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米紙、「中国が米住宅バブル呼んだ」と批判

 「中国は米指導者と消費者に浪費を続ける生活方式を得意げに感じさせた」

 26日付米ニューヨーク・タイムズは金融危機の原因を分析した「米国人の財布を空にさせることで、中国人の財布が厚くなった」と題する記事でこう記した。

 過去10年間、中国は巨額の対米貿易赤字を米国の安全資産に投資した。約1兆ドル(約91兆円)を米国債と米政府が保証する住宅担保ローン証券につぎ込んだ。それにより、米国では金利低下、消費拡大、住宅市場のバブルが引き起こされた。ハーバード大のファーガソン教授は「普通は豊かな国が貧しい国にカネを貸すが、現在は逆に貧しい国が豊かな国にカネを貸している」と指摘したが、結局はそんな状況が生まれた。

 米国にとってはまるで麻薬中毒だった。共和党のリンゼー・グラハム上院議員(サウスカロライナ州選出)は「誰もその薬を断とうとは思わなかった」と振り返った。

 ブッシュ政権の自由放任的、市場主義的理念も問題解決の妨げとなった。米政府は低利で借り入れた巨額な資金をイラク戦争に費やした。

 米政府はまた、中国の人民元切り上げを通じた貿易不均衡の緩和にも失敗した。同紙によると、米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は「もう少し早く(人民元切り上げで)国際的な資金の流れの不均衡を改善できていれば、金融システムへのリスクを大きく軽減できた。しかし、それには国際的な協力が必要だった」と述べた。

 同紙は「米国は外国からの借り入れで消費を拡大し、住宅に行き過ぎた投資を行うことが経済的成功の方法ではないことを悟ったはずだ。しかし、米国は破たんした経済を回復させるための財政支出を行うことで、さらに外国からの借金漬けになりそうだ」と指摘した。

崔賢黙(チェ・ヒョンムク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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