松本零士さん、槙原敬之の盗作騒動収束へ
2006年10月26日
漫画家の松本零士さん(68)が、シンガー・ソングライター槙原敬之(37)作曲の「約束の場所」の歌詞が「銀河鉄道999」のセリフを無断使用していると主張した問題で、双方は25日、ともに収束させる姿勢を打ち出した。盗作ではないと主張する槙原側がこの日、弁護士と相談して、自分側から法廷闘争などに持ち込まない方針を決定。松本さんも「もともと著作権を争うつもりはなく(歌詞は)私の作品のセリフだと主張したかった。これで終わりにしたい」と話した。
松本さんが無断使用と指摘したのは、歌詞の「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」とのサビの部分。これが「銀河鉄道−」の名セリフ「時間は夢を裏切らない、夢も時間を裏切ってはならない」に合致すると主張。槙原の謝罪と出典を明確にするよう求めた。楽曲を発売したレコード会社は、歌詞は松本さんの了解を得た上で制作されたと説明する文書を同社ホームページに掲載するなどの妥協案を松本さんに提示したが、松本さんはあくまで槙原の謝罪を要求。しかし、両者とも泥仕合は回避したい意向で、事実上、収束に向かうもようだ。
Copyright 2006 日刊スポーツ新聞社 記事の無断転用を禁じます
|
|