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ストーカー、のぞき見で県職員2人処分 免職は見送り

12月27日(土)

 県は26日、2年10カ月にわたって女性職員に200回以上の無言電話をかけるストーカー的行為をしたとして農政部現地機関の所長男性(58)を停職2カ月、女性のスカートの中をのぞこうしたとして同部現地機関の主査男性(50)を戒告の懲戒処分とした。ともに刑事処分に至っていないことなどから免職とせず、氏名は公表していない。

 県人事課によると、所長は2005年10月ごろから今年7月中旬まで、元部下の女性職員の携帯電話や自宅、職場に少なくとも200回の無言電話をかけた。女性が被害を受けているとの匿名電話に基づき同課が調査、所長は電話をかけたことは認めたが、動機は明言していないという。女性は警察に被害届を出していない。

 一方、主査は8月17日午後4時半ごろ、中信地方の商業施設内で陳列棚の陰にしゃがみ込み、女性客のスカートの中をのぞこうとした。目撃者の通報で駆け付けた警察官に任意同行され、行為を認めたが、被害者が特定できなかったことから刑事処分を見送られているという。

 小池茂見・人事課長は「県民の信頼を失墜させ遺憾。悪質なストーカー行為が発生したことは言語道断で、深くおわびしたい」としている。

 県はほかに、須坂市内で11月、私用で自家用車を運転中に速度超過で県警に摘発された林務部現地機関の主幹男性(53)も戒告処分とした。

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