桜井淳所長の最近の講演内容-theologyについて 17-
テーマ:ブログ【講演要旨】大学の神学関係の学部や大学院の数は、学生志願者が少ないためか、徐々に減り、今、存続している代表的な大学は、関東では上智大学、関西では同志社大学が知られており、(青山学院大学の関係者が分離して他の関係者と共同で東京神学大学を創設)、上智大学大学院神学研究科神学専攻/組織神学専攻の研究者の研究テーマは、
(1)預言活動の諸要素
(2)イエスの死と復活
(3)ヨハネの福音書とその解釈
(4)旧約聖書の物語様式分析
(5)神学的人間論・終末論
(6)ハヤトロギアと他者
(7)伝統的霊性の現代的考察
となっており、私(桜井淳所長)の問題意識に近いものがあり、いっぽう、東大には大学院神学研究科はなくて(世界のトップクラスの大学(ハーヴァード大、イェール大、プリンストン大、オックスフォード大、ケンブリッチ大、ソルボンヌ大等)と東大の特徴的な相違点は東大に大学院神学研究科がないことです)、大学院人文社会系研究科に宗教学・宗教史研究室があり、数名の研究者がいるだけですが、特定の宗教の研究ではなく、代表的ないくつかの宗教の総合的な研究をしており、もちろん、イエスやキリスト(私は、両者を区別して議論しており、前者は人間、後者はイエスが神格化した特別な存在)や聖書の研究をしている研究者もいますが、私は、これまでの東大での研究の経緯から、これから、神学についても、東大とかかわって行きたいと考えています。