★ お知らせ ★

2008年12月27日より、毎週土曜日の更新で、連載再開を予定しています。
大変に、長らくお待たせしていますm(_ _)m
突発的に こちら の作品の執筆にハマり、予定が大幅に狂いました;orz
『聖魔伝説』は改めまして、『悪ノ召使』完結の翌週にあたる、
2009年02月21日より、毎週土曜日の更新で、連載再開を予定しています。

:*:・。, カンケツノメドガ タチソウデ マダ タタナイデス (*;ω人)ゴメンナサイ ,。・:*:


聖魔伝説 イラスト付き

聖魔伝説1
逢魔ヶ時

◆ 邂逅編 ◆

強力な魔術『神法』(エルバーニャ)を手に入れるため、サリディアを拉致した美貌の青年。けれど、彼が真に求めたものは――    本文抜粋

 序章
 第1章 死を贈る者
 第2章 魔族の影
 第3章 聖魔伝説
 第4章 紫の魔獣
 第5章 闇の果て
 第6章 告白
 終章
 あとがき

聖魔伝説2
アルンに咲く花【上】

◆ 王宮編 ◆

愛憎に揺れる王宮。哀しき姫は欺かれ、望まぬ愛を受けながら、その最愛の者を手にかける――。
「あなたを愛しています」
それだけが真実だったのに。     本文抜粋

 序章
 第1章 アルンの都
 第2章 陰謀の王宮
 第3章 偽りの天使達−T
 第4章 偽りの天使達−U
 第5章 真実の傷痕
 第6章 過去の糸
 第7章 影花散華
 あとがき

聖魔伝説3
アルンに咲く花【下】

妹を守り抜くため、自らは罪業にまみれて滅び行こうとする青年。けれど、サリディアは精一杯手を伸ばした。どんなに傷ついても、彼を救い上げたかったから。失うのがいやだったから。……彼が『セルリアード』だったから。   本文抜粋

 第8章 侵入者
 第9章 転機
 第10章 銀の精霊使い
 第11章 断罪
 第12章 覚醒
 終章
 あとがき

聖魔伝説外伝<聖>
天使が赤く染まる刻

 ◆ 天使が赤く染まる刻
 ◆ 風色の時
 ◆ ローレライ
 ◆ エマの魔法使い
 ◆ 紅葉の中で

聖魔伝説4
祈り【上】

◆ 伝説編 ◆

迫る伝説の時。
目覚め出す力。回り出す運命の輪。
創世以来、初めて目覚めた天魔が回す滅亡のための歯車を、人に止めることができるのか――

 登場人物一覧/家系図
 序章
 第1章 封じられし存在
 第2章 逃亡者
 第3章 スィールへ
 第4章 宣戦布告
 第5章 アレイル襲撃【前編】
     アレイル襲撃【後編】

聖魔伝説5
祈り【中】

拉致された少女を救うため、青年は単身敵地に乗り込む。一方、少女は選択を迫られていた。彼を裏切るか、死なせるか――
風雲急を告げる、伝説編第二巻。

 第6章 ラルスよりの使者
 第7章 婚約
 第8章 残像
 第9章 悪夢の声
 第10章 聖魔の鼓動【前編】
     聖魔の鼓動【後編】

聖魔伝説6
祈り【下】

たとえ、その片翼を奪われようとも――
最愛の少女の死。残された者の、選択と願いは…
聖魔伝説シリーズ、最終巻。

 第11章 舞い降りた少女
 第12章 鳥
 第13章 失われないもの
 第14章 思い
 第15章 成就の刻
 終章

 ≪連載中≫

聖魔伝説外伝<天>
リット・チャットの魔女

人々に仇なす凶悪な魔女マーディラと、光に満ちた神官セティアンのラブ・コメディ。
セティアン様の「マーディラさん更生計画・ついては花嫁希望」進行中♪

 ◆ リット・チャットの魔女
   前編
  後編
 ◆ 天魔の萌芽
   前編  後編  

聖魔伝説逸話集
夜明け

 ◆ アルバレン
 ◆ 光片
 ◆ 約束の日



本文抜粋


〜 逢魔ヶ時より抜粋 〜

「そんな……じゃあ、どうすればいいの!?」
「だから、もういい。一人にしてくれ。妹を救うつもりで、結局私に何ができた? 妹を苦しめ、人を殺せただけか? 冗談じゃない。こんな皮肉はごめんだ。うんざりだ、もう、何もかも――! 終わる。終わるんだ。誰もが望む通り――消えてやるとも!」
「やめてっ!」
 サリディアは叫んで駆け寄っていた。やっとわかった。彼は生きていたくなかったのだ。彼の瞳が暗く冷たいのはこのためだったのだ。



〜 アルンに咲く花【上】より抜粋 〜

「手遅れです、ロザリー様……。もう、毒を抜いて助かる段階を過ぎています」
 ロザリーは瞬間目を大きく見開き、信じられないというふうに首をふった。
「だめよ。嘘をつくのはもう終わり。助かるんでしょう?」
 セッグはうつむいたまま黙っていた。ロザリーがすっかり感覚の麻痺した手で、口許を覆う。
「嘘……嘘よ――!」
 ロザリーはよろめく足で、エルディックの元へと向かった。エルディックが、すっかり生気を失った顔をわずかに動かす。
「エルディック――エルディック!」
 彼女は夢中で彼の腕を取り、そのまま抱き寄せた。
「いやよ、エルディック! お願い、死なないで――死なないで! 私がばかだったわ。気付かなかったのよ。あなたがこんなに好きだって。誰よりも、あなたが好きだって!!」



〜 アルンに咲く花【下】より抜粋 〜

「……そつき……嘘つき!」
 セルリアードの胸に顔を埋めたまま、サリディアは涙を止めようとも思わなかった。
「そばにいてくれるって、そばにいてくれるって言ったのに……!」
 愛しさが込み上げて、抱くまいと思いながらも彼には彼女がはなせなかった。
「済まない……」