▽都内で予備検診
世界ボクシング協会(WBA)フライ級タイトルマッチ(31日・広島サンプラザ)を前に、王者坂田健史(協栄)と挑戦者デンカオセーン・シンワンチャー(タイ)が26日、東京都内で予備検診を受けた。ともに異常なしと診断された。
身長では坂田が2・3センチ上回ったが、リーチはともに168センチ。際立ったのは90センチの坂田の胸囲。パワーアップの成果を示した。
総距離200キロ以上の走り込みに、230ラウンドにも達したスパーリング。万全の調整をこなした坂田が、特に強化したのが左だ。「手応えはある。自分を信じてやれば勝てる」と5度目の防衛へ自信満々。大竹重幸トレーナーも「過去の世界戦で最もよい仕上がり」と実感する。
同級1位のデンカオセーン。昨年11月の対戦で坂田からダウンを奪っているだけに「百パーセントの自信がある」と不気味さを漂わせた。
坂田とデンカオセーンは29日に広島入りする。(下手義樹)
【写真説明】挑戦者デンカオセーン(奥)が見守る中、検診を受ける王者坂田
|