―『ゲキレンジャー』ゲキレッド役として大活躍の2007年を過ごした鈴木裕樹さん。『ゲキレンジャー』はカンフーがモチーフであり、日常生活においても身体作りと健康管理は非常に大切だったと語る。
「ゲキレンジャーって、今までの戦隊モノに比べてもアクションがすごく多いんです。生身の身体で戦うし、変身前の僕らも動けないと説得力に欠ける。だから、動けるための身体作りを意識して、食事もしっかり取るようにはしていたんだけど、一年間に渡る撮影の中で、途中、食べるよりも消費する方が多くなって、4〜5キロくらい痩せてしまった時期もありましたね」
―ただ、そんな経験をしたからこそ、気がついた大切なこともある。それは、実家で何気なく口にしていたごはんのありがたさだ。
「ベタですけど、離れてみて母親が作ってくれていたごはんのありがたみに気づきました。母親が常々「絶対にうちのごはんはおいしいわよ」と言ってたけど、1人暮らしをしてみて思うのは、確かにうちのごはんはおいしかったな、ということ! だって、実家にいた頃は『おかわり! 』みたいな感じで、すごく食べてましたからね(笑)」
―では、ヒーローはどんな“おうちごはん”で育ったのか。
「思い出すのは和食系で、しかも野菜をたっぷり使ったおかず。実家は田んぼも畑もあるようなところだったから、野菜はほとんど家で採れたものを使っていたみたいです」
―新鮮そのもの採れたての野菜を使った料理で育ったヒーローは、今でも野菜が大好きなのだそう。
「我が家では食卓にいつも10品くらいのおかずが用意されていた。それを毎食やっていた母親はスゴイと思う! それが当たり前だと思ってたけど、おかず1つ作るのも大変ですからね。しかも、当時は全然気がついてなかったですけど、栄養のバランスも考えて作ってくれていたんだなと思います」
毎回10品目とは、まさに母の鑑(カガミ)! 幼い頃からそういう豊かな食生活を過ごしてきたからこそ、今のハードなアクションシーンや連日の撮影にも耐えうる身体が築かれたのでしょう。2007年役柄同様に「学び、変わった」鈴木裕樹さんから、2008年も目が離せませんヨ!