四高記念文化交流館の入館者　新装以来１０万人達成

　今年四月にリニューアルオープンした石川四高記念文化交流館（金沢市広坂）が十日、再開後十万人目の入館者を迎えた。

　十万人目は福岡県筑前町の金子範昭さん（７５）、ナガ子さん（７１）夫妻。記念に、新宅剛副館長から金沢漆器の小盆を受け取った。金婚旅行中の思わぬプレゼントに「びっくり。感激です」「いい記念になりました」と喜んだ。

　同館は旧制四高（金沢大の前身）の校舎を利用し、「石川近代文学館」として一九八六（昭和六十一）年に開館。九〇年代には五万人台だった年間入場者は徐々に減り、二〇〇五年度には約一万一千人と低迷した。

　今年四月二十六日の再開で、開館時間を午後九時まで延長。入館無料のエリアを設けるなどし、来年三月まで一年間の目標としていた六万人を、七カ月余りで大幅に上回った。　（谷岡聖史）