■Tant Pis!Tant Mieux!そりゃよござんした。■
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とうとう見てしまった。
数日前ですけれど、このような世界をこの目で拝見いたしました。



動画ですと判り難いですね。停止画像ですと、このような感じ。

写真左端に映っている男性は先唱者ですが、ミサ前に跪いて祈っております。久しぶりにこんな光景を拝見いたしましたし、フランスに関わってから初めてベールをかぶった婦女子を見ました。この写真も開祭前に撮ったので決定打にはなりませんけれども、ビデオの遠方に目を凝らして見ると司式司祭のお背が動いているのがわかります。わたくしはいわゆるひとつの la messe en latin ラテン語ミサ、ヒトよんで 1962 messe 1962年典礼ミサを遠方から拝見したのでした。近年、方々で噂に聞く1970年以前のミサですが、


生まれて初めて見る私には最初から最後まで 何が何だかわっからないのよ の時空間でした。本の縁が赤く染められた分厚い典礼書でも持っていない限り、自分はヨソモノですし、耳で覚えるにしても何年かかるかなあ、ですね。覚える前に私の魂はこの身を抜けるのは確実と確信しました。

昨年7月に1962ミサに関するお言葉が教皇さまよりあったかと存じますが、久しぶりに調べてみたら、創立20周年を迎えたペトロ兄弟会 FRATERNITE SACERDOTALE SAINT-PIERRE が ローマに管区を持つこと を教皇庁より認められ、今年10月17日から3日間、バチカンで記念行事 が行われるとのこと。18日午前11時からバチカンでカスティヨン・ホヨス Castrillón Hoyos 枢機卿司式による旧ミサがあげられますねー。

ホヨス枢機卿ですが、昨年の7月以降、以前にも増してご多忙と申しますか、確か昨年は9月には ボルドーにお出まし になり、12月8日にはおフランスはヴェルサイユ教区でも1962ミサをお披露目なさっておりました。
このグレゴリアーンな異空間ですけれど、フランス国内であれば各教区に問い合わせたり、HPで調べれば見つけられますし、花の都おパリであればこちらの3教会 http://catholique-paris.cef.fr/Messes-celebrees-selon-le-missel.html のいずれかでほぼ毎日あずかることができます。左岸15区のNotre Dame de Lys (百合の聖母)教会の典礼は ドミニコ会式の旧典礼 らしいですよ。
しかも古式ゆかしいビッグエヴェントとでも申しましょうか、10月のローマでのペトロ会に関する諸行事以前に来月6月17日、パリの聖ユヂェエヌ St Eugène 教会からノートル・ダムまで行列し、その後、ノートルダムで1962ミサがあげられることになっております。

じかに「知られざる世界」を見ないと信じられないトマ Thomas な方、ぜひ。(^_^)

侍者坊の赤いおべべに白のスルプリはやっぱエエわ。
できれば先唱者も黒のおべべに白スルプリにしてほしいくらい。
ヴィジュアル的に余生短いあたくしにとって週に一度の楽しみになるンだがのぉ。
目の黒いうちにどうかひとつ。よよよ。

日出づる日本國からオイロッパまでは遠いわー、とおっしゃる方もいらっさるかもしれません。アジアあたりで旧ミサをあげているのはフィリピンだろうな、と私は勝手に思い込んでおりましたが、調べてみたところ、ぬぁんと今年3月29日、香港でゼン枢機卿による司式で行われておりましたわ。知らなかったねー。
Pontifical Solemn High Mass with Cardinal Zen, 29 III 2008

サレジアーンなゼンさんにおかれましてはお察し申し上げますではございますが、ゼンさんの世代であれば寝ても覚めてもラテン語唱えてカックンカックン時代でございますから、羊からの求めには「できることは何でもします、よろこんで」とお返事なさる羊飼いなのでありませう。

それにしても中國内の香港に先を越されるとわ....そうゆう問題ぢゃないけど。

le 16 mai 2008, Honoré

余談ですけれど、数日前にこんなごミサも拝見。



これまた目を凝らして通路の果てを眺めますと、赤いハンカチを無心に振るお子達の姿。
前世紀の遺物であるあてくしには違和感あるワールドでございますが、「迷える小羊」と申しましょうか、「迷わされる小羊」と申しましょうか。傍観する分には荘厳な方がいいわ。13世紀建立の大聖堂にエレキギタアの音は似合いませんでした。もちろん私の個人的感想に過ぎませんけれど。
グロリアで赤いハンカチを振ると何なの?
振らせる大人も大人だよ。 ε= (´∞` ) bof ← もちろん私情ですので誤解なきやふ。

by ma_cocotte | 2008-05-16 18:09 | 『?』なKTOりっくん | Trackback | Comments(47)
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Commented by あぐねす at 2008-05-16 21:18 x
ma cocotteさま、とうとう1962ミサ、デビューですね!
私は、去年のSt.Eugèneのミサが忘れられませんー、今後、私がパリに行く理由は、このミサに与るためですわー。
そりゃ、ラテン語のお祈りは大部分口パクでしたけど、違和感がなかったのは、修道院がだしているCDを子守唄にしてるからかも。(お勧めですよ)
ma cocotteさまは、1962ミサに毎主日与りたいと思います?
Commented by ma_cocotte at 2008-05-16 21:57
☆ あぐねすさま、
行って参りましたよ、1962ミサ。
質問ですけれど、1962ミサって無伴奏ミサなのですか?
何が何だかわからないままで、聖書朗読と説教と派遣後の〆の聖歌が
フランス語でなんとなくホっとできました。典礼文は勘さえ働かない
世界でした(もちろん私がアホのせいですが)。
ノブスオルドだと何語であっても、節々で勘みたいなものが働きませんか。
私にはノブスオルドのラテン語が限界かも~。

だが、侍者坊が3人とも10才には満たないであろうに、完璧なミサごたえ
でしたぜ。ごミサ後にご褒美の飴玉をもらえそうなくらい完璧。

あぐねすさん、来月17日パリに突撃なさいませよ。
ノートルダムでカックンカックンミサでっせー♪♪\(^ω^\)( /^ω^)/♪♪
Commented by あぐねす at 2008-05-17 22:42 x
ma cocotteさま、
1962ミサって伴奏ありじゃー、と私は想像するんですが。無伴奏だったら、オルガンの出番はいつかいな?と単純なギモンが。オルガンがでてきて、ポリフォニーだの、権力の象徴みたいに華美になっちゃって、オルガン禁止の時代もあったみたいですけど(夢で聞いた話かもしれないので不確実ですけど)、50年位前だったら、オルガン伴奏はありと思うです。
歌唱ミサとか、修道院の場合はわかりませんけど。(グレゴリオ聖歌はもともは無伴奏)

St.Eugèneは、使徒言行録と説教のみ仏語。ご丁寧に、すべて仏語訳つき小冊子があって得した気分。今後のお勉強にもなりますわん。
今のミサみたいに、会衆が唱えたり歌ったりする部分って、殆どない印象がありましたー。もちろん、prière universelle共同祈願もないし。

Commented by ma_cocotte at 2008-05-18 01:59
☆ あぐねす さま、
某本店非公認団体の礼拝ビデオなんぞ拝見しますと、オープニングは
オルガンですものね(パリ5区のアソコ)。
上の教会ですけれど、まったくオルガンなしで、最後のフランス語聖歌も
アカペラでした(が、先唱者お二人が上手すぎ・・・こんな田舎にいちゃ
もったいない)。しっかーも、この教会のオルガンですけど、カテドラルの
オルガンより立派なオルガンなのに、その響きを聞けなかったこと
残念でなりません。

・・・・で、あぐねすさんはおパリならどちらのオルガンが好きですか?
私はサン・シュルピスです。サントゥスタッシュは評判が先に立っちゃった
かなあ・・・という印象。

上の1962ミサですが、最後にサルヴェレジナを唄っていたと思われ。
いんやー、ほんと何にもわからなかった。
次回はペトロ兄弟会にアタックするか、それともパリに上るか。
ドミニコ会典礼とは何なんでしょう?おフランス国内では今もお盛んみたいです。
Commented by あぐねす at 2008-05-18 22:35 x
ma cocotteさま、
歌が上手なら、無伴奏が最高かも。でも、立派なオルガンの出番がないのも悲しいですね。オルガニスト不足だったりしてー。
このヴィデオの最後、ヴェルサイユのオルガンだと思うけど、豪華絢爛、
生でクープランを聴いてみたい!
http://www.jds.tv/html/main.php?page=visualiser&directtodocument=3&id_video=410
("オルガンと典礼"以外にもおもしろそうなテーマありますねえ)

私は、パリではあんまりいろんな教会でミサにでたことはないけど、オルガンは、ジュヌヴィエーヴさんところのSt.Etienne du Montが好きかも。ミサは、St.Gervaisが好きかも。

ドミニコ会典礼のミサも、でてみたい。お祈りもドミニコさん関係のとかだったりして?フランシスコ会典礼とかと似てるのかな???
Commented by ma_cocotte at 2008-05-18 23:25
☆ あぐねすさま、
おお、噂のSaint Gervais ですね。
エルサレム会のナマですよね?ね?
私もぜひ一度、ここの夕祷だけでも拝見したいです。
ヂュヌヴィエエヴさんのとこってパンテオン左奥?ヂュヌヴィエエヴさんの
棺が右奥に置いてある教会でしょうか?激戦区(深い意味で ( ̄ー ̄) ニヤリ
ですねぇ。左岸は数分おきに教会があるので、全部制覇できたら凄いなあ。
右岸になりますが1区のSaint Roch のオルガンも有名です。
わが地元のオルガン天才少年も先日ここでコンサートを。
パリ市HPにはここでのオルガンコンクールの予告が掲載されていました。
http://www.paris.fr/portail/accueil/Portal.lut?page_id=1&document_type_id=2&document_id=32691&portlet_id=815

サン・シュルピスは日曜のごミサ後にミニコンサートがあるけれど、週に
よってヂャンル分けされていて面白いですよ。
ヴェルサイユ教区はイル・ド・フランスで保守層でがっちり固まっている
とか。何せホヨスさんが司式にいらしたくらいですもんね。
ドミちゃん典礼も知らなければ茶バネ典礼も知らんとです。
私にはまだまだ知らないことばかりだ。知る喜び~。
Commented by anbai at 2008-05-19 20:40 x
 何とも、耳福でございました…。
 司教さまの許可→ヴァチカンの許可で行われる1962ミサが見られるのはとってもいいですね。コンサート形式でもいいので、ぜひぜひと思っているのですが…。私の場合、音楽的な嗜好がクラシックだと古楽方向、グレゴリアンも凄い好きですので…もし与かれるならそれだけで嬉しくなっちゃいそうです。ちょっと前、聖母マリアの小聖務日課を神父さまにお見せした時、「懐かしい…」とアヴェ・マリス・ステラを歌ってくださいまして、『伊太利亜人にタダで歌ってもらったぜ!』と胸ときめいたのでございましたが…。
(でも、逆にハードロック、へヴィメタ方向も大好きなのはここだけの…にならんか。多分、私が若気の至りで聴いていた音楽を神父さまがお聴きになったらドン引きだろーなー、とか…)

 ああ、この胸のときめきは…日本ではまだダメでっか…(ノд・。) グスン
Commented by ma_cocotte at 2008-05-19 21:44
☆ anbai さま、
実は地元にヴァチカン非公認団体による礼拝会場があります。地元の
カトリック教会に1962ミサについて質問したら、上の教会が司教認可が
おりているということで紹介されました。
上手に表現できないけれどノブスオルドだと聖側と世俗側で向き合っての
受け答えの繰り返しだけど、1962ミサはこちらがボーっとしていたら
それでも進行していく感じになります。それより侍者坊の動きに注目だにゃ。
これを覚えられたら、学校の勉強なんてちょろいもんよ、だと思いました。

1962は難しくても、ノブスオルドのラテン語ミサとか、キリエやアニュスデイ
など朗唱部分のみラテン語というのは、お願いすればあげていただける
かも。ご高齢のイタリア人司祭だったらご自分の聖務日課はイタリア語か
ラテン語で行っているかもしれません。
Commented by あぐねす at 2008-05-19 22:38 x
ma cocotteさま、
Una Voceに、ドミちゃん典礼の特徴が載ってました、ミサで見た目の一番の違いは、司祭が祭壇に上がるのは、入祭唱が終わってからだとか。
詩編43も唱えないとか、キリエの最中に献香はなしとか、いろいろあるみたいですね。http://www.unavoce.fr/content/view/181/88/
ma cocotteさま、次は、是非是非ドミちゃんミサですよー。

サン・ジェルヴェは、エルサレム会だからかな、パリ中心地にあるがちな観光名所っぽい雰囲気がなくて、まさしく祈りの場所という感じで好きです。ジュヌヴィエ-ヴさんところは、パンテオン横で、パスカルさん、らしーぬさんでも有名だけど、聖遺物箱に触れて熱心にお祈りしてる人が沢山います。石の色のせいか、内部は明るい印象。
Commented by ma_cocotte at 2008-05-19 22:52
☆ あぐねす さま、
丁度良いところにUna Voce !
このUna Voce ですがどういう団体だかご存知ですか?
わが地元を調べると、バチカン非公認団体側が紹介されているのです。
ピ・ディスとのエキュメニカル団体のようなもの?
で、わが地元の非公認団体ですが、どうもピ・ディスとも完全一致では
ないそうです。で、カトリック側がこの団体の司祭(どえりゃあ美男子なのよ)
と面談したけれど、いずれカトリックに戻れそうだけど現段階では無理
と聞きました。問題点は無論、Concile Vatican IIだーね。

ドミちゃんミサ、日本で無理だろうか?渋谷か松山のどちらかの本部で。
かふぢまちもあれだけ小聖堂があるのだからして、隣のクルちゃんと
あわせてどれかで1962をあげても良いような気がしますが。
ヨツフタ旧聖堂があれば目にも麗しかったのになあ(本当に口惜しうござるぞ

ヂュヌヴィエーヴさんち、もしパリに上れたら行ってみようかなあ。
私の誕生日が彼女の祝祭日だったりするのだな。偶然だけどうれPかも。
Commented by at 2008-06-21 02:58 x
いいなすごいなロマネスク聖堂(そこか)。
何いってるか全然わかんないよママン orz いや、これいつも大きい御聖堂にいくと思うのですが、反響してわんわんいって詞がもう全然わからない。綺麗にきこえてもラテン語がどーせわからないということは心に棚を作りました。あの凶悪な非言語的音響空間はやはり典礼文がぎっちり身体に染みこんでいることが前提なのでしょうか。ふたつのビデオもどこが一人で歌われてどこが教衆も共に歌っているのか全然わかりませんでした&第一のビデオはずっとお一人で歌っているように思うのですが、東でこんな長く一人で歌うのはあまりないなあ、短い答唱句をはさんでぷちぷち切ってくもんな、ギリシア人はイタリア人より飽きっぽかったのだろうか、それとも掛け合いにするのがすきなんだろか、ギリシア悲劇でも長台詞からすぐ二人の掛け合いになるもんな、としばし考えました。
でもこのまったりぶりは言葉が分からなくても癒されますね。なんかいいや。
Commented by ma_cocotte at 2008-06-21 03:27
★ 鰤さま、
この教会では分厚い本をみなさん持参なさってました。
あの本がないと「自分が参加している」気分にはなれないと実感しました。
この教会にはすぐそばのカテドラルより立派なオルガンがあるのに、その
響きを拝聴できなかったのは残念でしたが、男性先唱者の美声に酔い
しれました。
この教会ですが、祭壇の真下の洞穴に聖女の石棺がドンと置いてあります。
6世紀に生きた聖人なので東西分裂前になりますか?
難しいことはよくわかりませんが、イタリア人のシスターから聖堂内の
しつらえは正教がもっともユダヤ教に近い作りだと習いました。
カーテンで聖俗が分かれている点などでしょうか。
Commented by at 2008-06-21 04:36 x
ま・ここっとさま、ごきげんよろしう。
6世紀はがち分裂前ですねえ。サルコファージが祭壇の下にあるということは創建時からあるのかな。お名前はおわかりになりますか?

正教ではカーテンもつかいますけど、至聖所と聖所の仕切りは主には木のついたてですね。その中央にある門(王門)にたしかにカーテンが付随して、奉神礼の進行に応じて、ということは主の臨在等々をかたどって、あけたりしめたりします。しかしそれはそれとして、そのシスターはなにをさしてそうおっしゃったのかな。興味深いですね。
Commented by ma_cocotte at 2008-06-21 05:27
★ 鰤 さま、
ラテン語だと Radegundis になります。
この教会の祭壇はカトリックでも個性的かもしれません。天井画などは
イコンっぽい雰囲気を漂わせた絵です。

シスターがおっしゃったのはシナゴーグの内装ではないかと思います。
ちょっとわかり難いですけれど、
http://fr.wikipedia.org/wiki/Image:Syna.jpg

カーテンで分かれているのですよ。カーテンの向こうにトラーを安置
しているのではありませんでしたっけ。(宗派によるのかもしれませんが
Commented by 123(テレジア) at 2008-06-21 15:36 x
ma_cocotte さん、

 朝、一番上の動画が映りました。(うちのパソコンWindows Me、環境が悪いのか映らなかったのです。で、また、今も、映らないんです!)

 一番上の動画はキリエの後のグロリアです。途中からですが、ほとんど全曲入っているので、どうぞ、カトリック聖歌集でご確認を!

 505 クム・ユビロ(Cnm jubilo) のGloriaです。p.279の1段目の途中から、聞こえました。p.281のAmenの最後まで録画されていました。

 p.278 Gloria ♪イン エクシェルスィス デオ  のあと、

Et in terra pax hominibus bonae voluntatis.
(そして、地には 平和あれ  人に  善意の        )

と続きますが、terra pax ho・・・ あたりから、録画されていました。

もし、『Liber usualis 』 リベル・ウズアリス=普通の本(ネウマ譜のグレゴリオ聖歌集)をお持ちだったら、p.40~42です。


Commented by 123(テレジア) at 2008-06-21 15:38 x
続きです・・

この日の典礼、何月何日でした?2008年5月11日であれば、聖霊降臨の大祝日で、聖母月ですから、クム・ユビロが歌われたのでしょう。

 クム・ユビロはマリア様のお祝い日に歌われることが多いです。私のところは、歌ったのは去年の被昇天でしたが、私はしょっちゅう弾いています。


 ちなみに、最初に潅水式はありました?

 祭壇の階段での告白の祈りの前、司式司祭が会衆のほうを回って聖水をふりかけられるのです。歌詞の内容は詩編のダヴィドの回心の祈りです。自分が受けた洗礼の恵み(罪の赦し)を思い起こします。

 そのとき歌われる歌は、カトリック聖歌集501 Asperges me (アスペルジェス・メ)p.258~259とp.262~263のモノ・トーンの応唱。応唱はラとファ♯だけですから、Rの部分は会衆も歌っていいのですよ。復活節なら501の代わりに502が歌われます。

Commented by 123(テレジア) at 2008-06-21 15:39 x
続きです・・・

 潅水式の後、司祭と侍者二人が、階段の下で告白の祈りをされますね。内容は『公教会祈祷文』(中央出版社)を、お持ちなら訳があります。

 「さあ、私は主の祭壇にのぼろう」

からはじまります。式文の内容の深さはすばらしいと思います。

 カトリック聖歌集の、p.268~269、p270の応唱は、今(ノヴス・オルド)も昔(トリエント・ミサ)もそのままです。主の祈りもおそらく、503(p.272~273)、クレドは、p.291か、p.296 の可能性が高いと思います。歌われていいはずです。

 全く歌わない唱えるだけの旧ミサもありますよ。今回は、オルガンなしの歌ミサですね。

 赤いハンカチの動画が見られないのは残念ですが、典礼暦の赤、聖霊降臨の日の赤、なのかも知れません。堅信式でしたよね。5月11日でした? いずれにせよ、私はそのようなパフォーマンスは必要ないと思っていますが・・・。

 
Commented by ma_cocotte at 2008-06-21 16:37
★ 123(テレジア)さま、
詳細を教えてくださいましたことに感謝です。
この日は聖霊降臨の日曜日でした。
聖水は1962ミサでも、ポルVIミサでもこの時期はありましたよ。

上の二つの画像がご覧になれましたら、最後のミサ(グロリア)の
画像もご覧になれると思います。子供に赤いハンカチを振らせるのは
私には受け入れ難いです。成人洗礼者の堅信式でしたが、堅信を
受ける親や家族への思いの表現なんだか・・・なーにやってんだか。
Commented by at 2008-06-21 16:53 x
そうか。ところどころ聞こえた分にも
「ていうかこれ何語なの?!ぜんぜんわかんない><」
とわたくしおたおたしたのですが

教会読みなんだな 当たり前か。
壁は厚いです。

Commented by at 2008-06-21 17:13 x
とはいえご教示があるとはありがたいもので "Cum Sanctu Spritu in gloria Dei Patris" はわかるようになりました。なりましたが、
音楽史でルターの改革の最大の意義は自国語化ではなく(というのはルター自身はミサのドイツ語化には相当慎重であったようなので、そしてキリスト教世界の一体性を支える典礼の普遍性の保証として西での国際語たるラテン語典礼を擁護してすらいます――2バチをプロテスタント化として批判されその線上でラテン語典礼の意義を強調される方は、ご自身の主張すらプロテスタント的思考の外に出ていないかもしれない可能性を疑うほうがいいと思うんだな。教会史しらないで典礼かたるのイクナイ、まあ部外者のいうことですのでご放念あれ。おいて)、モテットの創出、つまり一音節一音価による詞の明瞭化だという指摘を読んだことがあります。なるほどちょっと納得がいった。
Commented by ma_cocotte at 2008-06-21 20:35
★ 鰤さま、上の3つのビデオのうち、最初の二つは通称1962ミサという
典礼形式のミサで、典礼文全文がラテン語なのです。聖書朗読、説教、
最後の聖歌が現地語で良いらしいです。

ルターの件ですが、この一年、現教皇がルター以前の典礼を好んで
用いられたりしています。関連紙で拝読した限りはルター以前は母国語の
背面ミサだそうですが、ルターがラテン語重視したのはアウグスチノ会内の
典礼の影響でしょうか。第二バチカンを認めない方々の中には期間限定
賛美者がかなりいます。1545年3月15日以降、1965年12月8日まで
のカトリックのみが賛美され、ヨハネ23世に対しての(言い方が悪いですが)
「価値」が月とスッポンのごとく違うのも事実です。ですから、現教皇が
あげられる各国言語による背面ミサに彼らは異論を唱えると思いますよ。

http://www.dailymotion.com/video/x1tzu2_la-messe-privee-du-pape-benoit-xv_events

最近は現カトリックの1962ミサの真贋に拘る方もいらっしゃいます。
冷静に傍観する限り、現教皇の「懐古趣味」という吹聴は嘘だと思います。
Commented by 123(テレジア) at 2008-06-21 23:19 x
ma_cocotte さん、鰤 さん、

 二つ目の動画映りました! 

 二つ目は、お説教のあとではなかったですか?クレドです。

 カトリック聖歌集 508 (Credo Ⅲ ) p.296~p.302 です。

 こちらも、ほとんど全曲録画されていますので、よろしければ、ご確認を!

 冒頭、司祭の、

Credo  in  unum  Deum ,
(私は信じる  唯一の 神を  ) 

の、Deum (デーーウム)  あたりから、録画されています。

 これは、ローマ、ラテラノ大聖堂での、2008年5月22日夕刻の教皇様の荘厳ミサ(ノヴス・オルド)のクレドと同じです。

 http://fr.gloria.tv/?video=v5qmvhzbr4lfjbbaq5tu

21:16~25:39 ♪カトリック聖歌集508 CredoⅢ (同上)

Commented by 123(テレジア) at 2008-06-21 23:20 x
 続きです。

 白いヴェールの女性が、途中、跪かれているのは、p. 298 の5段目最後から、p. 299 1段目までです。

Et incarnatus est de Spiritu Sancto ex Maria virgine:
Et homo factus est .

(肉体を受け 聖霊によって 乙女マリアより ;人となられた)

 受肉の神秘(御託身の玄義)に跪いて敬意をはらうのですね。

 ちなみに、教皇様は、この箇所、礼でした。

 長いから疲れるというお話がありましたが、カトリック聖歌集のカタカナに、○と▲がかかれています。二つのグループに分かれて歌うのです。ローマでは、○を聖歌隊、▲は会衆になっていました。

 フランスのほう、クレドは会衆の声も聞こえていました。それでいいのだと思います。

Commented by 123(テレジア) at 2008-06-21 23:49 x
ma_cocotte さん、

 おかげさまで、三つ目の動画も映りました。

 ははははは!ですね。でも、よく、赤いハンカチとわかりましたね。

 13世紀の聖堂ですか・・・。すばらしいですね。それに、立派なパイプオルガン。また、フランス語のグロリアも、節度があって(作曲に)、さすが、「聖会の長女、フランス」・・・、と感心しました。

 私も前の教会では、パイプオルガンを弾いていたのです。しかし、入っているパイプの本数が格段に違います。こちらは、おそらく16フィート(約5メートル)のパイプがはいっていますね。低音に低く聴こえるのがそうです。そして、高音に金管を重ねています。

 前面にずらっと並んでいるパイプは、プリンシパルと言って、華やかな音がする金管です。

 しかし、天井が高く残響があるし、低音が柔らかくしっかり支えているので、キンキンしないのですね。オルガンは何世紀のものなのでしょう?でも、今は国家管理なのですよね?莫大な調律費用はどこから出ているのだろうと、思ってしまいました。

 また、動画、楽しみにしています!
Commented by ma_cocotte at 2008-06-22 00:50
★ 123(テレジア)さま、
赤いハンカチの子供たちは最初、私の背後にいました。司教と受堅者と
共に子供たちも前に進んだ記憶があります。

カテドラルのオルガンは18世紀のものみたいですよ。
国家財産だと調律の費用も役所が出すのではないでしょうか。
1905年以前の教会財産管理はかなり複雑なのは事実です。
Commented by at 2008-06-22 01:07 x
そう、オルガンはすばらしいですね。西欧の底力をみるおもいがします。123のテレジアさま、ご教示ありがとうございます。時間のあるときに腰をおちつけてがんばって聴き耳をたててみます :-)
Commented by 123(テレジア) at 2008-06-22 14:33 x
ma_cocotte さん、

 18世紀のオルガンですか・・・、文化の重みと厚みに、ため息が出ますね。

  余計なお世話ですが・・・、旧ミサに、また、与られるのだったら、式次第があればいいですね。

 日本の方のHPに、式次第(通常文の部分)の羅和対訳は、あります。ORDO MISSAEなどで、検索すると、出てくると思います。

 私はドン・ボスコ社の『ミサ典書』の、通常文の部分を拡大コピーさせてもらって持っています。この本は、おそらく、日本の修道院にはあります。この本は、今の『聖書と典礼』の一年分が入っているので、分厚いですが、通常文の式次第だけなら、ノヴス・オルド+α です。でも、ネットが手軽・・・。

 私の母校は、カトリック聖歌集の<小児>は、一切やらず、在学中、朝礼や儀式で典礼聖歌は全く歌わなかったです。色々ですね。黒表紙500番台のラテン語聖歌を、繰り返し歌い、弾いたことは、今、役にたっています。

 

 
Commented by ma_cocotte at 2008-06-22 15:16
★ 鰤さま、
地元の教会は大パイプオルガン、小パイプオルガンがあるのに、
ハモンドオルガンを使っています。修理費がないそうです。もしあの
オルガンが修復できたら、と思うこともしばしばありますが、宝くじでも
あててせめて小パイプオルガンを修理できたら・・・なんて「夢」です。

アカペラもいいし、オルガンとトランペットの並奏もなかなかいいです。
Commented by ma_cocotte at 2008-06-22 15:37
★ 123(テレジア)さま、
おつるさまのブログでの貴コメントを拝読いたしました。
私の頭が固いせいでご迷惑をかけていますね。ごめんなさい。

パリ市内の或る教会での1962ミサでは式次第が配られているそうです。
参列された方から以前、拙ブログにコメントを頂戴しました。

私の母校も朝礼で典礼聖歌の「練習」をシスターの指揮のもとでしましたが、
日常の朝礼終礼の聖歌はほとんど黒革でした。
ただ500番台を学びませんでした。これはカトリック伝統校では現在も
続けている習慣なので私としてはうらやましい限りです。
ま、一方のわが母校はその程度の学校なんで改善されるとは思いませんが。
Commented by at 2008-06-23 01:54 x
123(テレジア)さま、
2つめ、聴き取れるようになりました、ありがとうございます m m

遊びに行くときに思うのですが、西はなぜ信経を歌うのをおやめになったのでしょうかね。そのほうが絶対覚えやすいと思うのですが。それともこれからおいおい作曲されていくのですかね?数年前に遊びに行ったときには口語訳のN=Kをお使いだったのだけど、つい先日覗いたら信仰宣言に戻っていた。お考えはあるのでしょうが、ちょっと残念。

高田聖歌はあれで日本語の音節構造にあっているとおもうのだけどなあ。すべてが名作かどうかは、すべてを聴いたことがあるわけでもなし、意見を申し上げることもないのですけど。
Commented at 2008-06-23 01:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ma_cocotte at 2008-06-23 04:17
★ うぉおお、鰤さま、
目が覚めました。
1962ミサで唄われるクレドは二ケア・コンスタンチノープル信条かっ!
膝ポン。
現在のカトリックでは使徒信条なるものがあるのでニケアを唱えられる
仏蘭西びとも少ないですよ。司祭でさえ、つっかえたりします。

私はあまり高田聖歌なるものに詳しくないのです。
某SNSに高田聖歌を研究、検証するコミュがありますね。
Commented by ma_cocotte at 2008-06-23 04:23
★ 鍵01H58@23062008 さま、

そうですたか。ダサ演歌「ちいさなひとびとの」は高田作品でしたか。
私は音痴なので、どうもどの聖歌も熱心に見ようとしていない自分が
います。黒革のカトリック聖歌集も、讃美歌集同様、山本直忠先生が
熱心にお仕事をしてくださったというお話は子供の頃、シスターから
伺いました。
私個人は黒革聖歌集の601番以降やアングリカーン聖歌が好き
だったりします。
Commented by at 2008-06-23 05:15 x
あらら、フランスはそうなのですか。
イタリアに参りましたときには il Domenico という小冊子が日替わりでおいてあって(日本だとオリエンスが出しているような)、そこに載っていたのはイタリア語訳のNKでした。

"credo in unum deum"でぐぐると、テキストやらゆうつべやらがいっぱいおちておりますよ。
Commented by ma_cocotte at 2008-06-23 15:55
★ 鰤さま
フランスの場合、使徒信条の方が多く唱えられるようです。
地元はニケア・コンスタンチノープル信条に縁ある土地なので、南仏より
耳にすることが多いような気がしています。

典礼もベルギーで通販されている冊子などを購入する形が主流です。

傍観していてフランスで問題だと思われる聖歌については、メロディ
だけでなく、歌詞の内容がイメージになっていたりすることです。
グロリア、クレド、主祷文、サンクトゥス、アニュスデイなど。司祭の
見解も二分しています。
Commented by at 2008-06-23 17:09 x
ま・ここっとさまこんにちは。
>歌詞の内容がイメージになっていたりする
とおっしゃいますと?
>グロリア、クレド、主祷文、サンクトゥス、アニュスデイなど。
ソレッテホトンド通常文マルゴトナノデハ。ってキリエがまだ残ってるか。
問題だと思われる、とおっしゃいますと?
Commented by at 2008-06-23 17:33 x
1962年の羅英対訳をみつけました。所作などについても書いてあるのでビデオをみる参考になるかも。 もちろん信者の方は典礼書をげとされるのがよいのだと思いますが。

http://www.catholicliturgy.com/index.cfm/FuseAction/TextContents/Index/4/SubIndex/66/TextIndex/17

1962年以前は「求道者の典礼」「信者の典礼」だったのですね。ウチトオンナジダ。違うのはクレドが求道者の典礼に入っていることと(東では信者の礼儀の一部、その前に連祷などがある)、司祭しゃべりづめなこと(助祭さんってお祈りはあまり口にしないのかな。東だと連祷は主には輔祭が先導するのですが)。そして思い出したのが、あるプロテスタントの礼拝を見学にいったところ、はじめていったところなのにいきなり使徒信経を「これいって」と押し付けられたこと! いきなり信仰告白ですか激しいですねいやはやアンチフィリオクエという事情があるにしても多少はスレた宗教オタクタなわたくしが引くのですから、純真な初来会者のみなさまはさぞやドン引きになるのだろう……とおもっていたらそうなのか、西の伝統ではこれはそもそも求道者も唱えるべきものなのですね。勉強になりました。
Commented by ma_cocotte at 2008-06-23 17:45
★ 鰤さま、

あ、キリエを忘れました。
典礼文を音楽に乗せるのではなく、同じ意図をする歌詞を音楽に乗せ、
それがこれらの箇所に唄われることです。エンマニュエル共同体の
聖歌やテゼ聖歌に多く見受けられるかと思います。

1962の典礼文は背面ミサになりますから、ニケア・コンスタンチノープル
信条を唱えることになると思います。が、Paul vi、すなわちノヴス・オルド
ミサにおけるクレドでは使徒信条を唱えることができます。

難しいですよね、典礼式次第の問題は。
B16の背面ミサは必ずしも1962以前の背面ミサの完全復古版には
ならないンですが、それの真贋についてもB16の司式形体に従うのが
ヴァチカンにつながっている証かと思いますけれど。
Commented by at 2008-06-23 20:57 x
精霊刷新運動(ママ)は外部からみているものにはようわからんですわい。テゼは日本にもぽこぽこあるようですね。プロにいった知人が、地元の教会でテゼの典礼に与った、といってました。彼女の感想は「カトリックぽい感じ」だそうでした。うまくいえないのですが、どちらもこう西っぽい熱さがあるよなと思います。

そういえばエンマニュエル共同体の記事は日本語版ウィキペディアにはないのですよ。偶然に、別の調べ物をしていて英語版ウィキペディアの記事にゆきあたったのですが。ウェブサイトをお持ちのようですが(http://www.emmanuel.jp/)、まだあまり日本では一般的ではないのかな&最近ネットでときたま「イエスイエス」なる聖歌か賛美歌があるよし聞いていたのですが、ココノコトダタノカ。二三聴いてみましたが、うん、いろんないみでフランスだなとおもった。
Commented by ma_cocotte at 2008-06-23 21:33
★ 鰤さま、私にもよくわからんとですよ。
司祭の間でも賛否両論かも。
テゼは新教信者の姉弟が始めた運動だと聞いています。が、聖歌で
分かち合えても、何もかも分かち合っているわけではないと思います。
あの正座したようなスタイルでの祈りは、禅にも通じる雰囲気があるかも。
欧州では、疲れた若いもんがふらーっと寄るところで知られていたりします。

エンマニュエルというか聖霊刷新運動はそこはかとなくクエーカーっぽい
かもしれません。傍観していてそう思いました。「エルサレム」という聖歌
がありまして、それは若者向け教皇司式ミサでもしばしば耳にいたします。
来月ですよね、シドニーでWYD(JMJ)。
Commented by 123 (テレジア) at 2008-06-24 10:16 x
ma_cocotte さん、鰤さん、

 ミサの式次第に書かれているクレドは、1962年改訂のトリエント・ミサにおいても、ノヴス・オルドにおいても、二ケア・コンスタンチノープル信条です。

 原文(ローマ・ミサ規範版)に忠実に翻訳するなら、日本も二ケア・コンスタンチノープル信条を唱えるべきでしょうね。

 日本は、2年前、式次第の改訂版をヴァティカンに申請しています。昨年返ってきた、コメントのひとつは、「原文に厳密な訳ではない・・」だったようです。さすが、イタリア、普通にニケアですか・・・。

 現在、日本のカトリック教会で、クレドと呼ばれるものには、

①二ケア・コンスタンチノープル信条(Aラテン語 B文語 C2004年認可の口語)

②使徒信経(Aラテン語 B★使徒信経と呼ばれる文語 C2004年認可の☆使徒信条と呼ばれる口語)

③洗礼式の信仰宣言(短い口語)

があり、どれも、クレド(私は信じる)という意味で「信仰宣言」と呼ばれることもあり、ややこしいです。

 鰤さんが、ご覧になったところは③が唱えられていたのですか?

 私のところは②の☆使徒信条(口語)です。
Commented by 123 (テレジア) at 2008-06-24 10:23 x
続きです・・・

 二ケア・コンスタンチノープル信条(文語)に高田三郎氏は曲をつけています。カトリック聖歌集 53 (p.24~29) クレドです。

 冒頭、司祭の、Credo  in  unum  Deum. は、ラテン語で歌えるようにもしてあり、○と▲を、ABでグループに分け、意欲的に作曲されたのでしょう。

 同じ曲が『典礼聖歌』では453に「信仰宣言」のタイトルで収録されています。二ケア・コンスタンチノープル信条(文語)です。

 高田三郎氏が、司教団から依頼されて、グレゴリオ聖歌の教会旋法を取り入れて、いいものを創作しようとされた努力は評価します。

 彼は、聖歌を口語にすることには猛反対されたようです。品がなく、深みのある表現ができない、と。

 せめて、「です。ます。でしょう?ましょう。」だけは避けて、体言止めにしてほしい、と作詞の補作をした典礼委員会に言われたそうです。でも、そうならなかった曲もあるわけです。

Commented by 123 (テレジア) at 2008-06-24 10:24 x
続きです・・・

 雅楽の響き(和音)・・・

 もうひとつ、これは、私の意見ですが、聖歌の作曲にグレゴリオ聖歌の教会旋法を使うのはいいとして、高田氏は「雅楽」の響き(ひちりきや笙の音がぶつかる和音)を取り入れようとしたようです。現代音楽や、前衛音楽にはよくても、これは、聖歌には、???です。この、クレドの伴奏譜にはこの雅楽の響きが多いです。

 ③に高田氏が曲をつけたのも、『典礼聖歌』の251 に 「信仰宣言」のタイトルであります。

 口語ですから、「~しんじます」を、曲にするのです。彼の苦労は、想像できます。下手すれば、演歌になります。特に、「ます」が、問題です。

 彼は、「ma ― su 」と、su を 有声音で歌わないように指導しました。「ma ― s 」と「す」を、無声音で軽く添えるように歌わせるのです。訓練された合唱団なら、とりあえず、許容範囲の表現はできます。



Commented by 123 (テレジア) at 2008-06-24 10:28 x
続きです・・・

ミサ通常文の式次第(羅和対訳)は、

http://www.geocities.jp/sanctae_romanae_ecclesiae/missae/missae_1.html

http://www.geocities.jp/sanctae_romanae_ecclesiae/missae/missae_2.html
http://www.geocities.jp/sanctae_romanae_ecclesiae/missae/missae_3.html

 ただし、かん水式は、はいっていません。鰤さんが見つけられた、羅英対訳には、アクセントも æ も表記され、潅水式式文も入っていますね。


 1962年に改訂された部分は、新しく聖人になった方の記念日を典礼暦に入れたり、修道院の聖務日課の読書課の一部改訂 etc・・・
だそうです。通常文は、16世紀以来、そのままだと思います。

 背面祭殿でのノヴスオルドについては、1993年に文書が出ているそうです(未確認)。旧祭壇があるのなら、破壊したり、スペースが狭いのに、新しいものを必ず入れなくてもいい、ような・・・。わたしの所は、ミサは、新しい対面祭壇、聖体降福式(ベネディクション)は、昔の祭壇です。
Commented by 123 (テレジア) at 2008-06-24 10:36 x
 訂正・・・

 背面祭殿→背面祭壇      失礼しました!ではまた・・・
Commented by ma_cocotte at 2008-06-24 16:08
★ 123(テレジア)さま、
私の手元にある20年以上前の「キリストと我等のミサ」の信仰宣言
ですが、使徒信条が最初に書かれ、続いて文語のニケア信条が
書かれていますよ。

いただいたURL先ですが、カトリックでしょうか。
Commented by at 2008-06-25 00:44 x
123のテレジアさま
神父さん、「信仰宣言」といっているのですが、私の耳には口語訳使徒信経に聞こえます。事情がよくわからなかったのですが、ご説明でそういうことなのかと腑に落ちました。口語訳NKが使われなくなったのは、訳に問題があるということでしょうか。さてこそ。
こちらの話になりますが、ギリシア正教会の出しておられる信者用祈祷書では朝晩の祈りにNKが登場します。それぞれの時間固有の祈りのあと、聖詠(詩篇)の前です。これを始めて知ったときには、さすがだーと思った。
上の動画のグロリアを再び拝見していて、はじめて西の御ミサに日本で与ったとき、なんだか頭がひっくりかえってしまって、小声でラテン語で唱えていたことを思い出しました。黒拍子のミサ曲、案外そのままでラテン語が載るのですよ。信者さんはわざわざにそんなことなさらないだろうから、気がついてはおられないだろうけれども。
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