内藤逆転KO、坂田は大差判定 ダブル世界戦
2008年07月31日06時04分
30日夜東京・代々木第一体育館で行われた世界フライ級ダブルタイトル戦は、いずれもチャンピオンが勝ちタイトルを防衛した。WBA戦は王者坂田健史(協栄)が終始攻勢を保ち、3位の久高寛之(仲里ATSUMI)に大差の3-0判定勝ちでV4に成功。この直後に行われたWBC戦は、意外にも挑戦者13位清水智信(金子)が9回までポイントをリードする善戦健闘だったが、王者内藤大助(宮田)は10回、一瞬のすきをついて左フックを強打し、すかさず追撃の右を決めると、清水もろくもダウン。さらにもう一度倒れた直後、主審は試合KOを宣告した。記録はこの回57秒。内藤は3度目の王座防衛に成功した。
この試合終了直後、リングサイドで観戦していた亀田興毅がリングにかけ上り、内藤の手を挙げて勝利を祝福。同時に近い将来の対戦をしっかりアピールしていた。
これについて坂田側の金平桂一郎会長は「パフォーマンス」とバッサリ。改めて「(WBA1位の)亀田は指名挑戦者として坂田と対戦する気があるのか、ないなら逃げたことになる」とけん制とも挑発ともとれる強気の発言をしていた。