記事入力 : 2008/12/27 09:59:25
中国がソマリアに軍艦派遣、日本も検討中
26日午後、ソマリアの海賊を掃討するため、中国海軍の艦隊が海南島の三亜基地を出港した。人民解放軍南海艦隊に所属する駆逐艦「武漢」および「海口」、補給艦「微山湖」の計3隻で構成された艦隊は、10日後にソマリア海域に近いイエメンのアデン港に到着する予定だ。3隻の軍艦には、特殊部隊の隊員70人余りを含む海軍将兵800人余りが乗り組んでいる。
中国軍関係者は「交戦状況では、1分間に4200発を放つ機関砲や手りゅう弾などが最も効果的な武器になるだろう」と語った。駆逐艦2隻は、海岸に向け逃走する海賊を殲滅(せんめつ)するためのレーダーまでを装備し、攻撃用ヘリ「Ka28」2機も搭載した。
中国国営の新華通信などは、人民解放軍創設以来、初となる今回の軍艦派遣について「中国が国際社会でより積極的な役割を果たす契機として作用するだろう」という意味を付与している。中国外務省は最近、今年11月までにソマリア海域を通過した中国船1265隻のうち、20%が海賊の襲撃を受けたことを明らかにしている。
一方、日本の麻生太郎首相は26日、浜田靖一防衛大臣に対し、海上自衛隊に所属する護衛艦をソマリア近海へ派遣するための準備作業に入るよう指示した。
現在可能な派遣の手法は、自衛隊法に基づく「海上警備行動」を発令し派遣するというもの。しかしこの場合、武力行使を行うには制約がある。日本の国内法が適用されない外国籍の船を護衛することはできず、武器使用権も制限されており、逃走する海賊船に発砲することはできない。
このため防衛省側は、極めて慎重な立場を取っている。日本政府は来年1月中に立場を整理し、2月までに護衛艦を派遣する方針だ。
東京=辛貞録(シン・ジョンロク)特派員
北京=李明振(イ・ミョンジン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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