by Yuma Sugawara
　クリスマスには、彼女に告白！　さらにその勢いで年始には相手方のご両親にはじめてのご挨拶へ。こんなシナリオを描いている人、少なくないはず。でも、彼氏＆彼女のご両親に会っても何しゃべっていいかわからない。自分の株は上げておきたいし…。そこで、そんなときのために、今のうちから会話術をお勉強しておきましょう！

お付き合いをしていれば、避けては通れない恋人の家族とのご対面。誰でも緊張しますよね。だからといって、テンパって何もしゃべれなかったり、思わず失礼なことを口走ってしまったり…そんなダメダメ状況に陥らないためにも、「なるほど、こういう会話が気の利いた会話というのか」と納得してしまう会話術を、ゼクシィなど数多くの結婚情報誌に寄稿するライターさんにお聞きしました。さっそくチェックしていきましょう！

■ステップ１　リサーチ編

相手の両親の情報を事前にリサーチしておくのは必須。好きな野球チームや好きな韓国俳優など、会話の広がりを考えるとリサーチは欠かせません。挨拶時に手みやげを持っていくときは、相手の好みを聞いた上でさらに、自分の出身地の銘品・銘菓などを持っていくと、「これ、地元で有名な○○です」「あら、○○ご出身なんですね」という風に会話が弾むはず。

・ご両親の趣味
・お父さんの職業
・出身地など

■ステップ２　挨拶編

礼に始まり、礼に終わる。礼儀正しい人間が相手に不快感を与えることはまずありません。初めての対面は緊張しますが、あらかじめ最初の一言は決めていくことをおすすめします。

・玄関先で迎えるお母さんと初対面
後できちんと挨拶をするからといって、無言は禁物。
「はじめまして、○○と申します。今日はお招きいただきありがとうございます。お邪魔します。」の一言を。

・靴をそろえて脱ぐ
緊張して忘れないよう、気をつけて。

・客間に通されて、全員が揃ったら正式な挨拶
「失礼します」と部屋に入り、すでにお父さんが待ち受けている場合も。この場合は先程お母さんにしたときと同じ挨拶でOK。その後、彼女、お母さんも揃ったら、あらためて「あらためまして、○○と申します。この度はお忙しいところありがとうございます」と挨拶。この際、正座で礼も40度くらいは頭を下げるように。「どうぞ楽にしてください」と言われたら、正座をやめても大丈夫です。みんなが揃う前に、もじもじして、世間話に入ってしまった場合でも、きちんと仕切り直して「あらためまして、…」の挨拶はするようにしましょう。

・お土産を気の効いた言葉を添えて
「つまらないものですが…」なんて渡し方は失礼です。「つまらないものをよこすな」ということですから。「こちら、わたしの地元○○のお菓子です。どうぞ召し上がってください」などが適当です。

・座布団やソファに腰かけるのは勧められてから
挨拶をするときは、座布団から下りて行います。座布団を足で踏んだりしないように。和室の場合、畳の縁や敷居は踏まないようにするのが礼儀です。

・お茶やお菓子は一息置いてからいただく
ご両親が手をつけてから、続いて口にするのが良いタイミング。「いただきます」と必ず言ってからいただくこと。温かいものは温かいうちにいただくのも礼儀です。

■ステップ３　会話編
緊張して話がもりあがらない。そんなことのないように、会話のテクニックを見ていきましょう。

・彼氏、彼女を呼ぶときの敬称は「さん」で統一
普段は「○○ちゃん」などと呼び合っていても、ご両親の前では互いにさん付けで。自分の子供を目の前で呼び捨てにされたり、慣れ慣れしくされると、不快感を抱くご両親もいます。ご両親の事は「お父さん、お母さん」でも大丈夫ですが、結婚に賛成されていない場合は、よそよそしすぎないようにどう呼ぶか考えておきましょう。

・慣れない敬語は無理に使わない
敬語は基本ですが、無理に慣れない言葉を覚えて使う必要はありません。会社や学校で目上の人に対して使う一般的な敬語で自然体で。

・話は聞く側に
ご両親の話はできるだけ聞く側に回るのがベスト。質問には誠意を持って答え、相手を立てるように心がける。「年収はいくらなのかな？」なんてグサッとくるような事を言われるかもしれませんが、カッとならずに前向きにお話するように心がけましょう。

・仕事の話は必ず聞かれる！
「○○くんはどんな仕事をしているのかな？」必ず聞かれる質問ですが、長々と話されても理解できません。端的にわかりやすいように頭の中で事前に整理しておきましょう。

・地元の話
「ご出身は？」これも必ず聞かれる質問です。自分の出身地についてきちんと説明できるようにしておくのも一般教養です。

・沈黙が続いたときは、彼女が助け船を出すこと
無理に話題を作ろうとしても、なかなか話が続かないもの。そんなときは、素直に「すみません。緊張しています」と言ってもOK。彼女とあらかじめ共通の話題を相談しておくのもおすすめです。

・結婚の許しを請う場合
それまでふざけた話で盛り上がっていたとしても、本題があるのであれば、どこかのタイミングで切り出さなければいけません。その場合、ちょっとした沈黙を有効利用することをおすすめします。「今日は、お父さんとお母さんにお話しがあって来ました」など、はっきりとストレートに切り出しましょう。

・「泊まっていきなさい」と言われたら
遠い所で日帰りできない場合は、ホテルなどを予約するかと思いますが、事前にその旨を彼女に伝えておけば、最初から「うちに泊まりなさい」ということを言ってくれるかもしれません。ただ、突然、予定になかった食事や宿泊を勧められたときは、その場を読んで、あらかじめ用意してくれているのか、社交辞令なのか見分けることが必要。明日の予定がすでにあるときは「お気遣いありがとうございます。ですが、明日は仕事の都合で帰らなければいけないため、またの機会にぜひよろしくお願いします」とはっきりと断りましょう。

・片付けは手伝おうとする意志だけでも伝える
「座ってて」と言われてしまい、何もできないパターンが多いが、「お手伝いしましょうか？」の気配りは必要。手伝う場合は、各家庭のルールがあるので、「どうすればいいですか？」などのヒアリングをしながら手伝うこと。

・トイレで離席する場合
食事中やお話中に、急に便意をもよおした場合、無言はやはりNG。「すみません。お手洗いお借りしてもよろしいでしょうか？」とタイミングを見計らって聞くように。会話が盛り上がってる最中は避けるように。

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礼に始まり、礼に終わる。礼儀正しくて印象の悪い人はいません。が、あまりに礼儀ばかりを気にして堅くなり、「つまらないやつ」と思われるのもやっぱり嫌ですよね。バランスが大切なんですが、そのバランスが一番難しいところ。予習もなしにぶっつけ本番で楽しく会話できる強者はほとんどいません。ある程度、自分なりのシナリオを立てて挨拶に向かうことをおすすめします。

written by トレンドGyaO編集部