リンクしている「supiten」さんから、クリスマスの贈り物が届きました。
ラッピングの絵が素敵です。
箱になっていますね。何が入っているのでしょう?
この時はわたしも、想像が出来ませんでした。。

丁寧な包装の中身は、カードと、この三枚の絵でした。
額の絵も、supitenさんの手描きだそうです。
わたしには、すぐに分かりました。
これは、「あのお話」をモチーフにした絵なのです。
たちまち胸がどきどき。もっと良く観たいのに、手が震えてしまいました。


星の舟から降りる子。
はるか後方に見えるのが、
この子の家です。
もうすぐお母さんに逢えます。
もうすぐ。
もうすぐ。。

お母さん、お母さん、お母さん、
玄関を開けるとそこには、
小豆ちゃんとミルキーちゃん。
ふたりが、転がるように
お母さんの胸に飛び込んで
来ます。。
イヴの夜の、あたたかい奇跡。
supitenさんの絵は、青と黄色
をベースにした、まるで世界一
優しいゴッホ。
涙で、わたしは何も見えなくなりました。
下は、同封してあったカードです。こちらも、それは美しいもの。
ふたりの猫の、小さなささやきが聞こえてきそうです。
その下は、suoitenさんのおうちの子。ちょっぴりシャイな可愛い子です。
ここでふわっと笑いがこみあげました。


supitenさん、ありがとうございました。
形のなかったものに色まで与えてくださって、虹の橋の子たちもどんなに
喜んでいることでしょう。
myuthaさんのおうちの小豆ちゃんとミルキーちゃんだけでなく、ひとりでも
多くのかたが、亡くなった愛しい家族と巡り会えますように。
さて、わたしはクリスマスに向けて本を2冊選んでみました。
他の方のブログで紹介されているものと重ならないようにと注意していたら
定番中の定番になりました(笑)
お好きな方も多いと思いますが、紹介させて下さいね。

「サンタクロースのしろいねこ」は、
アート・ディレクターであるスー・スティントンさんが、始めて書いた本。
そこに、猫の絵の美しさでは特に定評のあるアン・モーティマーさんが
挿絵をくわえた物です。
ふたりとも英国で、家族と猫と一緒にお住まいだそうです。当然かしらね。
宝石のような美しい瞳をした、雪のように白い猫、スノウ。
あるクリスマス・イヴのこと、サンタさんのポケットに入り込んだスノウは、
きらめく夜景に見とれるあまり、そりから落ちて迷子になってしまいます。
見知らぬ街のなかをさまようスノウ。
あちこちにサンタさんの姿をした物をたくさん観るけれど、どれも違います。
疲れ果てて眠り込んだスノウは、どうなるのでしょう。。。
大丈夫、ちゃんとサンタさんには逢えますよ。
そして、逢えたときのサンタさんの言葉がとてもあたたかいのです。
いえ、それよりも、どのページを開いてもきらめくような光りがあふれている
のです。それがこの本の最高の魅力と言えるでしょう。

降る雪とレモン色の
月と、都会のイルミ
ネーション。
真っ白ふわふわの
スノウの質感。
抱き寄せたくなる愛ら
しさです。
ビジュアルから入るクリスマスもこんなに楽しいと、改めて思う一冊です。
もう一冊の「黒ねこのおきゃくさま」も、この季節に読むのにぴったり。
作者のルース・エインズワースさんは「こすずめのぼうけん」というお話も
書いていて、そちらも大好きです。
この作品に登場する黒ねこさんも、今目の前にいるかのような存在感。

嬉しいのは、表紙を開けると
現れるこの絵です。
本編の前のサービス。
これって、画家さんからの
贈り物なんですよ!
そしてもちろん最後にも…

この絵が載っています。
すっかりお話は終わったのに、
余韻を残すような小さな絵。
画家さんがこのお話しに
惚れ込んだという証でも
ありますね。
Amazonに載っていた紹介文の一部をお借りしてみました。
『冬の嵐の晩、貧しいひとり暮らしのおじいさんのもとに、一ぴきの黒ねこ
がやってきました。
やせ細り、びしょぬれになってふるえている黒ねこを哀れに思ったおじい
さんは、わずかばかりのミルクとパンを全て与え、さらにはとっておきの
羊の肉までやってしまいます。
そればかりか、残っていたまきを全てだんろにくべて、黒ねこをあたためて
やるのでした。 翌朝、黒ねこは、不思議な言葉を残して去っていきました。
「おじいさん、どうしてわたしをおいだしてしまわなかったのですか」。
そして、奇跡は起こったのでした……。』
受け止め方はひとそれぞれです。
でもわたしは、黒ねこにすべて与えたあとの、この一行が好きなのです。
「おじいさんは、とてもしあわせでした」
自己犠牲などというものではありません。
びしょぬれで、寒さと飢えで震えている黒ねこがやって来たとき、おじい
さんは、助けないではいられませんでした。
黒ねこが満足そうに喉をならしてゆったりしていると、自分が空腹なのも
忘れてしまうほど、おじいさんは嬉しかったのです。
分かち合う喜びを知っているひとは、貧しくても幸せなんですよね。
黒ねこと交わすおじいさんの言葉も、心に残りますよ。
こちらも、深い味わいの挿絵で全編が彩られています。
皆さんも今年、大切にしたい一冊に巡り会えますように。
最近のコメント