんだよ』って言うわけ。もちろんそれは俺と一緒なんだよ?共通してんの。だけど『あなたみたいに立派じゃないんだ』って言われたの。『みんな1人ぼっちになりたくないんだ。だから”早く探し出してよクルーソー。1人ぼっちはいやだよ、Oh No”――こっちの方が絶対アピールする』って。結果は一緒なんだけど、その行き着く先の表現の形態が180度全く違うじゃん。(後略)」
最後のは、DVD-BOXのドキュメンタリーでも時間割いて語られてるんですが、重要な話のような気がしたので。
■98年6月号VOL.151(hide)、P.148〜153
ライヴ盤でキャリアを総括。「でも新しいマキシも出るぞ!」と叫ぶ
2枚組の、初のライブ盤「LIVING FOUR KICKS」(http://d.hatena.ne.jp/colle_fan/20080926#p4)発売に伴うインタビュー。全26曲を1曲ずつ語り倒しています。私の持ってる切抜きはこの号からB5変形に大きくなってるんですが、5ページびっしり文字です。何曲か、気になった部分を抜き出します。
DISC-1
M2.ぼくのプロペラ
一番最初、全てのロックに噛みつこうと思っていた、ミック・ジャガーもクソだし、ディスコで踊ってる奴もアホだし、パンクは貧乏だしっていう、そういう全て新しい事を作りたかった俺の中での頂点だな。第1期加藤さんのスーパーお気に入り。M6.マーブル・フラワー・ギャング団現わる!
彼(ディレクターの宗清さん)が言うには、凄いコレクターズらしい、コレクターズしかやらないナンバーだから是非入れたいって。(中略)でも入れてすごく良かったなと思った。凄く複雑怪奇な歌で、言われなかったらまず排除みたいな曲のひとつだったからね。M12.See-Saw
これはもうね、”プロペラ”の焼き直しだね(笑)。アルバムもそうだし。でも焼き直しなんだけど『NUMBER.5』ってアルバムは、”あてのない船”とか、スタンダードにもなり得るような楽曲として本当に素晴らしいナンバーが何曲かあるんですよ。それが一番『NUMBER.5』の好きなところなんだけど。DISC-2
M1.愛ある世界
でも俺の中で、フーとワム!がくっついたら面白いだろうなと思ったんですよ(笑)。M3.アーリー・イン・ザ・モーニング
メンバー・チェンジ後に入ったリズム隊のメンバーは初めてやったんじゃないかな。で、このテイクも凄い荒いテイクなのよ。はっきり言わせてもらえば下手なのよ。でも、それがいい!M4.ハレツするボク
(4枚目の頃は)とにかく妙なコード展開とメロディの追求だけをやってたのね。コータローとか死んでたもんね。あんまり変なコードが多いんで。それの、めちゃ代表曲。M6.彼女はワンダーガール
これも頭爆発してた時期の曲で。でも、何か凄い豪快なロックに聴かせようとしている……努力家だなぁ。M9.Dance In The Street
これ、洒落だよ。”Dance In The Street”入れたのは。ずっと孤高のバンドだった俺たちがさ、手の届く範囲に来たような気がするじゃんか。”ハレツ”とかそんな事ばっかりやってるのかと思ったら、なーんだ私達と同じようなもの食べてたのね、みたいな。M11.20世紀が終わっても
こんなヘロヘロな自分を刻んでおきたかったんですよ。
■99年4月号VOL.166(CHARA)、P.150〜155、中本浩二
久々の新作完成、13年目に彼らがつかんだ原点とは?
「HERE TODAY」から1年半ぶりのアルバム「BEAT SYMPHONIC」の発売に伴うインタビュー。これもセルフプロデュース。インタビューを受けてるのは加藤さんとコータローさん。売れる売れないの話は無し(!)。インタビュアーがこのアルバムにテイチク時代のコレクターズのニュアンスを感じたという事で、そういう話とか。
加藤「(前略)だから今度のシングル(”百億のキッスと千億の誓い”)が本当最後の最後で『もうちょっと曲があってもいいかな』ってスタジオでリハーサル入ってる時に、自分でこう弾いてて、『あ、こんなの面白そうだな』ってみんなに聞かせたら、意外に反応が良くてね」
古市「加藤君にしちゃ珍しくグランジっぽいかなと思ったの。グランジっていうかさ、割と今っぽい匂いが凄いしたんだけど。それでこっちもユルくプレイしてたんだけど、だんだんやっぱりそうもいかなくなってくるんですよね、自分の色が出てきますから。そうなってくるとやっぱりさ、どちらかっていうと”アナーキー・イン・ザ・UK”に寄ってっちゃうわけですよ(笑)」
私はこの曲は第二の「世界を止めて」を求められて切羽詰って苦労しながら書いた曲だと思いこんでいたので、ここ引用しておきました。
■01年2月号VOL.199(奥田民生)、P.190〜193、鹿野淳
この号の切抜きからA4変形に。99年いっぱいでコロムビアと契約終了、間にインディーズから”マジェスティック・フォー”という変名でミニアルバムを1枚出して、ワンショット契約ながら再びコロムビアから発売する事になったアルバム「SUPER SONIC SUNRISE」の発売に伴うインタビュー。インタビュアーは久しぶりに鹿野淳さん(2000年から編集長)。
バンドの危機的状況に触れながら、コータローさんの楽天的な性格のおかげで救われた、「危機に面したおかげでメンバーが腹括って、バンドだよなってもう1回本気で思えた」という前向きな内容。
●やっぱり厳しい時代を笑いながら4人で過ごそうっていう、そういう決意をしたわけだよね、このバンドはね。
「そうよぉ。凄く厳しいくせになんか、シングルは”恋のしわざ”とかいって」
●そうそうそうそう(笑)
「『お前らはほんとわかってんのかぁ〜!?』っていうような(笑)。(中略)汚れてれば汚れてる度合いが激しくなるほど、きれいなものを歌いたくなるわけですよ(笑)」
●うん、うん。
「そうしなきゃいけないのね。他のバンドってみんなさ、辛くなると辛い事歌いたがるじゃん。いけない、それは」
■02年12月10日号VOL.235(リップスライム)、P.134〜139、鹿野淳
15年間オールウェイズ・ギャランティー!!そして今、積年の思いを作品(と、インタヴュー?)にぶつけた!!
この頃の1年間くらい、ロキノンは月2冊出てたんですね。アルバム「GLITTER TUNE」発売に伴うインタビュー。アルバムの内容に関する話は無くて、何て言うか…愚痴??このインタビューを私、切抜きでこれ読んで、あまりに感じが悪いのでびっくりして、ロキノンってこんなに殺伐とした雑誌だったっけって思って、古本で買い直した。
冒頭から、暴走族が町工場にでも就職すれば親も親戚も大喜びだけど、普通のそこそこだった子が専門学校行って近く工場に就職したら「あの子ももうちょっと頑張れば」とレッテル貼られる、その後者だよ。って加藤さんの話から始まる。(ちょっと要約しましたが。)「あまりにいいものをずっと作りすぎていたので、その起伏がないからいつもみんなピンと来ない」と続くんですが、ひどい例えだ…。あおりに、鹿野さんが「つべこべ言わずにこれを読め、凄っげえ腹抱えるから。つべこべ言わずにこれを聞け、凄っげえ素晴らしくも楽しいから。」って書いてるんですが、確かに面白いけど、私はコレクターズがこの時期どういう状態だったかという事をだいたい知っていたので、がんばって作ってやっと出せたアルバムのインタビューがこれ!と、ひどくショックを受けたんですが、うーん、これがやせ我慢の美学なのかな。辛い時に辛いって言えないのか。むしろ「変わらず元気ですよ」というアピールなのかな、ファンに対しての。
仕方がないのでコータローさんの言葉を引用しておきます。
古市「やっぱ自分のギターが一番最高だと思うね。どう聴いても」
加藤「どう聴いても、だぜ?」
古市「だってそうじゃん。自分が影響されて『こいつのここ、ちょっとこうやったらいいな』ってギタリストがいたらさ、自分はそこ直しちゃうわけだからさ。だから究極に、98パーセントぐらいイケてるよね」
●なるほどね。ピート・タウンジェントもポール・ウェラーもダメだと思った部分を俺はわかって――。
古市「俺直してんだから――」
私の知ってる限りでは、これがロキノン最後のインタビュー。これが2002年の年末。明けて2003年の1月半ばに、所属事務所だったミストラルズミュージックがその月末で解散すると知らされて、状況は更に悪くなっていくわけです……。
ばや
大ボリュームの記事おつかれ様です! すごく興味深い内容で面白く読ませていただきました。そしてやっぱり私はロッキンオンが嫌いだと再確認しました(笑)。コレクターズというか加藤さんの、サービス精神旺盛な部分が、ロキノンの望む言葉を(この場合は“売れたい”)やたらと多用してしまっているのかなーとも感じます。ピロウズとロキノンの確執は、ライジングサンとRIJにも関わっているようなので、根深いかもしれませんね。でももう仲直りしてるかもしれません(どっちだ)。メディアで語ることはいろいろ大変そうですが、少しでも新しいファンを開拓する効果のある記事が書かれるといいですね。読み応えのある更新どうもありがとうございました!
colle_fan
コメントありがとうございます!サービス精神という言葉にはっとしました。96年7月号のをちょっと長く引用してるのは、この人は条件反射で喋ってるなーと思ったからなんですが、サービス精神…そうなんでしょうねきっと。
WIKI見てたら今年のAPBANKのピロウズのレポを鹿野さんが書いたというのが載っていて、レポ書いただけで話題になるんだ!とびっくりしたものです…。あのアルバムはリーダーが抜けたり移籍だったりで大変だった時に出したから、思い入れもすごかったんだろうと思うのですが、あそこできちんと怒って、その後も筋を通したさわおさんはすごいなーと思います。コレクターズにもそれだけの強さがあればと思うのです…。
コレクターズはうまくメディアを利用できてなかったと思うんですが、作った後に色々言われてもそれは言い訳なわけで、作った本人が反省したり迷ったりしているような物を、少なくとも私は買いたくないんですね。もっと豪快にどーんと行って欲しいです。誰も付いてこれないようなマニアックな思い入れを語り倒すようなインタビューが読みたいです!
2008年09月29日 これまでに出た本
http://www.ishikawa-tv.com/n18/
明日深夜0時50分から、石川テレビ「N-18」放送です。なんと2週に渡っての放送という事で、来週もコレクターズとフラワーカンパニーズのようです。石川の皆さん、チェック忘れないようお願いします。
http://www.ishikawa-tv.com/n18/mc.html
そしてそんなライブ後の疲れをものともせず、ひたすら“ウルトラマン 怪獣ネタ”と“若大将シリーズネタ”対決で、瞳をキラッキラさせながら負けず嫌いっぷりを発揮するメンバーの皆さん。素晴らしい。いやはやさすがです、先輩。
打ち上げの写真が載っています。打ち上げも放送があるのかなー。
http://www.ishikawa-tv.com/n18/column/column.html
こっちの写真は全部フラカンかな。
■
「ザ・コレクターズ大頭鑑」の発売記念で、今までに出たコレクターズの本を並べておきます。ホチキスで止めてあれば本。この中にはもちろん、私も見た事が無いものがたくさんあります。デビュー15周年の時にファンクラブのコレクトロンが作成した「HISTORY OF COLLECTRON」というペーパーを参考にしています。会報以外の、本の形をした発行物はとりあえず分かる範囲で載せました。間違いや、抜けがありましたらぜひ教えてください。
1行目は”タイトル(発行年.月)サイズ、ページ数、値段、発売元”です。分からなければ抜かしています。
以下、自己責任で読んでいただければと思います。
■コレクトロン特別増刊号(90.4)B5、24p、400円、コレクトロン
緑色の表紙の本。それまでに出た会報の記事の再録。メインは8ページに渡るコレクターズの年表。加藤さんと田巻さんが「ザ・ウィンドミル」を結成する75年4月から、コレクターズがデビューする87年11月までが写真入で詳細に書いてあります。後半は「コレクターズアイテム研究」というコレクトロンのスタッフによる恐竜やレイ・ブラッドベリについての解説ページで、こういうのが本当のファンジンなんだろうなあと思いました。
■偏屈王(90)A5、300円
「古市氏の書き下ろし漫画「僕はブライアン」に年表・インタビューなどが入った、初のコミック」とあります。コータローさんが漫画家になりたかったというのは本当の話なんですね?
■加藤ひさしの大宇宙(91)A5、1200円
「8〜18号で連載された「詩の世界」に、インタビューや評論などを加え1冊の本に。なんと加藤氏のお父上も登場している。」という事ですが、公式サイトのファンクラブ会員専用のページに、写真と、「はじめに」、そして「僕はコレクター」についての文章が載っています。
■AMAZING STREET(91.9.28)新書サイズ、206p、ソニーマガジンズ
コレクターズ関係で、これまで唯一出版された本。雑誌、パチパチロックンロールで88年5月〜91年1月に連載されていた加藤さんのエッセイをまとめたもの。ファンクラブ会員専用ページで、カラーページやコータローさんによる序文を読むことが出来ます。エッセイの他に、アメージング童話館(人魚姫、シンデレラ、白雪姫)、加藤ひさしの歴史(年表)が載っています。
復刊ドットコムで100票を集め交渉が行われましたが、復刊にはなりませんでした。投票自体はまだ出来ます。http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=1465
正直、ブックオフでパチパチロックンロールを探すのが一番手っ取り早いと思います。この本はなかなか出てこない上に、出てきてもすごい値段です。
■COLLECTORS SENSE(93.3)B5、58p、800円、コレクトロン
赤い表紙に白い文字が並んでいる表紙。こちらも、ファンクラブ専用のページで一部が見れます。アンケート、使用楽器紹介、インタビュー、ルーツのレコード紹介。インタビューは各人テーマが違っていて、加藤さんが「Life with full of love」、コータローさんが「焼酎交差点」、小里さんが「永遠の湘南BOY〜リメンバー・アゲイン〜」、阿部さんが「激突!アメリカン筋肉バトル 挑戦!阿部Q地獄のトレーニング 目指せ鉄人ヘラクレス?」
■electric gutar man(94)A5
「古市コータロー生誕30周年記念本。カラーグラビアや生い立ちなどが書かれた貴重な1冊」
■コレクターズ読本 SUPER COLLECTRON(94.4)A4、20p、編集:ディスクユニオン、製作:ミストラルズミュージック、日本コロムビア
黄色い表紙のコピー本。「CANDYMAN」発売記念、とあります。これがどういうものなのか良く分からないのですが、一時期よく見ました。ディスクユニオンで「CANDY MAN」を買った人が貰えたもののようです。
内容は、メンバーが二分の一ページずつCDを買ってくれた人に感謝するメッセージを手書きでいつも会報で書いているみたいに書いていて、あとはそれ以前の会報のコピーです。A41ページにB5を4ページという縮小具合なのですごく読みにくいですが、「加藤ひさしの大宇宙」の元の歌詞解説や、「ナンバー5」の全曲解説があって嬉しかったです。
■Let's Get Free 1995(95)B4、40p、2500円、ミストラルズミュージック
初めてのツアーパンフ。あざやかなオレンジ色の表紙。フルカラー。この時のツアーでは全国12か所を回っていて、ファイナルが中野サンプラザホール。写真中心で読むところはほとんどありませんが、宮子和眞さんが文章を寄せています。これと96年のツアーパンフ、「HISTORY OF COLLECTRON」にはA3ってかいてありますが、B4です。ツアーパンフって割と古本屋でも取り扱っていますので、探せば見つかると思います。
■MOUNTAIN TOP(95.11)B5、16P、非売品、コロムビア
「MOUNTAIN TOP」はコータローさんの2枚目のソロアルバムなんですが、これはそれの予約特典か何かですか?プレスシートとは違うみたいですが。表紙は、中ジャケの鉄柵みたいなのに腰掛けている写真と同じ。中もほとんど写真。最後のページに「talkd about the album and himself」というのがあって、「ミッキーマウスのTシャツが似合うオヤジになりたい」「ずーっとギターはやっていたい。古市のおじいちゃんはちょっとボケてきてるけどギターはうまいねって、言われたいね」とかすごくいい。
■HAPPENING 10 YEARS TIME AGO(96)B4、40p、3000円、ミストラルズミュージック
2冊目のツアーパンフ。アルバム「マイティブロー」のジャケット・歌詞カードと同じデザインの表紙です。フルカラー。10周年記念のこのツアーは新大阪メルパルクホールで始まって、次がビデオにもなっている日比谷野外音楽堂、いくつかの学園祭も含め全国を回って、最後に日清パワーステーションでファイナル。
このパンフは前回と打って変わって情報満載です。最初に、同じく宮子和眞さんの文章が載っていて、メンバーのページにはそれぞれ「個人的な野心」「職業上の野心」などの設問もあるアンケートとインタビュー、シングル・ビデオも含めた解説文付きのディスコグラフィー、デビュー以降のライブ一覧、そしてソロワークの一覧も。ライブ一覧には対バンも書いてあるし、思い出深いものにはメンバーのコメントも。インタビューの聞き手、ディスコグラフィーの執筆は宮子和眞さんと岡村詩野さん。
本気で探せばすぐに見つかると思います。頑張ってください。
■QURTRAIN(02.11)A5、114p、2000円、コレクトロン
15周年記念本。表紙は「GLITTER TUNE」のジャケットと同じ人。コレクターズは新譜が出るたびに会報で全曲解説をやっているのですが、この「GLITTER TUNE」の時は会報ではなく、この本で全曲解説をしています。(4ページ。)メンバーのページはそれぞれが別々のテーマで、加藤さんはジャングルスクーターズの古田さんとヴェスパについて対談、コータローさんはVシネマ「真・雀鬼(11) 奪われた死闘 片腕の代走屋 [DVD]」にゲスト出演した時の写真とコメント、小里さんは「音楽人生をナビゲートしてきた95枚」というレコードレビュー、阿部さんはチェキによるほのぼのした日記。「DISCOGRAPHY&LIVE HISTORY」という事で年表が載ってるんですが、左のページが年表と発売したもののジャケット、右のページが当時のフライヤーで、古いフライヤーが面白かったです。巻末付録で、89年にした仕事の思い出話が。
この本もあまり見かけませんが、買った人は今でもちゃんと持ってるんだと思います。気長に待っていれば出てくると思います。
■紙ジャケのファンクラブ予約特典(04)CDジャケットサイズ、16p
写真集だったようです。
■20th ANNIVERSARY DVD BOX ALL MOD GEAR 1986-2006封入の冊子(06.11)A5、52p、コロムビア
2006年に出た20周年記念のDVD-BOX(DVD6枚。21000円。)に封入されている冊子です。オールカラーで、結成された86年から1年ずつの写真、各ディスクの解説が1ページずつ、ディスコグラフィー、バイオグラフィー(ライブの年表)。ディスクの解説はTHE DIGの荒野政寿さんが執筆されています。
このDVD-BOXはまだ購入できます。ライブの物販だと、16000円でさらに応募特典だった20周年野音ライブのDVD(90分)が付きます。無くなり次第終了だと思いますが…。
■
最後に、これもついでに。
92年ですから、「マイティーブロー」でプロデュースをお願いする、もっと前。小西康陽プロデュースの「ナンバー5」出した後くらい。この本の半分くらいは、銀次さんが他のミュージシャンとテーマを決めて対談しています。目次をコピーしておきます。
1 伊藤銀次、ロックを語る
2 達人対談、それぞれのポップ・ロック音楽について
佐野元春(ロックンロール)
高野寛(トッド・ラングレン)
加藤ひさし(サイケデリック)
大槻ケンヂ(プログレッシブ・ロック)
松尾清憲(ブリティッシュ・ロック)
杉真理(ビートルス)
3 ポップ・ロック・ミュージック・レコード・カイド
4 映画・小説等のポップ・マテリアル
加藤さんのページは84ページから103ページまで。
2008年09月28日 前の日のと、前の前の日の
「ザ・コレクターズ大頭鑑」のところで岡村詩野さんについてちょっと書き足してついでに「ロック検定」の本について書いて、ベストアルバムを最後まで書き終えました。
岡村さんの名前を岡野と間違えていました。すみません…。ディスクユニオンが間違えたんですけれどね!ついでにROLLYの名前も…。
「大図鑑」と聞いた時からずっとこんな濃くてどうしようもない本が出来るんだろうと思っていたので、表紙を見て思わずガッツポーズです。
ああ…間違いといえば、amazonの「MISSING TRACKS」、
- アーティスト: THE COLLECTORS, ELL ALE BREWER, 小島麻由美
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2008/11/05
- メディア: CD
収録時間が7分です。
楽しく拝見させていただいています。
ダンヒルレコードの話があったので…。
これもスゴイですね↓
http://jp.youtube.com/watch?v=m8AbOzh6JL0
初めて聴いた時はびっくりしました。
中古レコード屋にコレクターズのCDを持って行き、店員に曲を聴かせて「こんな感じの曲知らない?」って尋ねたところ、このシングルレコードが出てきました(笑)
こ、これは全体的には「MOON LOVE CHILD」みたいですけど、後半の展開は「恋をしようよ」っぽい?BMさんがレコード屋に持って行かれたのは「CANDYMAN」で合ってるんでしょうか(汗)