来春オープンし、広島東洋カープの本拠地となる広島市南区の新球場の命名権をマツダが取得し、愛称は「MAZDA Zoom―Zoom スタジアム広島」となることが5日、決まった。
命名権の使用期間は5年間で、契約金額は年間に3億円。外部の有識者でつくる選考委員会の古川隆委員長が同日午前、秋葉忠利市長に審査結果を報告し、公表した。「Zoom―Zoom」は車の走行音を示す英語で、マツダのブランドメッセージとなっている。市は近く、マツダと契約を結ぶ。
応募は2社で、選考では金額のほか、来場者100万人目の節目ごとの福祉車両の贈呈▽球場内へのカープ球団の歴史展示コーナー設置―など、マツダが提示した地域貢献プランなども高く評価された。マツダの高い知名度が全国のカープファンに親しまれやすいことも有利に働いたという。
命名権取得により、マツダは球場正面の大型看板を設置。スコアボード裏広告の優先交渉権などを得る。プロ野球の試合中継などで社名が前面に出ることから、企業イメージ向上や広告効果を期待しているとみられる。
【写真説明】建設が進む新球場(10月14日)
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