来年3月までに職を失う派遣社員などの非正規雇用労働者は、県内で、1200人に上り、11月の調査の2倍以上に増えていることが分かりました。宮崎労働局によりますと、県内で、すでに職を失ったり、来年3月までに失職が見込まれる非正規雇用労働者は、12月19日時点で1200人に達し、前回、11月25日の調査の2倍以上に増えているということです。内訳は、派遣社員が806人、請負社員が310人、契約社員が64人などとなっています。宮崎の失職者は、九州の中では、工場が多い大分と福岡に次いで、3番目の多さとなっています。全国での失職者は、前回の調査より3万人多い、約8万5000人に達していて、宮崎労働局では、「今後も雇用の悪化が考えられる」と危機感を募らせています。一方、11月の有効求人倍率も26日発表され、県内は0.48倍と、前の月を0.04ポイント下回りました。求人倍率が、0.4倍台となるのは、5年5か月ぶりだということです。
雇用情勢が深刻さを増す中、県は、26日、緊急の雇用対策を発表しました。臨時職員など100人の雇用や、県営住宅の提供など、県独自の対策に乗り出します。(清藤記者リポート)「急激な経済と雇用情勢の悪化に伴い打ち出された県の緊急対策。厳しい財政状況の中、その総額は、およそ60億円にのぼります」(東国原知事)「規模としてはできうる限りのことはやった。財政ひっ迫の中、これ以上は無理なんじゃないかというギリギリまでやっている」東国原知事が「できる限りの対策」として、26日打ち出した県の緊急対策。来年3月までに実施する、県独自の「雇用対策」と「経済対策」が盛り込まれています。(雇用対策)雇用対策の目玉は、県が、派遣切りや雇い止めとなった人たちを対象に行う臨時雇用。来年1月から、臨時職員と非常勤職員、合わせて100人を募集します。また、仕事とともに住宅を失った人については、県営住宅など、50戸を提供することにしています。(経済対策)経済対策で柱となるのは、公共事業の前倒しです。防災のための河川工事や道路の改良など、来年度に実施予定だった43億円分の公共工事を、予定を早めて発注し、県内経済への波及効果を狙います。また、中小企業融資制度のセーフティーネット貸付の融資枠を、現在の100億円から150億円に拡大します。新たな予算措置として総額60億円が見込まれる今回の緊急対策。ハローワークを訪れた求職者に、対策の印象を聞いてみると・・・(求職者は)「(職を探しているのは)人員整理ですね、リストラということになる、何人かずつでも雇用していただけることであれば、非常に良いことだと思う」「100人の中に入った人は良いかもしれないけど、多くの人たちは仕事が見つからない状態だ。自分たちの目線に下げて対策をつくってもらえたら良い」一方、東国原知事は・・・(東国原知事)「随時状況を把握していかなくてはいけない。それに対してどういうふうに機動的な弾力的な対応ができるか検討していかなければいけない」県が独自に打ち出した緊急の経済と雇用対策。国の第二次補正予算案の成立が、来年に持ち越される中、その実効性に期待が集まっています。
26日未明、宮崎市で、車を運転中に原付バイクをはね、男性を死亡させたまま逃走したとして、18歳の少年が逮捕されました。少年は、バイクを650メートル引きずっていました。(中木場記者リポート)「原付バイクが車に追突され、男性が死亡しました。そして、車は原付バイクを引きずり、この先で炎上したということです」事故があったのは、宮崎市佐土原町の国道10号線で、26日午前1時半ごろ、軽乗用車が、前を走っていた原付バイクに衝突、軽乗用車は、約650メートル先まで、原付バイクを引きずり、車もバイクも炎上しました。この事故で、原付バイクを運転していた新富町の会社員、安藤満男さん58歳が、死亡しました。車はそのまま逃走しましたが、約10分後、現場に戻り、運転していた18歳の少年が、自動車運転過失致死とひき逃げの疑いで逮捕されました。調べに対し、少年は、「突然のことで気が動転して逃げた」と話していると言うことで、警察で、詳しい状況を調べています。
去年12月、宮崎市の自宅で、介護疲れを理由に、100歳の父親を包丁で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われた女に対し、宮崎地裁は、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。判決を受けたのは、宮崎市吉村町の佐藤智子被告71歳です。佐藤被告は、去年12月、宮崎市の自宅で、100歳の父親の介護に疲れ、寝ていた父親の首や腹を包丁で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われていました。宮崎地裁で開かれた26日の判決公判で、高原正良裁判長は、「実の父親の尊い命が奪われたという結果は重大で、刑事責任は重い」と指摘。その一方で、「介護の負担を一身に背負って、心身ともに疲弊し、衝動的に無理心中を図るなど経緯には同情できるものがある」などとして、佐藤被告に対し、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。判決の後、裁判長が、「お父さんの冥福を祈るとともに、あなた自身の健康も大事にして下さい」と諭すと、佐藤被告は、静かにうなずいていました。
官公庁は、26日が仕事納めとなりました。東国原知事は、世界的な景気の悪化を受け、「非常につらく、厳しい1年だった」と今年を振り返りました。(東国原知事)「1年間を総括すると、明るい話題も例えば、オリンピックの松田選手とか」「全体的には、最後、景気経済がこういう状況になりまして、非常につらい厳しい1年だったという感じがしております」今年最後の定例会見で、2008年を振り返った東国原知事・・・来年の景気については、次のように期待感を示しました。(東国原知事)「(来年)夏過ぎくらいから、少し上向きになるんじゃないかなと、景気は少し回復基調になるんじゃないかなと感じております。それは世界の金融対策、経済対策の成果が、あと半年後くらいに出てくるんじゃないかなと思っております」また、来年1月、知事就任3年目に突入することから、『起承転結』にちなんで、「来年は新しく転換する年」と抱負を述べました。(東国原知事)「県政これまで2年間やってきた反省もふまえて、そしてまた新しいことが何かできないかなというのを含めてチャレンジしていかなければいけない」その東国原知事ですが、年末年始は、東京と福岡でテレビ出演などをこなし、休みは1日もないということです。
今年も残すところ、あと5日となりました。延岡市の城山公園では、年の瀬恒例の「城山の鐘」のすす払いがありました。延岡市の城山公園にある鐘つき堂では、毎年この時期、「城山の鐘」のすす払いをして、時を告げる鐘に、感謝の気持ちが込められます。26日の作業には、7代目鐘守の矢島茂さん・征子さん夫婦や、市の職員など、合わせて16人が参加しました。矢島さんたちは、笹を使ってすすを払い落としたり、鐘をふき上げるなどして、この1年間の汚れを丁寧に落としていきました。また、26日は、鐘の音の余韻を保つために、真下に並べてある「水がめ」の水が入れ替えられたほか、鐘つき堂に紅白の布も飾り付けられ、新年を迎える準備が整いました。延岡市に時を告げ、市民に親しまれている「城山の鐘」。大みそかには、市民が鐘をついて、新年の幕開けを祝います。
東国原知事によるネーミングで話題の、西諸特産「めろめろメロン」が、今、出荷の最盛期を迎えています。「めろめろメロン」は、西諸県地域で生産されるアールスメロンのブランドで、親しみやすいようにと、東国原知事が名づけました。「めろめろメロン」は、お歳暮用としても人気で、野尻町三ヶ野山にある青果物集送センターでは、丁度、出荷のピークを迎えています。センターでは、網目の細かさや糖度の高さなど、一定の基準を満たしたメロンが、「めろめろメロン」として、選別されていました。JAこばやしでは、年内に、約120トンの出荷を見込んでいます。