WBAフライ級タイトルマッチ(31日、広島サンプラザ)で5度目の防衛を狙う王者・坂田健史(28)が26日、挑戦者デンカオセーン・シンワンチャー(32)を左からの攻撃で倒すと宣言した。ダウンを奪われながらドロー決着だった昨年11月の対戦では、左からの攻めはわずか。お互い手の内を知り尽くした再戦で、撹乱(かくらん)戦法に出る。
「前回もやっているので数字は気にならない。勝つ自信はある」。この日、都内で予備検診を受けた両者は、異常なしと診断された。身長は坂田が2.3センチ上回り、両腕を広げたリーチは2人とも168センチ。体格差はほとんどなく、あとは当日のできがカギを握る。
所属する協栄ジムの大竹重幸トレーナーによると、4度目の防衛戦から5カ月試合が空いたことで、左ストレート、ボディー、アッパーとも集中して練習できたという。地元・広島でのタイトル戦に向け、王者に死角は見あたらない。(江坂勇始)