JR東海の葛西敬之会長は26日、日本記者クラブで講演し、同社が東京-名古屋間で2025年の開業を目指すリニア中央新幹線について、中間駅は沿線の各県に1駅ずつ設けることが適当との考えを明らかにした。
中間駅をめぐり、自民党などから各県1駅は必要だとの声が出ていることについて、葛西会長は「常識的な話だと思う」と賛意を表明した。中間駅があると所要時間が1駅あたり5分増え、東京-名古屋が直行の最短40分に対し、1時間に延びるという。「2系統の列車を考えることも可能だ」と述べ、直行と各駅停車の両方を運転すればよいとした。
24日に国土交通省から受けた建設費など4項目の調査指示については、「遅くとも来年度内ぐらいには次のステップに入ることが、25年の工事完成に必要な条件だ」と述べ、調査報告を09年度中に出したい意向を示した。【位川一郎】
毎日新聞 2008年12月26日 19時43分(最終更新 12月26日 22時25分)