資料⑩ 冤罪にならないための-任意事情聴取注意点-喜田村先生から
冤罪にならないための-任意事情聴取注意点-喜田村先生から
5w1hを大切にする 嘘は言わない。 相手の質問をよく聞く。聞き返す。 勝手に必要以上のことを話さない。 あれもこれも話さない。 時間はたっぷりある。 想像したことも言わない。 覚えていません。 記憶にありません。―「こうじゃないか。」にのらない。 この模範解答にこだわらない。 ゆっくり聞きゆっくり話す。 「そういう場に立ち会った。」事実をいう。 警察の「いろいろ失敗はあるだろうが、どうなると過失か。」といった一般論には答えず前提を聞く。 「異常な死に方と思わないか。」―どういう点で異常なのか。 「不信な死に方であったなら報告する義務があるのではないか」―したか、しないかはしらない。21条 不信とはなにか。 5w1h警察は「ある。」 といえば、「ではなぜしないか。」「隠そうとしたのか。」とどんどん責めてくる。 例えば、「報告義務があるのはここでは担当講師だから、私はしなかった。」抽象的なものを具体的なレベルに落として聞きなおす。 質問の前提を確認する。 限定する。 「担当講師をどう思うか。」-どういう点で。この件について。 この件のどういう点について。 好き嫌いなどはどうでもよい。 医師としてどうか。 手術の進め方などについて話す。 「非常に叱責する。」「中のメンバーは緊張している。」 他の手術の体験談などあれば話してよい。 セッシを投げて突き刺さったの話。ガーゼ置忘れの話。事実を言う。 限定した条件の中で話す。 残念だと過失にはならない。 亡くなってかわいそうだと思うことと過失は別である。 客観的に判断されるのが、過失。 医者として悔しい、残念だと思う、墓参りしたのは過失ではない。 過失を認めるか認めないかは、全ての中で見たり聞いたりしたわけではないので、最終的な評価である。 警察が怒鳴っているということはよく分からないことを押し付けている。 向こうが思っているように持っていこうとしている。 全部わかっているんだぞという態度にでるが、違っていることを説明する必要がある時は、わからないことを教えているという態度になると気分を害するので丁寧に説明する。 事情聴取はなるべく病院に来てもらう。 「患者に話しがあるので、病院に来てください。」 どんなに遅くなってもメモをその日のうちにとる。 テープに吹き込んでもよい。 言葉尻を捕らえて責めてくる。 責められても急がずよく聞いて落ち着いてゆっくり答える。 最後まであきらめない。 一般的にこうすればよかったなどといったらー捜査全体がここの過失で行こうということになる。 「こういうことをすればよかった。」と言わない。 使い回される。 「そんなことわからないのか。」といわれても、「わかりません。」 警察が、過失を作り上げようとしているので、それを見つけてこちらがつぶしていく。 もわっとした話をしない。 前提をはっきりする。 「報告書についてどう思うか。」「違う点や論理がおかしい点、私が知っていることから判断すると誤っているので肯定できない。」 相手が読んで感じたことと前提が違う。 警察は報告書を肯定したい。 報告書を基に過失がないか考えている。 違う点は聞きたくない。 「おおむねあっているだろう。」-否定する。 重要なところがおかしいなら全体がおかしいことになる。 ミクロとマクロ。 いろいろ刑事がこうだああだというが、全体で考えるとそうとうはいいきれない。 短い文章ではなす。 説明はよいが、質問とかみあうように、ずれないように。 誰を混乱しないように。5W1H後で考えたことは、「わからない」という。 特に最初のうちは一般論が多いので具体的に前提を限定する反射的に答えない。 特に医学のことなど。 時間はいくらでもあるのでゆっくり。 同じ質問をくりかえされても、またゆっくり。 自分の知っている事実、行動以外のことをいわれてもあわせない。 「講師や技技士はこういっていたぞ。」 「私が知っているのはこうこうだ。」 一回目の事情聴取を終えて 取り調べは通常の会話ではない。 話し合いではない。 分からそうとしない。 いろいろな方法で説明しようとしない。 同じことをずっといっていればよい。 相手は納得しようとしてないのでから、相手を納得しようとしない。 分かってもらおうとしない。 人間関係を築かない(慣れてくると警察と人間関係が出来てしまう。) 「先生が言ってくれないと、わからない。」―分からなくて良い。 説明しようとするとちょっとずつずれが出てきて、供述の違いがでてくるので、説明しない。 「私はいった。上げました。」 「そんなに回転をあげていいのか。」「問題ありません」 同じことを100回でも200回でも言う。 普通の会話ではない。 「過失はこちらで判断することでないので分かりません。」 怒っていたら黙っていれば良い。 隠したりする必要はないが、わかってもらおうとしない方がよい。 たんたんと事実を言う。 瀬尾の行動は分からない。 「私に責任にしようとしているのではないか。」は推測。 当日の手術の内容について話す。 供述調書の特徴 推測したことが、私が話をした形になっていて、そのときどきどう思ったかが書かれる。 「アドバイス」が「指示」したになっていたりする。 警察は説明に納得しないと問答問答形式になって書く傾向があるがこれが曲者。 問答は微妙に違っている。供述調書は閲覧できるので必ず手にとって読ませてもらう。 訂正をもとめることがある。わざと小さい間違えをすることがある。 訂正しなかったらサインしない。 サインは義務ではない。 10でも20でも全部いう。 「こんなにいっぱいか。俺達が一生懸命つくったのに。」→「訂正してください。」 ニュアンスの差に気をつける。 「どう思った。」に注意。 修正に応じなかったら、サインしない。 「内容に誤りがあり、以下のような申し立てがあって、修正した。」と書いて、1つのことが書いてあって、それだけが修正項目だと思われこの調書は正しいとさてしまう。 警察はマイナーなところだけを訂正する。 消して直すこともあるが、調書の末尾に付けるだけの事もある。 これを使い分ける。 末尾に付加して書くときは一つだけ書いて、何でもないそのことを強調しようとする。 ワープロで直してもらう。 一つの調書ごとに全部訂正をしてからサインする。 「サインをしないのはやましいことがあるからだろう。」など脅しでくるが、へっちゃら。それを貫くのは難しいことだが、大切。 19時過ぎて調書が終わらなかったらサインせずに帰る。 相手はどんどん勝手なことを作るので、少しのニュアンスの違いがある。 なんとなく罪を認めているような書きぶりになっている。 閲覧時間はいくら時間があっても良い。 ここは難しいが頑張る。一つ一つ根気よく直す。 多いと忘れるので、一つ一つ直す。 先に進もうとしたら止める。 閲覧が終わらなかったら、「また次にやりますから。」といって帰る。 「この前そう言ったじゃないか。」といっても、言ったとか言わないとかを説得しても意味がないので「ここは違うので訂正してください。」「瀬尾が自分に責任をなすりつけようとしたんじゃないか。」を削ってください。 瀬尾先生に聞いてください。 議論してもしようが無い。 「違うので訂正してください。削除してください。」 向こうは聞く耳をもたないから、こっちも聞く耳もたない。 閲覧は時間をかけてゆっくり。 調書はすりかえがあるがそんなことは気にしない。 サインするときに時間を取る。 くたびれていても、「大体あっている」とかいうのが、一番いけない。 「弁護士に入れ知恵されたんだろう。」黙っている。 「了承できません。サインできません。」 会話ではない。 説得ではない。 分かってもらおうと思わない。 説得しないと不利になるのではないかと思わない。 警察は「アドバイスした」を「指示した」に代えた。 これでは犯罪になる。(安部さん)怒鳴ったらじっと、してればよい。怒鳴っているのは相手が困っているから。頭の上を雷が通り過ぎたと思えばよい。相手は複数で、場所も向こう側の陣地。二対一では元々不利。喜田村先生なら何と言うか思い出せ。調書は個々を直したら、つらいが通してもう一回読んだ後、サインする。 二回目の事情聴取を終えて 先に間違ったことをいってから直すのは難しい。 たぶんこうであってんだろう、こういうはずだ、ということが後で間違うことが多い。 はっきり確実な事実をいっていればよい。 事実は何か。 外に現れたことは何か。 言葉を発したのは何かが大切。 事実は微細なもの。 事実は複雑なもの。 「どうしてやらなかったんだ。」「はい。」 「どう思ったんだ。」「はい。」「また、思い出します。」 評価は関係ない、倫理上と法律上は違う。 先走って思い出さない。 向こうのメモは思い違いや嘘もある。 わからないならわからない。 瀬尾はまずいことをやった、隠そうなので過失の認定は簡単。 ちょっとでもいったことを調書にするから気をつける。 何と言われようと同じように答える。 どんどん話していると警察の思いどおりのストーリーになるそれ以上の話はしていない。 新たに呼ばれたからといって、新しい説明をすることはない。 落差から吸引に変えた理由をはっきり言う結果もいう。 供述調書は全部納得がいくまで訂正してからサインする。 事実は簡単ではない。 とりあえずは禁物こちらの武器は署名しないこと。 こちらのいうことを書くのが調書。 読んで違うなら署名しない。 言ったじゃないか。この時言ったのはこうだからという説明はいらない。 理由はいらない。 こうだからという説明はいらない。 医者は向こうの話をよく聞いてそうかななどと思って署名してしまう。 インテリはそうかなと思って署名することが多い。調書は100%思ったことを書くようにする。 調書は一つずつ完結する。 言ってしまったことを否定しなくてもよい。 私の調書に私の思ったことを考えだけを書いてもらう自分の調書を作る。 100%納得しなければ署名しない。 唯一の武器はサインしないこと。 今が正念場説明はいらない。 納得はいらない。 理由はいらない。 嘘でないからでなく納得してから署名する。 言いたくないことは言わない。 読むときに事情の知らないヒトが読むつもりで読む。 4月からの事情聴取における注意点 喜田村先生のお言葉 原因については何だとは言わない。 総合的な判断は言わない。 術野が見えないから上大静脈の状況は推測になる。 パーシャルのことも推測になる全体がわかっていないので原因はわからない。 実際にわからないことはいっぱいある。 「今にして思えば・・・・・・。」では、さらさらと調書を取られる。 警察は調書書類をまとめて意見を書くが、警察がどう考えたかという書類はあまり関係がない。 取調べは会話ではない。言えないことは言わなくていい。 「先生、だまちゃったねー。」といわれれば、黙っていればよい。 とにかく調書に残らないようにする。 何を見て、何を聞いて、何をしたかを答える。 今考えるとどうだ、今振り返ると何をすればよかったというのには答えなくてよい。 意味は無い。 その時、どうしたか、何を聞いたか、何をして、どう判断したか。 今から振り返ってこうすればよかったは、意味がない。 利用されやすい。 警察は便利なので聞いてくる。 何をすればよかったは言わなくてよい。 業務上の中で違反をしたかどうか。 赤信号を渡って人を轢いた。渡ってしまえば過失。 何を考えた、後から何を考えたかは言っても意味が無い。 「もっとよく見ればよかった。」も意味がない。 「赤。」「気づいた。」「直進した。」体験を話せばよい。 証人として、事故、あるいは事件に立ち会ったものとして話す。 こうするべきであったと話に警察にいっているのではない。 いい、悪いの、価値判断ではなく、どうであったのかを明らかにする。 事実の確定がいまの段階にやること。事実が確定した後にこうするべきだったという話になる。喜田村先生のことを思い出す。先生ならどういうか。警察に協力することはない、結論を先に言わせようとするのはだめ。
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