2008年12月26日 18時28分更新
景気の悪化で家計が苦しい家庭が増える中、進学を希望する高校生を経済的に支援しようと、県内の大学や専門学校で新たな奨学金制度を設ける動きが広がっています。
新たな奨学金制度を設けるのは、加計学園が設置している岡山理科大学や倉敷芸術科学大学など3つの大学と、高梁学園の吉備国際大学など、5つの大学や専門学校です。
2つの学校法人では、ことし、推薦入試などですでに入学を決めた高校生から授業料の延納などの申し出が相次いだということで、こうした高校生を支援しようと新たな制度を決めたと言うことです。
制度は来年入学を希望する学生が対象で、加計学園の3つの大学では授業料や入学金のうち100万円を免除するほか、高梁学園の5つの大学などでは入学年度の授業料を全額免除します。
家計が苦しくなったことを証明するため、入学試験に合格した後、所得証明や離職証明などを示すことが求められています。
それぞれの学校法人では「経済的な理由で進学を断念しなければならない学生を少しでも支援したい」としています。